福島県沖地震 最大震度6強
ワンマン運転ただちに中止を
東北新幹線 復旧に10日ほどの被害
2月13日、福島県などで最大震度6強を記録する地震が発生しました。東日本大震災の余震とされています。仙台管区気象台は「今後1週間程度、最大震度6強程度の地震が発生する可能性がある」としています。
JR東日本は地震発生を受けて、羽越本線、常磐線、烏山線、横須賀線、水郡線での運行を一時見合わせました。東北新幹線は、新白河~古川間で電化柱などの新幹線設備に被害が発生し、全線復旧までに10日ほどかかる状況と発表されています。
車掌削減し運転士だけで災害時対応?
今回の地震で改めて、鉄道における災害対応の切実さを考えさせられます。19年には度重なる台風で大規模な停電や運休も発生しました。今後もこういった事態が多発すると言われています。
その時、列車の安全確保や乗客の避難誘導などをまず担うのは現場の乗務員です。
異常時対応の際にはどうしても混乱が生じます。冷静に、普段と同じ状態で対処できるわけではありません。その負担は、運転士・車掌の二人であっても大変なものです。
しかし、JRはあくまでワンマン運転拡大を進めています。ワンマン運転ではすべての負担と責任が運転士一人にのしかかります。過重な負担は、被害拡大につながりかねません。「安全が最大の使命」である鉄道会社が行うべきことではありません。
安全よりコスト削減優先するな
また、駅の無人化・外注化や保線区・管理所の削減も進められています。その中で、災害時等の救援に長時間を要することが実際に起こってきました。その間、運転士一人で対応し続けることも、あまりに大きな負担です。
鉄道は地域の足と乗客の命を預かる仕事です。要員削減とコスト削減・利益のためだけに安全を犠牲にするなど許されません。ワンマン化はただちに中止すべきです。
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