2020年12月31日木曜日

会報・国鉄闘争全国運動 第127号

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動労千葉を支援する会ニュース 352号

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外注化阻止ニュース 第511号




 深夜のつり革消毒やめろ!
動労千葉が再度の緊急申し入れ
現場にしわ寄せするな

 12月16日に動労千葉とCTSの団体交渉では、津田沼・木更津での夜間つり革消毒について以下のことを確認しました。

【CTS津田沼)
*JRとの契約と異なり夜間帯で簡易清掃でのつり革消毒が行われている
*簡易清掃のつり革消毒を中止するか要員を増やすか判断すると回答

【CTS木更津】
*車両センターでは23時以降のつり革消毒は行われていないのに木更津事業所では0時52分入区10両のつり革消毒、君津事業所でも23時30分ごろから快速15両の消毒が強いられていることについて検討すると回答。
*本社判断ではなく木更津所長が「できると判断した」と回答。

現場の疲れを分かっているのか

 この点について木更津事業所の積田所長を追及したところ、0時52分着10両のつり革消毒について「自分でできると判断した」と認めた。
 コロナ禍の中、窓閉め作業の負担は大きく肩や腰を痛める人が続出している。現場は疲れ切っている。しかも、木更津の夜勤者はわずか4人(うち3人は午前8時30分始業の徹夜勤務者!)だ。所長は現場の気持ちを本当にわかっているのか!
 車両センターでは「23時以降は立て続けに入区があるのでつり革消毒は無理」と判断している。木更津・君津での深夜帯つり革消毒は直ちに中止すべきだ。

管理者こそ先して行え!

 申入書ではさらに管理者を総動員して窓閉め作業に入るように要求した。
 木更津事業所では所長1人(副所長0人)の頃から現場の要員は変わらないまま、副所長だけが2人も増えている。
 現場に矛盾をしわ寄せしておきながら、高給をむさぼる管理者だけが増えている。こんなことが許されるはずがない。管理者こそ率先して窓閉め・消毒をやるべきだ。


「つり革消毒に関する緊急申し入れ②」

2020年12月21日付

①津田沼事業所について、簡易清掃でのつり革消毒作業を中止すること
②木更津事業所について、0時52分入区のつり革作業を直ちに中止すること
③窓閉め作業については、管理者を総動員し、 率先して作業を行うこと

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闘いなくして安全なし No.290

会社責任で検温を実施し
朝シーツ交換を中止せよ

動労千葉コロナ感染症緊急申入れ提出(12/17)

感染対策の責任を放棄するな!

 コロナ感染症が拡大しています。JR東日本は公共交通を担う会社です。最低でも「陽性者と接触のおそれがある人は自宅待機」「乗客と接する職種に発熱した状態で勤務させない」といった対応を行うのは社会的責任です。
 しかも、JR東はグループ内に病院も持っています。職場内の陽性者の勤務を追って、接触のおそれのある労働者全員のPCR検査を行うこともできるはずです。しかし、会社はすべてを「労働者個人の自己責任」という形で責任を放棄しています。いまだに出勤時の検温さえ行っていないのです。
 他方で「乗客に見せるためだけ」の見せかけの〝感染対策〟に現場を動員して、あたかも真剣に対策しているかのように大々的に宣伝しています。どう考えても間違っています。

朝シーツ交換は重い負担

 また、この間、感染対策として宿泊時に乗務員自身によるシーツ交換が行われています。仮眠時間が4時間程しかない泊行路もあります。その上、シーツ交換のための「サービス労働」でさらに睡眠時間を削れというのです。
 とくに朝は乗務を控えて1分でも長く寝ていたい時間です。乗務員にはさらに重い負担がのしかかっています。
 そもそも「感染対策」「衛生管理」は会社の責任で行うべきです。責任を乗務員個人に押しつけること自体、許されません。また、「シーツ交換は労働時間ではない」というのは違法行為そのものです。JRは感染対策に責任を持つべきです。



コロナ感染に関する緊急申し入れ(12/17)


1.千葉運輸区において新型コロナ感染症の陽性者が確認されたことから、次の点を明らかにすること。
(1)感染した本人の症状及び勤務の取り扱いについて。
(2)濃厚接触者となった者の検査結果及び勤務の取り扱いについて。また、会社としての濃厚接触者の定義について。
2.発熱管理等について、出勤時に、会社の責任において行うこと。
 とくに、駅員、乗務員等、乗客と接触する者については、公共交通を担う業務に従事していることに踏まえ、発熱管理等を徹底すること。
 また、休業となる場合の基準を明らかにすること。
3.乗務員等について、宿泊時にシーツ交換を行わせているが、起床から作業までの準備時間が不足することから、朝のシーツの取り扱いは中止すること。

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外注化阻止ニュース 第510号

会社責任でコロナ感染対策を
体調管理の徹底と感染対策に
十分な要員の確保が必要だ!

いまだ検温さえ行わないJR

 コロナ感染症が再拡大しています。1日の陽性者数が3千人を超え、重症者数も583人と過去最高を記録しています(12月12日時点)。JR東日本内でも各支社・職種で感染が確認されています。
 しかし、事態がこれほど深刻になっても、JR東は出勤時の検温さえ行っていません。団体交渉では「検温は本人の申告により行う」「検温を行う考えはない」と回答しています。
 社会的には公共施設や飲食店への入場時の検温は当たり前に行われています。「発熱等社員の体調管理の徹底」は、「新型コロナ感染症対策ガイドライン」で会社自身が打ち出した内容でもあります。
 会社はあえて検温を行っていないのです。それを「自己申告」といって責任を労働者個人に転嫁するなど許 せません。

感染対策〝自己責任〟にするな

 体調管理を個人まかせにすれば「職場に迷惑がかかる」と無理をして出勤することも起こります。また「濃厚接触者ゼロ」とされた場合でも、「自分が濃厚接触者かもしれない」と年休で〝自主的自宅待機〟が強制されている実態もあります。
 PCR検査を受ける場合も、現場労働者が自発的に仕事を休んで病院に行き、医師・保健所が「必要」と判断しなければなりません。会社が有給扱いにするのはPCR検 査を受ける当日だけです。
 感染対策の責任を労働者個人に押し付けるなどあってはなりません。会社が責任を持って、「体温37・5度以上」「家族に感染の疑い」などの基準を決め、「有給で自宅待機」などの対応が必要です。

要員減優先せず真剣に感染対策を

 体調管理や感染対策を徹底すれば、交代要員の確保が必要になります。会社が意図的に検温にも感染対策にも責任を持たずに放置しているのは、要員削減を優先したいからです。現場労働者や乗客の命と健康より、コスト削減と利益を優先することは許 されません。

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日刊動労千葉 第8891号

パイロットランプが点灯後に消える?!
対策するまでホームドア使用を中止しろ!

「ホームドア・TASCの不具合」に関する
緊急申し入れ(12/17)

1.この間、総武緩行線のホームドア設置駅において、列車が発車する際、パイロットランプの点灯を確認後、力行するまでの間に消灯するため、流転する事象が発生していることについて、原因を明らかにすること。
また、具体的対策が完了するまでの間、ホームドアの使用を中止すること。

2.定位置停止装置(TASC)について、所定の取り扱いを行ったにもかかわらず停止目標の許容範囲内に停止できない事象が発生していることについて、原因を明らかにすること。


緊急申し入れ その2 (12/18)

1.スマートホームドアは、隙間が大きいため子供が入ったり、悪戯等によりセンサーが稼働する恐れがあることから、隙間にアクリル板を設置する等、対策を講ずること。


 この間、総武緩行線のホームドア設置駅において、パイロットランプが点灯して出発しようとするとランプが消灯してしまうということが発生している。その状態でノッチを上げると、ブレーキは外れるが力行できない。そのため流転してしまう事象も起こった。

 ホームドアと車両との連携の不具合によるものと考えられるが、会社としても「原因不明」で具体的な原因は明らかになっていない。

「ランプ消灯」時点で安全上問題だ

 会社は、流転防止のために勾配起動を使ってノッチを上げるように指導している。力行回路が構成されたことを確認できればパイロットランプは消えないので、その時点で勾配起動を解除せよというものだ。

 しかし、ドアの開閉もせずに一度点灯したパイロットランプが消えるというのは異常事態だ。その時点で安全上の問題があるということだ。それなのに「パイロットランプが消えることもある」前提で日々の運転を続けさせるなど、安全をないがしろにしている。

 本来ならランプが消えた時点で、「何らかの原因でドアが閉まりきっていない」「車両が故障している」などの事態を想定しなければならない。それを毎回「ホームドアとの連携の不具合」と決めつけていいのか?

 会社がやるべきことは早急に原因を特定して対策を行うことだ。そして、少なくとも対策が行われるまで、ホームドアの使用を中止するのが当然だ。ホームドア使用を継続するために、「原因不明」のまま「パイロットランプが消えることもある」前提で運転させることではない!

安全より合理化を優先するな!

