2020年12月9日水曜日

闘いなくして安全なし No.288


動労千葉動物衝突問題  統一行動指針
ただちにワンマン準備中止を!

 動労千葉はこの間多発している動物との衝突問題に対する統一行動指針(左記参照)を決定し、取り組みを開始しました。
 動物との衝突件数はあまりに異常です。運転士にとって「いつ動物が出てくるのか」「いつぶつかってしまうのか」という不安の中での乗務は大きな負担です。「その区間は運転したくない」と声があがるほどです。
 こんな状況の中、会社は車掌削減のためだけに安全を犠牲にして、すべての責任と負担を運転士に押し付けるワンマン運転を強行しようとしています。絶対に許せません。JRはただちに抜本的な動物対策と、ワンマン運転拡大の中止を行うべきです。


動物との衝突に対する統一行動指針


<具体的要求>

(1)動物との衝突が多発していることから、抜本的対策を行うこと。とくに、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間での対策を早急に行うこと。
(2)動物との衝突対策が行われるまでの間、上総湊~竹岡~浜金谷~保田間について徐行を行うこと。
(3)動物との衝突が多発していることに踏まえ、ワンマン運転導入に向けた準備作業を直ちに中止すること。
(4)人獣共通感染症への対策を行うこと。

<行動指針>

(1)全線区を対象にして、運転士が危険と判断した場合は列車の速度を落として運転すること。
(2)沿線で動物を発見した場合は、一旦停車し、指令に連絡すること。運転を再開した後は、危険がないと判断できる場所まで注意運転を行うこと。
(3)とくに、獣害が多発する上総湊~竹岡~浜金谷~保田間については、危険と判断した場合、不安を感じた場合は、注意運転を行うこと。
(4)注意運転を行う場合は、指令に連絡すること。また、車掌にも連絡し、乗客への周知を要請すること。
(5)動物と衝突した場合は、次のとおり取り扱うこと。

① 指令に連絡すること。
② 危険を感じた場合、足元が悪い場合は、運転台から降りないこと。
③ 動物を巻き込んで動けない場合、列車が故障した場合は、救援を要請すること。
④ 人獣共通感染症への感染の危険性があることから、動物には触れないこと。(厚生労働省『動物由来感染症ハンドブック2020』)

(6)運転状況報告書には、「注意運転」と記載し、遅れと区間を記入すること。

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