内房線と地域を守る会
第2回ワンマン運転問題を考える勉強会
身体・視覚・聴覚の障害者の方々から切実な訴え
ただちにワンマン拡大の中止を!
11月22日、内房線と地域を守る会による第2回ワンマン運転問題を考える勉強会が開催されました。勉強会では障害者の方々から駅無人化やワンマン問題について切実なお話が次々に語られました。
障害を持った方々にとって、今の鉄道がどれほど大変な状況か。それはJRが「儲けにならない」と切り捨て続けてきたことで生み出した現実です。
公共行機関である鉄道会社が、利益だけを優先してワンマン化や駅無人化を進めるなど許されることではありません。
勉強会の発言から一部を紹介します。
視覚障害者の妹を持つ方から
妹は身体障害者1種1級で、今はほとんど目が見えない状態です。
視覚障害の方のホーム転落事故が減りません。妹の同級生や同僚、近所の方など何人もホームから転落した経験があります。近所に住む視覚障害の男性が保田駅ホームから落ちてしまった時には周りに人が誰もおらず、必死にホームまで自力であがったそうです。万が一電車が来ていたらと思うとゾッとする事故です。
内房線はホームと車両の間の段差がかなりあり、妹は何度も転びそうになって怖い思いをしていると話していました。駅員さんや車掌さんがいてくれる際はとても丁寧に気にかけていただいて、安心して利用できたと話していました。
千葉駅までの直通運転が減ってしまったことで、君津や木更津での乗り換えが必要になり、妹は一人で出かけることができなくなりました。私が迎えに行くにもとても不便になりました。妹は通勤がとても負担になって、昨年から通勤がほとんどなくなりました。姉の私からすると、社会とのつながりが減ってしまってとても残念な思いがあります。
保田駅は来年から無人化という報道もあります。今からとても不安です。ワンマン運転になれば、ますます障害のある方やお年寄りが利用できなくなって、利用者数が減ってサービスが低下する「負のループ」が心配です。どうかワンマン運転はやめていただいて、駅員さんもせめて日中だけでもいる状態にしていただきたい
というのが願いです。
館山市身体障害者福祉会の方から
私は脳梗塞で右上下肢不全になりました。鴨川駅での外房線への乗り換えに時間が1分しかなく、私の足では到底間に合わないと思いましたが、駅員さんの介助で間に合うことができました。ワンマン運転になった時、どうなるか不安です。
館山駅から安房小湊駅まで行くことがあるのですが、安房小湊駅はホームから階段を使って渡らないといけないのでとても大変な思いをします。下肢障害の女性は駅階段の登り降りができないので電車は乗らないと言っています。
事故のときが一番不安になります。他の資料では、「ワンマン運転時の事故対応の負担は、二人で対応できるときとは桁違いに重い」とありました。障害者はどうしたらよいか迷ってしまいます。
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