また、ホームドアに伴い設置された定位置停止装置(TASC)も、ホームドアの許容範囲内に停車できない事象が発生している。

 なぜこんな状況の中でも会社はホームドア使用を続けるのか? それは、会社にとってホームドア・TASC設置が安全のためではなく、ワンマン拡大・自動運転推進=乗務員削減のためだからだ。「原因不明」のままホームドア使用を続けて、安全をないがしろにするなど許されない! 3月ダイ改・合理化攻撃との闘いにたちあがろう。

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日刊動労千葉 第8890号

 JR千葉支社ー3月ダイ改の労働条件を提案
内房・外房・鹿島線へのワンマン拡大、
17名の車掌要員削減、
終電繰上による列車削減等

JR千葉支社ー3月ダイ改の労働条件を提案 内房・外房・鹿島線へのワンマン拡大、17名の車掌要員削減、終電繰上による列車削減等

12月24日、JR千葉支社は、来年3月ダイ改の労働条件について提案を行ってきた。提案の主な内容は左記のとおり。

ホームドア導入に伴い1分30秒増の表定時分見直し

◆内房線・外房線・鹿島線
・ワンマン運転を導入・拡大する。
・内房線、外房線では、日中帯を中心に木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間でワンマン運転の直通運転を行う。
・朝・夕夜間帯の一部列車で君津~上総一ノ宮間を直通運転。
・外房線は、日中帯を中心に上総一ノ宮での乗り換えに変更。
・鹿島線は、佐原~鹿島間でワンマン運転を行う(成田~佐原間はツーマン運転)
・運転士・車掌の乗務キロ。
木更津運輸区
運転士  +242.3km
車掌  ▲1914.8km
鴨川運輸区
運転士  +515.4km
車掌  ▲2821.5km
佐倉運輸区
運転士   +69.4km
車掌   ▲443.8km
・これに伴い、車掌の行路数が、木更津▲7、鴨川▲13、佐倉▲3となる。
◆内房線
・夕夜間帯において、上総湊折り返しを、現行1往復から6往復とする。
・東京発21時台の特急について、君津駅での接続改善を行う。
◆外房線
・勝浦6時台の京葉線直通快速の上総一ノ宮での停車時間を短縮。
・東京20時台のわかしおの上総一ノ宮での接続改善を行う。
◆特急列車
・成田エクスプレスについて、一部で運転区間を見直しを行う。
・外房線・わかしおについて、土休日の指定席の拡大を行う。
◆始終電の繰り上げ、繰り下げ
・総武緩行線、京葉線において、初終電の繰り上げ・繰り下げを行う。
・総武緩行線は、津田沼発の千葉行きの初電で時間の繰り下げを行う。
・これに伴い、総武緩行線で▲150km程度、京葉線で▲100km程度の列車削減を行う。
~西船橋間を1往復増発。



◆車両関係
・京葉車両センター
205系の海外譲渡に伴い205系、231系に置き換えが行われることから、検修要員の見直しを行う。
◆要員関係
・会社は、4月から運転士・車掌の職名を廃止し、乗務係に統一したとして、運転士、車掌の個別の標準数の提示を拒否し、各区の行路数だけを示すという不当な対応に終始してきた。
・乗務員関係 ▲24名
・車両関係  ▲4名
◆ダイ改実施期日
・3月13日(土)の予定。


2021年 団結旗開き


日時 2021年1月9日(土)13時から
場所 千葉市/DC会館 大会議室

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日刊動労千葉 第8889号

 JR・CTSの管理者が窓閉め行え

のうのうとしているJR・CTSの管理者が
窓閉めくらい行え!
木更津0時52分入区・津田沼簡易清掃列車の消毒やめろ!


この間、CTS清掃労働者に「コロナ対策」のために、膨大な量の窓閉めや手すりの消毒作業が強制されている。10月1日からは吊手の消毒作業も追加され、11月9日からは夜間の吊手消毒も行わせている。

「つり革消毒」に関する緊急申し入れ(その2)

2020年12月21日

1.津田沼事業所について、簡易清掃でのつり革消毒作業を中止すること。

2.木更津事業所について、0時52分入区列車のつり革消毒作業を、直ちに中止すること。

3.窓閉め作業については、管理者を総動員し、率先して作業を行うこと。

23時以降列車は対象外 消毒契約は簡易清掃だけ


木更津事業所では0時52分入区10両、君津事業所でも23時30分ごろから快速15両の吊手消毒が強いられているが、車両センターでは23時以降の吊手消毒は行われていない。

津田沼事業所では夜間の簡易清掃列車も吊手消毒が行われているが、契約は「日常清掃」列車であることが明らかになっている。

12月16日の団交では、徹底した追及を前にCTS本社も「この場で回答できない」「検討する」とせざるを得なかった。

現場への負担は限界だ。体を痛めて休まざるを得ない労働者が出て、ドミノ倒しのように退職者が続出する事態になりかねない。CTSはただちに木更津0時52分入区列車・津田沼夜間簡易清掃列車の吊手消毒を中止しろ!

管理者ばかり増えている! 仕事を現場に人を増やせ!

12/23 津田沼事業所ビラまき行動


JR・CTSは、現場に次々に業務増を強制する一方、人を増やさすことも手当をつけることもしていない。ただただ現場にすべての負担を押し付けている。それどころか年末一時金の削減まで行っている。絶対に許すことはできない!

しかも、この間CTSは、現場労働者を増やさずに、幹部や管理者ばかり増やしている。その多くはJR管理者たちの〝天下り〟のためのポストだ。そして、現場労働者よりはるかに高給をとりながら、ろくな仕事もせずのうのうと過ごしている。あまりにもふざけている!

この現実を作り出したのはJRだ。そのせいで現場がどれほど苦しんでいるのか、考えたことがあるのか! JR・CTSの管理者たちがローテーションを組んで、窓閉めを行うくらいの対策は当然だ。

JR・CTSは現場にすべての負担をおしつけるな! 管理者が窓閉めくらい行え! 消毒作業を追加するなら、要員も増やせ!



館山市議会

「安全性が確保されるまでワンマン運転 を導入しないことを求める」と全会一致

12月17日に閉会した館山市議会では、内房線のワンマン運転導入について、「運転士だけになるワンマン運転は非常に不安。沿線住民や利用者に説明を行い、安全性が確保されるまで導入しないことを求める」とする議員は次の意見書を全会一致で可決した。

車掌削減と利益のためだけに地域と安全を犠牲にするワンマン運転を許すことは絶対にできない。JRはただちにワンマン運転拡大を中止しろ!

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日刊動労千葉 第8888号

津田沼支部第45回定期大会(12・12)
断固闘う体制の確立を


津田沼支部は12月12日、DC会館にて第45回支部大会を開催した。議長に渡辺君を選出して議事が進められた。
相馬支部長は「JR・CTS・JESSに支部組合員が在籍しているが、本部大会以降2度の職場集会を開催し、様々な職場の問題点を共有し、本部と連携して団交等で取り組んでいます。コロナ禍に便乗した分割・民営化型の大攻撃が始まっています。CTS津田沼事業所でもつり革消毒や窓閉め作業の増加による『業務量増=要員増無し』が強制されている。この攻撃を真正面から見据えて、断固闘う体制を確立しよう」と提起した。
来賓として川崎書記長より、この間の情勢などが報告された。執行部から経過報告・会計報告、運動方針案・予算案が提起され、その後質疑応答が行われた。
▼来年3月のダイヤ改正で最終電車の時間が繰り上げと言われているが具体的な時間等教えて欲しい。
▼コロナ禍でJRは収入が減ったから夏冬一時金カット? 内部留保や株主への配当金は300億円配当? 納得がいかない!
▼清掃作業で4月から窓閉め作業が増えて夜間は1名増になった。10月からつり革消毒が増えたが要員は増えない。作業が強制されている。体調を崩して休んでいる人も出ている。早急な対応をして頂きたい。
▼習志野運輸区内が暗くて通路も狭く作業に支障がある。
▼コロナ感染症等で危険と思われる仕事には危険手当・嘔吐・排便等の処理には嘔吐手当を出して欲しい。
▼運輸区構内は過去に列車脱線等が発生しているにも拘わらず未だ保安装置が設置されていない。重大事故を回避する観点からATS―PまたはATSーSNの設置をすること。JRが構内に保安装置は必要ないと言っているのは本末転倒だ!

新たに任命された岩瀬新書記長から挨拶が行われ、団結ガンバローで大会は成功裡に終了した。



三里塚請求異議裁判
控訴棄却の不当判決弾劾!

「天神峰の畑を耕してく決意は変わらない


高裁前で弾劾のシュプレヒコール

12月17日、東京高裁第4民事部で行われた請求異議裁判控訴審の判決で、菅野裁判長は控訴棄却・執行停止取り消しの反動判決を下した。弁護団は、直ちに上告して闘うことを明らかにした。
裁判長は、「二度と強制的手段は用いない」と空港会社が社会的に公約したことや、成田空港の破たん的現状を事実として認めながら、「将来は需要が回復し必要になるかも」と強制執行を縛るものではないと、空港会社の意向に忖度して判決を行ったのだ。

裁判には全国から150名が駆けつけ、正午からの東京高裁包囲デモ、午後2時からの判決傍聴、そして不当判決弾劾のシュプレヒコール、報告会、記者会見と意気高く闘いた。

市東さんは、「一審判決に輪をかけた不当判決でした。絶対に認めることができない。でもこれで負けたわけではない。耕作権裁判もある。天神峰でこれからも畑を耕していくという気持ちは変わらない。みなさんのご支援をよろしくお願いします」と新たな闘いの決意を語った。

判決翌日の早朝、三里塚現地で不当判決弾劾行動


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日刊動労千葉 第8887号

コロナ対策より要員削減優先するな!
会社責任で検温くらい行え!
緊急申入れ提出(12/17)

コロナ対策より要員削減優先するな!
会社責任で検温くらい行え!


宿泊時の朝シーツ交換を中止しろ!

