CTS全事業所一律で時給1500円に
-さらなる賃上げを求め申し入れ-
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千葉県は最賃28円引き上げ(923円に)の見込み
中央最低賃金審議会(厚生労働省)は7月31日、今年の最低賃金改定について全国の平均で901円(27円引き上げ)を「目安」とすることを決めた。これを受け、これから各県の引上げ額が決まる。千葉は28円引き上げられ923円(現在は895円)になる見込みだ(10月1日から)。
この決定をうけて動労千葉は8月9日、千葉鉄道サービス(CTS)に対して一律大幅賃上げと労働条件の向上を求める申し入れを行った(囲み参照)。
要員募集の行き詰まりと8・1時給引き上げ
これと前後してCTSは8月1日、突然、各事業所の時給額改定を行った。錦糸町(都内)1080円、千葉以西の事業所(千葉県内)は20円加算で時給1000円、千葉以東の事業所は30円加算で990~940円になった。また66才以上の基本賃金は錦糸町1010円、千葉県内は940~930円となった。
これは基本的に、館山・鴨川・銚子事業所の基本賃金(7月以前は910円)と、66才以上の基本賃金が最低賃金を割り込むことが確実となったことに対応するものだ。また、これまでの時給額では十分な募集がないことから、しかたなく引き上げたにすぎない。組合から言われる前に決めたかったのか、今年は8月1日賃金改定という例年にない対応を行った。
時給1500円は絶対に必要だ!
今回の賃金改定は、金額的にも職場の切実な要求額からはほど遠い内容だ。千葉エリアで時給1000円(月額16万円)になっても、月々の手取り額は日勤者なら12~13万円前後か、それ以下となる。これでは一人暮らしどころか結婚、子育てなど、とうてい成り立たない。
時給1500円(月額24万円に相当)は、日勤でも食べていけるための最低限の要求額だ。酷暑の中でも極寒の中でも現場を支え続けている労働者に対して、CTSはきちんと生きていけるだけの賃金を支払え!
一方的な「賃上げ発表」は組合軽視の不当労働行為
また、8月1日の賃金引き上げについてCTSは、事前に労働組合への連絡を一切せず、職場での突然の「発表」(点呼時の発表と掲示)という形をとった。
動労千葉は昨秋にも、今春闘でも、職場アンケートにもとづく切実な要求をくり返し、くり返し会社に突きつけてきた。CTSはそれに応えず春闘で「ゼロ回答」を強行した。他方で今回は、組合にはなんの連絡もなく、一方的に賃上げを公表する。これほど現場を愚弄(ぐろう)するやり方があるか!
会社が、形式的に団体交渉に応じたとしても、実質的に誠実な交渉を行わないことは「不誠実団交」であり、法律で禁じられている(労働組合法7条)不当労働行為だ。
JR東の労組解体攻撃と一体
JR東日本は昨年来、労働組合解体・絶滅の攻撃を強めるとともに、「運転士・車掌廃止」など、とてつもない大攻撃を始めている。労働者の人生を左右するような大問題を、組合への提案もなく、次々と一方的に打ち出しているのだ。
今回のCTSの組合軽視のやり方は、これと一体の動きであり「なんでもかんでも会社が勝手にやらせてもらうよ」ということの始まりだ。絶対に許してはならない。
さらに現場の怒りと力を一つに結集し、大幅賃上げをかちとろう。動労千葉に加入し、ともに闘おう。
【申し入れ書(概要)】
1.社員・契約社員・パート社員の賃金を大幅に引き上げ ること。契約・パート社員の時給を一律1500円とすること。
2次の点を改善すること。
(1)年間休日をJR東日本と同じ114日に。契約社員は月給制に戻す。
(2)半休制度の導入
(3)住宅手当の支給
(4)契約・パート社員に扶養手当の支給
(5)深夜早朝手当の事業所間格差の解消、一律1500円に
(6)要員増を早急に実施
3.パート社員の年休日賃金改善し、7・5時間分支払え。
4.今年度の無期雇用転換の申請・面談・判定の実施スケジュール、該当する社員数を明らかにすること
