2021年2月28日日曜日

2021年 2.14国鉄集会

熊沢誠 甲南大名誉教授「存亡の危機に立つ労働組合運動」


 

動労千葉 関委員長 「解雇撤回に向けて」


動労千葉を支援する会ニュース 354号

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2021年2月27日土曜日

日刊動労千葉 第8917号

ワンマン運転導入・拡大反対 地域における運動の取り組みについて

地域住民と共に、3月ダイ改・ワンマン運転拡大反対!

3・13スト貫徹!館山総決起集会へ!

3月13日13時半~ 館山商工会議所ホール

「憲法が保障する移動の自由を侵害し、障害者差別を禁じた法律にも違反」とJR九州を相手に裁判に訴えた。(2020/9/23)

JRのローカル線廃止、地域と安全を切り捨てるワンマン運転拡大・駅無人化に対して、全国各地で怒りの声が上がっている。とりわけ身体や視覚、聴覚に障がいのある人たちや高齢者の「移動の自由」=交通権を侵害していると、裁判も起きている。
2月21日に開催された定期委員会で報告された、内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会の皆さんの、ワンマン化や無人駅化に反対する広範な取り組みを紹介します。

館山市議会ではワンマン反対の意見書が全会一致で採択!

①沿線市議会への陳情書の提出について

○館山市議会 2020年12月17日全会一致採択
「内房線におけるワンマン運転について、住民や利用者への説明を行い、安全が十分に確認されるまで導入しないことを求める意見書」
○南房総市議会 1月25日 陳情書提出
○鴨川市議会 1月29日 陳情書提出
○君津市議会 2月3日 陳情書提出
○木更津市議会 2月4日 陳情書提出
○袖ヶ浦市議会 2月4日 陳情書提出
○富津市議会 2月8日 陳情書提出
○鋸南町議会 2月2日 陳情書提出

市役所や観光協会等、幅広く署名用紙が配置

②署名運動の取り組みについて

内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会を中心に「ワンマン運転導入の中止を求める署名」が展開されている。
とくに内房地域では、市役所や観光協会等、幅広く署名用紙が配置されるなど、地域をあげてワンマン運転導入反対の運動が取り組まれている。
■「ワンマン運転導入の中止を求める署名」用紙の配置場所
◇館山市役所 玄関
◇南房総市役所 玄関
◇館山コミセン 窓口
◇南房総観光協会 窓口
◇館山商工会議所 窓口
◇ラーメン「永新」
◇安房高校前「小倉商店」
◇喫茶店「PONO」
◇だんご「伊勢屋」
◇「寿司甚」
◇鴨川市役所 玄関
◇喫茶「はたやま」
◇ギャラリー「ヒロイ」
◇鋸南町役場 玄関
◇「川名鮮魚店」

■外房線と地域を守る会
ワンマン運転の導入反対を訴えるチラシの新聞折り込みの取り組みを行う予定。

③公開質問状の取り組みについて

JRがワンマン運転を導入・拡大しようとしていることに関して、安全や過疎化の問題等について公開質問状の取り組みを行っている。
□千葉県知事選挙立候補予定者 2月4日送付
(3月4日告示、21日投票)
□鴨川市長選立候補予定者2月2日送付
(2月28日告示、3月7日投票)

こうした地域の取り組みと一体になり、JRの現場で働く労働組合として3月ダイ改阻止に向けストライキで闘おう!
3・13館山集会には組合員、OB会、家族会、地域住民、支援する会の総結集をめざし、全力で取りこもう。

 

3・13動労千葉総決起集会


3月ダイ改・ワンマン運転拡大反対!

3・13動労千葉総決起集会

ローカル線、地域と安全切り捨てるな!
障害者の「交通権」守れ!
乗務員を駅に配転するな!
鉄道業務の外注化やめろ!


3月13日(土)13時30分~
館山商工会議所 ホール


3月ダイ改でJR東日本は内房線、外房線、鹿島線へワンマン運転を拡大しようとしています。無人駅が「障害者の移動権侵害」と問題になり、沿線住民から不安の声が上がっている中でです。地域から鉄道を奪い、安全を破壊するワンマン運転は許せません。動労千葉は3月13日に総決起集会を開催します。皆さまのご参加を心より訴えます。

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2021年2月26日金曜日

日刊動労千葉 第8916号

3・13スト貫徹!―第83回定期委員会

3月ダイ改・ワンマン運転拡大反対!
3・13スト貫徹!
館山総決起集会へ!

2月21日、DC会館において第83回定期委員会を開催し、3月ダイ改・ワンマン運転拡大阻止―ジョブローテーション粉砕の3・13ストライキ方針を確立した。

コロナ禍に便乗した国鉄分割・民営化型の大合理化攻撃、3月ダイ改と破綻した検修・構内業務の外注化粉砕、21春闘勝利、組織拡大に向けて3―4月闘争に断固としてたちあがろう。3・13ストを貫徹し、館山での動労千葉総決起集会への総結集をかちとろう。

関委員長あいさつ

本定期委員会で、コロナ禍に便乗した分割・民営化以来の大合理化攻撃と対決する闘いの方針を確立し、3月ダイ改にストライキで闘いたい。

JRにおける「労組なき社会」化攻撃や関西生コン支部への大弾圧。改憲・戦争反対は労働組合の最大の課題です。

定期委員会の成功に向けた活発な討議をお願いします。

3月ダイ改合理化粉砕―21春闘勝利に向けた3―4月闘争方針について

1.第1波闘争を3・13ダイ改時に配置する。

今次ダイ改は分・民以降最大の合理化攻撃であり、房総全面ワンマン化・輸送モード転換、長編成ワンマン化・ドライバレス運転、ジョブによる駅等への配転、運転士・車掌混み運用、分社化・転籍攻撃への突破口。重大な転換点をなす攻撃と位置づけてストライキを含む闘いを配置する。

※房総・鹿島線のワンマン化絶対反対、地域と安全を切り捨てるな、障害者・高齢者の交通権を守れ、ジョブローテーションによる駅等への不当配転、運転士・車掌の混み運用絶対反対、鉄道業務の外注化粉砕、獣害の抜本的対策実施、21春闘勝利を闘いの課題とする。

①内・外房では、ワンマン化や無人駅化、地方切り捨てに反対する地域をあげた闘いが進められている。
こうした運動と連携し、固く団結してJRを追いつめていくことを獲得目標としてダイ改当日、動労千葉総決起集会を開催する。(3月13日13時半~ 館山商工会議所ホール) 集会には、組合員、OB会、家族会、地域住民、支援する会の総結集をめざし、全力で取り組む。
②2月1日付での駅への配転に声をあげることを通して、声に出すことができない怒りの声を組織すること。組織拡大へのきっかけをつかむこと。
③反合・運転保安闘争の必要性を職場の若い仲間に訴え、復権すること。
④コロナに便乗した賃金抑制攻撃を粉砕し、大幅賃上げ獲得をめざすこと。エルダー・シニア制度廃止、定年延長を強く求める。
⑤JR貨物の回答指定日に要求実現に向けた大衆行動を配置する。

2.第2波闘争は、4月に向けて検修・構内外注化阻止闘争をあらためて再構築する。

①破たんした検修・構内業務外注化撤回、再直営化を求める。
②2-3月過程でJR東日本本社、千葉支社、CTSの責任を徹底的に追及する。検修・構内業務の今後の展望を明らかにさせる。
③希望者の70歳までの雇用延長をJR、CTSに求める。
④鴨川検査派出の1徹1日勤化、京葉車両Cの交番体制変更に反対する。
⑤無為無策や不当な対応を続ける場合はストを含む闘いを配置する。

3.第3波闘争は、4月上旬のCTS新賃金回答時に設定し、非正規職撤廃、賃金・労働条件の抜本的改善を求める。

「組織拡大春闘」と位置づけて組織の総力をあげて闘う。

質疑応答での主な意見

▽貨物における東京と2万円以上も違うシニア社員の賃金格差は絶対に許せない。リネン交換、コロナ危険手当、手当計算の間違いなど対策が必要。

▽CTSで賃金アンケートを行った。賃金の低さに怒っている。消毒や窓閉め問題に対して一定の前進をかち取った。職場代表選勝利へ頑張りたい。

▽外注化が完全に破たんしている。あまりの低賃金ゆえに採用されたプロパー58名の内19名が退職している。みんなやりがいがないと言っている。CTSの仲間と共にJRに戻るため、組織拡大をして外注化をぶっ止めよう。

▽ワンマン運転対象の支部と連携してダイ改阻止のストを頑張りたい。獣害一度減ったが2月にまた出てきている。1年を通した取り組みが必要だ。

▽地震や、強風などワンマンで運転士1人になったらすべての負担がかかり深刻な問題だ。エルダーの希望先への就労は重要だ。CTSでコロナ対策の仕事がきつくなっており手当等が必要だ。

▽ワンマン車両の131系でCBMのデータ蓄積をしているようだ。ゆくゆくは検査体系の変化、合理化があるだろう。この車両の導入には大反対。209系のスカート亀裂対策の工事なども、要員不足で出来ていない。こうしたことも含め職場代表選に勝利したい。

 

 

外注化阻止ニュース 第518号


3月ダイ改・ワンマン運転拡大 反対!

