2021年1月31日日曜日

日刊動労千葉 第8906号

乗務員「混み運用」、支社・管理職の乗務拡大反対!

ジョブローテーションただちに止めろ!

 
【ダイ改労働条件提案(12/24)にて】
乗務主務、乗務主任、乗務指導係、乗務係について、各業務に関する必要な教育を行ったうえで、順次、担当業務間の相互運用を行う。

【「社員の多様な働き方のさらなる推進」提案にて】
①指導担当、管理者、支社課員、当務主務の社員が短時間行路以外の行路にも乗務する。
②支社課員については、乗務から離れている期間によらず乗務経験のある社員を対象とする。

JR千葉支社は昨年12月24日、3月ダイ改の労働条件提案に際して、乗務員の「担当業務間の相互運用を行う」としてきた。「基本的には運転士に車掌の業務をやらせることを想定」という。乗務員の混み運用に踏み込むものだ。

同時に、「社員の多様な働き方のさらなる推進」として、4月から管理者や支社課員の乗務を拡大する提案も行ってきた。これらの提案は効率化と要員削減のみを追求し、鉄道の安全と運転士・車掌の仕事をあまりに軽視するものだ。

乗務員と鉄道の安全を軽んじるな!

会社は昨年4月に運転士・車掌の職名を廃止し「乗務係」とした。それを受けて、3月ダイ改では運転士・車掌の個別の要員数を示すことさえ拒否している。「乗務係に統一したから要員も個別に考える必要はない」というのだ。

運転士と車掌では役割も仕事も異なる。それを「ひとくくりでいい」「普段はデスクワークをしている管理者が片手間的に乗務できる」などという安直な発想は事故と過労死の温床となるものだ。

「自動運転」「ワンマン化」を振りかざそうと、日々の鉄道の運行と安全を守っているのは現場の運転士であり車掌だ。会社の狙いは、運転士や車掌を「いつでも代えのきく存在」として扱うことで現場労働者に諦めを強制することだ。われわれは断じて認めない。断固として反対を貫き闘う。

大幅要員削減のための攻撃

この提案からはじめに開始される攻撃は、車掌の大幅削減だ。ワンマン運転拡大と合わせて混み運用を全面化すれば、車掌を業務ごとなくしてしまう攻撃へとつながる。

さらに、運転士も含めた要員の大幅削減も狙っている。そもそも、支社課員等に乗務させる乗務員勤務制度改悪(19年3月ダイ改時実施)は、必要な要員がピークになる朝夕のラッシュ時間帯に支社課員等を使うことで、乗務員を劇的に減らそうという攻撃だった。

当初は、「短時間行路」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者」だけが対象だった。だが、「コロナ対策」を口実になし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理者たちまで拡大し、既成事実にして、4月からは制度化する。その一方で、本来の運転士や車掌はジョブローテーションでどんどん駅に放り出されている。天と地がひっくり返ったような、こんなおかしな話があっていいのか。〝逆さの世界〟―それが今JRの職場で横行している現実だ。

しかも、JR東日本は、管理者の乗務を「乗務員感染時の予備要員を確保するため」とマスコミにウソの発表を行い、ワンマン化については、「少子化で乗務員の確保が難しくなっているため」と説明し、地域にウソをついている。

今こそ職場から声を上げよう

2月のジョブローテーションでは、千葉でも乗務員から駅への異動が始まっている。「乗務員確保が難し」くても、感染拡大の中でも、乗務員をたらい回しにすることの方が優先だというのか!

これはライフサイクルでの異動ともまったく違う。会社は団交で、駅に出されたら運転適性は維持しないと回答している。つまり、もう戻すつもりはないということだ。これまでのレベルを超えて攻撃が始まっているのだ。

現在は「JR本体間」の異動であっても、駅業務は別会社化一歩手前まで外注化が進められている。次の段階ではジョブローテーションで自動的に出向、次には転籍という攻撃を狙っていることは明らかだ。

だが、会社の攻撃は矛盾だらけだ。そして、職場から団結して反撃にたちあがることこそ、攻撃を打ち破る最大の力だ。3月ダイ改・ワンマン運転反対! 混み運用、管理者等の乗務、ジョブローテーション、すべての合理化を中止しろ! すべての仲間はともに声を上げ闘いにたちあがろう。

 

2021年1月30日土曜日

2・14国鉄集会


国鉄1047名解雇撤回!
労働運動の変革を目指して
2・14国鉄集会

 

2月14日(日)
午後1時30分(開場1時10分)
四谷区民ホール
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前」
2番出口から徒歩5分

 


第1部
労働運動の変革のために
・熊沢 誠(甲南大学名誉教授)
存亡の危機に立つ労働組合運動
・現場からの問題提起

第2部
1047名解雇撤回に向けて
・国鉄闘争全国運動呼びかけ人
・連帯あいさつ
・解雇撤回の新たな闘いへ
・3月ダイ改阻止の闘い
・関西生コン支部弾圧粉砕へ
・職場からの闘いの報告

 

2021年1月29日金曜日

日刊動労千葉 第8905号

国鉄分割・民営化による不当解雇から34年 今こそ闘う労働組合の全国ネットワークを!  2・14国鉄集会へ

 
すべての組合員のみなさん!国鉄1047名解雇撤回!労働運動の変革を目指して、2・14国鉄集会への結集を訴えます。

 

 動労千葉の原点=解雇撤回

「34年前の1987年2月、私たち12名にはJRへの採用通知が来ませんでした。そして、佐倉と鴨川で3年間の清算事業団生活を強いられました。」「私たちがここまで闘えているのは、JRに採用になっても差別され、自分の本来の職場でない労働を強いられながらも動労千葉の旗の下で闘ってくれている組合員が居るからです。」「必ずJRを土俵に立たせて、国とJRに謝罪させ、解雇撤回・職場復帰をつかみとる決意です。2021年も共に闘います。」

あらためて、この動労千葉争議団の新年アピールをみんなの決意として共有しよう。
1047名闘争は34年の闘いによって、ついにJRへの不採用基準が不当労働行為であることを最高裁に認めさせ、その策定をJR設立委員長が指示し、JR設立委員会で決定したことも突き止めました。
「国鉄改革の真実」を闇に葬る攻撃に対する闘いは、労働委員会から行政訴訟(東京地裁・次回第2回は2月3日)へと舞台を移して展開されています。

 新たな闘いの一歩を踏み出そう

コロナ禍の困難な状況の中、医療労働者を先頭とした労働者の決起、BLM運動など、新自由主義に対する新たな闘いが世界中で始まっています。「これ以上は後退できない。もう譲歩してはならない」というギリギリの闘いが大きな影響力を示しています。
時代が動き、変わろうとしています。日本における労働運動再生のために突破しなければならない課題は何か。2・14国鉄集会を起点に、私たちは闘いの一歩を踏み出さなければなりません。国鉄闘争は、1980年代の新自由主義―労働運動解体の攻撃と闘いぬき、国鉄分割・民営化反対闘争、その後の1047名解雇撤回闘争や外注化阻止闘争など、闘いの旗を守ってきました。

 3月ダイ改阻止・21春闘勝利!

JRでは、コロナ禍に便乗した国鉄分割・民営化型の激しい大合理化攻撃が始まっています。関西生コン支部の弾圧との闘いも正念場です。
不当解雇から34年の国鉄集会は2部構成とし、第1部を「労働運動の変革のために」、第2部を「1047名解雇撤回に向けて」の構成で開催されます。
3月ダイ改阻止・21春闘勝利へ向けた第1弾の総決起の場として集会の大成功をかちとろう!

