2023年1月31日火曜日

日刊動労千葉 第9225号

資本と一体の連合を打ち破り、
23春闘をストライキで闘おう!


2・12国鉄集会に全力結集を!
2月12日(日)14時~
江戸川区総合文化センター 小ホール

岸田の「賃上げ」発言弾劾!軍事費2倍化ー戦争と改憲攻撃を粉砕しよう!

2023年の春闘がスタートした。今年の春闘は、ウクライナ戦争開戦から1周年を迎える中で、ありとあらゆる物資の価格が高騰して労働者の生活を直撃する状況に対して、労働者とその家族が生きていくために必要な大幅賃上げ獲得に向けた闘う春闘として行動しなければならない。

食料品2万品目以上が値上がりー電気も値上げ申請

総務省の統計によれば、昨年12月の消費者物価指数は1年前より4%も上昇するなど40年ぶりの高水準となった。しかし実際はもっと深刻で、22年中に食糧品2万品目以上が平均14%も値上がりした。都市ガスが26%、電気も21%の値上げが行われてきた。しかも電気代は、今年4月から東北、北陸などの各電力会社がさらに30%~45%の値上げを行い、東京電力も6月から30%の値上げを行うために申請を行っている。
こうした中で岸田首相は、年頭会見で、「物価上昇率を超える賃上げの実現を目指す」と発言した。ふざけるな!この30年間、日本の労働者の賃金をほとんどアップさせず、それどころか非正規職化を進め、労働組合破壊攻撃に血道をあげてきたのは自民党と資本家ではないか。その頭目の岸田が「賃上げ」を謳うなどおこがましいにもほどがある。

物価上昇分より低い日本の賃金引き上げ

OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、日本の労働者の賃金は、90年と比べて30年間ので6・3%しか上がっておらず、調査対象34カ国のうち24位になっている。日本と比べアメリカは1・5倍、韓国は1・9倍の賃金の伸び律だ。
また、物価と賃金の関係でも、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国などは物価よりも賃金の上昇率が上回っているが、日本は30年間ほとんど賃金が上がっていないため物価上昇よりも賃上げ率が低くなっている。

例 95年との比較
米  賃金2・23倍∨物価1・70倍
日本 賃金0・96倍∧物価1・04倍

「人への投資」は、身を粉にして働くことを誓うことだ

こうした中で連合は、23春闘について、「5%程度」の賃上げ要求を掲げている。しかしその中身は、ベア3%、定期昇給2%、合計で5%というものだ。昨年の要求は4%(ベア2%、定昇2%)だったが、前述したように今年は物価が高騰している状況にあるにもかかわらず、昨年を下回る要求など絶対にありえない。
23春闘に関する連合の方針は、「経済・社会の原動力となる『人への投資』をより一層積極的に行う」「国内投資の促進と産業基盤の強化」「日本全体の生産性の引き上げ、成長と分配の好循環を持続的・継続的に回す」「(経労委報告と)方向性は一致している」とするなど、資本家=日経連と全く同じ立場だ。
とくに「人への投資」という言葉は労働者の立場ではないことを物語っている。連合が「賃金は人への投資」と表明することは、賃上げに見合うだけの生産性向上を実現すること、身を粉にして働くことを資本に誓うということに他ならない。
まさに「連合は死んだ」のだ。

世界では労働者が階級としての怒りを燃やし闘っている

30年以上も賃金があがらない構造を作ったのはだれか。それは、何も闘ってこなかった連合だ。現場では、新自由主義攻撃の中で非正規職が約4割にまで増え続け、合理化による要員削減と労働強化、残業に次ぐ残業、生活し生きていくための賃金が足りないため副業という名のダブルジョブが強制されてきた。
こうした状況を断ち切るためには、闘う労働運動ー階級的労働運動が絶対に必要だ。世界では労働者が階級としての怒りを燃やしながらストライキ、デモに起ち上がっている。英では12月に看護師の労組が全国規模のストライキを実施し、鉄道や郵便もストライキを闘っている。ドイツでも航空会社の組合がストライキを実施した。米ではILWUや鉄道の労働者が賃上げを求めてストライキを構えている。

「家賃が給料とほぼ同額」
“106年の歴史で初”英で看護師がストライキ


日本でも、職場の中には怒りが充満している。その声を集め、組織し、資本家と闘うのが労働組合の役割だ。
23春闘を、物価高騰に対する大幅賃上げ獲得、軍事費2倍化ー戦争・改憲阻止、JRの3月ダイ改ー融合化とローカル線廃線化粉砕、そして組織拡大春闘としてストライキで闘おう!
2・12国鉄集会に全力で結集しよう!

 

2023年1月28日土曜日

日刊動労千葉 第9224号

~新年の決意~
車両技術分科会 乗務員分科会 貨物協議会

車両技術分科会長 半田幸夫

あけましておめでとうございます。

JR東は鉄道の歴史を根本から覆す大攻撃―「融合化」を推し進めています。水戸ではすでに乗務員が駅、草むしり、飲料補給など様々な職種につけられています。

検修関係では、新潟車両センターで昨年11月28日、「装置トライアル」の第1編成となるB129系4両編成の落成式を開催したと報道されました。すでに129系の短編成(2両、4両)での指定保全は実施されています。24年度以降は新潟車両センターでの施行を目指しているとあります。

また、今回の事例を、拠点となる車両センターで全定期検査の施行を目標とする「ミライの車両S&E構創」のモデルケースとして、「今後の車両メンテナンス技術の変革につなげていく」とされています。車両センター、総合車両センターのグループ会社を巻き込んでの大再編が今後さらに加速されようとしています。

行き着く先は分社化・転籍です。外注化反対闘争、反合理化・運転保安闘争の再構築を図ります。「闘いなくして安全なし」「闘いなくして組織拡大なし」です。現場の闘いを通して安全の確保、組織拡大にむけて闘っていきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。

乗務員分科会長 鈴木貴雅

あけましておめでとうございます。

3月18日実施のダイ改では、行路内に「その他時間」を設定すると提案されています。これまでも徒歩時間などの乗務に関連した労働時間や、異常時などを想定した業務指示のない労働時間は設定されていました。今度提案されているのは、「業務の融合と連携に向けた時間」であり、これまでとは全く別です。「その他の仕事をさせる時間」ということです。

例えば、ワンマン拡大と一体で、車掌行路の中に駅業務を組み込む、列車折り返し時に乗務員による清掃を行路に組み込むなど、会社は目の前の要員削減より、こういう業務融合化に乗務員を駆り立てていくことで誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を奪っていくことを狙っています。

最大の反撃は、動労千葉の組織拡大です。職場の仲間の「本当にこれで良いのか」という怒りを行動に組織して、乗務員が誇りをもって働ける職場を取り戻していきましょう。

貨物協議会議長 佐藤正和

あけましておめでとうございます。

貨物の課題は第1に、千葉機関区では30年以上も新規採用の運転士を配置してこなかった為、この3年ほどの間にほとんどの運転士が65歳を迎える深刻な事態に直面していることです。いつ思わぬ病気やケガをするかわかりません。余裕をもった予備要員が必要です。そのためにも、65歳以降の「希望者の雇用延長」が現場の声であり、取組を強化していきます。

第2に、ライフラインを守る貨物列車による石油輸送において千葉地区は重要な拠点です。会社はその将来展望を明確にすべきです。なにより、定年再雇用となっても降りるところがなく、本線運転士を続けなければならないのが現実です。高齢者対策の抜本的確立、安心して働ける労働条件の確立はまったなしです。

もう一つ、重要な課題として「鉄道の軍事利用反対!」です。戦争反対の労働者の心を呼び覚まし、組織拡大へ、仲間と職場を守り、「希望は闘いの中にあり」、団結ガンバロー!