ローカル線、地域と安全切り捨てるな!
障害者の「交通権」を守れ!
乗務員を駅に配転するな!
鉄道業務の外注化やめろ!

ワンマン化に地域から怒りの声

 内房線・外房線の沿線地域でワンマン運転反対の声が広がっています。「事故や災害時などに運転士一人で対応できるのか」「駅の無人化も進む中で障害者や高齢者への対応が置き去りにされるのではないか」といった不安や懸念が語られています。九州では住民が「公共交通機関で自由に行動できる権利を」と裁判を起こしています。
 しかし、JR東日本はあくまでワンマン運転拡大を強行しようとしています。
 国交省通達では「ワンマン運転の実施に際しては、利用客に対して相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とあり、国交省の担当者も「利用者や地域住民に周知し、納得してもらうことが必要」と回答しています。
 しかし、地域住民への説明会さえ開かれていません。JRの対応に「公共交通としての使命を果たす気があるのか」という怒りの声があがっています。

地域住民と共に職場から声を

 会社の攻撃を打ち破る最大の力は、職場から団結して声をあげることです。
 動労千葉は地域の怒りとともにワンマン運転反対の 闘いにたちあがります。3月13日には総決起集会が開催されます。


地域で広がるワンマン運転反対の声

◉ 12/17 館山市議会が全会一致で意見書採択
 「障害者にとってワンマン化は非常に大きな不安」「高齢者も同様で、高齢化率の高い内房エリアでは深刻」「動物との衝突時、運転士1人で乗客の安全確保と車両の後処理を適切に行えるのか」といった点から、安全性が十分に確認されるまでワンマン運転を導入しないことを要請する意見書を全会一致で可決。可決された意見書は衆・参両議院の議長、国土交通大臣等へ提出。

◉内房線と地域を守る会は、南房総市、鴨川市、君津市、木更津市、富津市、袖ケ浦市などの各議会に陳情を行っている。

◉「ワンマン運転導入の中止を求める署名」への地域の協力が広がっている。地元市役所や商工会議所、各商店や喫茶店などに署名用紙が設置されている。

3・13動労千葉総決起集会

3月13日(土)13時30分~
館山商工会議所ホール


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2021年2月24日水曜日

闘いなくして安全なし No.297


3月ダイ改・ワンマン運転拡大反対!

3・13動労千葉総決起集会

ローカル線、地域と安全切り捨てるな!
障害者の「交通権」守れ!
乗務員を駅に配転するな!
鉄道業務の外注化やめろ!

3月13日(土)13時 30分
館山商工会議所ホール

ワンマン化に地域から怒りの声

 内房線・外房線の沿線地域でワンマン運転反対の声が広がっています。「事故や災害時などに運転士一人で対応できるのか」「駅の無人化も進む中で障害者や高齢者への対応が置き去りにされるのではないか」といった不安や懸念が語られています。九州では障害者の方々から「公共交通機関で自由に行動できる権利を」 と訴える裁判も起こされています。
 しかし、JR東日本はあくまでワンマン運転拡大を強行しようとしています。国交省通達では「ワンマン運転の実施に際しては、利用客に対して、相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とされ、国交省の担当者も「利用者や地域住民に周知し、納得してもらうことが必要」と回答しています。
 しかし、地域住民への説明会さえ開かれていません。JRの対応に、「公共交通としての使命を果たす気があるのか」という怒りの声があがっています。
 
地域とともに声あげよう

 会社の攻撃を打ち破る最大の力は、職場から団結して声をあげることです。
 動労千葉は地域の怒りとともにワンマン運転反対の闘いにたちあがります。3月13日には総決起集会が開催されます。


地域で広がるワンマン運転反対の声

○12/17 館山市議会が全会一致で意見書採択
 「障害者にとってワンマン化は非常に大きな不安」「高齢者も同様で、高齢化率の高い内房エリアでは深刻」「動物との衝突時、運転士1人で乗客の安全確保と車両の後処理を適切に行えるのか」といった点から、安全性が十分に確認されるまでワンマン運転を導入しないことを要請する意見書を全会一致で可決。可決された意見書は衆・参両議院の議長、国土交通大臣等へ提出。

○内房線と地域を守る会は、南房総市、鴨川市、君津市、木更津市、富津市、袖ケ浦市などの各議会に陳情を行っている。

○「ワンマン運転導入の中止を求める署名」への地域の協力が広がっている。地元市役所や商工会議所、各商店や喫茶店などに署名用紙が設置されている。

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2021年2月19日金曜日

日刊動労千葉 第8915号

国鉄1047名解雇撤回!
労働運動の変革を目指して
2・14国鉄集会を開催

 

国鉄分割・民営化による解雇から34年。2月14日、国鉄闘争全国運動は四谷区民館大ホールで国鉄集会を開催した。司会を動労千葉の佐藤執行委員、三浦半島教組の仲間が担った。

開会あいさつで全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは、「今日の集会は日本の労働運動の変革という大きな課題を掲げた。船橋二和病院のストは、医療が崩壊する現場の労働者の見地から、社会問題を提起した。動労千葉の房総地域での運動は、地域の視野と労働運動の視野が突き合わされた運動になっている。労働運動の限界を突き破る可能性はわれわれの運動の中にある。このことに確信を持ち運動を広げよう」と呼びかけた。

第一部
「労働運動の変革のために」

最初に、熊沢誠さん(甲南大名誉教授)が「存亡の危機に立つ労働組合運動」をタイトルに、40分のビデオ講演を行った。最も強調したのは、「日本の運動もデモも整然としすぎていて直接行動がない。労働運動ならストライキだ。香港もアメリのBLM運動も『秩序紊乱』を含んでいる。階級的労働運動とは言っても、運動形式論があまりなされていないのではないか」と問題提起を行った。
続いて、動労千葉の田中
前委員長が、「闘う労働運動のネットワークを」をテーマに提起し、「コロナは労働者の団結の条件をつくっている。エッセンシャルワーカーは団結せよ」と訴えた。

第二部 解雇撤回に向けて

動労千葉の関委員長の報告。「1047名闘争も国家的不当労働行為の真実を暴いた。裁判所を真実から逃さない闘いに入った。勝利まであと一歩。すべての攻撃の出発点の分割・民営化に決着をつける」と決意を語った。
関生支部の武谷書記次長は、「労組交流センターの共同代表になり、3労組の共闘が新たな団結・体制ができた。来年3月には大阪で11月集会を上回る団結体をつくりたい」と訴えた。7月と12月に2波のストを闘った船橋二和病院労組の飯田委員長が、この間の職場での闘いの報告を行った。
集会メインの国鉄1047名解雇撤回の闘いについて、葉山弁護士をはじめ4名の弁護団、動労千葉争議団、1047協議会が登壇し新たな闘いへの決意を示した。全国運動・新潟の阿部さんから署名運動の訴えが行われた。

ワンマン反対! 3月ダイ改闘争にむけた方針を提起

次に、川崎書記長が、「3月13日のダイ改にはストで立ち向かう。館山市内で地域住民と一体で動労千葉総決起集会を開催し、ワンマン運転絶対反対!乗務員を駅に配転するな!外注化粉砕を掲げて闘いぬきたい」とダイ改阻止闘争の方針を提起し、参加者へ支援を訴えた。
続いて、関生弾圧を許さない東京の会が登壇し、代表の木下武男さん力強い訴えを行った。
カンパアピールに続いて、山田幕張支部長、北村執行委員、関和幸執行委員、動労水戸の木村委員長、JP労組の仲間のが決意表明が続いた。「2・21都立病院なくすな集会実行委」からの呼びかけ、最後に国際連帯決議が読み上げられた。集会のまとめのあいさつを呼びかけ人の金元重さんが行った。

 

 午前中に、2・14国鉄闘争全国活動者交流会が、都内の浜町区民会館で行われた。労働運動の変革、裁判・署名運動、JRにおける闘いの課題など、活発な論議が行われた。

 

2021年2月18日木曜日

日刊動労千葉 第8914号

1.18CTS団交
仕業構内の要員問題を解決せよ!
希望者には65歳以降の継続雇用を認めよ!


