2011年7月18日月曜日

国労闘争団4原告声明

全国の闘う労働者のみなさん!国労組合員のみなさん!私達は「国鉄闘争全国運動」・
「共に闘う国労の会」の仲間達とともに、解雇撤回へ確信をもって闘い続けます!

2011年7月9日
鉄建公団訴訟原告 国労小倉闘争団   羽廣憲
         国労旭川闘争団 成田昭雄
         国労鳥栖闘争団 石﨑義徳
鉄運機構訴訟原告 国労秋田闘争団 小玉忠憲

 昨年の「4.9政治和解」に応じた原告団中央協議会・国鉄闘争共闘会議は、JR各社から「雇用ゼロ」回答を突きつけられ、6月24日に総会を開催して「もう展望はない」と「闘争の終結宣言」を行い、6月末日をもって解散することを決定しました。
 「雇用をとらないと路頭に迷う解決になってしまう」「雇用に責任をとる」(昨年5月総会)と断言していたことからすれば、あまりにも無責任な態度ではないだろうか!
 「4.9和解案」なるものは、①「不当労働行為や雇用の存在を二度と争わない」こと、「政府はJRへの雇用について努力する。ただし、JRによる採用を強制することはできないことから、人数等が希望どおり採用されることを保証できない」という「条件」を受け入れるというものであり、②これまでの闘いに応えるかのような形式をとって、しかしその内実は「不当労働行為はなかった、したがって解雇撤回も、年金回復も、謝罪も何もないこと」、要するに「国鉄の分割・民営化は正当だった」ということを、あろうことか解雇された当事者に認めさせ、認めたらカネをやるという不当極まりないものでした。
 こんなものを受け入れて、「今後、雇用確保にむけた国労運動」なるものを語ってもなんの意味もないと断言した私達は、絶対反対を表明し、こうした犯罪的「解決案」をキッパリ拒否し、訴訟を継続しながら、人生をかけて納得できる闘いを貫きたいと宣言してきたのです。
全国の闘う労働者のみなさん! 国労組合員のみなさん! 国鉄の分割・民営化-新自由主義攻撃との闘いは、決して過去の問題ではありません。いま青年労働者が置かれている大失業と制限なき非正規雇用、派遣型労働等の過酷な現実は国鉄分割・民営化から始まったのであり、国鉄1047名解雇撤回闘争は、労働者階級として「生きるためには引くことのできない」闘いです。そして文字通り青年労働者の未来を切り開くのか閉ざしてしまうのかという闘いでもあります。

 さる6月5日、私達の訴えに応えて日比谷公会堂で開始された「国鉄闘争全国運動」大集会には1780名が参集しました。ここに結集した仲間が、6.11反原発全国100万人デモの牽引車となり、さらに6.19怒りのフクシマ大行動には、東京電力と非和解で闘う地元住民と合流して、和解拒否の国労原告を始めとした「国鉄闘争全国運動」の勢力を中心に1510名の大集会とデモ行進を実現してきました。ついに国鉄闘争と反原発闘争が一体となって勝ちとられ、実に大きな可能性を切り開くことに成功したのです。

 しかし全国の国労組合員のみなさん! 国労本部執行部は、来たる7月28日~29日の第80回定期全国大会において、闘争団員から組合員資格を最終的に剥奪し、国労から排除する規約改定を強行しようとしています。このかん、東日本本部のオルグでは、執行部から「雇用問題については断念する。全国大会で終結宣言する。これをよしとしない人がいるが決めたとおり進める」「その先に新しい運動を展望することになる」という話が公然と出されています。
 闘争団を切り捨て、一括和解の名のもとに新たな差別を生み出す「新人事・賃金制度」と闘わず、「検修外注化」とも闘わず、資本言いなりの「総合労働協約」を締結し、JR資本との闘いの一切を放棄したら「その先に新しい運動を展望すること」などありえません!闘争団切り捨てとは、実はJRに対する国労全面屈服の奴隷の証なのです。組合員のみなさん!国労が労働組合として生きるか死ぬかの瀬戸際です。まだ間に合います! 現場から絶対反対の声をあげてください!

 和解を拒否した私達原告団と同弁護団は、6.7最高裁の上告棄却決定をはね返し、訴訟のみに依拠するのではなく、階級的労働運動の力と団結を軸にして今後も1047名解雇撤回闘争を貫き、これまでどおり闘うことを断固として宣言しました。
 心ある組合員のみなさん!国労運動を甦らせるために今こそ「国鉄闘争全国運動」と「共に闘う国労の会」に結集してください。私たちへの一層のご支援とご協力を心から訴えます。

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