 

外注化阻止ニュース 第616号


千葉支社全駅の(営業)統括センター化で
広大な範囲が「一職場」に
【エリア総営業キロ】茂原統括センター102.1㎞
木更津統括センター135.6㎞、
成田統括センター198.3㎞

労働者の権利の根本的破壊

 会社は全駅の統括センター化7月1日実施を提案してきました。新設が提案された茂原統括センターでは大網~鴨川駅(営業キロ70・4㌔)が一つの職場とされます。統括センターのエリアとしては総延長102・1㌔もの広大な範囲が「一職場」とされます。
 木更津統括センターでは、内房線と久留里線で総延長135・6㌔、成田統括センターは何と総延長198・3㌔です。
 労働者の権利や労働条件は「どこで、どんな業務をして働くか」ということと切り離すことはできません。統括センター化は、広範なエリアにわたって職種も勤務地も、勤務指定一つで会社の好きにできるというものです。労働者の労働条件と権利の根本からの解体です。

首都圏本部への統合と一体

 7月実施の直前、6月には車両センターを支社から切り離し首都圏本部に統合するとしています。そこで働く労働者がどういう扱いを受けるのか、どこに飛ばされるかもわからない状況です。さらにCTSなどの車両整備会社の再編につながる攻撃でもあります。業務融合化と一体で、鉄道業務の全面的な外注化と分社化・転籍攻撃が狙われています。

職場に闘う労働組合を

 会社の攻撃は整合性があって進められているものではありません。狙いは、乗務員の誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を破壊することです。現場からの怒りの声と、職場に闘う労働組合を取り戻すことこそ会社の攻撃を打ち破る力です。

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2023年1月27日金曜日

闘いなくして安全なし No.383


千葉支社全駅の(営業)統括センター化
広大な範囲が「一職場」に
エリア総営業キロ・茂原統括センター103.1㌔、
木更津統括センター135.6㌔、
成田統括センター198.3㌔

労働者の権利の根本的破壊

 会社は全駅の統括センター化7月1日実施を提案してきました。新設が提案された茂原統括センターでは大網~鴨川駅(営業キロ70・4㌔)が一つの職場とされます。統括センターのエリアとしては総延長102・1㌔もの広大な範囲が「一職場」とされます。
 木更津統括センターでは、内房線と久留里線で総延長135・6㌔、成田統括センターは何と総延長198・3㌔です。
 労働者の権利や労働条件は、「どこで、どんな業務をして働くか」ということと切り離すことはできません。統括センター化は、広範なエリアにわたって職種も勤務地も、勤務指定一つで会社の好きにできるというものです。労働者の労働条件と権利の根本からの解体です。

首都圏本部への統合と一体

 7月実施の直前、6月には車両センターを支社から切り離し首都圏本部に統合するとしています。そこで働く労働者がどういう扱いを受けるのか、どこに飛ばされるかもわからない状況です。さらにCTSなどの車両整備会社の再編につながる攻撃でもあります。業務融合化と一体で、鉄道業務の全面的な外注化と分社化・転籍攻撃が狙われています。

職場に闘う労働組合を

 会社の攻撃は整合性があって進められているものではありません。狙いは、乗務員の誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を破壊することです。現場からの怒りの声と、職場に闘う労働組合を取り戻すことこそ会社の攻撃を打ち破る力です。

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2023年1月24日火曜日

日刊動労千葉 第9223号

戦争国会をぶっ飛ばせ!


2・12国鉄集会の成功かちとろう!

2月12日(日)午後2時~(開場1時15分)
江戸川区総合文化センター 小ホール

韓国・鉄道労組ソウル地方本部長ら代表団8名が来日
*2・12集会の会場で、午前9時半から韓国鉄 道労組との討論交流集会を開催します。

本日(23日)から開始される第211回通常国会は、戦争予算を決める戦争国会だ。会期は150日間の予定で、延長がなければ6月21日が会期末となる。昨年末に閣議決定された安保関連3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)に基づく2023年度大軍拡予算の成立が狙われている。

敵基地攻撃能力と大増税

防衛費は5年で43兆円となり、2023年度は約6兆8億円となっている。反撃能力と称して、中国の軍事基地や政権中枢施設、原発や空港などのインフラ設備など、中国のあらゆる施設を攻撃対象としたミサイルの設置が狙われている。そして、大軍拡と戦争を支えるための大増税が狙われている。絶対に許すことはできない。

恐怖と憎悪と愛国主義が煽られている

防衛力に関する有識者会議の「提言」は、たった2カ月、わずか4回の会合、会議も1時間弱で作成され、さらに自公が安保3文書改定などで合意したら数日で「5年で43兆円」という具体的な内容ないまま閣議決定された。恐るべき勢いで戦争国家化が進んでいる。
読売、日経、元朝日のマスコミの人間を有識者会議に入れて、世の中の議論を「防衛費をまかなうのは国債か、増税か」と誘導している。本来なら「戦争にするな」ということが議論されるべきだ。そういったことが吹き飛んで、ただただロシアや中国の脅威だけが声高に語られ、恐怖と憎悪と愛国主義があおられている。

「誰のための、何のための」戦争

「誰のための、何のための戦争」なのか、2度の世界大戦の中で、日本・全世界の労働者民衆は、戦争の残虐性を骨身に染みてわかっているはずだ。
労働組合にとって、戦争反対は第一の課題であり、戦争こそ労働者の最大の権利破壊だ。このことを曖昧にして闘うことはできない。

 労働組合が力を取り戻す

フランス全土で1月19日、マクロン政権の年金制度改革案に抗議するストライキやデモが行われ、交通機関や学校、公共サービスの多くに影響が生じた。デモ行進には全国で200万人が参加した。スペインで、イギリスで医療労働者が歴史的決起を開始している。コロナ禍の物価急騰に、全世界で「生きさせろ」と、闘いが巻き起こっている。
戦争・大軍拡・物価高に立ち向かうためには、労働組合が力を取り戻すことにかかっている。国会闘争と結合し、3月ダイ改・23春闘過程を職場に闘う労働組合を取り戻す、組織拡大決戦として闘い抜こう!
2・12国鉄集会を成功させ、日本における労働者の闘いの巨大なうねりをつくりだそう!

 
 米国の戦略国際問題研究所(CSIS)が公表した「台湾有事」の机上演習。双方に多大な犠牲(兵士死者数:日米3200人、中国1万人以上)が生じる衝撃のシミュレーションだが、米軍基地周辺などで当然予想される住民の死傷者には全く触れていない。また、戦争の長期化などによる全面戦争、核兵器使用、原発への攻撃のリスクの分析もない。
 

2023年1月23日月曜日

2023年1月21日土曜日

日刊動労千葉 第9222号

 

戦争-大軍拡絶対反対!
ローカル線廃線化粉砕に向け、
闘う労働運動を復権しよう!

ローカル線は地域になくてはならない公共交通!
内房線と地域を守る会 事務局長 山 口 純 一

昨年7月25日に国交省の有識者会議は、輸送密度1000人未満の路線の廃止・代替輸送置き換えに向け、JRと地元自治体に協議を促す提言を発表し、JR東日本は、この提言発表後に、2019年度の1㌔当たりの一日平均乗客数が2000人未満の35路線66区間の利用者の少ない地方路線の収支を初めて公表しました。その中に久留里線、内房線の館山~安房鴨川間、外房線の勝浦~安房鴨川間が含まれていたことに衝撃を受けました。内房線・外房線全体では輸送密度は1万人を超えていますが、利用者の少ない一部区間を切り取って公表するという手法は大変問題であると考えます。このようなやり方は、地方路線の切り捨てではないかと私たちは不安を募らせております。
1987年の国鉄分割・民営化時に、採算がとれない83路線が廃止・第三セクター移管となりました。一方存続した路線に対してこれ以上ローカル線は廃止しないと国民に約束しました。
久留里線、内房線、外房線の当該区間は、通勤はもちろん、高校生の通学、高齢者などの交通弱者の貴重な足として地域の公共交通として無くてはならない鉄道であります。地方ローカル線の切り捨てではなく、地域住民の足である地方ローカル線の存続を強く求めていきたいと考えます。