 昨年末以降、CTS幕張事業所の仕業構内において要員がひっ迫し、休日出勤が多発している。こうした事態から、CTSに対して要員の確保と65歳以降の雇用に関して申し入れを行い、団体交渉で追及した。団交の概要は以下のとおり。

《構内要員問題》

(組合)昨年来、休勤が多発している。12月が36日、1月は勤務指定時に46日。今年度、4月以降の休勤の実態は?
(会社)勤務指定の段階で休勤が多数出ている状況は好ましくないと認識している。年休の計画的消化などを図っていることもあり、12月、1月は休勤が増えている。年度前半は、コロナの影響で地域の祭などイベントが無くなり年休取得が少なかった。年休消化が進んでおらず、年度の後半に年休取得が集中している。4月以降の休勤の数については後日、回答する。。
(組合)仕業構内は、仕業検査はできるけどハンドル持てない人も多い。今月、また一人、プロパーが退職。JRからエルダーで来た人も、見習をやる要員的余裕がないから毎日、仕業検査ばかりで日勤が続いている。見習から一本になるまで3カ月ぐらいはかかる。
(組合)そういう中でなぜ11月に2人をJRに戻したのか。
(会社)退職者が出たこと、他の人の一本立ちが遅れていることが誤算だった。
(組合)幕張(運転車両)の現在員は?
(会社)派出を含めて66名だ。(一ノ宮6人=2徹、鴨川6人=2徹、銚子5人=1徹1日勤、木更津4人=1徹、本区45人=7徹7日勤)
(組合)非稼働は?
(会社)いまはゼロで、短日勤務が4人だ。
(組合)12月、1月の年休消化の総数は?
(会社)構内で12月が190日、1月が187日。
(組合)66人が年間20日の年休を消化するとして1320日。月平均にならすと110日。12月、1月でも平均の2倍にはなっていない。例年、年休を流したくないから1~3月は年休が増えて勤務がきつくなるのは分かっているはずだ。根本的には要員が不足し、養成計画が破たんしているということだ。
(会社)新規採用は、短期的には事業所間の移動などで対応していく予定だ。
(組合)津田沼の仲間に聞くと、要員には余裕があると聞いている。コロナ対策での自宅待機も発生している。
(会社)助勤について事業所間で話を進めてもらっている。
(組合)津田沼の仕業構内で自宅待機が発生しているのかどうか。把握していないのか。
(会社)数は把握していない。
(組合)津田沼では自宅待機、幕張では休勤なんてありえない。現場の状況をもっと真剣に把握して、本社が要員の操配をやるべきではないか。
(会社)現状の把握が甘かったことは反省している。
(組合)数を合わせれば「回っている」と思ってもらったら困る。休日に勤務を入れて8日連続の勤務や、3徹など、ガチャガチャの勤務でやっと廻っているのが現実だ。
(組合)要員がパンクしたら、しわ寄せは必ず現場に行く。早め、早めにやってもらいたい。
(組合)ハンドルの試験に合格した2人の養成については?
(会社)2月後半に免許が来て交付し、2~3週間の見習、見極めをやって一本になるよう進めてもらう予定だ。
(組合)当面は助勤か?
(会社)一人については進めてもらっている。上回りから仕業にいける人については応援体制をとってもらう。
(組合)4月以降のハンドルの養成は?
(会社)5月に5人、秋口に5人の予定で進めている。医適などもあるので予定どおりにいくかは不明だが。
(組合)来年の新規採用は?
(会社)6人の予定だ。
(組合)根本的には賃金問題。養成した人が他社に行っていることの重大性を考えるべきだ。

《65歳以降の雇用について》

(組合)CTSでは65歳以降も雇用はしているが、今後の考え方はどうか?
(会社)本人希望を前提に、所長の要望があれば、面談を実施し会社が認めた場合に雇用契約を締結。
(組合)65歳以降で、構内をやっている人はいないが会社の規定で可能なのか。
(会社)「できない」という規定はない。
(組合)可能性はあるということか。
(会社)会社が認めれば。
(組合)会社が認めるかどうかの基準は。
(会社))そのときの状況による。要員が足りているのかどうか。
(組合)4月以降、70歳までの雇用機会の提供が努力義務となる。
(会社)まずは会社の体力もあるので。親会社があれだけの赤字になっている中で、採用できる状況にあれば、ということだ。
(組合)どれぐらいJRからコストを削減しろと言われているのか。
(会社)お答えできない。駅のごみ箱、乗泊のシーツ交換などJRからの受注量が減ってきている。
(組合)構内、上回りについては受注量は減っていないはずだ。
(会社)いまのところは減っていない。
(組合)新規の採用が厳しい中で、これまで働いてきた人の雇用継続のほうが見習もいらないし、技術継承の面でも会社にとってもいいはずだ。派出の要員についても、すぐに退職時期を迎える。派出ができる人を確保することは大変なことだ。そういう面でも65歳以降の継続雇用について真剣に検討するべきだ。
(組合)清掃でも年金だけでは生活が厳しい社員はたくさんいる。金持ちが働いているわけではないので。65歳以降、別のところで新たに働こうとしても事実上無理。本人の希望に添う形で65歳以降の継続雇用を取り扱うべきだと強く申し入れる。

(以上)

 

外注化阻止ニュース 第517号


ワンマン運転 直ちに中止を
福島県沖地震最大震度 6強

東北新幹線 復旧に10日ほどの被害

 2月13日、福島県などで最大震度6強を記録する地震が発生しました。東日本大震災の余震とされています。仙台管区気象台は「今後1週間程度、最大震度6強程度の地震が発生する可能性がある」としています。
 JR東日本は地震発生を受けて、羽越本線、常磐線、烏山線、横須賀線、水郡線での運行を一時見合わせました。東北新幹線は、新白 河~古川間で電化柱などの新幹線設備に被害が発生し、全線復旧までに10日ほどかかる状況と発表されています。

車掌削減し運転士だけで災害時対応?

 今回の地震は、あらためて鉄道における災害対応の切実さを考えさせられました。
 2019年には度重なる台風で大規模な停電や運休も発生しました。今後もこういった事態が多発することが予想されます。その時、列車の安全確保や乗客の避難誘導などをまず担うのは現場の乗務員です。
 異常時対応の際にはどうしても混乱が生じます。冷静に、普段と同じ状態で対処できるわけではありません。その負担は、運転士・車掌の2人であっても大変なものです。
 しかし、JRはあくまでワンマン運転拡大を進めています。ワンマン運転ではすべての負担と責任が運転士1人にのしかかります。過重な負担は、被害拡大につながりかねません。「安全が最大の使命」である鉄道会社が行うべきことではありません。

安全よりコスト削減優先するな

 また、駅の無人化・外注化や保線区・管理所の削減も進められています。その中で、災害時等の救援に長時間を要することが実際に起こってきました。その間、運転士一人で対応し続けることも、あまりに大きな負担です。


 鉄道は地域の足と乗客の命を預かる仕事です。要員削減とコスト削減・利益のためだけに安全を犠牲にするなど許されません。ワンマン化はただちに中止すべきです。

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2021年2月17日水曜日

闘いなくして安全なし No.296


福島県沖地震 最大震度6強
ワンマン運転ただちに中止を

東北新幹線 復旧に10日ほどの被害

 2月13日、福島県などで最大震度6強を記録する地震が発生しました。東日本大震災の余震とされています。仙台管区気象台は「今後1週間程度、最大震度6強程度の地震が発生する可能性がある」としています。
 JR東日本は地震発生を受けて、羽越本線、常磐線、烏山線、横須賀線、水郡線での運行を一時見合わせました。東北新幹線は、新白河~古川間で電化柱などの新幹線設備に被害が発生し、全線復旧までに10日ほどかかる状況と発表されています。

車掌削減し運転士だけで災害時対応?

 今回の地震で改めて、鉄道における災害対応の切実さを考えさせられます。19年には度重なる台風で大規模な停電や運休も発生しました。今後もこういった事態が多発すると言われています。
 その時、列車の安全確保や乗客の避難誘導などをまず担うのは現場の乗務員です。
 異常時対応の際にはどうしても混乱が生じます。冷静に、普段と同じ状態で対処できるわけではありません。その負担は、運転士・車掌の二人であっても大変なものです。
 しかし、JRはあくまでワンマン運転拡大を進めています。ワンマン運転ではすべての負担と責任が運転士一人にのしかかります。過重な負担は、被害拡大につながりかねません。「安全が最大の使命」である鉄道会社が行うべきことではありません。

安全よりコスト削減優先するな

 また、駅の無人化・外注化や保線区・管理所の削減も進められています。その中で、災害時等の救援に長時間を要することが実際に起こってきました。その間、運転士一人で対応し続けることも、あまりに大きな負担です。
 鉄道は地域の足と乗客の命を預かる仕事です。要員削減とコスト削減・利益のためだけに安全を犠牲にするなど許されません。ワンマン化はただちに中止すべきです。

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2021年2月16日火曜日

日刊動労千葉 第8913号

第83回定期委員会へ結集を!
ワンマン運転阻止へ全力で立ちあがろう!