コロナ感染に関する緊急申し入れ(12/17)

1.千葉運輸区において新型コロナ感染症の陽性者が確認されたことから、次の点を明らかにすること。
(1)感染した本人の症状及び勤務の取り扱いについて。
(2)濃厚接触者となった者の検査結果及び勤務の取り扱いについて。また、会社としての濃厚接触者の定義について。

2.発熱管理等について、出勤時に、会社の責任において行うこと。
とくに、駅員、乗務員等、乗客と接触する者については、公共交通を担う業務に従事していることに踏まえ、発熱管理等を徹底すること。
また、休業となる場合の基準を明らかにすること。

3.乗務員等について、宿泊時にシーツ交換を行わせているが、起床から作業までの準備時間が不足することから、朝のシーツの取り扱いは中止すること。

コロナ感染症が、1日の陽性者数や重症者数が過去最高を記録するなど再拡大している。JR千葉支社でも、千葉運輸区などで感染が確認されている。
感染対策の責任を放棄するな!

JR東日本は公共交通を担う会社だ。最低でも、「陽性者との接触のおそれがある人は自宅待機にする」「乗客と接する職種に発熱した状態で勤務させない」といったことを果たすのは社会的責任だ。

しかも、JR東はグループ内に病院も持っている。職場で陽性者が出れば、勤務を追って、接触のおそれのある労働者全員のPCR検査を行うこともできるはずだ。

だが、会社はすべてを「保健所の指導」「労働者個人の申告」という形で責任を放棄している。いまだに出勤時の検温さえ行っていないのだ。団交では「検温は本人の申告による」「検温を行う考えはない」とまで回答した。

他方で「見せかけだけ・乗客に見せるためだけ」の〝感染対策〟に現場を動員し、あたかも真剣に対策しているかのように大々的に宣伝している。こんなふざけた話があるか!

各職場に非接触型体温計は置かれたがJRは
「本人の申告」がなければ検温を行わないとしている。

要員削減を優先

そもそも、「発熱等社員の体調管理の徹底」は「コロナ感染症対策ガイドライン」で会社自身が打ち出した内容だ。社会的には公共施設や飲食店の入場時の検温は常識だ。

JRはなぜ検温さえ行わないのか。その理由は、感染対策より要員削減を優先しているからだ。体調管理や感染対策を徹底すれば予備要員の確保が必要になる。要員を徹底的に削減するために、意図的に検温にも感染対策にも責任を持たずに放置しているのだ。

現場労働者や乗客の命と健康より、要員削減を優先するなど絶対に許されない!

シーツ交換で乗務員に重い負担

また、この間、感染対策として宿泊する労働者自身によるシーツ交換が強制されている。乗務員は行路も長大化され、仮眠時間が4時間程しかない泊行路もある。その上、シーツ交換のための「サービス労働」でさらに睡眠時間を削ることになるのだ。

とくに朝は、これから乗務を控えて1分でも長く寝ていたい時間だ。乗務員にはさらに重い負担がのしかかっている。

そもそも「感染対策」「衛生管理」は会社の責任で行うべきだ。責任を乗務員個人に押しつけること自体、許されない。シーツ交換を強制しながら、「労働時間ではない」というのは違法行為そのものだ。

JRは感染対策に責任を持て! 出勤時検温と朝のシーツ交換中止をただちに行え!

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日刊動労千葉 第8886号

無人駅拡大で進む「鉄道破壊」
ワンマン拡大で車掌までなくすのか! 

JR九州 「障害者の移動の自由制限」と裁判
動物問題統一行動指針を徹底しよう


無人駅拡大は人権侵害

駅員不在は、障害者の方々にとって列車の乗り降りをはじめ鉄道利用に大きな支障をきたす人権問題だ。この間、新聞報道でも、「無人駅が5割に増加」「障害者、利用に支障」(11月16日付朝日新聞)などと報じられている。

大分市の車椅子生活を送る人たちは、JR九州に対して「駅の無人化で移動の自由を制限されたのは違法だ」という裁判をおこしている。「自分が駅を利用しない方がもうかると思っているのか」「自分の人権や生活が無視されるのは悔しい」と切実に訴えている。

だが、JR東日本は地域住民の生活を無視して、次々に無人駅や委託駅を拡大している。東京の都心部でさえ、駅丸ごとの外注化や、日中だけ駅員がいる「時間帯無人駅」を広げている。

この中で、JR千葉支社は3月ダイ改で内房・外房・鹿島線へのワンマン運転導入を発表している。しかし、ワンマン化対象となっているのは、無人駅や昼間帯の切符販売のみの簡易委託駅を拡大してきた区間だ。木更津~安房鴨川間のJR直営駅は36駅中わずか7駅、約19%だ。

 
 無人駅の拡大が問題になっている中で、コスト削減と利潤のためだけにワンマン運転を拡大して車掌までなくそうというのだ。

列車削減・廃線化に向けた攻撃

この攻撃は単に車掌削減にとどまらない。さらなる列車削減と「輸送モード転換」=廃線化に向けた攻撃だ。現時点で、内房線や外房線は、「輸送モード転換」の対象にはなっていない。だが、ワンマン化対象の木更津~上総一ノ宮間で通し運転を実施すると発表しているように、「系統分離」で房総南線を切り離して廃線化の対象しようとしているのだ。

しかも、地域には「乗務員不足」を理由として説明しているという。ジョブローテーションによる配転で乗務員をたらい回しにして、駅への配転も行っている中でだ。真っ赤なウソで地域住民をペテンにかけ、利益だけを追求して地域を徹底して切り捨てるなど許されない!

ワンマン化反対の声と闘いを!

会社はコロナ禍を利用して危機をあおり、「黒字化」こそが使命かのように宣伝している。だが、鉄道は公共交通機関であり、地域で生活するための社会的なインフラだ。地域社会にとってなくてはならないものだ。利益のためだけに障害者の方の移動の自由を奪い、地域から鉄道を奪うなど絶対に許されない。動物問題の統一行動指針を貫徹しよう。3月ダイ改―ワンマン運転拡大に対して絶対反対で闘いぬこう。

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日刊動労千葉 第8885号

 つり革消毒でCTSを徹底的に追及
津田沼ー簡易の消毒、再検討を確認

動労千葉は12月16日、CTSとつり革消毒に関する団体交渉を行い、とくに津田沼事業所で行われている夜間清掃時のつり革消毒、木更津事業所での深夜のつり革消毒について徹底的に追及した。団体交渉の概要は、以下のとおり

津田沼の夜間つり革消毒作業について再検討しろ!

組合 10月1日から日勤帯で、11月9日からは夜勤帯でつり革消毒が大幅に追加された。JR千葉支社との契約の内容は。
会社 JRから「日常清掃につり革の拭き上げを入れてほしい」という話が以前からあった。コロナ禍の中で6月から3事業所(幕張、津田沼、京葉)において、現要員でできる範囲で開始した。各車両センターで各40両程度。10月以降は、新たな契約で23時以前に入区する車両のつり革消毒をやることになった。
組合 なぜ「23時以降はやらない」となったのか。
会社 23時以降はたて続けに入区があるので無理だろうと考えた。
組合 契約では、具体的に年間、何両の消毒をやることにしたのか。
会社 今、数字がないので回答できない。
組合 事前に申し入れしているのに回答できないこと自体、不誠実団交だ。後日、あらためて回答すること。
会社 了解した。
組合 新たに受注した、ということでいいのか。
会社 日常清掃の仕様書に、つり革の拭き上げを追加する形で新たに契約した。
組合 仕様書に追加したということはコロナが終息してもやれということか?
会社 JR本社から、全社的につり革の拭き上げをやってくれと言ってきているのでコロナが終息してもなくなることはないと思う。
組合 簡単に言うが、現場はどれだけ大変かわかっているのか。
会社 ・・・。

簡易は消毒しない、あるいは要員を増やすかのどちらかだ

組合 契約では、日常清掃につり革消毒を追加したとなっている。しかし津田沼では、夜間の日常清掃に加えて簡易清掃もつり革消毒が付いている。契約と違うではないか。
会社 夜間に7本、「日常」と「簡易」の車両でつり革消毒をやってもらっている。
組合 津田沼では数年前、日常清掃を簡易清掃に切り替えて夜勤が6名から4名になり2名減らされた。減らしておいて簡易清掃の車両のつり革消毒をやれというのはあまりにおかしい。
会社 津田沼は、日報の運用上は「日常清掃」になっているが、現場では簡易清掃でよいとなている。それはJR本社も確認している。
組合 簡易清掃になっているのであれば、つり革消毒はやらなくていいということではないか。
会社 運用上は「日常清掃」になっているのでやってもらう必要がある。
組合 そんなふざけた話があるか。日報上は日常清掃、実際は簡易清掃という形で人を減らし、JRをだましているということではないか。
会社 だましているわけではない・・・。
組合 津田沼では、夜勤者の人数が減らされてどれだけ大変な思いで作業やっているかわかっているのか。皆が走り回って窓を閉め、嘔吐物処理もしている。クリーン事業部の責任者として一度でもつり革消毒をやったことがあるのか。
会社 ないです。
組合 作業を増やすのであれば、人を増やすのは当たり前だ。日常清掃をやらせるなら少なくとも4人を6人に戻してくれ。窓閉め要員も含めたら7人にするのが当然。
組合 津田沼の安全衛生委員会でも「つり革消毒で負担が増加している、増員など検討できないか」という意見が出ている。本社に報告が上がっているはずだ。会社 いや来ていない。
組合 なぜ部長のところに来ないのか。
会社 設備等の改善要求はきているが、議事録は私のところには来ていない。
組合 こんな作業が続けば辞める人が出てくる。体を壊す人も出はじめている。実際に、一週間、休んだ人もいる。少なくとも4人を6人に戻すか、簡易清掃の車両はつり革消毒をやらないか、そのどちらかしかない。
会社 ここで即答はできない。検討させてもらいたい。

木更津ー「0時52分入区」車両の消毒を中止しろ!