JRの廃線攻撃に地域をあげてたたかう!
外房線と地域を守る会 副会長 早 川 隆 雄

動労千葉の皆様には常日頃から全面的にご支援いただき、心から感謝しているところです。私たち「外房線と地域を守る会」は4年前に結成されて以来、外房線の利便性確保とワンマン導入反対を求めて地域署名や国土交通省、JR千葉支社への要請行動を行ってきました。しかしながら、JRは2021年3月のダイヤ改正で一方的にワンマン運転を導入し、その3日後には、外房線太東駅で乗客が大腿骨を骨折するという重大事故が起こりました。
さらに、国交省は赤字線区を廃線に追い込むような内容の提言を出しました。私たち夷隅、安房郡市にとっては地方消滅に関わるとても大きな問題です。高校生、大学生や病院に通う患者さんの足が奪われ、観光業にも大きな打撃です。地域に住み続けることが困難になります。私たちは、自分たちの地域と暮らしを守るために、JRの廃線攻撃に対して地域をあげて地道に、粘り強く取り組むつもりです。ともに頑張りましょう。

主敵は自国にあり」の確信もち闘おう!
動労千葉を支援する会 事務局長 山 本 弘 行

新自由主義が社会のあらゆる位相でほころび始め、その一切の矛盾が労働者・民衆に転嫁され、侵略戦争に向かう大軍拡が進展する中での年明けとなりました。

昨年12月、私たちは大きな闘いの展望を掴み取ることが出来ました。一つ目は、12・4に久留里線廃線化を許さない上総地域集会が開催され、労働組合と地域が固く結びつく闘いが切り開かれました。そして二つ目には、12・23の国鉄1047名解雇撤回・団交開催を求める裁判において結審策動を「紙一重」で押し返し、井手・深澤を証人席に立たせる闘いへの接続を勝ち取ったことです。

戦時下の耐え難い物価急騰に対し、全世界で「生きさせろ!」の闘いが燎原の火のように拡大しています。2003年のイラク侵略戦争に反対する数千万人の労働者の決起を彷彿とさせます。同じ闘いが、今、『主敵は自国にあり』の確信を共通項に据えて爆発しているということです。

私たちの国際連帯の闘いの扉は、この2003年の3月27日~30日に打ち抜かれた動労千葉の72時間反戦ストライキによって切り開かれました。そして今や、それは韓国・台湾・中国・フィリピン、アメリカ・ブラジルそしてトルコ・イタリア・ドイツ・イギリスへと拡大しています。

3月ダイ改と大軍拡を目の前にして、国際連帯の更なる発展を切り開く時が来たように強く感じています。
『労働者は団結して闘って行かない限り、労働者らしく生きていけない。その団結の中身を、自らの歴史の中で培っていく』。この動労千葉と歩を並べ、今年も奮闘して行く所存です。よろしくお願い致します。

 

2023年1月20日金曜日

日刊動労千葉 第9221号

動労千葉争議団 新年あいさつ
1・8三里塚旗開き


動労千葉争議団 新年あいさつ
勝利まであと一歩! 井手(JR西元会長)深澤(JR東社長)を法廷に

日ごろより1047解雇撤回闘争と物販闘争へのご協力ありがとうございます。22冬季物販のオルグ行動はコロナにより出来ない状況が続いています。それでも全国からは多数の注文が寄せられています。

また、1047名解雇撤回行訴で「最高裁決定に基づき解雇撤回・JR復帰、団交開催の判決を求める署名」の署名行動に多くの全国の心ある人々が街頭に立って署名を集めてくれています。本当にありがとうございます。

昨年12月23日に東京地裁での裁判で裁判長は、組合側の証人を認めましたが事実を知る井手・深澤は「保留」としました。運動の力で彼らを法廷に立たせ真実を語らせます。

国鉄分割・民営化による解雇から36年。闘いは長きに渡っていますが、組合員のJR職場での闘いと全国の仲間の支援により勝利まであと一歩です。労働運動が翼賛化し戦争の足音が当たり前になろうとするときに声を上げて闘う労働組合が求められています。賃金も労働条件も資本に決めさせるのではなく労働者が、労働組合が力で決める。心も体もひとつに団結し資本に立ち向かい行動する。動労千葉、動労千葉争議団はその先頭に立ちます。2月12日(日)に開催される国鉄分割民営化で不当解雇から36年の「国鉄集会」への全力での参加をお願いします。

健康第一、共に闘います。

 

1・8三里塚 「2022年の農地強奪・強制執行阻止したぞ!」
市東さんの畑で意気高く新年旗開き

1月8日、政府・空港会社による農地強奪・強制執行攻撃とたたかう市東孝雄さんの畑(成田市天神峰)で三里塚反対同盟の新年旗開きが、明るく意気高く開催された。

昨年秋、空港会社が強制執行の申し立てをして以降、全国から学生を先頭に労働者、市民、長年の間、三里塚闘争に心を寄せてきた人たちが現地に駆けつけ、文字通りの24時間体制で現地に張り付いて強制執行を実力阻止した。

8日昼に強制執行の対象となっている市東さんの畑に集合した参加者は、市東さん宅まで新年デモ。


その後、これも強制執行の対象になっている市東さんの畑に机とイスを並べて旗開きを開催した。動労千葉・関委員長は「反対同盟と車の両輪として、ともに闘い抜く」と決意を表明した。

当該の市東孝雄さんの決意に応え、ともに闘おう!

市東孝雄さんの新年あいさつ
「一日でも長くこの農地を守る」

「皆さんの団結の力でこの畑で旗開きができることを、うれしく思っております。こちらは『来るなら来い』という気持ちで皆さんとともに闘いたい。

私がここに帰ってきて20年がたちました。父の追悼集会の壇上で、『闘魂ますます盛んなりの言葉を大事にして闘う』と誓いました。今あらためて、皆さんの団結の力、労働運動、学生運動の力を借りて、一日でも長くこの農地を守り続けるという覚悟です。私自身の農地を守ることが私の命であるということを常に頭におきながら、この1年を皆さんと明るく楽しく闘っていきたいと思います」

 

動労千葉を支援する会ニュース 377号


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2023年1月19日木曜日

日刊動労千葉 第9220号

3月ダイ改
労働者の権利と乗務労働の破壊を許すな!


2・12国鉄集会に大結集を!

日時 2月12日(日)14時~(開場13時15分)
場所 江戸川区総合文化センター 小ホール

JR東は3月ダイ改―統括センターの全面化を提案してきている。その内容は、労働者の権利を根本から解体するものであり、鉄道にとって最も中心をなす職種である乗務員の労働条件・権利を破壊しようというものだ。何より、現場労働者同士を分断し、労働組合を一掃しようという「労組なき社会」化攻撃だ。

総延長198㌔が「一職場」に

会社はダイ改提案と同時に、全駅を統括センター化すると提案してきた(実施は7月1日)。その内実は恐るべきものだ。

新設が提案された茂原統括センターでは、大網~鴨川駅が一つの職場とされる。その間の営業キロは70・4㌔。統括センターのエリアとしては総延長102・1㌔もの広大な範囲が「一職場」とされる。木更津統括センターでは、内房線と久留里線で総延長135・6㌔、成田統括センターは何と総延長198・3㌔だ。

労働者の権利や労働条件は、「どこで、どんな業務をして働くか」ということと切り離すことはできない。統括センター化は、広範なエリアにわたって職種も勤務地も、勤務指定一つで会社の好きにできるというものだ。それは、労働者の労働条件と権利の根本からの解体攻撃だ。

7月実施の直前、6月には車両センターを支社から切り離し首都圏本部に統合するとしている。そこで働く労働者が、どういう扱いを受けるのか、どこに飛ばされるかもわからない状況だ。首都圏本部への統合は、CTSなど各支社毎に作られている車両整備会社の再編を不可避とする攻撃でもある。鉄道業務の全面的な外注化と分社化・転籍が一体の攻撃として仕掛けられている。

労働組合として断固闘いにたとう

3月ダイ改では行路内に「業務の融合と連携に向けた時間」として「その他時間」の設定が提案されている。すでに水戸支社の提案ではワンマン拡大と一体で、車掌行路の中に駅業務が組み込まれている。千葉でも列車折り返し時に乗務員による清掃を行路に組み込むという。