第83回定期委員会が2月21日(日)DC会館において開催される。
本定期委員会は、3月ダイ改―ワンマン運転拡大、分割・民営化型大合理化攻撃、ジョブローテーション、業務外注化など激しさをます攻撃に対し、またCTSの労働条件確立、21春闘、1047名解雇撤回闘争など、闘いの方針と闘争態勢を確立するきわめて重要な委員会となる。全支部から全力での結集を訴えるものである。

地域とともにワンマン運転阻止へ!「内房線の会」活発に運動展開

とりわけ、この3月ダイ改で内房線、外房線、鹿島線へワンマン運転が拡大されようとしていることに沿線住民から大きな懸念や不安が拡がっている。運転士一人で事故や遅れが発生したとき対応できるのかの声も上がっている。駅の無人化で駅員もいなくなる中、車掌もなくすワンマン化は「障害者」への対応なども完全に放置されている。地元にまともな説明も周知もなく、ワンマン運転を強行しようとするJRに対し、公共交通としての使命はないのかと怒りの声が高まっている。
「内房線と地域を守る会」は、昨年11月に「ワンマン運転問題を考える勉強会」を開き、そこで障害を持つ方々、また動労千葉の現役運転士からの切実な声を聞き、「ワンマン運転導入の中止を求める署名」にたちあがった。署名用紙を地元の市役所や商工会議所、各商店や喫茶店など各所に配置し、外房線の会とともに幅広く協力をよびかけている。また沿線自治体への陳情・請願行動(館山市は12月意見書を採択)、県知事選候補者らへの公開質問状やチラシの配布など、活発に運動を展開している。職場と地域ぐるみの闘いでなんとしてもワンマン運転阻止へ全力でたちあがろう。

職場から怒りの声を組織しよう

コロナ禍を利用したJRの大合理化攻撃は激しさを増している。2月1日運転士・車掌が駅へ大量に配転された。しかも片道切符だ。このジョブローテーションによる異動に職場では衝撃が走った。このまま黙っていたら、次は出向、転籍となっていくことは明らかだ。昨年「乗務員」「車掌」の職名をはぎ取ったのは、こうしたことの布石だったのだ。声を上げることこそが攻撃を止める唯一の道だ。
職場では問題が山積みだ。エルダーを希望地に再雇用せよ。業務の外注化反対、消毒・清掃業務強化のCTSにまともな賃金と労働条件を。貨物ベアゼロ回答打破、人事賃金制度撤廃。65歳~70歳まで働ける労働条件の確立を。
本定期委員会に結集し、渾身の力でストライキに立ち上がれる万全の闘争体制を確立しよう!

ワンマン運転反対の街宣にたちあがる


 千葉駅前でワンマン運転反対の署名と街頭宣伝を行った。
ワンマン導入は「障害者切り捨てにつながる」との訴えに多くの反響があった。
(2月13日)

2021年2月15日月曜日

3.21 改憲・戦争阻止!大行進


スガたおせ!
いのち守れ!
オリンピック中止!医療・補償に全部回せ!
3.21
改憲・戦争阻止!大行進

と き  3月21日(日) 午後1時~(午後3時、銀座デモ)
ところ  日比谷野外大音楽堂(東京都千代田区の日比谷公園内)
参加費 無料 どなたでも参加できます。
主催: 「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会 http://stop-kaiken.blog.jp/
大行進 Twitter @grandmarch2020




辺野古埋め立てヤメロ!
敵基地攻撃・軍拡反対!

労働者民衆の命を犠牲にして
改憲・戦争に向かう菅政権打倒!

全員辞めろ!


 補償のない緊急事態宣言の延長によって多くの人が苦しんでいます。 その中で医療労働者や保健所の労働者は命を削って働いています。 ところが与党の国会議員は深夜まで高級クラブで飲食し、 罰則を盛り込んだコロナ関連法を強行しました。 しかも菅首相は 「最後は生活保護がある」 とまで言いました。 収入がなくなっても我慢しろ、 死ぬなら死ね、 ということか!
 救える命さえ救えなくなっている状況なのに、 政府はいまだに東京オリンピックを強行する気です。 しかも医療従事者をボランティアで1万人動員すると! 本当に許せません。 五輪も GoTo も中止し、 そのすべてを医療と補償に回すべきです。

 さらに許せないのは、 人々の命を犠牲にして改憲 ・ 戦争国家化を押し進めようとしていることです。 2021 年度予算には巡航ミサイル購入や空母保有など 「敵基地攻撃力」 を持つ大軍拡予算が組まれています。 また、改憲のための国民投票法 「改正」 案、 住民総背番号制を完成させるデジタル関連法案、 外国人への厳罰化を意図した入管法の大改悪も策動しています。
 地元紙の取材によって、 自衛隊を辺野古に常駐させる極秘合意が暴かれました。 政府は否定していますが、 自衛隊幹部は 「将来、 辺野古は実質的に陸自の基地になる」と本音を隠しません。 沖縄と連帯して、 辺野古新基地建設を絶対に阻止しましょう。

 時代は大きく動き出しています。 「命よりカネ」 の新自由主義はもうたくさんだ、 資本主義の時代はもう終わりだという声が世界中で上がり、 医療労働者を先頭にストライキや大規模デモが闘われています。
 私たちも、 職場から労働運動をよみがえらせ、 労働者 ・ 学生 ・ 市民の力で戦争への道を止め、 この国の政府と社会を変えたいと思います。 ぜひ一緒に行動しましょう。
3.21 日比谷へ!



2~3月の主な行動予定
(東京と関西を中心に。主催はそれぞれ違います。2/14現在)


■都立病院なくすな!2.21集会デモ
2月21日(日)14時~、すみだ産業会館サンライズホール(錦糸町駅前)
■反原発舞鶴現地集会デモ
2月21日(日)14時~、京都・東舞鶴駅駅南公園
■『福島のすがた』写真展と講演会
2月23日(火)18時~、中野ZERO小ホール
■国際婦人デー集会デモ
東京:3月7日(日)正午~、新宿東口アルタ前広場/14時、デモ出発
大阪:3月7日(日)13時半~、ドーンセンター(天満橋駅)
■事故から10年 3.11反原発福島行動
3月11日(木)13時~、福島・郡山総合体育館/集会後デモ
■スガたおせ!いのち守れ!3.21改憲・戦争阻止!大行進
3月21日(日)13時~、日比谷野外音楽堂/集会後デモ
■さようなら原発首都圏集会
3月27日(土)13時~、日比谷野外音楽堂/集会後デモ
■成田第3滑走路建設阻止 3.28芝山現地闘争(予定)
3月28日(日)時間場所未定

その他は以下のブログや関連ツイッターなどをご参照ください。
大行進関西(http://blog.livedoor.jp/daikoshin_kansai/)、
大行進神奈川(https://danketsu18.at.webry.info/)、
大行進ちば(http://mayday.sub.jp/kaiken.no/)、

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2021年2月13日土曜日

日刊動労千葉 第8912号

生れ変る、全国労組交流センター
第28回定期全国総会

 

 〝闘う労働運動の新たな潮流を〟全国労組交流センターは、1989年の総評解散―連合結成という日本労働運動の歴史的転換を前にして、当時の中野洋動労千葉委員長と元中立労連議長の佐藤芳夫さんの呼びかけで「反連合・反全労連」「自力・自闘・連帯」の旗を掲げて闘いを開始しました。今年で結成32周年を迎えます。

2月6~7日、千葉市内において全国労働組合交流センター第28回定期全国総会が開催され、歴史的・感動的な大成功をかちとりました。

共同代表に関生支部・港合同・動労千葉

「百年に一度」と言われる時代の大転換にあたって、私たちも新たな組織体制を構築し、変革の一歩を踏み出します。昨年の11・1全国労働者総決起集会において「『闘う労働運動の全国ネットワーク』をこれから1年間の闘いで具体的な形にしよう」という提起がなされました。全国労組交流センターはこの訴えの先頭に立って全力で闘う決意です~総会議案書から。
その決意の現れとして、総会では共同代表運営委員に、関西地区生コン支部・武谷新吾書記次長、港合同昌一金属支部・木下浩平委員長、動労千葉・田中康宏顧問が選出されました。3労組が軸となって生れ変る交流センターが新たな出発を開始しました。

展望と希望あふれる職場報告

「職場闘争の実践で仲間を獲得する」「私たちが変われば、労働運動が変わる」「自分が真剣かどうか」・・職場から階級的労働運動を作り上げる日々の苦闘、日々の実践から確信に満ちた、展望と希望あふれる各産別・各職場からの闘いの報告は、感動・感涙の圧巻でした。
総会での討論は、あらためて報告集が発行される予定です。

月刊労働運動を闘いの武器に

交流センターの機関誌である「月刊労働運動」は、国鉄闘争はもちろん、関生弾圧との闘い、ストライキをはじめとした職場闘争報告、医療・教育・自治体・交運・合同労組・各産別での取組み、労働法の学習講座など、動労千葉の闘いの前進、組織拡大のために参考になることがいっぱいです。
2月号では、巻頭言に中村書記次長が登場しています。職場集会や執行委員会での学習など、役員・活動家を先頭に「月刊労働運動」を共につくる立場から闘いの武器として活用しよう。

 
第83回定期委員会

2月21日(日)13時からDC会館
議題
(1)第50回定期大会以降の取り組みの総括について
(2) 21春闘及び3月ダイ改|ワンマン運転拡大阻止ー分割民営化型の大合理化粉砕を中心とした当面する取り組みについて
(3) その他
 

2021年2月11日木曜日

外注化阻止ニュース 第516号


不当配転に断固反撃を
ジョブローテーションただちに中止しろ!