組合 木更津では0時52分着の京葉線快速10両が日常清掃とつり革消毒の指定になっている。なぜ木更津事業所だけ23時以降もつり革消毒を行うのか。
会社 「23時以前の車両」というのは車両センターの3事業所だけになっている。駅留置の車両については、現場から、現有の社員でできるという報告に基づき行っている。
組合 木更津は、3名が泊まり勤務で朝から仕事をしている。疲れ切った中で午前1時頃か10両の日常清掃とつり革消毒ではあまりに過酷だ。運転当直からも起電停止時間が近づいてくるため「まだ終わらないのか」と催促がきているような状態だ。
会社 そういう声があがっていることは知っている。3月ダイヤ改正の中で再検討する方向で考えている。
組合 3月まで何ヵ月ある思っているのか。早急に検討し、車両センター、駅留置にかかわらず23時以降の車両はつり革消毒をやらないようにすべきだ。
会社 ここでは即答できない。
組合 現場長が「0時52分の車もできる」と回答したから本社でも決定したということでよいのか。
会社 そのとおりだ。

■窓閉め、嘔吐物処理について

組合 津田沼では、午前に入区し、機械洗浄なしで午後に出区する車もある。そういう車両は窓閉めは必要ないのではないか。どうせすぐに運転士が出区点検で開けるわけだから。深夜帯に窓を閉めて数時間後には出区する車も。そういう車両は窓を閉めなくていいと本社から指示を出してもらえないか。
会社 ここで即答はできない。
組合 窓閉めは契約にあるのか。なんで閉めなければいけないのか。
会社 契約にはないと思います。
組合 窓閉めやつり革消毒など、全て現場に丸投げしているが、管理者が先頭に立って窓閉めを行うべきだ。体を壊す人や筋肉痛で休む人が出ている。早急な対応をしてもらいたい。

■エルダーへのコロナ慰労金は?


組合 つり革消毒などの新たな契約金はどのように使われているのか。社員への還元や消毒作業の要員増に使うべきではないのか。年末手当で「コロナ慰労金」が1万円出ているがエルダーには出ていない。なぜエルダーには出ないのか。
会社 トータルで収入、支出を見ているので、つり革消毒のお金をどこに使ったのか、ということではない。エルダーはJRとの契約なのでCTSでは出せない。
組合 嘔吐物処理についてもJRから金銭が出ているのか。
会社 過去、3~4年の平均処理数の実績に基づき総価契約に反映されている。また、10月からは日々の報告書への記入はやらなくてよいとしている。
組合 その契約金はどこに行ったのか。
会社 さっきと同じでトータルで収入支出をみているので、その金を何につかったということではない
組合 実際に処理し、しかもJRから契約金が出ているなら現場に還元すべきだ。津田沼は1日に10件以上の嘔吐物を処理している日もあり非常に多い。ホロに満杯になった嘔吐物を手袋つけて手で取ることもある。コロナ禍でみんな疲弊している。嘔吐物処理も危険がともなう作業だ。個人個人に配るのが難しくても、処理数に応じて各事業所に期末毎に分配するなどやり方はいろいろあるはずだ。
会社 期末時点での対応も含めて検討する。

以上

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日刊動労千葉 第8884号

 動労総連合第35回定期全国大会
労働運動再生に向け21年の闘いへ

国鉄1047名解雇撤回!
3月ダイ改―分割・民営化型大合理化粉砕!
21春闘勝利!改憲戦争阻止!非正規職撤廃!
組織拡大実現へ!



動労総連合は12月6日、土浦市・亀城プラザにおいて第35回定期全国大会を開催し、3月ダイ改からはじまろうとしている国鉄分割・民営化型の大合理化攻撃―ワンマン運転拡大、「労組なき社会」攻撃と対決し、改憲・戦争攻撃を許さず、動労総連合の組織拡大で反撃する闘いの方針を決定した。
大会議事は、高野代議員(水戸)を議長に選出して進められた。

大合理化攻撃と闘う体制を確立

冒頭あいさつに立った田中委員長は、JR西日本による大幅な年末手当削減にストライキで反撃した動労西日本の闘いにふれ、コロナ禍を乗り越え11・1集会の画期的成功を収めたことを含めて、情勢に負けず闘いにたった前進として確認した。また、常磐線全線開通・被曝労働強制と対決する動労水戸、動労福島の闘いが、労働者の闘いの復活をかけたものとなっていることを明らかにした。

一番の困難は労働運動が存在しないかのような状況であり、この現実と対決して立ち向かっていることの意義を強調した。

JRにおいては、ワンマン運転拡大や休業指定の就業規則改悪攻撃など、コロナ禍に便乗した分割・民営化型の大攻撃が始まっている。このことについて、「この攻撃を真正面から見据えて、断固闘う体制を確立することが本大会の最大の任務だ」と提起した。

最後に、「われわれが時代を変える可能性を持った存在に飛躍する。困難な闘いだが、その先に必ず可能性がある。その核心は組織拡大に総決起することだ。団結を固め運動と闘いで団結する動労総連合を作ろう」と組織拡大に向けた闘いを訴えた。

その後、方針提起、質疑応答を行った。質疑応答では、西日本の年末手当削減に対するストの報告、動労水戸の3月ダイ改に対する闘いと組織拡大に向けた決意などが語られた。また、グループ会社における解雇撤回を闘う動労総連合新潟、動労神奈川の闘いを始め、各単組から職場での闘争の現状や今後の闘いなどが報告された。

千葉の代議員からは、ワンマン拡大阻止に向け動物問題を焦点とした統一行動指針の取り組み、シーツ交換が労働時間外に乗務員に強制されている問題、CTSにおける窓閉め・消毒作業の問題、ベアゼロ・低額回答を続けるJR貨物における闘いなどが報告された。

総連合自身が変革し組織拡大へ

討議の後、総括答弁に立った田中委員長は、「東労組解体」以降、次々に攻撃をかけている状況の中、「具体的な職場の闘いの中で可能性をつかもう」と訴えた。
また、新自由主義が団結や連帯といった考えを解体し、東労組が組合として「黒字化を目指そう」という方針になっている現状に対して、「そういう論理に巻かれてはならない。この状況をひっくり返すためには、職場全体が怒って声を上げることだ。自分たちが行動し、一緒に頑張ろうと訴えよう」と提起した。
そして、「時代が大きく変わる中、動労総連合自身が問われている。今日を新しい闘いの出発にしよう」と締めくくった。
全員の拍手で方針案、大会宣言が採択され、その後、役員選出で新たに木村副委員長、照沼執行委員が選出され、新体制が確立された。最後に、大江執行委員が閉会あいさつ、田中委員長が団結ガンバロー三唱を行い、大会は成功裡に締めくくられた。

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日刊動労千葉 第8883号

 千葉機関区支部第26回定期大会(11\25)
職場と団結を守り抜こう!

 11月25日、「憲法改悪粉砕!貨物合理化・改悪人事賃金制度粉砕!賃金格差・評価制度による低賃金構造を打ち破り、千葉機関区への新採配属をかちとり職場と団結を守り抜こう!」をスローガンに、千葉機関区支部は第26回定期大会を開催した。

地域間格差は許せん!

議長に大久保君を選出し、冒頭あいさつに立った梶ヶ谷支部長は「動員や諸活動など、この1年間大変ごくろうさまでした。ほとんどの組合員がシニア社員となる中で、最大の課題は高齢者対策と賃金の問題です。特にシニアの基本賃金の地域間格差は許せません。会社は、コロナ禍の中で働いている労働者の労に報いるのが筋ではないか。私も60歳になり、65歳まで安心して働ける労働条件確立に向け頑張ります」と力強く訴えた。
本部を代表して関委員長からJRの動向と闘いの方向性について、大竹副委員長から貨物をめぐる課題について提起された。つづいて渡辺青年部長、地域共闘の仲間から挨拶を受けた。
これからの支部運営のあり方などについて議論がなされ、新たな1年の闘いがスタートした。



ワンマン運転反対!
コロナ禍に便乗した第三の分割民営化粉砕!
千葉運転区支部第45回定期大会(12/3)


 
 12月3日、DC会館において千葉運転区支部第45回支部定期大会と第44回乗務員分科定期総会が開催された。議長に山口君を選出して議事が進められた。

高澤支部長が「コロナで状況は一変した。会社は赤字決算を口実に、期末手当の大幅削減をしてきた。これまで積み上げてきた黒字は何だったのか。ワンマン運転は大きな問題だ。コロナ禍で始発・終電の繰り下げ・上げを行うなど、あらゆる攻撃を強めてきている。今後も絶対反対で闘わなければならない。動物との衝突が激増している。組合として全力で取り組んでいきたい」とあいさつ。
中村乗務員分科会長が「この間、いろいろとお世話になりました。支えていただきありがとうございます」とあいさつ。

来賓として本部より川﨑書記長が11月集会への参加のお礼を述べた後、今後の闘いの方向性が示され、経過報告後に質疑応答が行われた。

▼指令の無線呼び出しが走行中にあり安全上問題がある。法令上も問題ないのか確認してほしい。入換中にも呼び出しが来る。構内は一番事故が多いところだ。
▼出区点検をちゃんとやれと言われるが、チェック表通りにやったら遅れてしまう。今は窓を開けろという話もあり、それでなくても間に合わない。出区点検の内容が区によって違うのはなぜか。
▼アルコール検査、点呼は「自分の時間」だとサービス労働を強制されている。シーツ交換も同じだ。「やらないのは困る」といいながら、指示するなら労働時間として扱うのが当然だ。
▼コロナ感染について点呼時に検温を行わないのはおかしい。

活発な意見に対する支部・本部からの答弁が行われた後、方針案が拍手で確認され、高澤支部長の団結ガンバローで成功裡に終了した。

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日刊動労千葉 第8882号

 第10回佐倉支部定期大会を開催( 11/17 )
ワンマン運転拡大許すな―外注化攻撃粉砕へ!