会社は、これまで「自主的」「臨時的」に乗務労働以外の業務を行わせていた段階から、行路の中に直接手を入れてきた。乗務労働を「片手間化」して破壊する攻撃だ。これを黙ってみていることなど断じてできない。

会社の狙いは、業務融合化で乗務員の誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を破壊することだ。それを通して全JR・グループ会社の労働者の権利を根本から破壊しようとしている。

今こそ動労千葉が貫いてきた闘いが必要だ。3月ダイ改・統括センター化攻撃に対し、労働組合として断固闘いに立ち上がろう。すべての出発である分割・民営化との闘いの勝利に向け、2・12国鉄集会の成功をかちとろう。

 

2023年1月18日水曜日

外注化阻止ニュース 第615号


物価上昇賃金低下
「大幅賃上げ」が必要
今こそ職場に闘う労働組合をつくろう

53%「ゆとりなくなってきた」

 厚生労働省は、昨年11月の実質賃金が前年同月比3・8%減、8カ月連続の減少と発表しました。減少幅は14年の消費増税直後以来、8年6カ月ぶりの大きさです。物価上昇は40年ぶりの水準で、23年度の家計負担は2年前に比べて13万6千円も増えると言われています。
 昨年12月段階での日銀調査では「1年前より物価が上がった」と答えた人の割合が94・3%、「ゆとりがなくなってきた」とした人の割合が53%にもなっています。
 今年1~4月も7000品目以上の値上げが予定されており、生活への影響はさらに深刻にです。「大幅賃上げ」は当然の要求です。

競争ではなく団結と労働組合を

 世界各国で物価上昇や要員不足、雇用や賃金の破壊、戦争協力に反対して労働組合の結成やストライキが次々に行われています。
 イギリスでは、年末年始にかけて「キーワーカー」と呼ばれるさまざまな労働者がストライキに参加しました。看護師のストは「医療ひっ迫」が叫ばれる中でしたが、BBCの報じた調査結果では64%の人々が支持を表明しています。
 アメリカでもニューヨーク市の2つの病院で7000人以上がストに立ちました。
 競争や自己責任ではなく団結して闘うこと、闘う労働組合を取り戻すことが日本でも必要です。
 動労千葉とともに3月ダイ改・業務融合化攻撃に反対し、大幅な賃上げを求めて、職場から声をあげましょう。

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2023年1月17日火曜日

闘いなくして安全なし No.382


物価上昇賃金低下
「大幅賃上げ」が必要
職場に闘う労働組合を

53%「ゆとりなくなってきた」

 厚労省は、昨年11月の実質賃金が前年同月比3・8%減、8カ月連続の減少と発表しました。減少幅は14年の消費増税直後以来、8年6カ月ぶりの大きさです。物価の上昇は40年ぶりの水準で、23年度の家計負担は2年前に比べて13万6千円増えるとわれています。
 すでに昨年12月段階での日銀調査で、「1年前より物価が上がった」と答えた人の割合が94・3%、「ゆとりがなくなってきた」とした人の割合が53%にもなっています。今年1~4月で7千品目以上の値上げが予定されており、生活への影響はさらに深刻になろうとしています。「大幅賃上げ」は当然の要求です。

競争ではなく団結と労働組合を

 世界各国で物価上昇や要員不足、雇用や賃金の破壊、戦争協力に反対して労働組合の結成やストライキが次々に行われています。
 イギリスでは、年末年始にかけて「キーワーカー」と呼ばれるさまざまな労働者がストライキにたちました。看護師のストは「医療ひっ迫」が叫ばれる中でしたが、BBCの報じた調査結果では64%の人々が支持を表明しています。
 アメリカでもニューヨーク市の2つの病院で7千人以上がストに立ちました。
 競争や自己責任ではなく団結して闘うこと、闘う労働組合を取り戻すことが日本でも必要です。
 動労千葉とともに3月ダイ改・業務融合化攻撃に反対し、大幅な賃上げを求めて、職場から声をあげましょう。

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2023年1月14日土曜日

日刊動労千葉 第9219号

新支部長 新年あいさつ


久留里線廃線・業務融合化攻撃を許さない!
木更津支部 吉野支部長

 

新年明けましておめでとうございます。12月9日の第46回支部定期大会において支部長に選出されました。
JRは全面的な廃線化にのりだしています。国は本来責任をもつべきことを放棄しています。一方で防衛費だけは一気に増やすという恐ろしいことも進んでいます。
12月4日の上総地域集会には久留里線沿線の方たちが多く集まってくれました。ともに地域の足を奪い、職場を奪うことに反対の声を上げていきます。
木更津では統括センターが設置されました。職名まで廃止され、異動も次々に行われ、休勤ありきの体制にされています。業務融合化・4千人削減の攻撃を許すことはできません。
支部の団結を固めて組織拡大に向けて頑張っていきます。

 

外周区に雇用の場の確保と、安定した労働条件の確立を!
銚子支部 永井支部長

 

明けましておめでとうございます。
第44回銚子支部定期大会において、支部長に就任しました。新たな体制で頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
JR東日本の融合化施策は、グループ会社にも影響する重要な問題と捉えなければなりません。営業職場においても今後大再編の波が来ることが予想されます。ワンマン運転拡大と同時に、駅の無人化も合わせたローカル線切り捨て攻撃に断固反対で立ち向かいます。 65歳以降の雇用問題も喫緊の課題です。定年延長、特に外周区に雇用の場を確保し、安定した労働条件の確立に向け、闘わなければなりません。
最大の課題は組織拡大です。銚子支部も微力ながら闘い続けます。

 

闘いの伝統と誇り、青年が安心と希望をもって働ける職場をのこしたい。
佐倉支部 坂尾支部長

 

 あけましておめでとうございます。
昨年12月の支部大会で力根君からバトンを受け、支部長になりました坂尾です。65歳定年まであと1年ちょっとですが、エルダー運転士としても全力で努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
職場では、駅に異動したら乗務員に戻れない。予備から変形におとして草刈りをさせる。面談でこれからの希望についてあいまいな事をちょっとでもいうと異動させられる。同じ仕事をしていてもエルダーは都市手当がつかない。等々、さまざまな問題があります。「行きたくない」「おかしいことはおかしい」とはっきり言えるためには、闘う労働組合の団結が必要です。
かつて、佐倉機関区は房総半島におけるディーゼル機関車の大基地として貨物・旅客列車をけん引してきました。
佐倉支部は、三里塚・ジェット闘争における、成田支部と並ぶ拠点でした。闘いの伝統と誇りをもって、組織を拡大し、青年が、労働者が安心と希望をもって働ける職場をのこしていきたいと思います。
各支部のみなさん、共に闘い抜きましょう。

 

2023年1月13日金曜日

日刊動労千葉 第9218号

2023団結旗開き開催(1/7)
戦争阻止の歴史的な勝負の年
最大の反撃は、動労千葉の組織拡大


23春闘をストライキを構え総決起する

1/7団結旗開き


動労千葉は1月7日、午後1時からDC会館で団結旗開きを行った。ここ数年の新型コロナ感染症の拡大の中、大幅に人数制限し万全の感染対策をとり開催した。佐藤副委員長の開会あいさつ、佐野書記次長の司会で進められた。
関委員長は年頭あいさつで、2023年の決戦に、まず自分たち自身が全力で闘い行動することを訴えた。(要旨別掲)。永田OB会長が組合員への檄と乾杯の音頭をとった。
来賓挨拶に、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが連帯あいさつに立ち、昨年の強制執行を阻止した4日間決戦の勝利が高らかに報告され、この体制を発展させ岸田政権の戦争攻撃と連動した成田の機能強化を許さない。世界に羽ばたく反戦・反基地闘争、反原発闘争、農業破壊・環境破壊との闘いを訴えた。
続いて、関西生コン支部の武谷書記次長と赤川執行委員が登壇し、2018年から始まった大弾圧への支援・共同行動へのお礼が述べられ、関生闘争勝利と国鉄闘争勝利へ共に闘う決意が語られた。顧問弁護団の葉山団長、動労千葉を支援する会から山本事務局長、家族会の佐藤会長のあいさつに続いて、共に闘う団体からのあいさつをいただいた。これを受けて、動労千葉争議団・各支部代表から、決意表明が行われた。
本部を代表して渡辺剛史書記長が、3月ダイ改・23春闘を当面の焦点としてストライキを構え総決起することを訴えた。最後に、関和幸副委員長の閉会あいさつと関道利委員長の団結ガンバローで終了した。