 
 
国鉄1047名解雇撤回!
労働運動の変革を目指して
2・14国鉄集会

2月14日(日)

午後1時30分(開場1時10分)
四谷区民ホール
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前」
2番出口から徒歩5分

第1部

労働運動の変革のために

・熊沢 誠(甲南大学名誉教授)
「存亡の危機に立つ労働組合運動」
・現場からの問題提起
第2部
1047名解雇撤回に向けて
・国鉄闘争全国運動呼びかけ人
・連帯あいさつ
・解雇撤回の新たな闘いへ
・3月ダイ改阻止の闘い
・関西生コン支部弾圧粉砕へ
・職場からの闘いの報告

 

外注化阻止ニュース 第514号


管理者ではなく現場を増やせ
70歳まで働ける労働条件確立を

現場の要員不足は深刻だ!

 CTS幕張事業所の仕業・構内業務では、昨年から休日勤務が多発しています。昨年12月は勤務指定時で
30日、その後に6日の休勤が発生しました。1月は勤務指定時で46日も発生しています。現場の深刻な要員不足は明らかです。
 直接の原因は、プロパー社員の退職やJR出向者の出向解除による要員減、コロナの影響によるプロパー社員養成の遅れなどです。
 この間、派出で年次有給休暇が入らない状況が続いてきましたが、繰り延べてきた年休消化 を行った途端、幕張本区で休勤が多発する事態になっているのです。CTSはただちに幕張事業所構内業務の要員確保を!

現場にだけ矛盾をおしつけるな

 一方、緊急事態宣言を受けてCTSでは自宅待機が始まりました。同じ職場で一方で自宅待機、他方で多数の休勤が必要になる。矛盾した状況です。
 この間、JR・CTSはコロナ対策の矛盾を現場に押し付けてきました。特にCTS清掃部門では吊手消毒が要員も増やさずに強制されています。
 夜間の吊手消毒では、対象が「日常清掃の車両」にも関わらず、津田沼事業所で簡易清掃を行っている車両まで消毒が強制されています。
 木更津事業所では深夜0時52分入区の10両まで消毒対象にされています。作業が終わらず起電停止時間が近づくと運転当直から「まだ終わらないのか」と催促が来る状況です。
 しかも、現場の要員は増やさずに副所長など管理者ばかり増やしてきました。こんな理不尽な対応を現場に強制し続けることは絶対に許せません。

希望に基づき65歳以降の雇用継続を

 構内業務の外注化の結果、あまりの労働条件の悪さのためにCTSではプロパー社員が次々に退職することとなり、現場の要員不足はあまりに深刻です。
 今年4月から高年齢者雇用安定法で70歳までの継続雇用や雇用延長措置が求められています。CTSは現在エルダーで働く労働者を本人希望に基づき65歳以上も継続雇用せよ。

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2021年1月28日木曜日

日刊動労千葉 第8904号

幕張支部.車技分科.エルダー協議会 新年のあいさつ③

 
組織拡大を全力で実現し外注化を粉砕しよう!
幕張支部 山田 支部長

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年は、コロナウィルスで運動、組織拡大がうまく活動できませんでした。その中で職場代表選挙に関委員長が勝利し、10月には、クリーンで働く仲間の加入をかちとりました。
今年は、外注化が強行されてから9年目に入ります。しかしCTSは、プロパー社員を自ら教育して育てることもできません。そればかりか、あまりの労働条件の悪さ、JRの出向者しか出世できない等、やり甲斐のなさに次々とプロパー社員が退職しています。その数は16名にものぼり、その他にも他社の合格待ちの人もいる状況です。その流れは大きくなり、外注化の破綻が確実になろうとしています。仕業・構内業務の要員不足も深刻になり、CTSではまともな業務遂行や、そのための要員確保もできません。直ちに仕事と人をJRに戻すしかありません。
組織拡大を全力で実現し、会社の攻撃と外注化を粉砕しましょう。

外注化・分社化と断固として対決する
車両技術分科会 半田 会長

あけましておめでとうございます。
この間、幕張車両センター臨検班の業務量が大幅に増えています。スカート修繕や踏切事故の対応など様々な修理が入ってきています。しかし、要員は削られています。慌ただしく次々に仕事をこなさなければならない状況です。
会社の狙いは職場を追い込んで、検修業務の全面外注化・分社化を進めることです。断固として対決する決意です。要員確保のためにも、外注化阻止のためにも、労働組合の力が必要です。改めて組織拡大に向けて全力で闘います。本年もよろしくお願いいたします。

60歳退職後の労働条件の確立に向け先頭に立つ
エルダー協議会 越川 議長

明けましておめでとうございます。
2020年はコロナで始まり、オリンピックを開催させたいために、政府および2大都市など無策が続く中で、年末には3度目のコロナ渦に巻き込まれました。
生活は一変して、社会の中で一番大切な人達がエッセンシャルワーカーであることが分かりました。この間、非正規に突き落とされた労働者が中心となり、社会が機能していることが、明らかになりました。
JR・CTS・JESS関連会社等の現場で働く、清掃関係・運転関係・営業関係等従事者が、危険にさらされる中で、鉄道事業そのものを動かしてきたのが現実です。
JR東日本は、コロナの終息も見えない中で3月ダイヤ改正に合わせて、今でも乗り換え等不便な中で、ワンマン運転が強行されようとしています。これ以上のローカル線切
り捨てと、危険な乗務を絶対認める訳にはいきません。
エルダー協議会も、60歳退職後の労働条件の確立に向け、コロナ禍で大変ではありますが、先頭に立って闘います。

 

菅政権をたおせ!1.18国会闘争

 

 通常国会が開会した1月18日、午前11時から「改憲・戦争阻止!大行進」の呼びかけで、参院議員会館前で抗議行動が行われた。
動労千葉から渡辺執行委員が、職場でのコロナ下の合理化反対の取り組みを報告し、改憲・戦争阻止を断固闘うと発言した。呼びかけ人の森川弁護士は、「政府が守ろうとしているのは庶民の生活ではない。大資本だ。8万人の失業者を出しながら株価が上がる。こんなことはありえない!いまこそ、この世界を変えるとき!」と訴えた。
正午からは「総がかり行動実行委員会」主催の国会開会日行動が行われ、450人が結集した。大行進も合流しともに闘い抜いた。

 

会報・国鉄闘争全国運動 第128号

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2021年1月27日水曜日

日刊動労千葉 第8903号

核兵器禁止条約発効に際して 菅政権の核兵器・原発推進弾劾!改憲・戦争国家づくり許すな!

