2019年10月10日木曜日

外注化阻止ニュース 第448号

https://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka448.pdf


保守部門削減は安全破壊
台風15号
コスト削減・別会社化で停電深刻化

 鉄道の安全を守るためには保守部門の充実が不可欠です。台風15号による停電が長期化した東京電力の例からも明らかです。

設備投資9千億円→2千億円に削減

 停電被害が広がった要因の一つが送電設備の老朽化です。送電線鉄塔の多くはは1970年代に建設されました。10万戸が停電した君津市の鉄塔は72年の完成でした。
 東電は送電や配電設備への投資を25年前の約9千億円から15年には約2千億円に抑制してきました。コスト削減こそが長期の大規模停電を引き起こしたのです。
 背景には別会社化の問題もあります。
 東電は20年4月までに送電部門の別会社化を控える中で、「耐久性がある」と判断した設備の更新を先送りにしていました。
 そうでなければ、たとえ台風の勢力が予想を超えようと、多数の電柱に加えて鉄塔まで倒れることなどなかったはずです。

社友会ではなく闘う労働組合を

 鉄道事業でもまったく同じ問題に直面しています。JR東日本が鉄道業務を外注化する目的はコスト削減以外です。外注会社にコストをかけて保守点検する条件はありません。
 外注化は鉄道の安全を破壊します。


 現場の労働者が一日も早い復旧に向けて必死に努力した一方、会社はすべての鉄道業務を外注化してJR本体から一掃し、あらゆる責任か らも逃れようとしています。
 鉄道業務をそこで働く労働者も含めてすべてJR本体に戻させ、要員を確保して鉄道の安全を守ろう。そのために必要なのは、闘う労働組合です。
 社友会は現場労働者を黙らせ、雇用と権利を奪うためのものです。社友会にだけは入ってはなりません。労働者の権利と鉄道の安全を守れるのは労働組合です。

ニュースへのリンク