11月17日、佐倉支部は、佐倉運輸区において、第10回支部定期大会を開催し、1年間の闘いを総括するとともに、JRのコストカット攻撃を許さず、来年3月ダイ改でのワンマン運転導入・拡大阻止、ジョブローテーション粉砕、組織拡大にむけて全力で闘いぬく方針を確立した。
大会は、力根君の開会あいさつで始まり、議長に椎名君を選出して議事が進められた。はじめに、あいさつに立った力根支部長から、「新型コロナの中で1年間の闘いご苦労様でした。来年3月のダイ改で鹿島線にワンマン運転を導入しようとしています。運転士に全ての責任を押しつけることは絶対に反対です。職場の若い人にも訴え、ワンマン運転反対で闘おう」と力強く訴えた。
来賓として、本部を代表して関委員長がJRのコスト削減攻撃と3月ダイ改に向けた闘いの方向性を明らかにした。
執行部から経過報告、19年度会計報告、20年度運動方針案、予算案がそれぞれ提起され、質疑応答が行われた。

◎事務の合理化について、東京はまだ提案がないと聞いた。千葉はどうなっているのか。
◎ジョブローテーションで駅からの異動があるとの話がある。
◎潮来駅で貨物列車がクリアランスぎりぎりになっている。
◎ワンマンの現車訓練を行ったが、カメラでは後方が確認できなかった。安全上問題だ。
◎ワンマンで車掌がいなくなったら混乱が発生しそうだ。
◎サッカーの試合がある場合はどうなるのか。
◎関西生コン支部弾圧は許せない。

活発な意見に対する答弁が行われた後、方針案、予算案が全員の拍手で確認された。役員選出では坂尾支部長があらたに選出され佐倉支部の新役員体制を確立し、団結ガンバロー三唱で佐倉支部定期大会は成功裡に終了した。


第43回幕張支部定期大会を開催( 11/20 )
ワンマン運転拡大許すな―外注化攻撃粉砕へ!


 幕張支部は11月20日、DC会館で第43回支部大会を開催した。議長に高橋正君を選出し議事が進められた。
あいさつに立った山田護支部長は「この1年間の闘いとご協力、ありがとうございました。職場代表選挙で関委員長が前年に続いて圧勝し、10月にはクリーンで働くIさんが加入してくれました。幕張支部として大きな勝利を実現してきました」と1年間の取り組みを振り返った。 その上で「会社はコロナを口実にボーナスを大幅カットしてきましたが、今まであげた巨額の利益はどこにいったのか! 就業規則改悪問題も含めて、今こそ労働組合と闘いが必要な時です。職場では怒りが蔓延しています。動労千葉の未来をかけ、この1年間、目の色を変えて組織拡大を実現しよう。私もあと1年しかありませんが、全力で組織拡大・強化をかちとり、若い人にバトンタッチしていきたい」と訴えた。

本部から関委員長があいさつ、続いて執行部から経過報告、決算・予算案の提案、方針案の提起の後、活発な質疑応答が行われた。
答弁は本部を含めて行われ、方針案が拍手によって承認された。
最後に、長年にわたって支部副委員長を務めてきた小澤副支部長が退任にあたってあいさつ、新たな執行部体制を確立し、ガンバロー三唱で支部大会を終了した。

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日刊動労千葉 第8881号

 第26回鴨川支部定期大会を開催(11/13)
ワンマン運転拡大阻止ー一丸となって組織拡大へ!

11月13日、鴨川支部は、鴨川市内において、第26回定期大会を開催し、1年間の闘いを総括するとともに、コロナ禍に便乗した分割・民営化型の大合理化攻撃に立ち向かい、3月ダイ改でのワンマン運転拡大阻止に向けて闘い、その渦中で組織拡大を実現する方針を確立した。
大会は、議長に鈴木君を選出して始まり、冒頭、渡辺支部長から、「1年間の闘いに敬意を表します。来年3月にワンマン運転が導入されようとしています。運転士1人では絶対に対応できません。とくに、外房線でも動物との衝突が発生しており、こうした中でワンマンの拡大は行うべきではありません。鴨川支部もワンマン反対で闘おう」と力強く訴えた。
来賓あいさつでは、本部を代表して関委員長がJRの動向を含めてあいさつを行った。
執行部から会計報告、19年度会計報告、20年度運動方針案、予算案がそれぞれ提起され、質疑応答が行われた。

◎来年3月のダイ改でワンマン運転が導入されようとしているが、どう闘うのか。
◎いろいろな問題について、もっと団交をやってもらいたい。
◎今後の鴨川派出の要員問題についてどうなっているのか。
◎上総一ノ宮への乗務員基地の話が出ているようだがどうなっているのか。

活発な意見に対する答弁が行われた後、方針案、予算案が満場の拍手で確認された。
そして、宇佐美支部長があらたに就任して鴨川支部の新役員体制を確立し、団結ガンバロー三唱で鴨川支部定期大会は成功裡に終了した。


行路緩和と65歳まで働ける労働条件確立を!
銚子支部第36回定期大会(11月14日)


銚子支部は、11月14日、銚子運輸区において、第42回定期大会を開催し、一年間の闘いを総括するとともに、他区と比較して突出している労働時間ー行路の緩和と65歳まで働くことができる職場と労働条件確立に向けて闘いぬく方針を確立した。
議長には鈴木君を選出して議事が進められた。挨拶に立った伊藤支部長は、「1年間のご協力ありがとうございました。支部組合員全員がエルダーになる中で、65歳まで働くことができる労働条件の確立に向けて、エルダー協議会と一緒に取り組みたいとおもいます。頑張ろう」とのあいさつを行った。
来賓として、本部の関委員長から来年3月ダイ改に向けて闘う方向性が示された。
執行部から経過報告、会計報告、20年度運動方針案、予算案が提起され、その後質疑応答が行われた。

◇JRが年末年始の終夜運転を発表したが初詣の臨時列車はどうなるのか。
◇今年度のエルダー配属は希望地に近い形で行われて助かった。
◇エルダーで駅(JESS)に配属されているが、転勤の取り扱いはできるのか。

その他、職場の問題や年金等を含めてお互いの意見交換が行われた。
支部、本部からの答弁が行われ、方針案が全員の拍手で採択され、伊藤支部長の再任を確認し、銚子支部大会は成功裡に終了した。

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日刊動労千葉 第8880号

 動物衝突に対する統一行動指針
ワンマン準備を今すぐ中止しろ!


動物との衝突に対する統一行動指針

<具体的要求>
(1)動物との衝突が多発していることから、抜本的対策を行うこと。とくに、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間での対策を早急に行うこと。
(2)動物との衝突対策が行われるまでの間、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間について徐行を行うこと。
(3)動物との衝突が多発していることに踏まえ、ワンマン運転導入に向けた準備作業を直ちに中止すること。
(4)人獣共通感染症への対策を行うこと。

<行動指針>
(1)全線区を対象にして、運転士が危険と判断した場合は、列車の速度を落として運転すること。
(2)沿線で動物を発見した場合は、一旦停車し、指令に連絡すること。運転を再開した後は、危険がないと判断できる場所まで注意運転を行うこと。
(3)とくに、獣害が多発する上総湊~竹岡~浜金谷~保田間については、危険と判断した場合、不安を感じた場合は、注意運転を行うこと。
(4)注意運転を行う場合は、指令に連絡すること。また、車掌にも連絡し、乗客への周知を要請すること。
(5)動物と衝突した場合は、次のとおり取り扱うこと。
① 指令に連絡すること。
② 危険を感じた場合、足元が悪い場合は、運転台から降りないこと。
③ 動物を巻き込んで動けない場合、列車が故障した場合は、救援を要請すること。
④ 人獣共通感染症への感染の危険性があることから、動物には触れないこと。(厚生労働省『動物由来感染症ハンドブック2020』)
(6)運転状況報告書には、「注意運転」と記載し、遅れと区間を記入すること。


動労千葉はこの間多発している動物との衝突問題に対し、危険や不安を感じた場合に指令に連絡した上で注意運転を行う統一行動指針(左記参照)を決定した。行動指針を徹底しよう。

会社責任で徐行を行え!

動物との衝突件数はあまりに異常だ。19年度に千葉支社95件(内房線52件、外房線28件)だったものが、今年度は10月末までに内房線だけで136件まで増加している。職場から悲鳴があがるほど異常な事態だ。

衝突が多発している区間では、すでに多くの乗務員が速度を落として運転している。その中で11月の衝突件数は減少した。12月1日に行った団体交渉では会社も「乗務員の協力のおかげ」と、速度を落とすことの効果を認めた。だが、運転士が指令に連絡して速度を落とすことは認めても、会社の責任での徐行運転は「行う考えはない」という。こんな無責任なことがあるか!

運転士にすべて押し付けるな!

会社は、こんな状況の中でワンマン運転拡大に向けた訓練を開始し、準備を進めている。

だが、動物との衝突問題は何一つ解決していない。運転士にとって「いつ動物が出てくるのか」「いつぶつかってしまうのか」という不安の中での乗務は大きな負担だ。「その区間は運転したくない」と声があがるほどだ。

衝突した動物を車両に巻き込んでしまえば、数時間にわたって身動きが取れなくなることもある。運転士と車掌とで対応しても大きな負担だ。そんなことが多発する中で、すべての責任と負担を運転士に押し付けるワンマン運転を強行しようというのだ。

現場の乗務員がどれほど苦しんでいるか、考えたこともないのか! 絶対に許せない!