改憲・戦争阻止、核兵器・原発廃絶の先頭にたって闘おう

労働者に核も戦争も必要ない

1月22日、50カ国による核兵器の開発、保有、使用を全面禁止する核兵器禁止条約が発効した。これに関して菅政権は「米国を含む核兵器国から支持を得られていない」とあくまで条約に参加しないことを明らかにした。

戦争を必要としているのは、一握りの大資本家たちだ。労働者をこき使い、労働条件を解体し、非正規職に突き落としてきた連中だ。

労働者には戦争も核も必要ない。戦争で犠牲になるのは、どの国の「軍人」も「民間人」も労働者だ。われわれは戦争の加担者になることを断固拒否する。改めて改憲・戦争阻止、核兵器・原発廃絶の先頭にたって闘おう。

「明文改憲」継承する菅政権打倒

菅政権は、「安倍政治の継承」を掲げて登場した。安倍政権は明文改憲を掲げて発足した政権だ。その継承を掲げる菅政権も、改憲と戦争体制づくりの攻撃を進めている。

すでに、改憲案を憲法審査会に提出するための起草委員会の会合が開かれ、国民投票法についても自民党と立憲民主党が「来年通常国会で結論を得る」と合意している。

昨年は学術会議に対して、菅政権が安保戦争法や共謀罪に反対した委員の任命を拒否したことも明らかになった。「軍事研究を否定するなら行政機関から外れろ」とまで要求している。「税金を使うのだから政府の言いなりになれ」という戦争国家化に向けた攻撃だ。

大軍拡・原発再稼働ゆるすな

オスプレイ配備をはじめ大軍拡による「事実上の改憲」と戦争国家化も進行している。イージスアショア配備計画の破産を逆手にとり、新たに「敵基地攻撃能力の保有」に向けた安保防衛政策の大転換も狙っている。長射程ミサイル開発も表明されている。

すでに千葉の幕張メッセでも武器の見本市が開かれている。世界各国から「武器商人」が集まり、日本国内からも60社が参加している。そこには高性能の銃器や戦車、ミサイルなどが並んだ。安倍政権が憲法解釈を変更し、「成長戦略」として武器輸出の原則禁止を廃止し、「防衛装備品」の輸出を可能にした。その中で、「日本の憲法解釈が変わり、扉が開かれた」と見本市の開催にもなったのだ。

その一方、福島原発事故を「終わったこと」にして原発再稼働・新増設に向かおうとしている。「政府主催の祈念式典は今年で最後」といい「脱炭素」まで口実にしようとしている。小児甲状腺がんの検査を縮小して、放射能による健康被害を隠ぺいし、責任を逃れようとしている。そして、汚染水の海洋放出、被害者への賠償や避難者の切り捨てを狙っている。その目的は、「命より金儲け」であり、核武装に向けたものだ。

戦争反対は労働運動の原点

JR東日本も、常磐線の全線開通などでその攻撃に加担している。ほとんど乗客もいない列車を通して、乗務員と乗客にも被曝を強制している。鉄道を原発再稼働・推進、核武装、改憲と戦争のために使うなど断じて許すわけにはいかない。

「改憲だけは絶対に許してはならない」「二度と戦争をしてはいけない」「教え子を再び戦場に送らない」は戦後労働運動、民衆の闘いの最も重要な原点だ。そして、労働者の国際連帯と団結した闘いこそ戦争を止める力だ。すべての核も原発もいらない! 改憲・戦争阻止!大行進運動発展の先頭で闘おう。

 

動労千葉を支援する会ニュース 353号

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2021年1月26日火曜日

日刊動労千葉 第8902号

21年度エルダーに関して千葉支社と団交(申7号) 本人の希望する就労 条件を早急に提示しろ!

介護等、条件に応じた就労場所の提示を行え
1月末~2月上旬に就労場所を提示予定

動労千葉は、1月14日、21年度のエルダー再雇用をめぐり、動労千葉申7号の申し入れに基づきJR千葉支社との間で団体交渉を行い、本人希望に基づく就労条件の提示を行うこと等について千葉支社を徹底的に追及した。

21年度は120名が退職し、約9割がエルダーを希望

団体交渉の概要は以下のとおり。

組合 来年度の退職及びエルダーの希望状況はどうなっているのか。
会社 来年度の退職者は全体で約120人で、その内約9割がエルダーを希望している。系統別には次のとおりだ。
営業30人
運転25人(運転士5、車掌20)
車両5人
設備10人
企画40人(内出向者35)
管理10人
組合 エルダー制度では、12月末までに就労先の提示を行うことなっている。すでに1月に入ってグループ会社との調整も最終段階だと考えるが、現在の状況はどうなっているのか明らかにすること。
会社 まだ最終段階という状況まではいっていない。6割から7割程度という状況だ。
組合 調整が遅れている理由は何か。
会社 すでに大量退職の大きな山は抜けていると思うが、大量退職した者がエルダーになってグループ会社で働いていることもあり、グループ会社側との調整が思うように進んでいない状況にあるためだ。
組合 就労先について、いつ頃提示する予定なのか。
会社 1月末から2月上旬頃になると考えている。

館山、鴨川、銚子等、外周地域に就労場所を確保しろ!

組合 エルダーの就労場所の調整にあたって、本人の希望に基づき提示すること。
会社 面談や自己申告書で希望は把握している。しかし、グループ会社と調整する中では、100%希望ということにはならない場合もある。
組合 とくに問題になるのは、介護を抱えている場合や本人の体調との関係で配慮すべき点もある。介護を抱えている場合等は、できるだけ自宅に近い場所での就労が必要になる。こうした点を最大限配慮すべきだ。
会社 介護を抱えている人などについては面談等で個別に把握はしている。できるだけ本人の希望した職種、場所を提示できれば一番いい。しかし、相手もあり、全てが希望どおりとならない場合もあることは承知してもらいたい。
組合 この間も千葉支社には要求してきたが、外周地域に就労場所がないことが最大の問題だ。今年度も館山を希望した組合員が泣く泣く退職せざるをえなかった。館山や鴨川、銚子などでの就労場所確保の問題はどうなっているのか。
会社 会社としてもできるだけやっているが、なかなか確保することが難しい状況だ。
組合 JR本体で運転士を希望している場合、面談で本線運転士を優先すると答えた場合は、優先する職種、職場での就労ということでこれまでは提示されている。今回もそれと同様の扱いという形で問題ないか。
会社 必ず優先するということは確約できるわけではないが、希望としては把握している。
組合 車両職でもJR本体を希望している者がいるが、千葉支社以外では車両職でJR本体で勤務している者がいる。千葉ではどのように取り扱おうと考えているのか。
会社 千葉ではこれまで車両職の本体エルダーはいない。希望があることは承知している。どうするかはここで回答できない。
組合 制度から言えば、本人がエルダーを希望している以上、希望に基づく就労先の提示を早急に行うべきだ。
会社 会社としても努力している。できるだけ早く提示するようにしたい。

全ての組合員の就労場所確保と外周地域への働く場の確保に向けて全力で闘いぬこう!

 

 

闘いなくして安全なし No.293


ジョブ ローテーション
・ワンマン拡大
ただちに中止すべき

 JR東は3月ダイ改・ワンマン拡大とジョブローテーションによる異動を強行しています。千葉支社内でも2月からの異動では、乗務員から駅への異動が多く発生しています。
 コロナ禍で緊急事態宣言を理由に終電繰り上げまで行う中、ジョブローテーションやワンマン運転拡大を行うべきではありません。

「乗務員不足」なのに異動強行?


