外注化の拡大の裏で何が起きたのか
データ改ざんで帳尻
JR北海道で検査データの組織的な改ざんが次々と発覚しています。
「効率が悪い線路に金をかけてどうする?」などと言って日常的なデータ改ざんを行っていたのです。それだけでなく、国土交通省の特別監査をごまかすための改ざんも行っていたのです。11月22日に国会に呼ばれた野島誠社長は、改ざんが9部署に及ぶことを認めました。責任逃れのために、現場で働く労働者がマジメに集めたデータを改ざんしていたのです。
データ改ざんによって必要な補修がなされなければ当然、事故に直結します。乗員・乗客の生命にかかわる問題です。この間、危険箇所の放置などを内部告発してきた”関係者”は、下請け・孫請けの労働者と言われています。外注化の矛盾を背負わされた労働者が怒りの声を上げ始めたのです。
JR各社で日常的な改ざん
データ改ざんは北海道だけの問題ではありません。現場の生のデータを握りつぶし、危険個所を放置することは、JR各社で行われていることです。
JR東日本の施設部門では、「鉛筆なめなめ」という隠語があります。月末になると現場管理者と東労組の役員が、実際には行っていない検査データを改ざんして帳尻あわせをしているのです。現場労働者が「おかしい」と声を上げても、管理者と東労組が結託して、圧殺してきたのです。
列車を100万㌔走行させた場合のJ Rの事故発生率は、大手私鉄15社平均の8倍を超えています。東労組(JR総連)とJR会社の結託で外注化が強行され、安全が脅かされる状況を変えよう! 動労千葉―動労総連合とともに外注化と闘おう。