CTS清掃業務
成田空港駅の過酷な勤務実態
労働条件の抜本的改善を
組合員が職場で亡くなったことをきっかけに、動労千葉は、成田空港駅での千葉鉄道サービス(CTS)清掃職場の実態の調査を開始しました。その中でひどい労働環境の実態が浮かび上がってきました。このような過酷な職場環境の中で働くことを強制された結果、組合員の生命が奪われたのです。これは間違いなく労災です。ところが、CTSは、こうした労働実態を一切かえりみずに「業務とは関係ない」と言い切ったのです。
エルダー社員としてCTSに出向に出された労働者やCTSに直接雇用されている労働者の職場環境・労働条件の抜本的改善が必要です。人間らしく誇りをもって働ける職場を実現しよう。すべての業務をJRに戻させよう。
◆夕食を取る時間もないほど休憩のない作業ダイヤ
泊まり勤務では夕食を取るための休憩時間がまったく用意されていないので断続的に食べるしかない。昼食休憩も30分しかなく、全体としても十分な休憩が確保されていない。
◆泊まり勤務で4?5万歩超も歩く
泊まり勤務の歩数を調査したところ、約4万歩から4万5千歩。CTSの調査では5万歩を越えることもある。成人男性1万歩の歩行距離は7?8㌔といわれるので30㌔を超えます。歩幅の狭い女性の場合、日勤だけで6万歩という報告もあります。
◆泊まり勤務を日勤扱い
2日にわたる勤務(16時50分~翌朝8時、拘束15時間10分)が、「夜勤」と称して日勤として扱われている。この違法行為をごまかすため、休日前は名目上は24時の退勤にし、「臨時勤務」として翌朝まで勤務させる特殊な勤務がつくられている。「休日」に8時間も拘束が強制される。
◆強烈な粉じん。肺気腫になった労働者も
肺の健康診断で再検査になった労働者が複数おり、肺気腫になった労働者もいる。マスクが真っ黒になるほど粉じんが舞い、運転士も成田空港駅での粉じんの多さを実感している。