 「異動は人を成長させる」など強弁して進めているJR東日本のジョブローテーションによって、千葉でも2月1日に多くの運転士や車掌が駅に強制配転されました。片道切符の強制配転です。
 ジョブローテーションは、JR東日本における鉄道業務の全面的な分社化と転籍の本格化です。だからこそ、どうしても東労組のジョブローテーション妥結を認めることはできません。攻撃を容認すればさらなる攻撃のエスカレーションを引き起こします。
 たとえどんなに厳しくとも労働組合には譲ってはならない一線があります。

ジョブローテーション容認できない

 駅への大量配転は、東労組がライフサイクル( 運転士の駅配転)について「白紙撤回はできない」「3年で帰ってこれる」と現場をあきらめさせ、容認してきた結果です。それが「恒久的な駅への配転」へのエスカレーションを生みました。
 大切なことは、攻撃はここで終わったわけではないことです。駅への配転を容認すれば、次は「即出向」「転籍」「輸送サービススタッフ化」へと、乗務員を使い捨てる攻撃がさらにエスカレーションすることは間違いありません。

今こそ職場から声あげよう

 しかし、会社も何か展望を持っているわけではありません。現場から本気になって声を上げれば、さらなる攻撃のエスカレーションを止めることができます。
 かつて会社がライフサイクル提案したときも、東労組の青年運転士たちの激しい怒りの声を前に、会社も実施を延期せざるを得ませんでした。乗務員をたらい回しにして駅に放り出すなど、それ自身が矛盾だらけです。現場が反対を貫いて声を上げている以上、会社もやすやすとたらい回しにできないのです。


 動労千葉は検修業務の外注化反対の闘いを展開し、10年単位でその実施を遅らせました。今なお会社の思う通りには進んでいません。
 闘えば状況を変えることはできます。今こそ動労千葉とともに声を上げよう。

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2021年2月10日水曜日

日刊動労千葉 第8911号

第2回 解雇撤回・JR復帰、団交開催行政訴訟(2/3)

1047名解雇はJR自身の不当労働行為!
裁判所は徹底して真実を明らかにせよ!

東京地裁署名3763筆提出

2月3日、国鉄1047名解雇撤回に向けた行政訴訟の第2回裁判が東京地裁で行われた。当該の動労千葉争議団を先頭に、各支部組合員、支援の仲間とともに裁判闘争を闘った。また、裁判に先立ち署名提出行動を行い、3763筆の署名を東京地裁に提出した。

この裁判は、千葉県労委、中労委が一切の審理を拒否して組合申立てをすべて切り捨てる不当命令を撤回し、解雇撤回・JR復帰、団交開催を求めるものだ。

中労委は事実の認否を行え!

中労委は一切の審理を拒否してきた。裁判においても、斎藤英四郎JR設立委員長が具体的にどのように不採用基準の策定を指示したのかという事実について、「判断する必要がない」と主張してきた。「国鉄改革法に名簿作成は国鉄が行うと書かれているから、事実がどうだったかは関係ない」と言うのだ。こんな詭弁があるか! 真実から逃げるな!

なぜこんなペテン的な主張になるのか。われわれが暴き出した真実に触れれば、解雇撤回・JR復帰を認めざるを得なくなるからだ。

弁護団は、真実から逃げようとする中労委を弾劾し、不当労働行為過程の事実についての見解を明らかにするよう追及した。要求したのは、①「本州の全員採用」の方針に鉄道労連(JR総連)が反対したこと、②葛西敬之、井手正敬が斎藤英四郎設立委員会委員長と会い、不採用基準を策定するよう説得したこと、③斉藤英四郎設立委員会委員長が葛西敬之に対して不採用基準の策定を命じたこと、④1987年2月12日の第3回設立委員会で斎藤英四郎委員長の下で不採用基準が正式に決議されたこと、⑤不採用基準に基き、葛西敬之の指示により国鉄職員課補佐だった伊藤嘉道、深澤祐二らが該当者を採用候補名簿から削除させたことなどについての見解だ。

裁判の核心は、この中労委が隠蔽しようとした国家的不当労働行為の真実を徹底的に明らかにすることだ。それ抜きに不当労働行為の問題を判断できるはずがない。

だが、裁判長はこの要求に目を向けようともせずに形式論に終始した。それでいったい何を審理しようというのか!

事実調べ・証人尋問を行え!

そもそも「法律上の整理」が問題になった原因も千葉県労委、中労委が一切の審理を拒否してきたことにある。

千葉県労委ははじめから「最高裁判決に反する命令は書けない」といって審理を拒否した。中労委は組合側に何の連絡もないまま、一度の調査さえ開かずに「却下・棄却」の命令を送りつけてきた。調査も開かず、労働者側の言い分を聞こうとさえしない――これが労働委員会の姿か? われわれが労働委員会での公正な審理を受ける権利はどこに行くのか? 必要なのは、「法律上の整理」ではなく、審理を拒否した労働委員会への徹底した断罪ではないのか!

裁判所が行うべきは、真実の隠蔽に手を貸すことでも、形式論に切り縮めることでもない。審理を尽くし、真実をすべて明らかにすることだ。不当労働行為を実際に行ったJR東海名誉会長・葛西敬之、JR東日本社長・深澤祐二の証人尋問を行え! 裁判闘争、「解雇撤回・JR復帰」東京地裁署名運動の力で、裁判所に徹底した審理を行わせよう。

 

次回裁判:4月16日(金)11時~
東京地裁527号法廷
 

闘いなくして安全なし No.295


不当配転に断固反撃を!
ジョブローテーション
ただちに中止しろ!②

現場からの声に力がある

 ジョブローテーションにより、2月1日には千葉でも多くの乗務員が駅に強制配転されました。会社が矢継ぎ早に攻撃を仕掛ける中、声を上げること自身も困難を伴います。
 しかし、鉄道を動かす力も、この職場の現実を変える力も、すべて現場労働者にあります。会社は「大きく」とも、「強い」わけではないのです。
 現場労働者に力があるからこそ、どうしても東労組のジョブローテーション妥結を認めることはできません。攻撃を容認すればさらなる攻撃のエスカレートを引き起こします。たとえどんなに厳しくとも労働組合には譲ってはならない一線があります。

ジョブローテー ション容認できない

 駅への大量配転は、東労組がライフサイクルについて「白紙撤回はできない」「3年で帰ってこれる」と現場を諦めさせ、容認してきた結果です。それが「恒久的な駅への配転」へのエスカレートを生みました。
 大切なのは攻撃はここで終わったわけではないということです。駅への配転を容認すれば、次は「即出向」「転籍」「輸送サービススタッフ化」へと、乗務員を使い捨てる攻撃がさらにエスカレートすることは間違いありません。

今こそ職場から声あげよう


 しかし、会社も何か展望を持っているわけではありません。本気になって声を上げれば、さらなる攻撃のエスカレートを止めることができます。
 ライフサイクル提案当初、東労組の青年運転士たちの激しい怒りの声を前に、会社も実施を延期せざるを得ませんでした。乗務員をたらい回しにして駅に放り出すなど、それ自身が矛盾だらけです。現場が反対を貫いて声を上げている以上、会社もやすやすとたらい回しにできないのです。
 今こそ動労千葉とともに声を上げよう。

ニュースへのリンク

2021年2月9日火曜日

日刊動労千葉 第8910号

ジョブローテーションただちに中止しろ!②

不当配転に断固反撃を!