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中央最低賃金審議会(厚生労働省)は7月31日、今年の最低賃金改定について全国の平均で901円(27円引き上げ)を「目安」とすることを決めた。これを受け、これから各県の引上げ額が決まる。千葉は28円引き上げられ923円(現在は895円)になる見込みだ(10月1日から)。
この決定をうけて動労千葉は8月9日、千葉鉄道サービス(CTS)に対して一律大幅賃上げと労働条件の向上を求める申し入れを行った(囲み参照)。
要員募集の行き詰まりと8・1時給引き上げ
これと前後してCTSは8月1日、突然、各事業所の時給額改定を行った。錦糸町(都内)1080円、千葉以西の事業所(千葉県内)は20円加算で時給1000円、千葉以東の事業所は30円加算で990~940円になった。また66才以上の基本賃金は錦糸町1010円、千葉県内は940~930円となった。
これは基本的に、館山・鴨川・銚子事業所の基本賃金(7月以前は910円)と、66才以上の基本賃金が最低賃金を割り込むことが確実となったことに対応するものだ。また、これまでの時給額では十分な募集がないことから、しかたなく引き上げたにすぎない。組合から言われる前に決めたかったのか、今年は8月1日賃金改定という例年にない対応を行った。
時給1500円は絶対に必要だ!
今回の賃金改定は、金額的にも職場の切実な要求額からはほど遠い内容だ。千葉エリアで時給1000円(月額16万円)になっても、月々の手取り額は日勤者なら12~13万円前後か、それ以下となる。これでは一人暮らしどころか結婚、子育てなど、とうてい成り立たない。
時給1500円(月額24万円に相当)は、日勤でも食べていけるための最低限の要求額だ。酷暑の中でも極寒の中でも現場を支え続けている労働者に対して、CTSはきちんと生きていけるだけの賃金を支払え!
一方的な「賃上げ発表」は組合軽視の不当労働行為
また、8月1日の賃金引き上げについてCTSは、事前に労働組合への連絡を一切せず、職場での突然の「発表」(点呼時の発表と掲示)という形をとった。
動労千葉は昨秋にも、今春闘でも、職場アンケートにもとづく切実な要求をくり返し、くり返し会社に突きつけてきた。CTSはそれに応えず春闘で「ゼロ回答」を強行した。他方で今回は、組合にはなんの連絡もなく、一方的に賃上げを公表する。これほど現場を愚弄(ぐろう)するやり方があるか!
会社が、形式的に団体交渉に応じたとしても、実質的に誠実な交渉を行わないことは「不誠実団交」であり、法律で禁じられている(労働組合法7条)不当労働行為だ。
JR東の労組解体攻撃と一体
JR東日本は昨年来、労働組合解体・絶滅の攻撃を強めるとともに、「運転士・車掌廃止」など、とてつもない大攻撃を始めている。労働者の人生を左右するような大問題を、組合への提案もなく、次々と一方的に打ち出しているのだ。
今回のCTSの組合軽視のやり方は、これと一体の動きであり「なんでもかんでも会社が勝手にやらせてもらうよ」ということの始まりだ。絶対に許してはならない。
さらに現場の怒りと力を一つに結集し、大幅賃上げをかちとろう。動労千葉に加入し、ともに闘おう。
【申し入れ書(概要)】
2019年8月9日
賃金引上げ等労働条件改善に関する申し入れ
1.社員・契約社員・パート社員の賃金を大幅に引き上げ ること。契約・パート社員の時給を一律1500円とすること。
2次の点を改善すること。
(1)年間休日をJR東日本と同じ114日に。契約社員は月給制に戻す。
(2)半休制度の導入
(3)住宅手当の支給
(4)契約・パート社員に扶養手当の支給
(5)深夜早朝手当の事業所間格差の解消、一律1500円に
(6)要員増を早急に実施
3.パート社員の年休日賃金改善し、7・5時間分支払え。
4.今年度の無期雇用転換の申請・面談・判定の実施スケジュール、該当する社員数を明らかにすること
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