 JR東はワンマン運転拡大について、地域には「乗務員の確保が難しいから」と説明しています。また、管理者等による乗務についても、マスコミには「コロナに乗務員が感染した場合の要員確保」として打ち出し、報じられています。
 しかし、それならジョブローテー ションによる異動はただちに中止すべきです。他の運輸区への異動は、全体の乗務員数が変わらなくても訓練が必要になり、事実上の要員減になります。駅に異動させてしまえば、そもそもの乗務員数が減ってしまいます。
 管理者等の乗務で「コロナ感染に備えて予備要員を確保」ということとも、ワンマン運転について「乗務員の確保が難しいから」と説明していることとも矛盾します。

「コロナ」口実に合理化強行するな


 深澤社長は年頭のインタビューで「固定費が高い鉄道事業を黒字にするためには、コストの柔軟化が必須」「柔軟な働き方を」と語っています。結局、会社はコロナを口実にして雇用を破壊しようとしているだけです。
 実際、会社は春の緊急事態宣言時も、他の異動や研修を中止する中で、ジョブローテーションについては「人材育成上必要な異動」として強行し続けました。感染対策よりも職場の団結を破壊し、乗務員をたらい回しにすることの方が優先だというのです。
 ワンマン運転はただでさえ安全を無視し、乗務中の負担と責任を運転士にすべて押し付け、車掌には大幅要員削減を強いる攻撃です。現在は感染拡大の中、緊張を強いられて乗務せざるを得ない状況があります。そんな状況でも、コスト削減と利益のためだけに合理化を優先して強行するなど絶対に許せません。
 JRは3月ダイ改・ワンマン拡大など、すべての合理化をただちに中止すべきです。

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2021年1月23日土曜日

日刊動労千葉 第8901号

3月ダイ改・ワンマン拡大ただちに中止しろ! 1/15緊急申入れ提出

「拡大」に関する緊急申し入れ(1/15)

1.新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い緊急事態宣言が出されたことに踏まえ、3月ダイ改及びワンマン運転の実施、ワンマン運転拡大に向けた訓練等を直ちに中止すること。

動労千葉は1月15日、「緊急事態宣言」を受けて、3月ダイ改とワンマン運転拡大の中止を求める緊急申し入れを提出した。

感染対策より合理化優先するな!

「緊急事態宣言」でもJRはいまだに検温さえ行わず、真剣に感染対策をやろうとしない。

都営大江戸線では、昨年12月から感染拡大が判明し、陽性者や濃厚接触者で運転士が次々に出勤できなくなり、通常の7割運行にせざるを得なくなった。その中で、乗務区全職員へのPCR検査が順次実施されている。

JRはグループ内に病院もあり、こういったPCR検査の徹底を行うこともできる。だが、感染対策より要員削減を優先し、見せかけだけの感染対策を行っているのだ。現場労働者の命と健康を何だと思っているのか!

その一方で、3月ダイ改・ワンマン運転拡大や管理職による乗務の拡大、運転士・車掌の混み運用、ジョブローテーションによる駅等への異動といった合理化攻撃を強行している。

そんな時間と労力をかけるなら、徹底した感染対策を優先するべきではないのか。現場労働者や乗客の命より、コスト削減と利益が優先なのか? ふざけるな!

JRはただちに3月ダイ改・ワンマン拡大などあらゆる合理化を中止しろ! 真剣な感染対策を行え!

「無線通告は停車中に行うこと」を改めて申し入れ(12/18)
取り組みを徹底しよう!

「無線通告」に関する申し入れ(12/18)

1.無線通告について、次のとおり取り扱うこと。
(1)無線通告は、停車中に通告すること。
(2)システム通告は、停車中及び次駅に到着後の受領とすること。
(3)通告対象列車が走行中の場合は、安全な場所に停車した後に通告すること。
(4)以上の取り扱いについて、すべての指令員及び乗務員に徹底すること。
2.「注意して運転」について、運転士に責任を転嫁するような取り扱いを直ちに中止し、具体的速度を指示すること。
3.抑止及び抑止解除は、運転士に対して行うこと。
4.乗務開始後に発生する行路内の変更事項の伝達は、当直からの伝達による取り扱いは中止し、指令通告に一本化すること。

この間、列車が走行中であるにもかかわらず無線の呼び出しが何度も行われる事態が発生している。走行中の無線呼び出しは運転士の注意力を削ぐものだ。指令は列車がどこを走っているのか分かっている。呼び出しは停車中に行うことが原則だ。

中には、停車してから確認すると、「着線変更の通告を受けているか」というものまであった。規定上も、安全上も絶対に認められない。

番宣変更なら、異線に進入する前に伝わらなければならない。変更の通告を受けていない疑いがあるなら、「緊急だから、ただちに停車して無線を受けてくれ」とすべきだ。

仮に走行中に無線に出て、着線変更の通告が必要だったら、走行中に通告しようととしたのか? 走行中に無線・システム通告の受領をできないことは会社も団交で認めていることだ。

このような状況が頻発することは、運転保安上重大な問題だ。われわれは昨年12月18日に無線通告は停車中に行うよう求める申し入れを提出した。

改めて、無線呼び出しは停車中に受ける取り扱いを徹底しよう。

 

2021年1月21日木曜日

外注化阻止ニュース 第513号


必要なのは「緊急事態宣言」なのか
3月ダイ改・ワンマン拡大・「1500億コスト削減」
すべての合理化の中止を

 菅政権は1月7日、2度目の緊急事態宣言を出しました。「罰則付きのコロナ特措法」も議論されています。しかし、なにより必要なことは収入を絶たれた労働者や中小事業者にただちに十分な所得保障を行うことです。

なぜ「医療崩壊」が叫ばれるのか

 本当の危機は感染者数も重症者数も欧米よりはるかに少ない日本で「医療崩壊」が叫ばれる現実です。
 日本の医療機関のうち民間病院は約8割で海外よりかなり高い割合です。急性期病院のうちコロナ患者の受け入れに対応したのは、公立の7割超に対し、民間では2割です。
 医療まで「利益優先」「経営優先」にして破壊し、医師や看護師の労働条件を解体してきたことが、今の危機を招いたのです。
 しかし、菅政権は「GO TO」に予算はつけても、 医療や保健所の体制強化に手を打たず、それどころか440の公立・公的病院の統廃合を推進し、小池都知事は都立病院の独立行政法人化をコロナ禍の最中で決定しました。その中で感染が再拡大し、また「緊急事態宣言だ」「自粛せよ」「今度は罰則付きの法律が必要だ」と言っているのです。

感染対策より合理化優先するな

 JR東日本は、1月20日からの終電繰り上げを発表しました。「感染対策への協力」という形ですが、JR自身はいまだに職場での検温さえ行っていないのが現実です。
 JR東はグループ内に病院も持っています。定期的なPCR検査も可能です。しかし、検温やPCR検査で発熱者や陽性者が発覚すれば代務が必要です。感染対策を真剣に行うなら十分な要員確保が必要になります。JRはコスト削減・要員削減を優先させ、あえて検温さえ行っていないのです。
 その一方、会社はこの感染拡大のさなかでも3月ダイ改・ワンマン運転拡大を強行しようとしています。現場労働者の生命と健康をなんだと思っているのでしょうか。「緊急事態」を語りながら、感染対策より合理化を優先することは許されません。
 JRは3月ダイ改、ワンマン運転拡大の準備、ジョブローテーションなどの異動、管理者等の乗務拡大、混み運用などの合理化施策をすべて、ただちに中止すべきです。

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2021年1月20日水曜日

日刊動労千葉 第8900号

各支部長 新年あいさつ ②

ワンマン運転絶対反対で頑張ります!