ライフサイクルがもたらしたもの
諦めずに反対を貫き、声をあげることが現状を動かす

現場からの声にこそ力がある

ジョブローテーションでの不当配転が強行されている。千葉でも多くの乗務員が駅に強制配転された。今の職場は、会社が矢継ぎ早に仕掛ける攻撃を前に、声を上げることも困難な状況にある。だが、鉄道を動かす力も、この職場の現実を変える力も、すべて現場労働者にある。会社は「大きく」とも、「強い」わけではない。

不安を感じ、怒りを持つ仲間に訴える。われわれはジョブローテーションを断固として許さない。すべての仲間はともに闘おう。

改めて裏切り妥結を許さない

だからこそ、改めて東労組のジョブローテーション妥結は許すことができない。たとえどんなに厳しくとも、労働組合には譲ってはならない一線がある。

そもそもジョブローテーション提案時も現場からは「どこに配転されるのか」「なぜ職名を廃止するのか」「安全レベルが低下する」「生活設計がたてられない」「任用の基準は信用できない」と声が上がっていた。「社員自ら主体的にキャリアを描く」といった会社の口上は建前で、本音が乗務員の権利と職場の団結破壊にあることは誰しもが気づいていることだ。

それを東労組は「反対だけで展望は開けない」「施策をつくる」「納得感がポイント」と、あくまで〝施策を受け入れろ〟と現場に強制した。

その結果、何が起きているのか。現場に怒りはあっても、声を上げることさえ諦めさせられている。会社が居丈高に攻撃をかけてこれるのは、それが最大の理由だ。

容認すれば攻撃はエスカレート

2月1日の駅への大量配転を引き起こしたのは、東労組がライフサイクルを「輸送のプロはステップアップ」などという屁理屈を使って推進してきた結果だ。

「白紙撤回はできない」「3年で帰ってこれる」と現場を諦めさせ、容認してきた。その結果、運転士をたらい回しにするという矛盾だらけのことが〝既成事実〟にされた。それが「恒久的な駅への配転」へのエスカレートを生んだのだ。

そして、大事なことは攻撃はここで終わったわけではないということだ。駅への配転を容認すれば、今度は「即出向」「転籍」と乗務員を使い捨てる攻撃がさらにエスカレートすることは間違いない。

今こそともに声をあげよう

だが、会社も何か展望を持って攻撃しているわけではない。本気になって声を上げれば、さらなるエスカレートを止めることができる。

ライフサイクル提案当初、現場からは激しい怒りがわきおこった。東労組の青年運転士たちの怒りの声を前に、会社もいったん実施を延期せざるを得なくなった。

乗務員をたらい回しにして駅に放り出すなど、それ自身が矛盾だらけだ。現場が反対を貫いて声を上げている以上、会社もやすやすとたらい回しになどできないのだ。

改めてすべての仲間に訴える。今こそともに声を上げよう。それが、乗務員を「輸送サービススタッフ」として単なる保安要員とする攻撃、職場を管理者への〝ごますり競争〟にする攻撃を阻止するための力だ。われわれは反対を貫き闘い抜く。ともに声を上げ、闘おう。

 

 

障害者「移動権」切り捨てるな!


障害者「移動権」切り捨てるな!
JR東日本3/13ダイ改
ワンマン運転拡大反対!

「駅の無人化によって移動の自由を制限されたのは違法だ」

 JR九州に対して、車椅子生活を送る人たちが裁判を起こしました。「自分が駅を利用しない方がもうかると思っているのか」「自分の人権や生活が無視されるのは悔しい」と訴えています。
 全国での無人駅は、昨年3月時点で9465駅のうち4564駅、48.2%まで増加しています。無人駅増加が人権問題になっています。

この中で、JR東日本は3月ダイ改でワンマン運転拡大を行うと発表しています。


 駅員不在が問題になっているのに、利益のためだけに車掌まで削減するなど根本的に間違っています。しかも、対象区間となるのは内房・外房・鹿島線のように、無人駅が増えている区間でもあります。
 鉄道は公共交通機関であり、地域で生活するための社会的なインフラです。利益を優先して安全や乗客の生活を切り捨てるなどあってはなりません。私たちはJR東日本の3月ダイ改・ワンマン運転拡大に反対します。


視覚障害者の妹を持つ方からの声

 妹は身体障害者1種1級で、今はほとんど目が見えない状態です。
 視覚障害の方のホーム転落事故が減りません。妹の同級生や同僚、近所の方など何人もホームから転落した経験があります。近所に住む視覚障害の男性が保田駅ホームから落ちてしまった時には周りに人が誰もおらず、必死にホームまで自力であがったそうです。万が一電車が来ていたらと思うとゾッとする事故です。
 内房線はホームと車両の間の段差がかなりあり、妹は何度も転びそうになって怖い思いをしていると話していました。駅員さんや車掌さんがいてくれる際はとても丁寧に気にかけていただいて、安心して利用できたと話していました。
 千葉駅までの直通運転が減ったことで、君津や木更津での乗り換えが必要になり、妹は一人で出かけることができなくなりました。私が迎えに行くにもとても不便になりました。妹は通勤がとても負担になって、昨年から通勤がほとんどなくなりました。姉の私からすると、社会とのつながりが減ってしまってとても残念な思いがあります。
 保田駅は無人化という報道もあります。今からとても不安です。ワンマン運転になれば、ますます障害のある方やお年寄りが利用できなくなって、利用者数が減ってサービスが低下する「負のループ」が心配です。どうかワンマン運転はやめていただいて、駅員さんもせめて日中だけでもいる状態にしていただきたいというのが願いです。



運転士・車掌破壊に反対します!

「乗務員不足でワンマン化」
「コロナ感染時に要員不足だからデスクワークの人も乗務」
なのに乗務員は駅に異動?!

ウソだ!


 JR東日本はワンマン化の理由について、地域には「少子化で乗務員の確保が難しくなっているため」と説明しています。しかし、これは真っ赤なウソです。
 「要員が足らない」どころか、運転士や車掌が本人の希望とは関係なく、次々に駅に異動させられています。結局、目的は要員削減・コスト削減で利益を追求することだけなのです。要員確保のためでも、地域のためでも、鉄道の安全のためでもありません。

 一方 、普段はデスクワークをしている管理者などに列車の運転をさせています。JRはこれを「乗務員感染時の要員確保のため」とマスコミに発表しました。本職の運転士や車掌を駅に異動させておきながらです。
 こんなことは鉄道の歴史が始まって以来、初めてのことです。行われているのは、コロナ禍に便乗した雇用の破壊です。

 コロナ以前からJR東は「公共交通機関を担う鉄道会社」をやめようとしていました。
 すでに運転士や車掌という職名は廃止されています。将来的には、安全を無視して乗務員を単なる「保安要員」にすることで、雇用と権利を奪う構想を発表しています。地方路線は「儲からない」からと、全路線の35%が廃線化対象になっています。
 そこにコロナ禍が襲いました。JR東の深澤社長は、「コスト削減できなければ会社は存続できない」「鉄道ありきで考えるな」と叫びたてました。これまで巨額の利益を上げ続けてきながらです。「コロナ赤字」をむしろ「千載一遇のチャンス」として利用しているのです。私たちはコロナ便乗の雇用破壊に反対します。



動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)とは?

 動労千葉はJR東日本とグループ会社の労働者で組織する労働組合です。
 1987年の国鉄分割・民営化に対しては、2波のストライキを闘いました。現在も「国鉄1047名解雇撤回」を掲げて闘っています。
 JR移行後の職場では、外注化と非正規職化に反対し、外注化を12年間にわたり完全に阻止しました。
 レールが次々に破断する事態には危険箇所で速度を落とす安全運転闘争で160㌔のレール交換を実現させました。闘いの場をグループ会社の労働条件改善にも拡大し、闘う労働運動復権にむけて奮闘しています。

ホームページはこちら→https://doro-chiba.org/

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2021年2月6日土曜日

日刊動労千葉 第8909号

1/25学習会開催
2021年 動労千葉弁護団総会


資本主義終わらせる時
―コロナのパンデミックと大恐慌―  1/25学習会開催

コロナ感染症予防のため一旦延期となった全支部活動者研修会の代わりに1月25日、DC会館において執行部を中心に学習会が開催された。現在のコロナパンデミックと大恐慌情勢についての講義を経済問題研究家の島崎さんから行っていただいた。また、3月ダイ改に向けた当面するとりくみについて川崎書記長が提起し、全体で確認した。

以下、講義の要約を紹介する。

大恐慌と株バブル

講師は、アメリカの大統領選でトランプが引きずりおろされ、階級対立が激化していることにまず触れた。トランプは4年間、政治のど真ん中に大嘘と作り話で人をだます政治を持ち込み、1月6日の米連邦議会議事堂占拠事件に象徴されるように、選挙結果や「民主主義」を「右」から破壊する煽動まで行った。こうした政治に対し、BLM運動が生きるための闘いとして爆発している。

コロナ大恐慌は、清算・流通・消費の全分野が縮小する資本主義史上でも初めての恐慌だ。先進国の政府債務の対GDP比は、第2次世界大戦後に匹敵すると予測されている。こうしたなかでIT中心に株バブルが起きている。GAFAMと呼ばれるグーグルやアマゾンなど5社の株式時価総額が東証一部の日本企業2170社の時価総額合計を上回る。IT産業は情報やデータという無形資産であり、バブル化しやすい。どこかで崩れる。

日本でも、全産業の売上高が30年前の水準に減少。日銀による国債・株式購入で財政・金融を支える異様な事態になっている。99年から20年以上にわたるゼロ金利政策を続け、株式や不動産にマネーが集中、株式バブルを助長している。

日銀保有の国債530兆円弱(9月末)は国債発行残高の半分を占め、日銀が最大の日本株保有者となっている。どこかで綻びると財政、金融、企業資本のすべてが崩壊するような危機的な構造だ。階級的労働運動の発展で立ち向かおう。

2021年 動労千葉弁護団総会を開催
今こそ1047名解雇撤回へ!
休業指定―コロナ便乗の雇用破壊許すな!

