2019年8月15日木曜日

闘いなくして安全なし No.223

http://www.doro-chiba.org/ga/tn223.pdf


運転士・車掌は「事務職」?
社友会による労組破壊・
ジョブローテーション攻撃うち破ろう

 来年度の募集に関する会社HPの内容は衝撃的です。なんと乗務員は職種として「事務職(事務)」に分類されているのです。Q&Aでは「車掌・運転士になりたいならエリア職の事務職(事務)に応募せよ」と回答しています。
 今年3月の乗務員勤務制度改悪で、支社企画部門等との兼務での乗務が強行されました。さらに、「乗務員はあくまで事務職」と位置づけ、「企画部門との兼務が通常」にしようとしているのです。「変革2027」の「JR本体に残す鉄道業務は企画部門と込み運用できるものだけ」という構想そのものです。
 駅業務についても、「駅で働きたいならグループ会社に応募を」と回答しています。もはや駅業務はJR本体ではなくグループ会社の仕事だといっているのです。

社友会と一体の労組破壊に反撃を

 6月21日に人事部と厚生部を統合して設立された「人財戦略部」が動き出しています。「労使交渉のポイント」として組合との議論を各職 場に〝報告〟したり、社内報でジョブローテーションのQ&Aを行ったりしています。明らかに社友会と一体の労働組合破壊の攻撃です。
 そこでは、「将来の夢に向かって」「キャリアをオーダーメイド」と歯の浮くような言葉が並ぶ一方、「生涯乗務員ではなく多様な経験」「10年を超えない」と露骨に語っています。
 「キャリアのオーダーメイド」など誰がどう見ても嘘です。会社のいう〝キャリアアップ〟のポストも、乗務員全体からすればごく僅かです。結局、「運転士を10年やっても出世できないなら駅子会社に出向しろ」と言いたいのです。

社友会ではなく闘う労働組合を!

 乗務員という仕事を徹底して軽んじ、労働者をコマのように扱う会社の態度は本当に怒りに耐えません! そして、社友会にだけは入ってはなりません! 現場労働者を黙らせ、ジョブローテーションや無制限なワンマン拡大による運転士・車掌への攻撃を実現するためのものだからです。
 必要なのは闘う労働組合です。ジョブローテーション・ワンマン化反対を貫き、職場から声を上げよう。


Q:車掌・運転士になりたい
A:エリア職の事務職(事務)へのご応募をおすすめします。

Q:駅でずっと働きたい
A:駅での勤務を希望される方は、駅業務の採用を行っているグループ各社(JESS等)に
ご応募ください。
(採用情報Q&Aより)

Q:乗務員になりたくて入社した。退職まで乗務員を続けることはできないということか?
A:これからは生涯乗務員ではなく、多様な経験を積んでいただきたい。
(人財戦略部Q&Aより)

ニュースへのリンク