会社は抜本的な動物対策と危険区間の徐行を直ちに行え! 運転士にすべての負担を押し付けるな! ワンマン運転準備作業を今すぐ中止しろ!

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日刊動労千葉 第8879号

CTS年末手当、低額回答弾劾!
会社は減収200万、社員のボーナスカット1200万!
差額の1000万円はどこに?

CTSは12月1日、2020年度年末手当について回答を行った。(詳細は別表のとおり)

CTS 年末手当回答(12/1)

1.支払額
■社員
基本給の2・5カ月。
*年間支給額4・9ヶ月で昨年と同額
*昨冬3万円を支給していた一時金を今年はカット
■嘱託
基本給に地域手当を加算した額の2・5カ月、及び一時金として1万円
*年間支給額4・9ヶ月で昨年と同額
*昨冬は3万円支給していた一時金がマイナス2万円
■契約・パート
*下表のとおり
*昨年冬と手当は同額、一時金はマイナス3万円!
【月100時間以上の者】
・6カ月未満      無し
・6カ月-1年未満    4万円 + 一時金2万円
・1年以上-3年未満   5万円 + 一時金2万円
・3年以上-5年未満   7万円 + 一時金2万円
・5年以上       12万円 + 一時金2万円
■上記支給額とは別に、コロナ慰労金として全社員を対象に一律1万円を支給
■支払日 12月11日(金)以降、準備でき次第
※「*」印は、編集部で記載。

 昨年と比べ社員・嘱託への「一時金」(昨年末は3万円)が減額、契約・パート社員の一時金(昨年末5万円)も2万円に減額された。組合要求(基本賃金の3・8ヶ月分)からはほど遠く、コロナ情勢下で職場を支えぬいてきた現場社員を裏切る低額回答だ。

慰労金はごまかし

コロナ慰労金(1万円)を支給するとしているが、一時金の減額分を下回るものであり、実質、社員と契約・パートで2万円のマイナス、嘱託も1万円のマイナスとなる。社員の目をあざむくためのごまかし以外のなにものでもない。

コロナで現場は大変なのにボーナスカット!

動労千葉は、年末手当をめぐって11月27日に団体交渉を行った。この中で、今期(4?9月)が「減収減益」とはいえ昨年比でマイナス200万円にとどまっていることが明らかになった。他方、年末手当のカット額は大半の社員が実質2万円減、単純計算(約600人)で1200万円もボーナスカットしたことになる。差額の1000万円はどこに行ったのか?? コロナ便乗の賃下げを絶対に許してはならない。
今年のはじめから新型コロナウイルス対策が強いられ、現場では窓締め、手すり等の消毒に加え、膨大な吊り手消毒作業が追加されてきた。感染の緊張と向き合いながら日々出勤し、清掃や検修・構内作業を担ってきたことを踏まえれば年末手当は大幅に増額して当然なのだ。

格差賃金の固定化を絶対に許すな!

契約・パートについては、組合側からの格差改善要求を拒否するばかりか、昨年末より一時金を減額すると回答した。
動労千葉は、CTSでも来年4月から施行となる「同一労働同一賃金」の観点から、社員と同様の基準による支払いを求めてくり返し交渉を行ってきた。しかし、CTSは今期も格差回答を強行した。このまま格差賃金の固定化をねらうCTSを断じて許してはならない。今後、さらに徹底的に追及を強める必要がある。

動労千葉に加入しCTSを根本的に変えよう!

JR東日本は今年度中にグループ全体で1500億円(うちグループ会社は400億円)のコストカットを強行すると打ち出している。グループ会社の大規模な再編成と労働条件破壊も予想される。団結して闘わなければ、まともに生きていけない時代が到来している。
CTSにおける労働条件の抜本的な改善、希望者全員の正社員化を求めて闘おう! 動労千葉に加入し、ともにCTSを根本的に変えよう。

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2020年12月15日火曜日

闘いなくして安全なし No.289


会社責任でコロナ感染対策を
体調管理の徹底と感染対策に
十分な要員の確保が必要

いまだ検温さえ行わないJR

 コロナ感染症が再拡大しています。1日の陽性者数が3千人を超え、重症者数 も583人と過去最高を記録しています(12月12日時点)。JR東日本内でも各支社・職種で感染が確認されています。
 しかし、事態がこれほど深刻になっても、JR東は出勤時の検温さえ行っていません。団体交渉では、「検温は本人の申告により行う」「検温を行う考えはない」と回答しています。
 社会的には公共施設や飲食店への入場時の検温は当たり前に行われています。「発熱等社員の体調管理の徹底」は、「新型コロナ感染症対 ガイドライン」で 社自身が打ち出した内容でもあります。
 会社はあえて検温を行っていないのです。それを「自己申告」といって責任を労働者個人に転嫁するなど許せません。

感染対策〝自己責任〟にするな

 体調管理を個人任せにすれば「職場に迷惑がかかる」と無理をして出勤することも起こります。また「濃厚接触者ゼロ」とされた場合でも、「自分が濃厚接触者かもしれない」と年休で〝自主的自宅待機〟が強制されている実態もあります。
 PCR検査を受ける場合も、現場労働者が自発的に仕事を休んで病院に行き、医師・保健所が「必要」と判断しなけれ ばなりません。会社が有給扱いにするのはPCR検査を受ける当日だけです。
 感染対策の責任を労働者個人に押し付けるなどあってはなりません。会社が責任を持って、「体温37・5度以上」「家族に感染の疑い」などの基準を決め、「有給で自宅待機」などの対応が必要です。

要員減優先せず真剣に感染対策を


 体調管理や感染対策を徹底すれば、交代要員の確保が必要になります。会社が意図的に検温にも感染対策にも責任を持たずに放置しているのは、要員削減を優先したいからです。現場労働者や乗客の命と健康より、コスト削減と利益を優先するなど、絶対に許されません。

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2020年12月10日木曜日

外注化阻止ニュース 第509号


動物衝突問題  動労千葉が行動指針
ただちにワンマン準備中止を!

 動労千葉はこの間多発している動物との衝突問題に対する統一行動指針(左記参照)を決定し、取り組みを開始しました。
 動物との衝突件数はあまりに異常です。運転士にとって「いつ動物が出てくるのか」「いつぶつかってしまうのか」という不安の中での乗務は大きな負担です。「その区間は運転したくない」と声があがるほどです。
 こんな状況の中、会社は車掌削減のためだけに安全を犠牲にして、すべての責任と負担を運転士に押し付けるワンマン運転を強行しようとしています。絶対に許せません。JRはただちに抜本的な動物対策と、ワンマン運転拡大の中止を行うべきです。


動物との衝突に対する統一行動指針


【具体的要求】
1 動物との衝突が多発していることから、抜本的対策を行うこと。とくに、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間での対策を早急に行うこと。
2 動物との衝突対策が行われるまでの間、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間について徐行を行うこと。
3 動物との衝突が多発していることに踏まえ、ワンマン運転導入に向けた準備作業を直ちに中止すること。
4 人獣共通感染症への対策を行うこと。

【行動指針】
1 全線区を対象にして、運転士が危険と判断した場合は、列車の速度を落として運転すること。
2 沿線で動物を発見した場合は、一旦停車し、指令に連絡すること。運転を再開した後は、危険がないと判断できる場所まで注意運転を行うこと。
3 とくに、獣害が多発する上総湊~竹岡~浜金谷~保田間については、危険と判断した場合、不安を感じた場合は、注意運転を行うこと。
4 注意運転を行う場合は、指令に連絡すること。また、車掌にも連絡し、乗客への周知を要請すること。
5 動物と衝突した場合は、次のとおり取り扱うこと。

①指令に連絡すること。
②危険を感じた場合、足元が悪い場合は、運転台から降りないこと。
③動物を巻き込んで動けない場合、列車が故障した場合は、救援を要請すること。
④人獣共通感染症への感染の危険性があることから、動物には触れないこと。(厚生労働省『動物由来感染症ハンドブック2020』)

6 運転状況報告書には、「注意運転」と記載し、遅れと区間を記入すること。

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外注化阻止ニュース 第508号


CTS会社は減収200万だった。
しかし削減されたボーナスは総額1200万
差額の1000万円はどこに?

CTS年末手当、低額回答弾劾!

 JR千葉鉄道サービス(CTS)は12月1日、2020年度年末手当について回答を行いました。
 昨年と比べ社員・嘱託への「一時金」(昨年末は3万円)が減額、契約・パート社員の一時金(昨年末5万円)も2万円に減額されました。
 コロナ慰労金(1万円)を支給するとしていますが、実質、社員と契約・パートで2万円のマイナス、嘱託も1万円のマイナスとなります。慰労金は労働者の目をあざむくためのごまかしです。

現場は大変なのにボーナスカット

 年末手当をめぐるCTSとの団体交渉で、CTSの今期(4〜9月)の「減収減益」は昨年比でマイナス200万円にとどまっていることが明らかになりました。
 他方、年末手当のカット額は大半の社員が実質2万円減、単純計算(約600人)で1200万円もボーナスカットしたことになります。差額の1000万円は一体どこに行ったのでしょうか?
 年初から新型コロナウイルス対策が強いられ、現場では窓締め、手すりなどの消毒に加え、膨大な吊り手消毒作業が追加されてきた。感染の緊張と向き合いながら日々出勤し、清掃や検修・構内作業を担ってきたことを踏まえれば年末手当は大幅増額して当然です。

動労千葉に加入しCTSを変えよう


 JR東日本は今年度中にグループ全体で1500億円(うちグループ会社は400億円)のコストカットを強行すると打ち出しています。グループ会社の大規模な再編成と労働条件破壊も予想されます。
 CTSにおける労働条件の抜本的な改善、希望者全員の正社員化を求めて闘おう! 動労千葉に加入し、ともにCTSを根本的に変えよう。

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2020年12月9日水曜日

闘いなくして安全なし No.288


動労千葉動物衝突問題  統一行動指針
ただちにワンマン準備中止を!

