内・外房線を中心に動物との衝突急増
ワンマン運転拡大中止と早急な対策を
20年度はすでに昨年度件数こえる
この間、内・外房線を中心に動物との衝突事故が急増しています。7月31日の動労千葉との団体交渉で千葉支社は、支社管内全体で18年度は68件、19年度は95件と回答しました。
とくに内房線、外房線での件数が多くなっています。昨年度では内房線の上総湊~竹岡間で18件、竹岡~浜金谷間で10件、外房線の浪花~鵜原間で14件、興津~安房天津間で4件発生していると回答しています。
会社は、「鉄分を与える」「オオカミの尿を設置する」等の対策を行っていると回答しましたが、件数が増えているのが現実です。
動労千葉は柵やネットの設置、沿線の除草の徹底などを要求しました。今年度はすでに昨年度を超える件数の衝突が起こっています。
動物が生きていた場合、車外の対応は危険です。また、ここのところイノシシの豚熱感染の拡大が報じられています。衝突後の対応では感染症の危険性もあります。
衝突時の対応に車掌は必要
動物との衝突で車両が故障した場合、車両の確認や処置も必要になります。駅間での停車・確認が必要になれば、抑止手配も必要です。ワンマン化されれば指令への連絡ややり取り、乗客への案内も含めて、すべて一人で行わなければなりません。
駅間停車の場合も、車掌がいれば、乗客に状況を案内し、車外へ出ないよう呼びかけを適宜行うことができます。運転士一人で、車両の確認と乗客への案内を同時に行うことはできません。万が一、乗客が線路上に降りてしまったらどうするのでしょうか? 安全確保のためにも車掌は絶対に必要です。
ワンマン運転拡大は中止すべき
動物との衝突多発で、運転士はただでさえ神経を使って運転せざるを得ません。そんな中でワンマン化となれば、運転士への負担はさらに大きくなります。会社の儲けのために安全を犠牲にして車掌を削減し、運転士への負担を強いるなど許されません。ワンマン運転拡大はただちに中止するべきです。
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