2013年12月29日日曜日

動労水戸 相次ぐ会社の不正発覚

http://file.doromito.blog.shinobi.jp/28080b52.pdf


相次ぐ会社の不正発覚


 職場で共に働く皆さん! 職場で起こる問題の責任をあいまいにせず、私たちは水戸支社・本社・MTSと団交を行なってきました。これらの原因は、検修・構内外注化と、安全の軽視であり、会社と管理者の責任をあいまいにしてきたことにあります。高い地位と給料を得て「ルールを守れ」「コンプライアンス違反をするな」と言う管理者たちが、実は自分たちの保身ばかり行っている、「自分さえ逃げられればいい」...こういうあり方が、原発事故やJR北海道、そして全社会の非正規職化を生んでいる原因ではないでしょうか。

今度はポイント不転責任逃れに走るMTS

 11月18日に勝田車両センターで起こったポイント不転換事故について、11月26日の団交でMTSの責任を追及しました。回答では「最後にポ イン トの油差しを行ったのは6月か7月ごろ、それ以降は 油が 無くな り、注文するのに時間がかかって油差しができなかった」。不転換の原因が 油切れにあ ることを 追及すると、「油切れだけが不転換の原因にな るわけではない」と開き 直る始末です。昨年10月の外注化以降、1回しかポイント清掃を行っていないことも判明しました。業務の引き継ぎや見張りを 立てて作業することや、信号所と連携して作業することなども行われていないことも明らかとなりました。
 団交で毎回業務の不備が追及されると、MTSは「しっかりやる」「徹底する」と繰り返してきました。しかし、問題は一向に改善されませ ん。これらの不備は小さな問題ではなく、このよう な 無責任の積み 重ねの上に重大事故が起こるのです。その時、命を脅かされるのは労働者であり利用者なのです。

コンプライアンス違反の上に竜田延伸狙うJR

 12月11日の本社団交では、常磐線竜田駅延伸問題と、K544の「偽装交検」問題について会社を追及しました。7月16日に行われた「偽装交検」の問題について、本社も把握しており「コンプライアンス違反」を認めました。水戸支社が不完全な交検を通常の交検と偽って郡山総合車両センターに報告していたことを本社は把握していたのです。しかし、今に至るまで支社・現場管理者に至るまでコンプライアンス違反などという認識もなし、責任も問われていません。

 この問題は労働者への被ばく強制とつながっています。7月17日、本社の深沢副社長は楢葉町長と会談し、常磐線竜田駅までの運転再開を早期に目指すと表明しました。K544の移送以来、放射能をごまかし、根拠のない安全キャンペーンを行い、安全の根幹である交番検査まで偽装しました。すべてが政府と一体になって避難区域を縮小するためです。福島第一原発4号機の核燃料棒の取り出し作業が行われている中、JRは緊急時の対策を何も準備していないことも団交の中で明らかになりました。
 こうした中、水戸支社は2月1・2日、いわき―広野間で「ポケモントレイン」なる臨時列車を運行し、子どもたちを無料で招待するというのです。同じ福島の只見線は「復旧には莫大な経費がかかる」と住民の強い要望があるのに不通のまま。政府と一体となって「復興キャンペーン」を行うためには、金も使い子どもも利用する。絶対に許すことはできない!

会社の理不尽な裁量で労働者を分断するな!

 12月7日、勝田車両センターでは、遅刻が発生したのに助役が打刻・点呼を受け付けたものとして処理しました。問題が追及されると、支社の回答は「助役が気づかずにハンコを押した」。誰も納得できません。本人と対面しない点呼はあり得ない。管理者に隠す意図がなければ絶対に起こらないことなのです。特定の社員のミスについては隠す、他の社員は厳正に処罰する。こうしたことが行われてきたことは誰もが知っています。その場その場の勝手な裁量で労働者を分断し支配する。そうしたこれまでの会社・管理者のあり方を私たちは絶対に許さない。真実は隠せないのです。

 会社の不合理な施策やごまかしを黙って放置しておけば、私たちはいつまでも「使い捨ての労働力」のままです。新自由主義・大失業と労働強化・非正規職化の時代の中で青年は競争させられ、真面目に会社に従う以外の選択肢を奪われています。しかし、そうした青年ほど「使い捨て」にされているのが現実です。労働組合は職場の団結を基礎に、こうした会社と社会を変えるためにあります。共に怒りの声を上げよう!

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