2022年5月28日土曜日

日刊動労千葉 第9122号

JR東・貨物3.7ヶ月
CTS3.8ヶ月
夏季手当・コロナ手当10万円を要求

動労千葉・動労総連合は5月20日にJR東日本・貨物、5月24日にCTSに対して夏季手当に関する申し入れを行った。

「赤字」を口実にするな!

JR東日本は「2年連続の赤字」などといって夏季・年末手当を大幅に削ってきた。

だが、赤字の矛盾を現場労働者に押し付けること自体が許しがたい。JR東はコロナ禍前まで過去最高益を更新し続けてきた。直近の株主配当は377億円で、今年度の配当も昨年度並とされている。「現場労働者に賃上げする金はない」など大ウソだ。

昨年は定期昇給カットまで強行したのだ。物価が次々に上がる中、大幅な賃上げをして当然だ。この間のような夏季手当の超低額回答は絶対に許されない。

大幅賃上げが必要だ!

CTSでは、この2年間にわたり新規採用の停止やエルダー社員の減少で、各事業所では恒常的な要員不足と労働強化が強いられている。

さらに新型コロナウイルス感染症対策で様々な業務が追加されてきた。「コロナ手当」は当然の要求だ。

この間の各期末手当はコロナ以前と比べて実質減額され続けている。4月以降の新賃金についても一昨年、昨年に続いてベアゼロ回答が強行された。最低賃金が大幅に引き上げられにもかかわらず、CTSの時給はこの2年間でわずか10円しか上がっていない。

また、この数年来続いているプロパー社員(運転)の退職は、基本賃金のあまりの低さと将来展望のなさが根本的な原因だ。

職場アンケートでは大半の社員が月々の手取り額では生活費が足りないと回答している。あらゆる物の値上げが続く中で賃金・労働条件の改善は待ったなしの切実な要求だ。

JR東日本・貨物、CTSは夏季手当要求を満額支払え! すべての仲間はともに職場から怒りの声をあげよう。

 

JR東日本 貨物 動労総連合申5・6号 5/20

  1. 22年6月1日現在における基準内賃金に家族手当を加えた3・7ヶ月分を支払うこと。
  2. 55歳以降の社員に対する支払いについては、55歳到達時の等級・号俸(ベア後の現在の基本給による)の100%を算定基礎額とすること。
  3. 新型コロナ感染症に対する危険手当として、夏季手当に、一律10万円を加算すること。

CTS 動労千葉申22号 5/24

  1. 夏季手当について基本賃金の3.8ヶ月分を支払うこと。
  2. 契約社員・パート社員についても社員と同じ基準(平均支給月額×3.8ヶ月分)で支払うこと。
  3. 新型コロナ感染症に対する危険手当として、一律10万円を支払うこと。
  4. 最低賃金引き上げもふまえ、契約社員・パート社員の時給を一律1500円に引き上げること。事業所間の時給格差を直ちに解消すること。
  5. 希望者全員を正社員に登用すること。
  6. 契約・パート社員を月給制に戻し、定期昇給制度を導入すること。
  7. 契約社員・パート社員について社員と同様の基準で退職金制度を新設すること。
  8. 住宅手当の支給基準を改善し、契約・パート・嘱託を含む全社員に拡大すること。
  9. 60歳以降(社員の嘱託移行時以降)の賃金引き下げをとりやめること。
  10. 改正高齢者雇用安定法に基づき希望者全員が70歳まで働けるようにすること。JRからのエルダー出向者についても同様の扱いとすること。
  11. 65歳以降の再雇用時の賃金引き下げをとりやめること。
  12. 深夜早朝手当の支給格差を解消し、勤務時間が深夜帯に場合は一律1500円を支給すること。
  13. 嘔吐物処理手当を支給すること。消毒作業に対して危険手当を支給すること。
  14. ガソリン代の高騰が続いていることから、車両通勤者の交通費支給基準を改善すること。