 

関委員長の年頭あいさつ(要旨)

関委員長


本日、決戦のさなか三里塚反対同盟の仲間が参加されています。車の両輪として労農連帯を貫き、「農地は命」を貫く市東さんと同じ気持ちで、ともに闘います。
ウクライナ戦争と台湾有事を焦点に、すべてが戦争に向かって突き進もうとしています。1月23日から開始される通常国会は、戦争予算を決める戦争国会です。労働組合にとって、戦争反対は本質的な課題であります。戦争こそ労働者の最大の権利破壊だからです。
国鉄分割・民営化反対を、35年をこえて闘い抜いてきました。鉄道労働者だけではなく、全労働者と労働組合の未来と権利のかかった闘いだからです。1047名解雇撤回闘争についていえば、裁判闘争が非常に重要な局面を迎えています。
今年の闘いの焦点として、まずは3月ダイ改の決戦を闘い抜きます。ダイ改と同時に提案された統括センターの全面化は、広範なエリアにわたって職種も勤務地も、勤務指定一つで会社の好きなように労働者を使えるようにする、労働条件の根本的な破壊です。今回のダイ改で、行路内に「その他時間」を設定すると提案されています。「業務の融合と連携に向けた時間」で、「その他の仕事をさせる時間」ということです。最大の反撃は、動労千葉の組織拡大です。まず私たち自身が全力で闘い行動することです。私もその先頭にたつ決意です。
世界中で労働者が組合を組織し、ストライキに立ち上がっています。「いざという時」に力を発揮するのが労働組合です。日本の労働運動の現状は異常としか言いようがありません。この労働運動の現状の変革こそ最先端の課題です。23春闘は戦時下の春闘であり、本当に「食べていける賃金をよこせ」と、ストライキを構えて闘いたいと思います。関西生コン支部への戦後最大の労組弾圧に勝ち抜き、連合を打倒し、階級的労働運動を作り上げる挑戦にたちあがりましょう。 ありがとうございました。

 

2023年1月12日木曜日

日刊動労千葉 第9217号

12/23 国鉄1047名解雇撤回!
JR復帰!団交開催!
第12回行政訴訟


結審策動を粉砕!井手・深澤を法廷へ!

今こそ1047名解雇撤回を!
2・12国鉄集会に結集しよう

日時 2023年2月12日(日) 午後2時~(開場1時15分)
場所 江戸川区総合文化センター 小ホール(東京都江戸川区中央4-14-1)JR総武線・新小岩駅南口下車 徒歩約15分

「解雇撤回・JR復帰」署名
947筆(総計1万1343筆)提出

12月23日、国鉄1047名解雇撤回の行政訴訟第12回裁判が行われた。動労千葉争議団、動労総連合1047協議会を先頭に各支部組合員や支援の仲間とともに裁判闘争を闘った。また、「解雇撤回・団交開催」署名の提出行動を行い947筆(総計1万1343筆)の署名を提出した。

前回裁判で裁判長は「証人について次回裁判で判断する」と宣言していた。すべての証人を却下して結審する攻撃もありうる情勢だった。弁護団は裁判において、とりわけ井手・葛西の証言の必要性を訴えた。

裁判長は組合側の証言は認めた上で、井手・深澤については「保留」とした。この裁判闘争を、井手・深澤を引きずり出すための決戦として構え、弁護団・支援の仲間を含めて闘い抜いたことで結審策動を打ち破った。闘いによってかちとられた重要な勝利だ。

真実から逃げるな!

裁判では、 JR設立委自身が不当労働行為を行ったという事実について、中労委が認める否かも問われた。だが、中労委は「認否の要をみない」「積極的には争わない」とまともに答えようとしない。

JR設立委の不当労働行為は、JR自身の不当労働行為だ。国とJRを擁護するために「認める」とは言えない。だが、「認めない」といえば井手も葛西も証言させて真実を調べろとなる。だから、「認めるとも認めないとも言わない」と真実から逃げることしかできないのだ。JR・中労委の矛盾と弱点が表れている。

井手・深澤証言かちとろう

井手は国鉄総裁室長として分割・民営化を主導した。不採用基準についても斎藤JR設立委員長と会って基準策定を直訴した現場にいた人物だ。国家的不当労働行為の歴史的な真実を明らかにする上で、必要不可欠な証人だ。

深澤は国鉄職員局課長として職員局次長であった葛西元JR東海会長の下で採用候補者名簿から組合員を排除した張本人だ。JR体制下でも労務管理の中心的な役割を担ってきた。現在はJR東日本社長として、不当労働行為を継続している。JRによる継続した不当労働行為を立証する上でも絶対に証言させなければならない。

1047名解雇撤回の裁判闘争は「勝利まであと一歩」だ。「原告側が証言したから他の証人は必要ない」という形で、井手・深澤の証言を行わないなど許されない。署名運動をさらに強化し、井手・深澤を引きずり出そう。国鉄解雇から36年を迎える2・12国鉄集会への大結集をかちとろう。

 

外注化阻止ニュース 第614号


3月ダイ改春闘へ
4千人削減・廃線化に反対!
大幅賃上げを

 JR東日本の深澤社長は昨秋、鉄道部門3万4千人のうち4千人の削減、転籍・副業の促進を宣言しました。3月のダイ改では、さらなる業務融合化と統括センター化の全面的な拡大が提案されています。
 千葉支社管内では、大網~鴨川、成田から銚子に至る70㌔にも及ぶ区間の運輸区・駅を、一つの職場に融合化することが提案されています。

乗務員に車内清掃や品出しも


 乗務員による車内清掃、駅業務のさらなる外注化・窓口廃止なども提案しています。乗務員にコンビニの品出しをやらせることも狙われています。
 JR千葉鉄道サービス(CTS)もダイ改での津田沼、幕張の構内の要員削減を提案してきています。
 これは、鉄道業務を軽視し、現場で働く者の誇りを踏みにじり、労働者同士で競争させ合うように仕向ける攻撃です。

列車削減とワンマン化に反対


 列車削減も史上最大だった昨年に次ぐ124本の大幅削減です。千葉支社でも全面的なワンマン拡大が狙われています。
 会社は、「将来的には自動運転」と言いますが机上の空論です。列車後方で何かあった時、ワンマンでは一切わかりません。この間も太東駅で乗客が骨折するなど、重大な事故が起こっています。
 あらめて鉄道の安全を守り、運転保安を確立する観点からも、ワンマン運転、自動運転には絶対反対です。

大幅賃上げの春闘を


 激しいインフレ・物価騰貴の中で生活破壊が進んでいます。「食べていける賃金をよこせ」の大幅賃上げの春闘が必要です。
 年末の一時金は、JR貨物だけでなく、JR東日本もコロナを理由に削減しました。CTSなどグループ企業ではより切実です。
 動労千葉に加入し、共に春闘を闘おう。

※写真は昨年22年3月のストライキ集会

ニュースへのリンク

2023年1月11日水曜日

闘いなくして安全なし No.381


乗務労働破壊に反対します!
3月ダイ改提案
行路内に「その他時間」

 3月18日実施のダイ改では行路内への「その他時間」の設定が提案されています。
 「自主的」「臨時的」に乗務労働以外の業務が行われることはありました。しかし、今回の提案では予め行路に「業務の融合と連携に向けた時間」として30~60分の「その他時間」が組み込まれています。業務指示のある「労働時間A」として行われる意味でも、これまでと全く異なります。
 例えば、「木更津運輸区内にある無人のコンビニの品出しをやらせる」「企画業務をやらせる」「草刈りをやらせる」などが行路の一部として指示されるということです。
 水戸支社ではワンマン拡大と一体で、車掌行路の中に駅業務が組み込まれて提案されています。木更津統括センター・佐倉運輸区では、列車折り返し時に乗務員による清掃を行路に組み込むと提案されています。
 会社は行路の中に直接手を入れてきました。乗務労働を「片手間化」して破壊するものです。業務融合化で乗務員の誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を破壊しようとしています。
 この攻撃に職場から反対の声をあげましょう。職場に闘う労働組合を取り戻そう。