 鴨川支部 宇佐美支部長

新年おめでとうございます。
昨年は、新型コロナ感染症の拡大により大変は1年でした。感染防止対策を行いながら色々な行動を行わざるを得ない中で、よく頑張ってきたと思います。
今年は、3月ダイ改からワンマン運転が導入されようとしています。外房線でも昨年から動物との衝突が増えており、こうした中で運転士1人だけで列車を運転することに非常に不安を感じます。動物とぶつかったどうなるのか、さらに踏切事故や台風などの災害が発生した場合、運転士だけで本当に対応できるのか、本当に疑問を感じます。
ワンマン運転絶対反対で闘いたいと思います。今年も頑張りますので、よろしくお願いします。

職場に訴え、ワンマン運転拡大阻止を!

銚子支部 伊藤支部長

2021年、明けましておめでとうございます。
2020年は新型コロナに振り回されたような1年ででした。銚子支部は全員がエルダーになり、感染しないように全員が気をつけながらの活動になりました。
21年は、まず何よりも新型コロナが一日でも早く終息することを願っています。 そして、3月ダイ改では内房線、外房線、鹿島線にワンマン運転が導入されようとしています。これ許したら、今後、成田線や総武本線へのワンマン拡大に向けて出てくると考えられます。
職場にワンマン運転の問題点を訴え、若い人たちにももっと考えてもらい銚子支部 伊藤彰たいと思っています。そのために銚子支部としてもともに頑張りますでの、今年もよろしくお願いします。

基本給の地域間格差は許せない!

千葉機関区支部 梶ヶ谷支部長

千葉機関区は今年度末でシニア社員の労働者が6割を超えます。
3月のダイ改で隅田川機関区の乗り入れが始まるといいますが、千葉機関区の今後の展望ははっきりしていません。新採の配属はまったなしの闘いです。
又、人事賃金制度の改悪によって、生涯の賃金が働き盛りで頭打ちになる制度では、青年が希望を持って働けません。この改悪人事賃金制度は絶対反対です。
シニア社員の基本給の地域間格差も許せるものではありません。何より、定年再雇用後も安心して働ける労働条件の確立に向けて今年も頑張ります。

CTSにおける賃上げと労働条件の向上を!

京葉支部 繁沢支部長

明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナへの対応で大変な一年でした。CTS京葉事業所においてもコロナ感染の危険がある中で、吊り手の消毒や車両の窓閉めなど、社会全体が外出自粛といっている中で今まで以上の労働が強制されてきました。
その一方でコストカットと称して夏季手当や年末手当が大幅に減額されました。
2021年は、コロナを口実に分割・民営化以来の大合理化が行われようとしています。3月ダイ改では、ワンマン運転を強行しようとしています。
京葉支部でもほとんどの組合員がエルダー社員になりました。CTSにおける賃上げと労働条件の向上を勝ちとるために頑張っていきたいと思います。

闘いなくして安全なし No.292


必要なのは「緊急事態宣言」か
3月ダイ改・ワンマン拡大・「1500億コスト削減」
すべての合理化の中止を!

 菅政権は1月7日、2度目の緊急事態宣言を出しました。「罰則付きのコロナ特措法」も議論されています。しかし、何より必要なことは収入を絶たれた労働者や中小事業者にただちに十分な所得保障を行うことです。

なぜ「医療崩壊」が叫ばれるのか

 一時的に感染を抑えても、いずれコロナや別の感染症の拡大は起こります。本当の危機は感染者数も重症者数も欧米よりはるかに少ない日本で「医療崩壊」が叫ばれる現実です。
 日本の医療機関のうち民間病院は約8割で諸外国よりかなり高い割合です。急性期病院のうちコロナ患者の受入れに対応したのは、公立の7割超に対し、民間では2割です。
 医療まで「利益優先」「経営優先」にして破壊し、医師や看護師の労働条件を解体してきたことが、今の危機を招いたのです。
 しかし、菅政権は「GO TO」に予算はつけても、医療や保健所の体制強化に手を打とうとしませんでした。それどころか440の公立・公的病院の統廃合を推進し、小池都知事は都立病院の独法化をコロナ禍の最中で 決定しました。その中で感染が再拡大し、また「緊急事態宣言だ」「自粛せよ」「今度は罰則付きの法律が必要だ」と言っているのです。

感染対策より合理化優先するな

 JR東日本は、1月20日からの終電繰り上げを発表しました。「感染対策への協力」という形ですが、JR自身はいまだに職場での検温さえ行っていないのが現実です。
 JR東はグループ内に病院も持っています。定期的なPCR検査も可能です。しかし、検温やPCR検査で発熱者や陽性者が発覚すれば代務が必要です。感染対策を真剣に行うなら、十分な要員確保が必要になります。JRはコスト削減・要員削減を優先しているから、あえて検温さえ行っていないのです。
 その一方、会社はこの感染拡大のさなかでも3月ダイ改・ワンマン運転拡大を強行しようとしています。現場労働者の命と健康をなんだと思っているのでしょうか。「緊急事態」を語りながら、感染対策より合理化を優先するなど絶対に許されません!
 JRは3月ダイ改、ワンマン運転拡大の準備、ジョブローテーション等の異動、管理者等の乗務拡大、混み運用などの合理化施策をすべて、ただちに中止すべきです。

ニュースへのリンク

2021年1月19日火曜日

日刊動労千葉 第8899号

 2・3東京地裁へ結集を!
第2回 解雇撤回・JR復帰、団交開催行政訴訟

国鉄1047名解雇の責任はJRにある!

2月3日(水)11:00~
東京地裁527号法廷
※10:30~ 署名提出行動
(10:15東京地裁前集合)

2月3日、解雇撤回・JR復帰、団交開催を求める第2回行政訴訟が行われる。国鉄1047名解雇撤回に向け、傍聴闘争に結集しよう。また、裁判前の署名提出行動に向けて、解雇撤回・JR復帰、団交開催判決を求める東京地裁署名を集めよう。

ついに主戦場に引きずり出した

われわれの闘いは、ついに国家的不当労働行為の真実を暴き出した。国鉄1047名解雇の責任がJRにあることが誰の目にも明らかになっている。だが千葉県労委・中労委は真実から逃げて審理を拒否し、国家とJRを擁護する反動命令を出した。

この裁判は、この突き止めた真実をもって、中労委命令取消と解雇撤回・原職復帰と団交開催を求めるものだ。

第1回裁判では、すべてを門前払いで逃げてきた中労委が、「JR設立委員会が名簿不記載基準の策定、採用候補者名簿の作成に関与した事実を否認する」と言わざるを得なかった。逃げ回っていた中労委をついに主戦場に引きずり出したのだ。

その一方、斎藤英四郎JR設立委員長が具体的にどのように不採用基準の策定を指示したのかという事実については、「判断する必要がない」と言う。「名簿作成は国鉄が行うと国鉄改革法に書かれているから、事実がどうだったかは関係ない」というのだ。ふざけるのもいい加減にしろ!

徹底した事実調べが必要だ!