 動労千葉はこの間多発している動物との衝突問題に対する統一行動指針(左記参照)を決定し、取り組みを開始しました。
 動物との衝突件数はあまりに異常です。運転士にとって「いつ動物が出てくるのか」「いつぶつかってしまうのか」という不安の中での乗務は大きな負担です。「その区間は運転したくない」と声があがるほどです。
 こんな状況の中、会社は車掌削減のためだけに安全を犠牲にして、すべての責任と負担を運転士に押し付けるワンマン運転を強行しようとしています。絶対に許せません。JRはただちに抜本的な動物対策と、ワンマン運転拡大の中止を行うべきです。


動物との衝突に対する統一行動指針


<具体的要求>

(1)動物との衝突が多発していることから、抜本的対策を行うこと。とくに、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間での対策を早急に行うこと。
(2)動物との衝突対策が行われるまでの間、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間について徐行を行うこと。
(3)動物との衝突が多発していることに踏まえ、ワンマン運転導入に向けた準備作業を直ちに中止すること。
(4)人獣共通感染症への対策を行うこと。

<行動指針>

(1)全線区を対象にして、運転士が危険と判断した場合は列車の速度を落として運転すること。
(2)沿線で動物を発見した場合は、一旦停車し、指令に連絡すること。運転を再開した後は、危険がないと判断できる場所まで注意運転を行うこと。
(3)とくに、獣害が多発する上総湊~竹岡~浜金谷~保田間については、危険と判断した場合、不安を感じた場合は、注意運転を行うこと。
(4)注意運転を行う場合は、指令に連絡すること。また、車掌にも連絡し、乗客への周知を要請すること。
(5)動物と衝突した場合は、次のとおり取り扱うこと。

① 指令に連絡すること。
② 危険を感じた場合、足元が悪い場合は、運転台から降りないこと。
③ 動物を巻き込んで動けない場合、列車が故障した場合は、救援を要請すること。
④ 人獣共通感染症への感染の危険性があることから、動物には触れないこと。(厚生労働省『動物由来感染症ハンドブック2020』)

(6)運転状況報告書には、「注意運転」と記載し、遅れと区間を記入すること。

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2020年12月4日金曜日

日刊動労千葉 第8878号

 身体・視覚・聴覚の障害者の方々から
切実な訴え(下)

内房線と地域を守る会
第2回ワンマン運転問題を考える勉強会

これが現実だ!ワンマン拡大をただちに中止しろ!

11月22日に行われた、内房線と地域を守る会による第2回ワンマン運転問題を考える勉強会での障害者の方々からの発言の一部を紹介する。(「上」から続く)

障害を持った方々にとって鉄道がどれほど大変な状況か。それは、JRが「儲けにならない」と切り捨て続けてきたことで生み出した現実だ。

駅の無人化には、「移動の自由を制限したのは違法」という裁判もおこされている。鉄道は公共交通機関だ。「駅員不在」が人権問題にまでなっているのに、儲けのためだけにワンマン化を強行して車掌まで削減するなど断じて許すことはできない。

JRはただちにワンマン運転拡大を中止しろ!

視覚障害者の妹を持つ方から

妹は身体障害者1種1級で、今はほとんど目が見えない状態です。
安房地域にはほとんどエスカレーターやエレベーターはありません。もちろんホームドアもありません。視覚障害の方がホームから転落する事故がなかなか減りません。妹の同級生や同僚、近所の方など何人もホームから転落した経験があります。近所に住む視覚障害の男性が保田駅ホームから落ちてしまった時には周りに人が誰もおらず、必死にホームまで自力であがったそうです。万が一電車が来ていたらと思うとゾッとする事故です。内房線はホームと車両の間の段差がかなりあって、妹は何度も転びそうになって怖い思いをしていると話していました。駅員さんや車掌さんがいてくれる際はとても丁寧に気にかけていただいて、安心して利用できたと話していました。

千葉駅までの直通運転が減ってしまったことで、君津や木更津での乗り換えが必要になり、妹は一人で出かけることができなくなりました。私が迎えに行くにもとても不便になりました。妹は通勤がとても負担になって、昨年から通勤がほとんどなくなりました。姉の私からすると、社会とのつながりが減ってしまってとても残念な思いがあります。

保田駅は来年から無人化という報道もあります。今からとても不安です。ワンマン運転になれば、ますます障害のある方やお年寄りが利用できなくなって、利用者数が減ってサービスが低下する「負のループ」が心配です。どうかワンマン運転はやめていただいて、駅員さんもせめて日中だけでもいる状態にしていただきたいというのが願いです。

事務局提起の8つの問題点・疑問点

①カメラだけで乗降の安全確認が確実に行えるのか。
②障害を持った方への配慮をどう考えているのか。
③運転士や乗客の急病、車内トラブルなどにどう対応するのか。
④内房線特有の問題として、
1)無人駅が増えている中で、列車遅延時、災害時等に迅速かつ適切に対応できるのか。
2)多発している動物との衝突時に安全確認が本当に適切にできるのか。
⑤運転士の負担が高まることは確実であり、その結果、列車の安全走行に支障をきたすことはないのか。
⑥乗換などに対する車内案内はどう行われるのか。
⑦乗り越しなどの運賃精算はどう行われるのか。
⑧国土交通省の通達には「ワンマン運転の実施に際しては、利用客に対して、相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とある。館山市で説明会を開いてほしいという要望に対して、「プレス発表以外は決まっていないから説明しない」という態度ではなく、周知徹底を行うべきだ。


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2020年12月3日木曜日

日刊動労千葉 第8877号

JRは、つり革消毒作業の責任をとれ!

つり革消毒作業ー「日常清掃だけに追加、
23時以降の消毒作業は行わない」との契約内容が判明!

吊り革消毒作業でJR千葉支社を追及!
管理者を動員して窓閉め、消毒を行え!


動労千葉は、11月24日、つり革消毒に関する団体交渉を行い、契約に至る経過及び根拠、具体的契約内容などについてJR千葉支社を徹底的に追及した。
団体交渉の概要は、以下のとおり。

津田沼6万両、幕張8万7千両、京葉5万3千両、木更津2千3百両

組合 つり革消毒について、10月1日から日中帯の消毒作業が始まり、11月9日から夜間もつり革消毒が始まった。つり革消毒を行うに至った根拠・理由は何か。
会社 5月に鉄道グループが策定した「鉄軌道事業における新型コロナ感染症対策に関するガイドライン」に基づき実施することとした。
組合 つり革消毒についてはCTSとの事前打ち合わせを行っているはずだが、いつ頃から始めたのか。
会社 6月に手すりの消毒をお願いし、それ以降、9月末までに数回の打合せを行った。毎年10月に契約を更新していることから、10月1日付でつり革消毒を盛り込む形で契約を行った。
組合 契約の具体的内容はどうか。
会社 日常清掃につり革消毒を追加するかたちで契約した。また、起電停止の関係や他の作業との関係もあり、23時以降は消毒作業を行わないとの契約になっている。
組合 つり革消毒は、日常清掃だけに追加したこと、23時以降はつり革消毒を行わないことで間違いないか。
会社 その内容で間違いない。
組合 契約に基づく業務量について、当初の計画ではどうなっていたのか。
会社 当初の計画については回答できないが、CTSと打合せを行い、年間契約で次のとおりとなった。

津田沼 6万両。
幕 張 快速4万両、ローカル3万4千両、特急1万3千両。
京 葉 5万3千両。
木更津 気動車2千3百両。
快速、特急については確認する。

組合 業務量を決定するにあたり要員数や時間等を含めて検討しているはずだ。基準は何か。
会社 要員数はあくまでもCTSが決定することであり、JRは何も言うことはない。業務量は、基本的に作業時間を基準にしている。
組合 昨年10月の契約と比較してどの程度の業務量が増えたのか。
会社 業務量として、両数や作業時間は変わっていない。
組合 ということは、つり革消毒作業の業務量分の契約金が増え、それをCTSに支払ったということか。
会社 そうなっている。
組合 CTSで要員が増やせるようにJRが責任をもつべきだ。
会社 要員はCTSで決定している。

今後1年間、吊り革消毒作業を行う? ふざけるな!

組合 契約は1年で更新となっているが、つり革消毒作業はいつまで行うことを考えているのか。
会社 新型コロナの状況が今後どうなるかまだ分からないが、契約が1年間であることから、1年間はつり革の消毒作業を行ってもらうことになると考えている。
組合 冗談じゃない。JRとして、つり革消毒作業がどれほど大変な作業になっているのか知っているのか。
会社 大変な負担をかけていることは承知している。
組合 日常清掃を行い、窓閉めも行い、さらに消毒作業を行っている。両腕を上げながらの作業で腕や肩がパンパンになっている。それを夜も行っている。このまま続けたら体が壊れてしまう。そうなったら労災事故が発生するということだ。そのくらい過酷な作業だということだ。
会社 ・・・過酷かどうかはわからないが・・・。
組合 窓締め作業は、契約の中に入っているのか。
会社 ・・・確認する。
組合 JRがコロナ対策で窓開けを行っているのであれば、JRが責任をもって閉めるべきだ。支社や運輸区、地区指導センターの管理者などを動員して窓締めや消毒作業を行ったらどうなのか。全部CTSの労働者に丸投げして、JRは責任を取らないなど絶対に認められない。
会社 組合側の意見は承知した。

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外注化阻止ニュース 第507号


内房線と地域を守る会 第2回
ワンマン運転問題を考える勉強会


身体・視覚・聴覚の障害者の方々から
切実な訴え
ただちにワンマン拡大の中止を!