1月27日、2021年動労千葉弁護団総会を開催し、葉山弁護団長をはじめ各事件の担当弁護士が参加した。

冒頭のあいさつで関委員長は、3月ダイ改・ワンマン拡大に対する闘い、国鉄1047名解雇撤回の決意を語った。

顧問弁護団長からのあいさつで葉山弁護団長は、1047名解雇撤回・団交開催の裁判をめぐり、労働委員会・裁判所が真実を隠蔽しようとしてきたことを弾劾し、裁判闘争勝利に向けてアピールを行った。

動労千葉からの報告を行った川崎書記長は、ジョブローテーションで乗務員が次々に駅に放り出されている職場の現状などを報告し、3月ダイ改の闘争から反撃にたちあがる決意を語った。

その後の討論では、1047名解雇撤回・団交開催請求事件、不当家宅捜索への国賠事件についての討論とともに、JR東日本の休業指定就業規則改悪、過半数代表者の選出についてなど、活発な討論が行われた。

闘争勝利に向け、職場での闘いと一体で、裁判闘争を弁護団とともに闘いぬこう。1047名解雇撤回・団交開催の東京地裁宛署名運動の成功をかちとろう。

 
国鉄分割・民営化による不当解雇から34年
今こそ闘う労働組合の全国ネットワークを!


2・14国鉄集会へ

2月14日(日)13時30分
四谷区民ホール(開場13時10分)
 

2021年2月5日金曜日

日刊動労千葉 第8908号

仕事を増やすなら人も増やせ! 深夜の吊手消毒は中止しろ! — 2021年 CTS(清掃)の課題


 コロナ禍の中、CTS(清掃)職場では消毒作業の追加や窓しめなど仕事が次々と増えました。他方で、JR東日本のコストカット攻撃の中で要員は増やさず、現場に労働強化ばかりが強いられました。吊手消毒などが問題になった津田沼、木更津、幕張の各事業所で働く組合員に1年を振り返りつつ、春闘・ダイ改にむけた課題を聞きました。

【津田沼】
今年こそ職場代表選に勝つ

― 昨年の闘いを振り返って

渡辺 3月頃から窓しめ作業が増え、4月16日から夜勤者を1人増員させた。

相馬 昼間は窓2人+床1人の3人組で動くんだけど、これまでは窓のほうが早く終わっていた。今は、消毒液をつけたりしていると窓担当のほうが遅れるほど手間が増えている。

渡辺 みんなも色々工夫しているけど腰を痛めて休む人が出ている。夜勤専門の人が一週間も休んだり、他にも腰痛の人が出てきている。夜間の窓締め担当は走り回ってやっとこなせるほど。「走ってやんなくていいぞー」って言ってるんだけど、実際、歩いてやってたら終わらない。夜勤5人のうち一番若い人じゃないと窓担当はつとまらないぐらい。

相馬 団交を経ても所長が動かないから「窓しめの件、どうなってるんだ」と職場でもう一押ししたんだよね。そうしたら、車体洗浄なしで午後に出区する4本は窓しめをしなくてよくなった。まだ第1歩だけど4本でも大きいからね。

― 昨年暮れの団交では、職場の様々な声が会社を追い詰める力になりました。

渡辺 団交報告も好評だったよ。「会社が言ってることは、どうも動労さんが言ってることと違うな」というのも分かってくるし。みんな読んでいる。やはり一番は賃金だけどね。メディアは65歳以降の継続雇用でも時給1200円だから。CTSは安いよ。仕事が多少きついのはいい、だけど賃金や手当にちゃんと反映してほしいということ。

相馬 津田沼事業所のエルダーは7月までに3人が退職、来年もさらに2人。いま新規募集をしていないらしいけど、退職時の補充か、65歳以降の雇用延長がないと絶対に人が足りなくなる。

渡辺 いつも同じ人が文句を言ってるんじゃなくて、いかに全体に火をつけるかが大事だよね。

― 相馬さんは清掃業務で約1年ですが?

相馬 やっと全体像が見えてきたし言えることは言えるようになってきた。コロナ拡大の過程とちょうど重なって大変だった。肩も痛いけどあと4年、頑張んないといけないしね。同一労働同一賃金のこともCTSは4月実施なわけだし、ダイ改で作業も変わるし、先手先手でどこまで言っていけるか。共感は得られていると思うんだよね。やはり、おう吐物処理や消毒作業への手当。夜勤の数も足りない。なにより基本給・時給の引き上げだと思う。

渡辺 自分は退職まであと2年。やはり職場代表選に勝つこと。いまの職場代表は当局からの情報も全体化しないし、安全衛生委員会に向けても職場の声を集めようとしない。ダイ改で色々変わるから、早めに作業ダイヤの案を出させてみんなで検討・改善させていきたい。直前に、ではなくね。職場代表選に勝って、その中から組織拡大の展望を開きたい。

【木更津】
退職不補充の負担増に怒りの声

※木更津事業所で働く組合員から話を聞きました。

― 昨年を振り返ってどうでしょう?

◎ 10月頃から吊手消毒が始まりました。木更津では午前中に気動車7本、209系を1本。夜間作業では0時52分着の京葉線快速10両が日掃+吊手消毒の指定で、最後の最後で遅い時間にやるので大変です。これまでは午前1時半ごろには起電停止となっていたが、吊手消毒でずれ込んで運転の当直から「まだか」と催促がくる状態です。
◎ 君津では夜間、日掃の快速2本が吊手消毒。そのうち1本は23時5分着。23時を過ぎていますが2本とも吊手消毒の指定が付いてます。

― 要員体制で問題点は?

◎ 木更津のパートの女性(4・5時間)が1人、1月末で退職されたんですが、所長は今後についての説明会で「補充はしない。今いるメンバーで補う」と言っている。駅舎清掃を担当している女性陣からは、現行の作業体制にもいろいろ不満があるのに「さらに」ということで相当不満の声が上がっています。

◎ 木更津の駅清掃は4人体制なんですが、女性陣で「4人」が埋まる日もあれば女性が1人、2人の日もある。穴が空いた分は日勤の男性が埋める。場合によっては君津事業所からも木更津の穴埋めに人を使う。矛盾のしわ寄せを食って、どっちかといえば君津作業所の余裕がなく要員が不足ぎみです。君津は女性4人、男性6人。これで日勤(女性3人)、夜勤(男性4人。※日勤帯は男性はなし)を回しているのでギリギリです。日勤が女性で埋まらない時は、夜勤の男性が日勤に入る。ダイ改で夜勤帯の人数を減らすのではというウワサまで出ています。

― ダイ改で作業量はどうなる見通しですか?

◎ 君津には、木更津で分割したワンマン車両が入るので日勤帯の清掃作業は増える見通しです。夜間清掃は本数は同じですが、日常清掃を簡易清掃に切り替えたり、快速の折り返し清掃のやり方を変更したりという話は出ています。

― コストカット攻撃の中で、清掃のやり方変更で要員を削減することが他の整備会社でも問題になっています。その他、職場からの要望は?

◎ 車通勤の人に対する交通費の支給が少ない。実費にも足りてないので増額してほしいですね。

◎ それと、津田沼事業所では、午後にすぐ出る車両は窓閉めしなくていいと確認されたそうですが、木更津でもそういう車があるので窓閉めしなくていいように確認したいです。

― ありがとうございます。職場を守り、組織を拡大するためにお互いに頑張りましょう。

【幕張】
飯倉さんに続く組織拡大を

※幕張事業所で清掃業務についている組合員の話をまとめました。

― 昨年を振り返って?

