2019年8月14日水曜日

外注化阻止ニュース 第437号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka437.pdf


来年度募集 運転士・車掌は事務職?
社友会による労働組合破壊をうち破ろう

 来年度の募集に関するJR東日本のウェブサイトの内容は衝撃的です。驚くことに、乗務員は職種として「事務職(事務)」に分類されています。Q&Aでは「車掌・運転士になりたいならエリア職の事務職(事務)に応募せよ」と書いてあります。
 今年3月の乗務員勤務制度の改悪で「乗務員はあくまで事務職」と位置づけられ、企画部門との兼務を通常にしようとしているのです。
 「変革2027」に書かれた「J R本体に残す鉄道業務は企画部門と込み運用できるものだけ」という構想そのものです。
 駅業務についても「駅で働きたいならグループ会社に応募を」と回答しています。もはや駅業務はJR本体ではなくグループ会社の仕事だといっているのです。

社友会と一体の労働組合の破壊

 6月21日、新たに「人財戦略部」が設立されました。人事部と厚生部を統合したものですが、人財戦略部は「労使交渉のポイント」として組合との議論を各職場に〝報告〟したり、社内報でジョブローテーションのQ&Aを行ったりしています。明らかに社友会と一体で動いています。
 そこでは、「将来の夢に向かって」「キャリアをオーダーメイド」と歯の浮くような言葉が並ぶ一方、「生涯乗務員ではなく多様な経験」「10年を超えない」と露骨に語っています。
 会社のいうキャリアアップのポストなど、乗務員全体からすればごくわずかです。結局、「運転士を10年やっても出世できないなら駅子会社に出向しろ」と言いたいのです。

社友会ではなく闘う労働組合を

 鉄道に関わるあらゆる仕事を軽んじ、労働者をコマのように扱う会社の態度は本当に怒りに堪えません。社友会にだけは入ってはならない。必要なのは闘う労働組合です。職場から声を上げよう。



Q:車掌・運転士になりたい
A:エリア職の事務職(事務)へのご応募をおすすめします。

Q:駅でずっと働きたい
A:駅での勤務を希望される方は、駅業務の採用を行っているグループ各社(JESS等)にご応募ください。
(採用情報Q&Aより)

Q:乗務員になりたくて入社した。退職まで乗務員を続けることはできないということか?
A:これからは生涯乗務員ではなく、多様な経験を積んでいただきたい。
(人財戦略部Q&Aより)

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