ニュースへのリンク

2023年1月8日日曜日

日刊動労千葉 第9216号

闘春 新年のあいさつ
(反対同盟 弁護団 OB会 家族会)


農地死守・強制執行阻止!
三里塚芝山連合空港反対同盟

昨年10月来、成田空港会社は市東さんの農地取り上げ強制執行に手を染めることを宣言し、矢継ぎ早に手続きを進めてきました。
これに対して私たちは、全学連や多くの労働者民衆の協力を得て、1カ月あまりに及ぶ24時間座り込み態勢を貫き、年末の4日間決戦に勝利して昨年内の強制執行を阻止しました。
2023年は、年初から強制執行攻撃と対決する文字通りの歴史的決戦の年です。
強制執行は、まさに成田軍事空港建設のために他なりません。
岸田政権は今、「他国の脅威」をあおって軍事費2倍化、大軍拡、改憲・戦争への道をひた走っています。浜田靖一防衛相は成田の軍事使用を公然と打ち出しました。安保3文書の中で民間空港・港湾の軍事使用が位置づけられ、さらに1月中旬に開かれる日米2+2では、自衛隊と米軍による空港・港湾の共同利用方針か決められようとしています。
戦争への道を阻むために、労農連帯をさらに強固にして市東さんの農地を守り、軍事空港建設を粉砕しましょう。JRの大合理化・要員削減攻撃をうち破り、関西生コン支部への重刑・労組つぶしの攻撃を許さず、岸田政権を打倒しましょう。
地域住民と共に闘う動労千葉の「久留里線・房総廃線化反対」と一体で、私たちも空港機能強化に反対して立ち上がる住民と連帯し、第3滑走路建設反対・空港機能強化白紙撤回へと闘います。戦争に向けた国家改造を許さない住民の総反乱をつくり出しましょう。
この決戦の中で生み出される豊かな団結をさらに拡大し、未来を切り拓くべく私たちは闘います。皆さん、共に闘いましょう。

 

 帝国主義政権を打ち倒す闘いを
動労千葉弁護団団長 弁護士 葉山岳夫

 

 激動の2023年が明けました。22年の動労千葉の皆さんのご活躍に敬意を表明させて頂きます。1047名の対中労委裁判闘争も勝利の展望が開けてきました。動労千葉の皆さんの団結力です。
さて、ウクライナでは、プーチンの民族主義的帝国主義的軍事侵略を餌食にして、米帝国主義がNATOを牛耳って闘わせている戦争は、帝国主義戦争そのものです。軍服を着たウクライナの労働者、市民とロシアの軍服を着た労働者、市民が殺しあっているのです。即時停戦すべきです。この事態を利用して没落しつつある米帝国主義は、生き残りをかけて、台湾問題を口実に中国侵略戦争にのめりこもうとしています。岸田帝国主義政権は、日米安保条約が日米軍事同盟である実態をあらわにして、行き詰まった日本帝国主義の生き残りのために中国侵略への道を選び取りました。
岸田政権は、あの安倍政権でさえできなかった安保関連三文書を閣議決定して侵略戦争への道に踏み出しました。米軍情報機関の情報に基づいて敵基地攻撃(反撃)能力の行使を認め、中国について「これまでにない最大の戦略的挑戦」と敵意をむき出しています。岸田帝国主義政権による中国侵略戦争を断乎阻止しましょう。
ウクライナ戦争即時停止、中国侵略戦争断乎阻止の闘いは労働者、農民、市民が自らの命を守るために絶対に必要です。かつて労働者の代表は、第一次世界大戦の直前にバーゼルに集まり、宣言を発しました。しかし、排外主義、自国優先の国益主義に取り込まれて、各国人民は、互いに殺しあうことになりました。この道を断乎拒否して戦争に反対し、これを拒否する自国の政府を打倒することこそ、労働者、人民の生き残る道であることは、歴史が示しています。中国侵略戦争阻止、ウクライナ戦争即時停戦、戦争のための労働組合潰しを粉砕し、団結を固め帝国主義政権を打倒することこそ2023年の闘いの基軸になるべきだと思います。万国の労働者の団結の力で2023年を共に闘いましょう。

 

 廃線化許さず沿線住民とともに闘う
動労千葉OB会 会長 永田雅章

 

 ウクライナ戦争の長期化による物価上昇、エネルギー危機、生活破壊に対して世界でストライキが拡大している中で、岸田政権は従来の2倍の防衛費増額や原発の新規建設や60年を超える原発の再稼働など、すさまじい勢いで改憲・戦争へ向けた攻撃を強めています。こうした攻撃に対して11月6日の全国労働者総決起集会に結集した2200人の人びとと共に全国津々浦々で国葬反対で闘った以上の声を上げて、今こそストライキで闘う時だと思います。そしてこの攻撃を阻止しましょう。
同時に、36年闘い抜いてきた国鉄分割・民営化との闘いも、分割・民営化の破綻が明らかになり、残るは勝利まであと一歩の1047名解雇撤回・JR復帰の裁判闘争です。 解雇撤回・JR復帰署名を数万筆集めきり、その力で井手元JR西日本会長や深澤JR東日本社長の証人採用をかちとり、証人尋問で真実を徹底的に明らかにして、解雇撤回・JR復帰・団交開催の勝利判決をかちとり、失われた労働運動を復権させて、4割廃線化計画や大合理化・要員削減攻撃の反撃に立ちましょう。
OB会は、内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会や沿線住民の人たちと共に、久留里線の廃線を許さず、明るく楽しく闘い抜きます。

 

  動労千葉の精神と努力を大事に
動労千葉家族会 会長 佐藤芳子

 

新年あけましておめでとうございます。
毎年、年の初めには、良い年であります様にと願うのですが、昨年と変わらず、株が次々と変わるコロナ、長引く悲惨な戦争、上がりっぱなしの物価、私達は悲鳴を上げるばかりです。
でも、こういう時こそ、動労千葉の巌の様な強い団結、仲間を思いやる優しい気持ちが、もっとも必要なのではないでしょうか。
家族会も動労千葉のその精神と努力を大事に、OB会の皆さんと共に、今年も闘っていきたいと思います。

 

2023年1月5日木曜日

日刊動労千葉 第9215号

新春インタビュー 関道利委員長に聞く


今こそ闘う労働組合を!
戦争・大軍拡・改憲の岸田政権打倒!
3月ダイ改決戦・23春闘勝利
―組織拡大実現へ全力で闘おう!