◎ コロナで窓閉め、手すりの消毒、さらに吊手消毒が入って負担は増えたよね。しかも人は増えてないし。やれてる人もいるけど、元々、腰が悪い人とかには負担が大きい。

◎ 女性だと快速車両の窓が上がらない人もいる。古い車両だから固いしね。吊手なんかも、女性だと爪先立ちみたいになってる人もいる。あれは見てて気の毒だよ。

― 幕張では吊手消毒班を作って、これまでの仕事に負担増にはならない形になった。

◎ あれも、最初は洗浄線班にもやらせようという話があったんだよね。それで「おかしい」と言ってやめさせた。女性陣からも、「トイレに行く時間もなくなる」と声が上がったし。

◎ 吊手班を作ったから、以前よりは確実に特掃は減ってる。4人で吊手班を作ったんなら、4人、新たに増やさないと。何人も辞めたのに、この間は新しい人が入ってないからむしろ事業所としては減っている。

◎ 昨年3月には夜勤も減らされた。仕事は増えてるのに人は減っているなら、本当なら賃金面で手当てするのが当然だよ。

― 高田さんは清掃の仕事、約1年になりますが、感じていることは。

高田 仕事の面ではなんとかなってるけど、やはり設備面はぜんぜん違うよね。上回りと比べても、個人の机も無ければ、洗面所なんかも人数の割にぜんぜん少ない。同じCTSなのに。女性トイレも少ないから、昼休みはいつも並んでるじゃない。そういうとこは変えていかないと。

― ダイ改に向けては?

◎ 新型車両の掃除が入ってくるから作業面での不安は出てるよね。作業ダイヤもかなり変わるだろうから、人を減らしたりという動きには注意していく必要が。組織拡大は、この一年はコロナでいろいろ大変な部分があったけど、頑張って行きたいね。

◎ 去年は飯倉さんが加入してくれたから、それに続く人をなんとか獲得したいですね。

― ありがとうございました。

 

2021年2月4日木曜日

外注化阻止ニュース 第515号


乗務員を駅に出して管理者が乗務?
JRはすべての合理化を中止せよ

現業機関の丸ごと外注化狙う会社

 ジョブローテーションにより運転士や車掌の駅への配転が続出しています。千葉支社での乗務員の2月異動のほとんどが駅への異動です。基本的に「片道切符」の異動です。
 会社は、3月ダイ改でワンマン運転拡大を行おうとしています。そうなれば車掌の要員はさらに削減されます。運転士や車掌が本人の希望と関係なく次々に駅に放り出される。職場ではいつ、どこに配転されてしまうのか不安や怒りでいっぱいです。
 他方、会社は管理者などの一般行路乗務を提案しています。運転士や車掌を駅に放り出して、その分を管 理者に乗務させるというのです。あまりに転倒した話です。
 会社は、鉄道の現業部門はJR本体に残さず、すべて別会社化する構想を出しています。次の段階では「出向・転籍」にエスカレー トします。その先に、乗務員を「輸送サービススタッフ」として単なる「保安要員」にすることを狙っているのです。

京葉車両センターで4人削減提案


 これは乗務員だけの問題ではありません。検修部門では、3月ダイ改で京葉車両センターの要員4人の削減が提案されています。
 2019年には「ミライの車両サービス&エンジニアリング構創」として、「人手をかけないメンテナンス」「現場に直結した業務はグルー プ会社に」が打ち出されました。その狙いは結局、労働者の権利を奪い、要員削減と労働強化を進めることです。
 乗務・検修・保線・土木・電力・信号通信……あらゆる現業機関と業務をバラバラにしてすべて外注化することを会社は考えているのです。


 そもそも、コロナ感染対策より利益追求とコスト削減を優先して、労働者の権利と鉄道の安全を破壊するなど許せません。攻撃を打ち破る最大の力は、職場から団結して声をあげることです。闘う労働組合を職場に取り戻すことです。JRはただちにすべての合理化を中止すべきです。

ニュースへのリンク

2021年2月2日火曜日

日刊動労千葉 第8907号

ジョブローテーション
ただちに中止しろ!①

 

乗務員への不当配転弾劾!
乗務員を駅に出して管理者が乗務? ふざけるな!

「変革2027」より。将来図からは「現業機関」が消え、「企画業務と混み運用」のみになっている。

鉄道が始まって以来の事態

2月のジョブローテーションにより駅への配転者が続出している。千葉支社での乗務員の2月異動のほとんどが駅への異動だ。しかも、ライフサイクルとは違い、基本的に「片道切符」の異動だ。

3月ダイ改で会社は、内房線・外房線・鹿島線でのワンマン運転拡大を行おうとしている。そうなれば車掌の要員はさらに削減され、ジョブローテーション発動にもつながる。

運転士や車掌が自らの希望とは関係なく、次々に駅に放り出されていく。こんなことは鉄道の歴史が始まって以来初めてのことだ。職場では、いつ、どこに配転されてしまうのかという不安や怒りが渦巻いている。

その一方で、会社は管理者等による一般行路への乗務を行うと提案している。本来の運転士や車掌を駅に放り出しておいて、管理者に乗務させる? こんな話が許されていいはずがない! 現場の乗務員を侮辱するにもほどがある! 乗務員の仕事を、鉄道業務をなめるな!

黙っているわけにはいかない

東労組は「反対ではなく施策をつくる」といってジョブローテーションを容認した。現場に怒りはあっても、声を上げることも諦めさせられている現実がある。

だが、黙っているわけにはいかない。この攻撃はここで終わるものではないからだ。何の反対もなければ、攻撃は次々にエスカレートするからだ。

今回の異動は、基本的にJR直営駅へのものだ。だが、会社はすでに鉄道の現業部門はJR本体に全く残さず、すべて別会社化する構想を打ち出している。次の段階では、「ジョブローテーションで異動=出向・転籍」という攻撃になることは間違いない。そして、乗務員勤務制度改悪で「輸送サービススタッフ」と打ち出したように、乗務員を単なる「保安要員」にして雇用と権利を根本から打ち砕こうと狙っているのだ。

団結して共に声をあげよう

そもそもジョブローテーションは、運転士・車掌の職名まで廃止し、「最大10年で異動」「試験を廃止し、誰を乗務員にするかも管理者の一存」というものだ。〝管理者にゴマをすって会社の言いなりになれ〟〝10年で出世できなければ、出向・転籍だ〟という攻撃だ。

こんな制度を容認しておけば、不安に駆られて管理者へのごますり競争になる。そんな職場にしてはならない。

不安を抱え、怒りを持つ仲間に訴える。団結して声をあげよう。それこそが攻撃を打ち破る力だ。自らと仲間の雇用と権利、鉄道の安全を守る道だ。動労千葉は断固として反対を貫き闘う。すべての仲間はともに闘いにたちあがろう。

 

闘いなくして安全なし No.294


乗務員への不当配転弾劾!
ジョブローテーション
ただちに中止しろ!

乗務員を駅に出して おいて管理者が乗務?

 2月のジョブローテーションにより駅への配転者が続出しています。千葉支社での乗務員の2月異動のほとんどが駅への異動です。ライフサイクルとは違い、基本的に「片道切符」の異動です。
 3月ダイ改で会社はワンマン運転拡大を行おうとしています。そうなれば車掌の要員はさらに削減され、ジョブロー テーション発動にもつながります。
 運転士や車掌が自らの希望とは関係なく、次々に駅に放り出されていく。こんなことは鉄道の歴史が始まって以来初めてのことです。職場では、いつ、どこに 配転されてしまうのかという不安や怒りが渦巻いています。
 その一方で、会社は管理者等による一般行路への乗務を行うと提案しています。本来の運転士や車掌を駅に放り出しておいて、管理者に乗務させる? あまりに転倒した話です。こんな話が許されていいはずがありません。

黙っているわけにはいかない

 この攻撃に黙っているわけにはいきません。攻撃はここで終わらないからです。
 今回の異動は、基本的にJR直営駅へのものです。しかし、会社はすでに鉄道の現業部門はJR本体に残さず、すべて別会社化する構想を出しています。次の段階では、「ジョブローテーションで異 動=出向・転籍」と攻撃をエスカレートしようとすることは間違いありません。
 その先に、乗務員を「輸送サービススタッフ」として、単なる「保安要員」にして雇用と権利を根本から打ち砕くことを狙っています。

団結して共に声をあげよう


 ジョブローテーションは、運転士・車掌の職名まで廃止し、「最大10年で異動」「試験を廃止し、誰を乗務員にするかも管理者の一存」というものです。提案の当初から、「どこに行かされるのか不安」「管理者へのごますり競争になる」と言われてきました。「ごますり競争」が横行する職場にするわけにはいきません。
 団結して声をあげること。それこそが会社の攻撃を打ち破る力です。自分自身と仲間の雇用と権利、鉄道の安全を守る道です。すべての仲間は、動労千葉とともに反対を貫き、声を上げよう。

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