 11月22日、「内房線と地域を守る会」による第2回ワンマン運転問題を考える勉強会が開催されました。 勉強会では障害者から駅無人化やワンマン問題について切実な問題が次々に語られました。
 障害を持つ人にとって今の鉄道がどれほど大変な状況か。それは公共交通機関であるJRが利益だけを優先してワンマン化や駅無人化を進めたことで生み出された現実です。勉強会の発言の一部を紹介します。

視覚障害者の妹を持つ方から

 妹は身体障害者1種1級で、今はほとんど目が見えない状態です。
 視覚障害の方のホーム転落事故が減りません。妹の同級生や同僚、近所の方など何人もホームから転落した経験があります。近所に住む視覚障害の男性が保田駅ホームから落ちてしまった時には周りに人が誰もおらず、必死にホームまで自力であがったそうです。万が一電車が来ていたらと思うとゾッとする事故です。
 内房線はホームと車両の間の段差がかなりあり、妹は何度も転びそうになって怖い思いをしていると話していました。駅員さんや車掌さんがいてくれる際はとても丁寧に気にかけていただいて、安心して利用できたと話していました。
 千葉駅までの直通運転が減ってしまったことで、君津や木更津での乗り換えが必要になり、妹は一人で出かけることができなくなりました。私が迎えに行くにもとても不便になりました。妹は通勤がとても負担になって、昨年から通勤がほとんどなくなりました。姉の私からすると、社会とのつながりが減ってしまってとても残念な思いがあります。
 保田駅は来年から無人化という報道もあります。今からとても不安です。ワンマン運転になれば、ますます障害のある方やお年寄りが利用できなくなって、利用者数が減ってサービスが低下する「負のループ」が心配です。どうかワンマン運転はやめていただいて、駅員さんもせめて日中だけでもいる状態にしていただきたいというのが願いです。

館山市身体障害者福祉会の方から

 私は脳梗塞で右上下肢不全になりました。鴨川駅での外房線への乗り換えに時間が1分しかなく、私の足では到底間に合わないと思いましたが、駅員さんの介助で間に合うことができました。ワンマン運転になった時、どうなるか不安です。
 館山駅から安房小湊駅まで行くことがあるのですが、安房小湊駅はホームから階段を使って渡らないといけないのでとても大変な思いをします。下肢障害の女性は駅階段の登り降りができないので電車は乗らないと言っています。
 事故のときが一番不安になります。他の資料では、「ワンマン運転時の事故対応の負担は、二人で対応できるときとは桁違いに重い」とありました。障害者はどうしたらよいか迷ってしまいます。

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2020年12月2日水曜日

日刊動労千葉 第8876号

 身体・視覚・聴覚の障害者の方々から
切実な訴え(上)


内房線と地域を守る会
第2回ワンマン運転問題を考える勉強会
ワンマン拡大・駅無人化は許されない!

11月22日、内房線と地域を守る会による「第2回ワンマン運転問題を考える勉強会」が開催され、60人の参加者が集まった。勉強会では、身体・視覚・聴覚の障害者の方々から、今でも鉄道を利用することが困難な現状と、車掌や駅員の必要性が切実に語られた。

内房線と地域を守る会事務局からは、11月27日に国土交通省への要請行動を行うとの報告が行われた。また、JR千葉支社への要請行動も予定されている。障害者の方々からの発言の一部を2回にわたり紹介する。

コスト削減のためだけにワンマン運転を強行し、地域での生活を切り捨てるなど絶対に許されない。ワンマン拡大反対を断固として貫き、3月ダイ改に向かう闘いにたちあがろう。

安房郡市聴覚障害者協会の方から

◆男性の方から

聞こえないために情報が入りにくいという問題があります。乗り換え電車が急遽来ると、何番線から何分に次が出るのかというアナウンスが聞こえず心配です。駅員さん、車掌さんから教えてもらえると助かります。

最近、動物とぶつかる事故が増えているという話をよく聞きます。運転士さん一人の場合、私たちも聞きに行きにくい。車掌さんがいてくださればお聞きすることもできますし、運転士さんの負担も軽くなるかなぁと思います。

「乗り換え情報がほしい」といつも切実に思っています。放送してくれているそうですが、私たちにはそれが聞こえません。運転士さんだけでなく、車掌さんもぜひいてほしいと思っています。それは、障害者、高齢者、妊娠されている方、みんな同じだと思います。

◆女性の方から

雨風の強い時だったか、時間になっても出発しないので駅員さんに筆談で聞いたら、「少々お待ち下さい」と教えてくれました。鴨川駅の乗り換えでは、駅員さんに筆談で「電車は1時間来ませんよ」と聞いて、バスの代替輸送で目的地まで行けました。別の日には表示がないのでどうするか迷って、高速バスで蘇我まで行ってから電車で五井まで行きました。しかし、じきに電車も出発したようです。

仕事から館山に電車で帰ってくる時、君津駅の乗り換えでなぜか1時間も待つことになりました。駅員さんや車掌さんがいないととても不便だと思いました。運転士さんだけになってしまうと、ますます情報が入りにくく、聞きにくくなってしまいます。

◆通訳の方が聞いた体験談

乗車中、人の流れのままに列車から降ろされてしまったことがあったそうです。尋ねることもできない間に、やってきた駅員さんのお声掛けでどうにか乗り継いで帰ることができたというお話でした。無人駅、ワンマン運転になったときには利用できないかもしれないという不安が大きく広がるという体験談でした。

館山市身体障害者福祉会の方から

私は脳梗塞で右上下肢不全になりました。バスや電車が混雑のとき、左しか使えないため、つり革や手すりに捕まって立って、体を支えるのが大変でした。電車に乗るときは、ホームと列車の間に段差があるため、乗り降りに注意が必要です。

鴨川駅で外房線に乗り換えるのに、時間が1分しかなく、私の足では到底間に合わないと思いましたが、駅員さんの介助で間に合うことができました。ワンマン運転になったとき、どうなるか不安です。

館山駅から安房小湊駅まで行くことがあるのですが、安房小湊駅はホームから階段を使って渡らないといけないのでとても大変な思いをします。下肢障害の女性は駅階段の登り降りができないので、電車は乗らないとまで言っています。

事故のときが一番不安になります。他の資料では、「ワンマン運転時の事故対応の負担は、二人で対応できるときとは桁違いに重い」とありました。障害者はどうしたらよいか迷ってしまいます。

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闘いなくして安全なし No.287


内房線と地域を守る会
第2回ワンマン運転問題を考える勉強会


身体・視覚・聴覚の障害者の方々から切実な訴え
ただちにワンマン拡大の中止を!

 11月22日、内房線と地域を守る会による第2回ワンマン運転問題を考える勉強会が開催されました。勉強会では障害者の方々から駅無人化やワンマン問題について切実なお話が次々に語られました。
 障害を持った方々にとって、今の鉄道がどれほど大変な状況か。それはJRが「儲けにならない」と切り捨て続けてきたことで生み出した現実です。
公共行機関である鉄道会社が、利益だけを優先してワンマン化や駅無人化を進めるなど許されることではありません。
 勉強会の発言から一部を紹介します。

視覚障害者の妹を持つ方から

 妹は身体障害者1種1級で、今はほとんど目が見えない状態です。
 視覚障害の方のホーム転落事故が減りません。妹の同級生や同僚、近所の方など何人もホームから転落した経験があります。近所に住む視覚障害の男性が保田駅ホームから落ちてしまった時には周りに人が誰もおらず、必死にホームまで自力であがったそうです。万が一電車が来ていたらと思うとゾッとする事故です。
 内房線はホームと車両の間の段差がかなりあり、妹は何度も転びそうになって怖い思いをしていると話していました。駅員さんや車掌さんがいてくれる際はとても丁寧に気にかけていただいて、安心して利用できたと話していました。
 千葉駅までの直通運転が減ってしまったことで、君津や木更津での乗り換えが必要になり、妹は一人で出かけることができなくなりました。私が迎えに行くにもとても不便になりました。妹は通勤がとても負担になって、昨年から通勤がほとんどなくなりました。姉の私からすると、社会とのつながりが減ってしまってとても残念な思いがあります。
 保田駅は来年から無人化という報道もあります。今からとても不安です。ワンマン運転になれば、ますます障害のある方やお年寄りが利用できなくなって、利用者数が減ってサービスが低下する「負のループ」が心配です。どうかワンマン運転はやめていただいて、駅員さんもせめて日中だけでもいる状態にしていただきたい
というのが願いです。

館山市身体障害者福祉会の方から


 私は脳梗塞で右上下肢不全になりました。鴨川駅での外房線への乗り換えに時間が1分しかなく、私の足では到底間に合わないと思いましたが、駅員さんの介助で間に合うことができました。ワンマン運転になった時、どうなるか不安です。
 館山駅から安房小湊駅まで行くことがあるのですが、安房小湊駅はホームから階段を使って渡らないといけないのでとても大変な思いをします。下肢障害の女性は駅階段の登り降りができないので電車は乗らないと言っています。
 事故のときが一番不安になります。他の資料では、「ワンマン運転時の事故対応の負担は、二人で対応できるときとは桁違いに重い」とありました。障害者はどうしたらよいか迷ってしまいます。

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2020年12月1日火曜日