――昨年を振り返っていかがだったでしょうか。

明けましておめでとうございます。

昨年は3月ダイ改に対して48時間ストにたちました。ウクライナ戦争が開始される中、戦時下でのストを闘いました。乗務員とともに、エルダーの清掃の組合員を初めてストに入れました。その意味でも非常に大きかったと思います。

職名廃止・業務融合化、外房線・内房線のワンマン化、乗務員の労働時間削り取り、仕業検査の周期延伸、清掃部門でも人員削減を行うなど激しい合理化攻撃でした。コロナ禍を利用して「変革2027」を進め、労働者の闘う姿勢や団結をへし折ろうという攻撃です。

「労働者なんかどうにでもなるんだ」という会社の姿勢に対して、労働組合として立ち向かうことを示すストだったと思います。組合員の多くがエルダー・シニアになる中ですが、組合員が決起してくれたことで48時間ストライキが打てました。また、渡辺書記長になって初めてのストでした。これからに繋がる48時間ストを打ち抜けたと思っています。

社長の深澤は昨秋、鉄道部門3万4千人のうち4千人の削減、転籍・副業の促進を宣言しました。分割・民営化以来の大合理化攻撃です。これにどう立ち向かっていくかです。

――5月クワッドや国葬に対して闘い、11月集会にのぼりつめていきました。

5月クワッド粉砕の闘いは、アメリカ・バイデンが来日する中での非常に重要な闘いとなりました。安倍国葬についても9・23―27と全力で闘いを貫徹しました。中国やロシアの脅威を煽って改憲・戦争・大軍拡と国民動員へ突き進もうとする攻撃に対して、「戦争の本当の原因である日米帝国主義を打倒する」という仲間とともに闘いを展開しました。

闘いの中で、権力に対する怒りがあることが示されたと思います。それを11月集会結集につなげていくことに挑戦してきました。この怒りをいかに組織していけるかということです。

階級的労働運動の再生に向けて関西生コン支部・港合同とともに3労組アピールを発して1年をかけた闘いを展開してきました。2200名が結集し、やり切ったと思います。とくにこの1年、全国の仲間たちと真剣な議論と実践を通してつくり上げてきた階級的労働運動の内容、路線は本当に大きな意味を持つものだったと思っています。今年の集会に向けてもう一歩飛躍をかちとりたい。

国際連帯という意味では、3年ぶりに韓国・アメリカから訪日していただきました。民主労総ソウル本部、鉄道労組ソウル地方本部との交流・連帯を深めることができました。やはり労働者として通じるものがあり、この3年間お互いに国際連帯を欲していたんだとつくづく感じました。これからも共に連帯しながら闘っていきたい。

今年は国際連帯20年です。民主労総ソウル本部とは、戦争に反対する共同アピールを3労組とともに出そうという話にもなりました。国際連帯も今まで以上に拡大していく展望があります。今年の11月労働者集会は、国際連帯がもう1段飛躍する集会にしたい。そういう集会にできるかは、こちらの闘い方次第です。3労組陣形で訴えてきた「闘う労働組合の全国ネットワークを作ろう」ということを全世界に向けて発信しながら闘っていきたいと思います。

――12月4日には久留里線廃止反対を掲げて集会を開催しました。

昨年7月に発表された国交省の有識者会議の提言は、分割・民営化が破綻したことを塗り隠す形でローカル線を強制廃線化しようというものです。私たちが分割・民営化に2波のストを首をかけて闘ったことが間違いではなかったと改めてはっきりしたという思いです。

攻撃の本質は、教育も医療も全て切り捨てて「そんなことより防衛費10兆円が大事だ」「国力の全てを国防に」という国家改造攻撃です。ローカル線の廃線化もその一環です。7月22日に国交省前の抗議行動・デモを闘ったことは非常に重要でした。そういった闘いが動労西日本が主催した三好における集会、そして千葉における久留里線廃止反対を掲げた上総地域集会に繋がったと思います。

久留里線の集会には、地域の住民たちが多く結集してくれました。その後、地域から署名運動を展開していく運動になってきています。われわれは今年、廃線化を絶対に阻止する闘いにたちあがります。それは新自由主義を終わらせる労働運動の新たな挑戦でもあると考えています。

――政府は昨年安保3文書の改定を強行しました。

全くもって許せません。敵基地攻撃能力の保有や5年で防衛費43兆円など、歴史的転換となる大軍拡を閣議決定一つで強行しました。

その前段で開かれた有識者会議の第1回は9月30日で11月22日の提言まで2ヶ月もたっていません。わずか4回の会合、会議も1時間弱だったそうです。そこでは「防衛省以外の予算も国防に資するものにせよ」ということまで言われています。まさに戦争国家化です。これほど重大な転換をまともな議論もなく結論ありきで進めています。43兆円の防衛費も岸田が訪米する際の手土産だとも言われています。

有識者には元防衛次官、元外務次官に混ざって読売、日経、元朝日新聞とマスコミの人間まで入っています。世の中の議論が「国債か、増税か」と誘導されていますが本来「戦争をするな」ということが議論されるべきです。ウクライナ戦争―台湾有事を焦点とした中国侵略戦争が全てを一変させ、世界が戦争に向かって雪崩を打っています。労働組合として戦争は絶対に許さない。そういう闘いが必要です。

国交省は貨物輸送についての検討会も開いて、その会合では戦時における貨物鉄道の重要性を防衛省の人間が乗り込んで訴えています。ウクライナ戦争で改めて鉄道での貨物輸送の重要さが示されたといい、台湾有事における貨物輸送が企まれています。

私たちは昨年6月26日、新・戦争協力拒否宣言を出しました。戦争反対は労働組合の本質的な課題です。断固として反対を貫き、阻止する闘いにたつ決意を改めて確認しました。世界戦争を止めることができるか否か、この1年は歴史的勝負の年です。

――1047名解雇撤回闘争も重大局面です。

前回12月23日の裁判は、裁判長が「証人について判断する」と宣言していた裁判でした。しかし、裁判所の判断は、原告側の証言は認め、井手・深澤については「保留」というものでした。

すべての証人を却下して結審強行という攻撃もありえた情勢でした。井手・深澤を引きずり出すための決戦として構えて、支援の仲間を含めて闘い抜いたことで、結審策動を打ち破ることができました。これからの数ヶ月、改めて「井手・深澤を法廷に呼べ」という闘いを強化していくことが必要です。

私たちは国鉄分割・民営化反対を貫き、35年をこえて闘い抜いてきました。鉄道労働者だけでなく、全労働者と労働組合の未来と権利のかかった闘いだったからです。国鉄分割・民営化との闘いは、日本において改憲と戦争国家化を阻止する闘いの基軸として力を発揮してきました。岸田政権が改憲・戦争・大軍拡に突き進む中、改めて闘いの意義は大きくなっています。1047名解雇撤回闘争勝利に向け、署名運動のさらなる発展をかちとり、井手・深澤の証言を実現させていきましょう。

――三里塚闘争も大きな決戦過程です。

NAAは12月27日に供託を行い、年内にも強制執行を行おうとしてきました。しかし、三里塚反対同盟が年末の「四日間決戦」を訴え、全国の仲間が結集し、年内執行は阻止されました。大きな勝利だと思います。先程の有識者会議では、空港を自衛隊が利用することについて「平時から整備を進める必要がある」と提言されています。「成田軍事空港阻止」を掲げて半世紀以上にわたって闘う三里塚闘争は、ますます重要になっています。

強制執行には何の必要性も合理性もありません。成田空港の軍事利用と三里塚闘争を潰すためだけに、市東さんの農地を奪おうとしているのです。私たち動労千葉は、ジェット燃料貨車輸送阻止闘争から、車の両輪として労農連帯を貫き、首をかけて闘ってきました。「農地は命」を貫く市東さんと同じ気持ちで、農地を強奪し戦争に突き進もうとする国・NAAの攻撃をともに断固粉砕していきましょう。

――今春の闘いに向けてはいかがでしょうか。

まずは3月ダイ改決戦を闘い抜くことです。大網―鴨川、成田―銚子に至る70㌔にも及ぶ区間の運輸区・駅を一職場に融合化する恐るべき攻撃です。行路内への「その他時間」設定、乗務員による車内清掃、駅業務のさらなる外注化・窓口廃止等を提案してきました。業務融合化と統括センター化の全面的な拡大です。乗務員にコンビニの品出しをやらせることも狙われています。CTSもダイ改での津田沼、幕張の構内の要員削減を提案してきています。

鉄道業務をどこまでもおとしめ、現場労働者の誇りを踏みにじり、競争させ合うように仕向けて分断し、労働組合を根本から解体する攻撃です。昨年のダイ改で作られた枠組みを具体化し、「4千人削減」に向けた攻撃を激しく進めようとしています。労働組合として本当に反撃を作り出すことが必要です。

列車削減も史上最大だった昨年に次ぐ124本の大幅削減です。久留里線も4両から3両編成にするなど、地域切り捨ての攻撃を仕掛けてきています。労働組合として何をなすべきかが問われています。

