2018年12月21日金曜日

闘いなくして安全なし No.195

https://www.doro-chiba.org/ga/tn195.pdf


山手線で自動運転試験
乗務員勤務制度解体に職場から反撃を

 JR東日本は、最新型車両のE235系に自動運転で山手線全線を走らせる試験を実施 すると発表しました。12月29、30日、翌年1月5、6日の計4日間行い、車両制御の機能や乗り心地を確認するとされています。

ドライバレス運転への布石

 会社は、ダイヤが乱れた場合の遅れ回復や、天候による速度制限などにも対応できる自動運転システムを開発しています。
 現在は国家資格を持つ運転士の乗務が義務付けられています。鉄道で無人運転ができるのは、線路に人が立ち入れない構造になっている場合や、全駅にホームドアが設置されている等の条件を満たす場合に限られています。
 しかし、深澤社長は自動運転に関して、「国交省と規制の内容についても相談したい」と公言しました。
 国交省も基準見直しの検討を始めています。
 すでに、ドライバレス運転に向けて具体的な動きが始まっているということです。仮に山手線だけでも自動運転にされれば、数百人規模の乗務員削減につながる大攻撃です。

別会社化攻撃を阻止しよう

 会社が3月ダイ改で強行しようとしている乗務員勤務制度改悪は、これと一体の攻撃です。ラッシュ時間帯の短時間行路導入と支社課員等の乗務によって、乗務員に極限的な人員削減、労働強化を強制する。さらに乗務員という考え方を根本から解体する攻撃です。
 乗務員の労働条件は、鉄道の全系統の労働条件を規定してきました。会社はそれを打ち砕くことで、鉄道業務すべてをバラバラに別会社化しようとしています。
 すでに会社は、「輸送サービススタッフ」という形で、運転士でも車掌でもない〝単なる保安要員〟程度の位置づけにする狙いを隠そうともしていません。そうなれば、すべてを別会社化する道が開かれてしまいます。そして、非正規職や「名ばかり正社員」に突き落としていこうとしているのです。
 会社は〝このために東労組解体に乗り出した〟のです。闘う労働組合が職場にあれば、こんな攻撃が通用するはずがありません。今こそ職場に闘う組合を取り戻そう。

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