今回の裁判では、中労委に対して設立委員会の具体的な認否を要求する。中労委が「否認する」ということは事実に関する闘いがあるということだ。徹底した事実調べを行うのは当然だ。裁判闘争への結集と署名運動の発展の力で、東京地裁に真剣な審理と徹底した事実調べを行わせよう。

1047名解雇撤回・職場復帰へ署名の取り組みを
動労千葉争議団 新年アピール

34年前の1987年2月、私たち12名にはJRへの採用通知が来ませんでした。そして、佐倉と鴨川で3年間の清算事業団生活を強いられました。

動労千葉が1047名解雇撤回闘争で15年6月につかみとった不採用基準そのものが不当労働行為である「真実」を確定させた最高裁決定は、「国鉄とJRは別会社」の欺瞞を打ち破るものでした。

私たちを87年4月にさかのぼって採用しなければならない責任はJRにこそあります。しかし、JR東日本は団交にも応じない。解雇撤回・団交開催を求める救済申立では、県労委も中労委も「真実」に目を背けています。

私たちがここまで闘えているのは、JRに採用になっても差別され、自分の本来の職場でない労働を強いられながらも動労千葉の旗の下で闘ってくれている組合員の仲間が居るからです。そして、毎年の物販や 最高裁への「解雇撤回!JR復帰を求める10万筆署名」運動に尽力してくださる全国の闘う仲間の支えがあるからです。ありがとうございます。

必ずJRを土俵に立たせて、国とJRに謝罪させ、解雇撤回・職場復帰をつかみとる決意です。2021年も共に闘います。

私たちの裁判闘争で、東京地裁へ向けた「最高裁決定に基づき解雇撤回・JR復帰、団交開催の判決を求める署名」の提出行動を2月3日(水)の東京地裁での第2回裁判の前に行います。さらなる署名への取り組みをお願いします。

2021年1月17日日曜日

日刊動労千葉 第8898号

1/15 CTSに「要員確保に関する緊急申し入れ」提出

外注化は破綻! 直営に戻せ! 管理者ではなく現場を増やせ!70歳まで働ける労働条件確立を!

【幕張事業所 仕業・構内業務の休日勤務】

20年12月 勤務指定時30日、その後6日
21年1月 勤務指定時46日!
 
要員確保に関する緊急申し入れ(1/15)
1.幕張事業所の仕業・構内業務において、休日勤務が毎月発生するなど要員不足が深刻な状況になっていることから、直ちに要員を確保すること。
2.65歳以降の雇用について、本人の希望に基づき取り扱うこと。

現場の要員不足は深刻だ!

CTS幕張事業所の仕業・構内業務で、昨年から休勤が多発している。昨年12月は勤務指定時で30日、その後に6日の休勤が発生した。1月も勤務指定時に46日も発生している。あまりに異常な事態だ。現場の深刻な要員不足が明らかになっている。

直接の原因は、プロパー社員の退職やJR出向者の出向解除による要員減、コロナ禍によるプロパー社員養成の遅れがある。その中で、これまで派出で年休が入らない状況が続いてきたが、繰り延べてきた年休消化を行った途端、幕張本区で休勤が多発する事態になっている。派出で年休ではなく変番で回さなければならない状況が続くこと自体、そもそもの要員が慢性的に不足していた証拠だ。CTSはただちに幕張事業所構内業務の要員確保を行え!

現場にだけ矛盾をおしつけるな!

一方、緊急事態宣言を受けてCTSでは自宅待機が始まった。同じ職場の中で片方で自宅待機があり、もう片方で多数の休勤が必要になる。あまりに矛盾した状況だ。

この間、JR・CTSはコロナ対策の矛盾を現場に押し付けてきた。とくにCTS清掃部門では吊手消毒が要員も増やさずに強制されている。JR・CTSははじめから「人を増やさない」ことを前提に業務追加を決め、CTSは新たに委託費を受け取っても要員も手当も付けないという状況だ。

さらに夜間の吊手消毒では、対象が「日常清掃の車両」にも関わらず、津田沼事業所で簡易清掃を行っている車両まで消毒が強制されている。木更津事業所は、他事業所で「23時以降入区の車両は対象外」となっている中で、0時52分入区の10両まで消毒対象にされている。作業が終わらず起電停止時間が近づくと運転当直から「まだ終わらないのか」と催促がくるような状態にも関わらずだ。

しかも、現場の要員は増やさずに副所長など管理者ばかり増やしてきた。こんな理不尽な対応を現場に強制し続けるなど絶対に許せない!

希望に基づき65歳以降の雇用継続を

構内業務での休勤多発は結局、外注化の矛盾だ。あまりの労働条件の悪さのためにプロパー社員が次々に退職しており、CTSは外注化から8年以上が経っても検修会社としての体をなしていない。

この状況の中、現在エルダーで働く仲間を本人希望に基づき65歳以上も継続雇用することは現実的な対応策だ。4月からは高年齢者雇用安定法で70歳までの継続雇用、70歳定年制、「定年廃止」など70歳までの雇用延長が求められる。

この間、JRが「1500億コスト削減」を打ち出す中、CTSは65歳以上の雇用延長を拒否したり、新規募集を停止したりしている。だが、現場の要員不足はあまりに深刻だ。コスト削減を優先して矛盾をすべて現場に押し付けるなど断じて許されない! JR・CTSはただちに十分な要員確保を行え!

2021年1月16日土曜日

20210109動労千葉旗開き 支援する会山本事務局長年頭あいさつ

CTS 職場ニュース 2020年12月23日

 契約は日常清掃だけだ! 簡易清掃の吊手消毒をやめろ!

津田沼事業所吊手消毒 契約は日常清掃だけだ!
簡易清掃の吊手消毒をやめろ!
~窓閉めは管理者総出で行うべきだ~

2016 年 夜勤者を6人→4人に削減
夜間日常清掃の多くを簡易清掃に→日報上は「日常清掃」のまま
2020 年11 月9 日~ 夜間吊手消毒
要員を減らしたまま、
「簡易清掃列車の吊手消毒も行え」?!
現場にだけ負担おしつけるな!
CTSではこの間、手すり消毒や窓閉めなどコロナ対策業務が増加しています。その上、10月1日から日勤帯で、11月9日からは夜勤帯で吊手消毒が大幅に追加されました。
なぜ「簡易清掃」も消毒対象? 団体交渉では、吊手消毒が「日常清掃」「23時以前入区」の列車について契約されていることがわかりました。しかし、津田沼事業所では夜間の「日常清掃」列車に加えて、「簡易清掃」列車でも行われています。
このことについて会社は、「現場では簡易清掃だが、日報の運用上は日常清掃なので消毒してもらう」と回答しました。
原因は、2016年に日常清掃を簡易清掃にして夜勤者を6人から4人に削減したことです。津田沼事業所は、「作業要員を削減して生産性向上を実現した」とJRから感謝状まで贈られています。しかし、日報上の扱いは「日常清掃」のままだったから、消毒作業は行えというのです。
あまりにもふざけています! JR・CTSのコスト削減のために、現場だけが負担を強制されています。人が減らされて現場がどれほど苦労しているのか、JRもCTSもまったく考えようとしていません。

ただちに吊手消毒中止を!

この問題は、安全衛生委員会でも取り上げられ、「吊手消毒作業で社員に負担がかかっており、社員の負担軽減のため増員など作業の変更ができないか検討をお願いします」と意見が出されています。
CTS本社も団体交渉で追及されて、「ここで即答はできない。検討させてもらいたい」と回答せざるを得ませんでした。
すでに体調を崩して病院に通う人も出ています。このままでは体を壊す人が続出し、退職者が相次ぐ事態になりかねません。
CTSはただちに夜間簡易清掃車両の吊手消毒を中止すべきです。現場が苦しんでいるのに管理者はのうのうとしているなど許せません!