また、水戸支社や八王子支社ではさらなるワンマン運転が提案されています。それも1両や2両ではなく、5両や6両ワンマンです。千葉支社でも会社は全面的なワンマン拡大を狙っています。ワンマン拡大を許さず闘いに立ち上がりたいと思います。

会社は、「将来的には自動運転」と言いますが、運転士ではない人間を列車の前に乗せていいのか。机上でできるからと言ってやらせるわけにはいきません。列車後方で何かあった時、ワンマンでは一切わかりません。この間も太東駅で乗客が骨折するなど、重大な事故が起こっています。

改めて鉄道の安全を守り、運転保安を確立する観点からもワンマン運転、自動運転は絶対反対です。動労千葉が貫いてきた反合理化・運転保安闘争を軸にした闘いが必要です。

23春闘は非常に重要になっています。戦時下の春闘です。激しいインフレ・物価騰貴の中で生活破壊が進んでいます。本当に「食べていける賃金をよこせ」ということです。一時金については、JR貨物だけでなく、東日本も「コロナ」にかこつけて削減しています。CTSの仲間の状況はより深刻です。幕張事業所では私が職場代表になっていますが、CTSの労働者800名の過半数を取れれば、賃金という意味でも良い闘いができます。この点はやはり、「労働者代表から過半数組合へ」ということです。

30年間賃金が下がり続けるという日本の異常な現実を生み出した最大の戦犯は連合です。連合を打倒し、階級的労働運動を作り上げるストライキに立ち上がらなければなりません。

――最大の闘いは組織拡大ですね。

去年の大会で、全組合員の皆さんに改めて組織拡大に向けた闘いを訴えました。組合員の多くがエルダー・シニアになる中ですが、やはり組織拡大が会社の攻撃に対する一番大きな反撃の力になります。

敵の攻撃も激しいですが、そういう時こそ、踏み出せば展望は開かれます。韓国・民主労総、アメリカやイギリス、フランスなど、世界中の労働者が次々に労働組合を結成し、ストにたちあがっています。空港、病院、郵便局、鉄道など様々な業種・産別で闘いが広がっています。日本でも闘う労働組合、階級的労働運動を甦らせるチャンスが来ています。 JRにおいても、CTSにおいても、その可能性はあります。労働者にはそういう力があるんです。そのことに絶対の信頼をおいて組織拡大を実現していきましょう。仕掛けられた攻撃はこっちから倍返し、組織拡大で返そうということです。それにはやはり行動するしかないと思っています。私を先頭に組織拡大へ、行動を軸に行っていきたいと思います。

――ありがとうございました。

 

外注化阻止ニュース 第613号


職場に闘う労働組合を
インフレや戦争に対し世界中で労組結成やスト

 今年も『外注化阻止ニュース』を発行します。よろしくお願いいたします。
 昨年は、ウクライナ戦争が始まり、まるでパンドラの箱を開けたかのように世界中で空前の大軍拡が時代の潮流になろうとしています。資本主義(とりわけ日本)は成長の余地を失い、世界中で激しく衝突しています。
 日本では、国の借金が1200兆円を超える状況で岸田政権は軍事費2倍を打ち出し、増税と軍拡に突き進んでいます。

廃線化は鉄道だけの問題ではない

 動労千葉は昨年、国土交通省とJR各社が打ち出した「ローカル線廃止」に反対し、国鉄分割・民営化の破綻、鉄道の崩壊、国家大改造という問題を提起してきました。
 これは鉄道だけの問題ではありません。新自由主義によって雇用・権利、医療、社会保障、教育、社会生活のすべてが破壊されています。その犠牲になるのは誰なのか?
 労働組合として、こうした問題にどう立ち向かうのか? 世界では、インフレや雇用・賃金の破壊に対して労働組合の結成やストライキが活発になっています。日本において闘う労働組合を甦らせることが必要です。

競争ではなく団結や連帯を

 競争や自己責任、戦争が世界を覆いつくすことに対抗して、国境を越えた労働者の団結や連帯が必要です。労働者が団結して助け合って生きて社会を動かすことです。
 JRと関連職場で働くすべての労働者の皆さん、働く者こそ社会の主人公です。労働者の雇用と権利を守る労働組合の復権へ2023年もよろしくお願いいたします。

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2023年1月4日水曜日

闘いなくして安全なし No.380


統括センター・業務融合の全
面拡大に反対の声をあげよう

JR千葉支社 3/18ダイ改提案

 12月23日、JR千葉支社は①3月18日実施の3月ダイ改提案、②茂原統括センター新設、支社管内全駅の(営業)統括センター化、③乗務員による車内清掃、分割併合の誘導業務、④行路内への「その他時間」設定、⑤駅業務のさらなる外注化・窓口廃止等を提案しました。業務融合・統括センター化の全面的な拡大です。
 行路内に、乗務に関わらない仕事をやらせるための「その他時間」を設定するとしています。乗務員に清掃業務やコンビニの品出し、企画業務等をやらせることが具体化されようとしています。
 鉄道業務も安全もないがしろにし、労働者同士を分断し、労働条件を根本から解体するための攻撃です。攻撃を打ち破る力は職場からの声と闘いです。3月ダイ改・合理化、業務融合化に反対の声をあげよう。

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2023年1月1日日曜日

日刊動労千葉 第9214号

2023年闘春
戦争阻止の闘う労働組合を!


(写真)3月ダイ改-職名廃止・融合化粉砕!3・11~13ストライキ


世界史の大転換期

ウクライナ戦争からパンドラの箱を開けたかのように、世界中で何の躊躇もなく空前の大軍拡が叫ばれ、恐怖と憎悪、挙国一致が時代の潮流になろうとしている。すべてがコントロールを失って戦争に向かって突進している。今まで経験してきた数多くの戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争・・そうしたものと質が全く違う形で、世界全体を戦争がのみ込もうとしている。
資本主義は成長の余地を失い、世界中が激しく衝突している。新自由主義が、自ら生み出した矛盾によって大崩壊しようとしている。それが戦争を生み出している真の原因だ。
岸田内閣は、対中国戦争の危機を煽り、許しがたい南西諸島のミサイル基地化、防衛費の2倍化、敵基地攻撃能力の確保を進めている。昨年12月17日には、防衛3文書の全面的な改定が閣議決定された。自公が合意したのが12月2日、2週間しかたっていない。防衛省に設置された「有識者会議」も、第1回会合が9月30日、結論が出されたのが11月22日、2カ月も議論していない。はじめに結論ありきだ。
戦後の歴史の中で、絶対になかったことだ。戦争という問題、これとの関係抜きにはもう何事も語れない時代が来た。あきらかに世界史の大転換期に立っている。

問われているのは労働組合だ

動労千葉はこの間、ローカル線廃止との闘いの中から、国鉄分割・民営化の破綻、鉄道の崩壊、国家大改造という問題を提起してきた。
「有識者会議」では、「戦争を始めた途端に、株価が、円が大暴落する。だから国債の発行はまかりならん」「徹底した歳出削減で防衛費をねん出しろ」と、つまり、国民生活にかかわるものは全部切り捨てて防衛費にまわせと、それと大増税だ。
雇用・権利、医療、社会保障、教育、社会生活のすべてが破壊されている。新自由主義というのは資本主義の最後の延命策だ。それが生み出した現実と、どう真正面から立ち向かうのか。この社会のあり方を根本から変革するという問題をはらんでいる。問われているのは、労働組合だ。闘う労働運動を2023年でっかいスケールで甦らせよう。

怒りに燃えて労働者は必ず決起する

闘いに希望と展望があれば、怒りに燃えて労働者は必ず決起する。戦時下の耐え難い物価急騰に対し、「生きさせろ!」と、全世界で労働者が壮大な決起を開始している。日本でも戦争に突き進む岸田政権打倒で、世界の闘いとつながろう。
「競争=戦争」はもうやめよう。国境を越えた労働者の国際連帯で、戦争を止めよう!
「命より金」=戦争を欲する支配者どもをぶっ飛ばし、労働者が団結して、助け合って生きて、社会を動かそう!
労働者は団結すれば必ず勝てる。戦争を絶対に阻止しよう。