コロナ感染で乗務員の確保が困難に
業務融合・相互運用の中止を
各運輸区でコロナ陽性者が相次ぎ、千葉運輸区が鴨川運輸区の行路の一部を担当することになりました。指令員にも乗務させる話も出ています。
JR九州では、運転士・車掌の陽性者や濃厚接触者が拡大し、7月27日~8月5日までの間、特急「ソニック」の上下100本、特急「かもめ」の上下線20本、計120本が運休になりました(写真)。
負担増は安全問題に直結
一方で会社は業務融合や統括センター設置を進めています。職名を廃止し、ジョブローテーションと称して乗務員を次々に配転しています。
7月からは千葉運輸区で「車掌業務と運転士業務の相互運用」「乗務できる管理者の拡大」が順次進められています。
直接的な目的は、運転士・車掌の要員数を徹底的に減らすことです。
しかし、要員を削減すれば、今回のように感染症拡大した時など緊急時・非常時に対応できなくなります。
さらに要員を削減し、現場の乗務員の労働強化・負担の増加をおしつけることは許されません。それは鉄道の安全破壊に直結する問題なのです。
会社は鉄道業務を軽く見るな
職名廃止・業務融合・相互運用は、現場労働者を「何でも屋」として働かせるものであり、会社は運転士や車掌の仕事をあまりにも軽く見ています。
鉄道はさまざまな系統の専門的な知識・技術・経験の上に成り立っています。そういった各系統の専門性を軽んじては、鉄道の安全も破壊されてしまいます。
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会社の攻撃に対する最大の反撃は、職場からの怒りの声と闘いです。職名廃止・ジョブローテーション・業務融合・統括センター設置・「相互運用」・管理者の乗務拡大に、職場から反対の声をあげよう。
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