窓閉めは管理者が総出で行うべきです。そして、感染対策を行える十分な要員と手当などの労働条件改善を行うべきです。

CTS職場ニュース  2020年12月22日

12月16日のCTS団交では、津田沼、木更津での夜間つり革消毒について集中的に議論し、以下のことを確認した。

「つり革消毒」に関する緊急申し入れ(その2) 2020年12月21日付

1.津田沼事業所について、簡易清掃でのつり革消毒作業を中止すること。2.木更津事業所について、0時52分入区列車のつり革消毒作業を、直ちに中止すること。3.窓閉め作業については、管理者を総動員し、率先して作業を行うこと。

【CTS津田沼】
*JRとの契約と異なり、夜間帯で簡易清掃でのつり革消毒が行われいること。
*簡易清掃のつり革消毒を中止するか、要員を増やす(元の夜勤者6名+窓閉め1名)か判断すると回答。
【CTS木更津】
*車両センターでは23時以降のつり革消毒は行われていないのに、木更津事業所では0時52分入区10両のつり革消毒、君津事業所でも23時30分ごろから快速15両の消毒が強いられていることについて検討する、と回答。
*本社判断ではなく木更津所長が「(現有の要員で)できる」と判断した、と回答。

●現場長を追及! 現場が疲れきっているのを分かっているのか

この点について木更津事業所長を追及したところ、0時52分着10両のつり革消毒について「自分ができると判断した」と認めた。
コロナ禍の中、窓閉め作業がのしかかって肩や腰をいためる人が続出している。現場は疲れきっている。しかも、木更津の夜勤者は、わずか4人(うち3人は午前8時30分始業の徹夜勤務者!)だ。所長は現場の気持ちを本当に分かっているのか!
車両センターでは「23時以降は立て続けに入区があるので、つり革消毒は無理」と判断している。木更津・君津での深夜帯つり革消毒は、ただちに中止するしかない!

●管理者こそ窓閉め・消毒を率先しておこなえ!

申し入れ書ではさらに、管理者を総動員して窓閉め作業に入るよう要求した。
木更津事業所では所長1人(副所長0人)のころから現場の要員は変わらないまま、副所長が2人も増えている。
現場にばかり矛盾をしわ寄せしておきながら、高給をむさぼる管理者ばかりが増やされている。こんなことが許されるはずがない!
管理者こそ、率先して窓閉め・消毒をやれ!

CTS津田沼【夜間「簡易清掃」のつり革消毒】
簡易清掃のつり革消毒をただちに中止しろ!

●JRとの契約は「日常清掃につり手の拭きあげを追加」! 「簡易」はやる必要はない

CTS津田沼事業所については、右表のように、簡易清掃の車両についても「つり革消毒」が指定されている。すべて10両編成だ。
しかし、16日の団交では「日常清掃に、つり革の拭きあげを追加」がJRとの契約内容であることを再確認した。簡易清掃の車まで消毒させるのは絶対におかしい。

●身体を壊す人も出始めている!

とてもじゃないが、わずか5名でこんな作業はこなせない。窓閉め作業や嘔吐物処理も多く、走り回りながらこなしているのが現実だ。こんな状態では、体を壊す人も出てくるし(すでに1週間休んだ人も!)、傷害事故が絶対におきる

●CTSはただちに判断を行え

16日の団交に出席したクリーン事業部長も、さすがにこの作業ダイヤには無理があることを認め「この場では即答はできないが、要員を増やすか、簡易清掃車両のつり革消毒をやめるか検討する」と回答せざるをえなかった。
現場では日々、無理な作業が続いている。CTSは申し入れ書の通り、ただちに判断を行え!

津田沼事業所での夜間消毒(平日)
(清掃作業別)
18:28分着       簡易
18:40分着       日常
18:46分着 つり革消毒 日常
19:03分着       簡易
19:17分着 つり革消毒 日常
19:36分着 つり革消毒 日常
21:10分着       簡易
21:22分着 つり革消毒 簡易
21:31分着 つり革消毒 簡易
21:40分着       簡易
22:05分着       簡易
22:31分着 つり革消毒 簡易
22:43分着 つり革消毒 簡易
23:14分着       簡易
23:39分着       簡易
0:02~1:26に12本の簡易清掃
※平日(夜間)10両、27本を4人+1人(窓閉め)で清掃
 
 

2021年1月14日木曜日

外注化阻止ニュース 第512号


乗務員の「相互運用」反対
支社・管理職の乗務拡大反対

 JR千葉支社は昨年12月24日、3月ダイ改の労働条件について提案を行いました。しかし、運転士・車掌個別の標準数を示すことさえ拒否しています。運転士・車掌の職名を廃止して「乗務係」としたから運転士・車掌については要員数も個別には考えないというのです。
 同時に、「担当業務間の相互運用を行う」と提案しています。運転士に車掌の業務もやらせる相互運用に踏み込み、ワンマン運転拡大とセットで車掌業務をなくす攻撃です。
 また、4月から管理者や支社課員の乗務を拡大する提案も行われました。
 19年3月ダイ改での乗務員勤務制度改悪の当初は、支社課員などの乗務は「短時間行路だけ」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者だけ」でした。
 しかし、「コロナ対策」を口実に、なし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理者たちまで乗務させています。それを既成事実にして、4月からは制度化すると提案してきているのです。
 そもそも、この制度は朝夕のラッシュ時間帯に支社課員等を使って乗務員を劇的に減らそうという攻撃でした会社はその攻撃をいよいよ本格化させようとしています。

職場からの反対が攻撃を止める力

 「普段はデスクワークで片手間的に乗務」というの鉄道の安全も、乗務員の仕事もあまりに軽んじています。「混み運用」も、運転士と車掌では役割も仕事も異なります。安全を無視して、「一緒でいい」などというのは、絶対に認められません。
 会社はコロナ禍さえ利用して現場を黙らせ、攻撃を一挙に進めようとしています。だからこそ、職場から反対の声をあげて行動することが、会社の攻撃への最大の反撃です。


 

【ダイ改労働条件の提案】

乗務主務、乗務主任、乗務指導係、乗務係について、各業務に関する必要な教育を行ったうえで、順次、担当業務間の相互運用を行う。

【「社員の多様な働き方のさらなる推進」提案】
①指導担当、管理者、支社課員、当務主務の社員が短時間行路以外の行路にも乗務する。
②支社課員については、乗務から離れている期間によらず乗務経験のある社員を対象とする。

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日刊動労千葉 第8897号

緊急事態宣言弾劾! 3月ダイ改・ワンマン拡大・「1500億コスト削減」 すべての合理化を中止しろ!


