2020年9月12日土曜日

CTS職場ニュース 2020年9月10日


コロナを口実に賃金抑制するな
~CTSは時給の一律大幅引き上げを行え~

●千葉の最賃引き上げ、わずか2円!! 過去10年で最低!

 8月5日、千葉県の今年度の最低賃金が925円(前年比 + 2円)と決定されました。
 この10年で最低、事実上の「据え置き」です。
 これは、政府・財界の意を受けた中央最低賃金審議会(厚労大臣の諮問機関)が「現行水準維持が適当」と据え置きを答申したためです。

<正社員の賃金にも影響>

 最賃の額は、非正規雇用労働者だけでなく、すべての労働者の賃金水準を左右します。千葉でいえば「925円×160時間」としても月額14万8000円に過ぎません。これでいったい、手取り額はいくらになるというのでしょうか。この現行賃金水準のどこが「適当」なのか。 

●「コロナ」を口実とする大逆流

 リーマンショック以降、社会全体に非正規雇用が激増し、「とても食べていけない!」という怒りが社会的に燃え広がる中、最低賃金についても、一定の引き上げを行わざるをえない状況が続いてきました。
 しかし今年、コロナを口実にして、「もう賃上げはしない」と政府・財界が最賃据え置きを宣言したのです。
 「GO TOキャンペーン」や、政府と癒着した電通への仕事の丸投げ、日産などの大企業には湯水のように税金を投入しながら、毎日毎日、感染の危険にさらされながら現場で働いている労働者に、コロナで生じたすべての矛盾と犠牲を押し付ける。まさに暴挙です。

●CTSの時給は最賃とのイタチごっこ

 下の表のとおりCTSは、最低賃金が上がれば、後追いで時給を上げるというイタチごっこをくり返してきました。
 しかし、時給の引き上げ額は、最低賃金の上昇に追いついていません。その結果、CTSの時給と最賃との差が、どんどん小さくなっています。今では館山や銚子、鴨川などの事業所では、ほとんど最賃とかわらない時給額となっています。

<最賃と関係なく、時給引き上げを>

 千葉地域でも房総の外周地域でも、必要な生活費はたいして変わりません。CTSは、最賃の動向とは関係なく、人として生きていけるだけの賃金を出せ! 事業所間の時給格差を解消し一律1500円に引き上げろ!

<据え置きなら実質は「賃下げ」>

 この間に消費税が2回も引き上げられ (14年、19年)、実質賃金は低下し続けています。時給を上げないということは実質的には「賃下げ」です。にもかかわらず、今春闘では、契約・パート社員については、ベアなし、まったくのゼロ回答でした。

●「1000億円コストカット」でどうなる

 しかも、JR東日本はコロナ禍と4−6月の赤字を理由に「今年度中に1000億円のコストカット」を宣言しました。社長声明などで、今までのレベルとは違う徹底したコスト削減、人員削減、雇用と労働条件の解体を表明しています。JR各社では「一時帰休」すら始まっています。グループ会社でも、さらなる要員削減や労働強化、雇い止めすらありうる情勢です。以前から噂されているグループ会社再編-労働条件破壊が一気に加速することも予想されます。

●団結して闘わなければ生きていけない時代が到来した

 団結して闘わなければ、普通に働いて生きていくことさえできない情勢が到来しています。現場から、ともに声をあげよう。 

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