8/18JR千葉支社団交
(申25号、申30号)
運転士・車掌「相互運用」ただちにやめろ
8/11習志野運輸区イベント開催についても追及
8月18日、運転士・車掌の相互運用に関する申入れ(申25号)、習志野運輸区イベント中止申入れ(申30号)に関する千葉支社との団交を行った。
相互運用の目的
組合 相互運用の目的はなにか。
会社 運転士が車掌の業務も行うことで柔軟な働き方の実現、幅広い仕事の知識、経験、技量を維持することを考えている。多様な経験を積むことで安全やサービスレベルが向上できる。
組合 車掌が不足しているのか。
会社 不足はしていない。あくまで要員関係ではなく、多様な経験を積んでもらう目的だ。
組合 人数規模はどのくらいか。
会社 必ず何人ということはない。区所の特徴にも合わせて進める。
組合 どう「サービス向上」になるのか。
会社 運転士業務は運転操縦がメイン。車掌業務でどの駅ホームは混雑してドア開閉に時間がかかるとか、乗客の流動もみれる。
組合 運転士は車掌を経験している。
会社 現状を確認できる。
訓練の現状等について
組合 開始された訓練の現状はどうか。
会社 1ヶ月ほど乗務行路に乗ってもらい現場長の見極めも終わった。8月末から行路を割り振り乗務する予定だ。当該が予備勤務のため、勤務が始まる前までは変更可能だ。
組合 見習い期間はどのくらいか。
会社 1ヶ月ほどだ。決まりはないので、不安があれば延びることはある。
組合 乗務する行路はどれになるのか。順序によっては在宅休養時間等の問題が発生しうる。
会社 乗務開始日、行路は確認できていない。確認させてほしい。
組合 現時点の千葉運輸区内での意見はどういうものか。
会社 訓練段階のものだが、長く運転業務しかやっていなかったので新鮮さがある、運転士をした上での車掌業務は違う視線で見れた、と聞いている。
交番中でも車掌行路を指定
組合 今後の指定の仕方はどうか。
会社 今月は勤務発表後だったので勤務変更で行った。来月以降は勤務指定の段階で車掌行路を指定していく。スタートの段階では月の中で運転士をやる日、車掌をやる日がある。実施する中で1ヶ月単位でやる方がいいとなるかもしれない。
組合 予備勤務時だけでなく、交番中も車掌行路を指定するのか。
会社 交番の中でも車掌行路を指定する。期間があくこともいけない。
組合 1ヶ月の変形労働時間制が崩れることになるのではないか。
会社 それは崩れない。
組合 交番順序表がある。休日明示も必要だ。
会社 そこは崩れる。通常の勤務発表で運転士であっても、交番順序が変わっていることもある。
組合 ダイ改もなく、交番順序表も変えずに運転士の交番の中に車掌行路を入れていいのか。運転士と車掌では勤務の内容も違う。
会社 勤務指定で入れることは可能だ。
組合 勤務表としては、「車掌もやる特殊な人」として別枠で出すのか。
会社 出し方は確認する。
組合 対象の行路は広げるのか。
会社 今の段階では示した区間だ。今後は状況を見ながら判断していく。
緊急時の対応
組合 災害時、運転士を担当していた乗務員に車掌業務をやらせるといったことはあるのか。
会社 現時点で考えているわけではないが無いとは言えない。
他区への拡大は?
組合 他区に拡大するのか。
会社 検討することは出てくる。
組合 発案は区長からか、支社からか。
会社 柔軟な働き方の推進については支社から話していく。「何月から運用する」という話は各区からもらう。
組合 他支社では実績があるのか。
会社 例えば横浜支社では行っていると聞いている。
安全が脅かされる
組合 千葉運輸区の重点実施事項では、これが「挑戦」の一つに挙げられている。「挑戦」ならば「目標」があるはずだ。
会社 多様な働き方を含めて、運転士と車掌の相互運用もある。
組合 「柔軟な運用」によっては「今日は運転士、明日は車掌」となれば要員削減、行路の長大化につながる。安全が脅かされる。
会社 必要な教育と、不安解消に向けては継続して行っていく。
習志野運輸区イベント強行は鉄道軽視だ(申30号)
組合 感染拡大で運輸区によっては行路の持ち替えも起こっている。職場の要員体制がギリギリでも競技会を優先させることも起こり、鉄道をないがしろにする姿勢が見えている。そのためイベントの中止を申し入れた。
会社 感染対策は行った。事前の体調確認を行い、密にならずにできると判断した。
組合 現場からイベントで「密になる」と聞いている。すべて屋外か?
会社 車掌体験は乗務員室になる。換気や消毒など対策の上で実施した。
組合 イベントの実施・中止が現場長の判断では基準があいまいだ。
会社 イベントによって異なる。中止は会社として判断する。
組合 何かがあった時の責任は会社にある。イベント時の状況を考えれば、感染拡大になるリスクは避けるべきだ。列車運行に影響があってはならない。
会社 今後もイベントは対策の上で実施する。通常業務に支障が出るイベントは問題という考えは同じだ。
(以上)