2020年6月4日木曜日

闘いなくして安全なし No.262




ワンマン拡大・車掌削減反対!
運転士一人に責任転嫁するな!
動労千葉が5/28千葉支社と団体交渉


 動労千葉は5月28日、JR千葉支社とワンマン運転拡大に関する団体交渉を行いました。

安全をないがしろにするな!

組合 ワンマンを導入する判断基準は?
会社 特にない。君津や上総一ノ宮以南、鹿島以北は、上り方面との輸送段差が大きい。
組合 ほとんどが千葉方面に通勤している。下りに行くほど乗客数が減るのは当たり前だ。
会社 確かにそういう傾向はある。今後採用が厳しくなり、働き手が不足することが考えられる。列車を削減せずに少ない人数で列車を運行する点でワンマン運転拡大を行いたい。
組合 車掌業務はどの程度削減する予定か。
会社 まだ行路等を検討中で回答できない。
組合 通勤・通学で利用する乗客は確実にある。乗客に不便をかけたり、安全をないがしろにすることは絶対に許されない。

事故・故障対応は全て指令の指示?

組合 訓練の詳細を明らかにすること。
会社 6月下旬~7月に指導員の現車訓練を行う予定だ。乗務員について詳細は検討中だが 秋頃(10月~)になると考えている。
組合 停止位置不良が発生した場合は?
会社 退行が可能な場合は、運転台を交換して戻してもらう。それ以上の場合は、指令の指示で対応してもらいたい。
組合 車内で乗客による事件やトラブル、急病人が発生した場合の対応は?
会社 まず指令に連絡し、指令の指示、転動防止、現場確認という形になると考えている。
組合 異音関知や動物との衝突の場合は?
会社 基本は、指令の指示による。
組合 地震等の災害時の対応、乗客の誘導は?
会社 基本は、指令の指示である。
組合 車イスの乗客への対応はどうなるのか。
会社 基本は事前に連絡をもらい、駅で対応することになっている。事前連絡がない場合、社員としての対応をお願いする。
組合 運賃の精算を要請された場合の対応は?
会社 スイカのない無人駅で乗車した場合が想定される。現在、検討しているが、乗客への一定の回答を会社で用意する考えである。

ワンマン運転拡大に反対の声を

 会社が「採用が厳しい」というのは口実に過ぎません。ワンマン運転の目的は、要員削減・コスト削減だけです。そして、車掌の要員削減を現場の団結破壊に利用しようとしています。運転士の負担も増えることになります。
 鉄道の安全は運転士と車掌とで守っています。利益のためだけに安全を放棄し、沿線住民の生活をないがしろにするなど許されません。

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