菅政権は1月7日、2度目の緊急事態宣言を出した。そして、与野党一致で罰則付きの特措法の早期採決が狙われている。マスコミや野党は「遅すぎる」「特措法も後手に回った」という反応だ。

たしかに菅政権は「経済優先」で感染対策はまさに「見せかけ」だった。緊急事態宣言をめぐっても右往左往し、場当たり的に「宣言は4都県だけ」「海外からのビジネス関係入国者は止めない」としている。

しかし、「権力は危機を利用する」という歴史の教訓を忘れてはならない。首相の号令一下、政府が国民全体を統制して罰則までつけるというのは、「感染対策」に名を借りた憲法改悪と戦争体制づくりの攻撃だ。実際、春の過程でも「憲法に非常事態条項がないことが問題だ」と言われ、再びこの問題が浮上している。

所得保障と医療体制再建が必要

 

だが、本当に必要なことは、収入を絶たれた労働者や中小事業者にただちに十分な所得保障を行うことだ。政府に強権を振りかざす権力を渡すことではない。

また、一時的に感染を抑えても「冬には再拡大する」と当初から言われてきた。仮に今回のコロナが収まったとしても、いずれ別の感染症が流行すると言われている。現段階でも日本の感染者数や重症者数は欧米と比べてはるかに少ない状況なのだ。その日本で、なぜ「医療崩壊」が叫ばれるのか。なぜ徹底した検査が行われないのか。ここに問題の本質が現れている。

 

足りないのは医師や看護師であり、公立・公的病院であり、ICUなどの救急医療体制だ。コロナを受け入れた病院は全体の約2割だが、公立・公的病院の半分以上が受け入れる一方、民間病院で受け入れた病院は1割ほどだ。新自由主義は、医療まで金儲けの道具にして、医師や看護師の労働条件を解体し、医療を破壊してきた。その結果、今の危機を招いたのだ。

しかし、菅政権は「GO TOキャンペーン」に予算はつけても、医療や保健所の体制強化に手を打とうとはしなかった。それどころか政府は440の公立・公的病院の統廃合を推進し、小池都知事は都立病院の独立行政法人化をコロナ禍の渦中で決定している。その中で感染が再拡大し、また「緊急事態宣言だ」「自粛せよ」「今度は罰則付きの法律が必要だ」「改憲と緊急事態条項が必要だ」と言っているのだ。

会社の責任で感染対策行え!

この中でJR東日本は、3月ダイ改で予定していた終電繰り上げの前倒しを発表した。「感染対策への協力」という形だが、そもそもJRもまともに感染対策をやろうとはしていない。職場ではいまだに検温さえ行っていないのだ。社会に向けては、「発熱管理を行う」というガイドラインを発表しているにも関わらずだ。

JR東はグループ内に病院も持っている。定期的なPCR検査や、陽性者と接触のおそれのある労働者全員のPCR検査を行うこともできる。しかし、店舗や公共施設等で行われている検温さえ行っていない。

検温を徹底して発熱が発覚すれば、代務が必要になる。検査を増やして判明する陽性者が増えれば要員問題になる。感染対策を真剣に行うなら、十分な要員の確保は絶対に必要だ。だが、JRはむしろコスト削減のために要員削減を優先している。だから、あえて検温さえ行っていないのだ。

すべての合理化を中止しろ!

その一方、会社はこの感染拡大のさなかでも3月ダイ改・ワンマン運転拡大を強行しようとしている。「緊急事態」を語りながら、感染対策より合理化を優先するなど絶対に許されない! 現場労働者の命と健康をなんだと思っているのか! 3月ダイ改、ワンマン運転拡大の準備、ジョブローテーション等の異動などはすべて、ただちに中止すべきだ。

会社は、コロナ禍さえ「千載一遇のチャンス」のように捉え、合理化攻撃を行ってきた。

「1500億円のコスト削減」を打ち出し、「赤字だ」「会社が存続できない」「整理解雇もある」と現場を黙らせようという卑劣な狙いだ。深澤社長は「グループ内出向」「勤務制度の柔軟化」と打ち出し、1月にも合理化計画を発表すると語っている。今回の緊急事態宣言でもさらなる攻撃を狙っていると見なければならない。

実際、春の過程では「感染防止」と称して異動を取り止めながら、ジョブローテーションは「人材育成上必要」と強弁して強行した。他方で、感染対策を口実にしてなし崩し的に管理職の一般行路への乗務も行ってきた。こんなふざけた話があるのか!

JRはただちに責任をもって真剣な感染対策を行え! 3月ダイ改・ワンマン運転拡大、ジョブローテーションなど、すべての合理化をただちに中止しろ! 3月ダイ改合理化に対する闘いにたちあがろう。

日刊動労千葉 第8896号

2021年団結旗開き開催(1/9) ワンマン絶対反対!3月ダイ改―JR史上最大の合理化攻撃との決戦に起ちあがろう!


動労千葉は1月9日、午後1時からDC会館で団結旗開きを行った。新型コロナ感染症の拡大の中、今年は大幅に人数制限し万全の感染対策をとり開催した。

大竹副委員長の開会あいさつ、渡辺剛史執行委員の司会で進められた。怪我療養中の関道利委員長からの年頭のメッセージが紹介された。

長田前書記長が、地域でのワンマン運転反対の闘いの報告と決意を述べ、乾杯の音頭を行った。

来賓挨拶に、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが連帯あいさつに立ち、昨年12月17日の東京高裁の請求異議訴訟での反動判決を弾劾し、判決が出ようが市東さんの農地取り上げを絶対許さない決意と、航空需要の激減のなか成田空港廃港の展望を語った。

続いて、関西生コン支部の武谷書記次長が、弾圧との攻防は反転攻勢に入ったと報告し、ストライキを威力業務妨害、正社員への要求が強要罪という正当な組合活動を有罪とした反動判決を必ずひっくり返し、組織拡大と職場闘争で必ず勝利すると語った。

続いて、西部ユニオン鈴コン分会の吉本分会長、顧問弁護団の藤田弁護士、動労千葉を支援する会から山本事務局長、東京西部の織田運営委員、学生、OB会の永田会長、家族会の山田会長からのあいさつをいただいた。

これを受けて、動労千葉争議団から中村書記次長、木更津支部、千葉機関区支部、幕張支部CTS組合員の代表がそれぞれに闘いのの決意を語った。

次に本部を代表して川崎書記長が、ワンマン運転拡大阻止・3月ダイ改を当面の焦点としてストライキを構え総決起することを訴えた。

最後に繁沢副委員長の閉会のあいさつと団結ガンバローで終了した。

関委員長の年頭あいさつ(要旨)

本日はお集まりいただき、ありがとうございます。コロナ禍でも旗開きを開催することにしました。それは何より、3月ダイ改に向けた決戦、そして2021年の闘いに全力でたちあがるためです。

菅政権は今月7日、緊急事態宣言を出しました。罰則付きの特措法の早期採決が与野党一致で狙われています。「権力は危機を利用する」という歴史の教訓を忘れてはなりません。その目的は、「感染対策」に名を借りた憲法改悪と戦争体制づくりです。日本の感染者数や重症者数は欧米と比べてはるかに少ない状況なのに、「医療崩壊」が叫ばれる現実は一体何なのか。なぜ、徹底した検査を行わないのか。足りないのは医師や看護師であり、公立・公的病院です。

菅政権は「GO TOキャンペーン」に大量の予算はつけても、医療や保健所の体制を強化するために手を打とうとはしませんでした。それどころか440の公立・公的病院を統廃合するといっています。小池都知事は都立病院の独立行政法人化をコロナ禍の渦中で決定しました。その中で、感染拡大を受けて再び「緊急事態宣言だ」「自粛せよ」「今度は罰則付きの法律が必要だ」「改憲と緊急事態条項が必要だ」と言っているのです。

今年の最大の決戦は、3月ダイ改から始まろうとしている分割・民営化以来最大の合理化攻撃との闘いです。3月ダイ改におけるワンマン運転拡大に対して、絶対反対で闘いにたつことを全組合員に訴えます。

コロナ禍で膨大な人々が職を追われる中、闘う労働組合の復権は待ったなしの情勢です。

この間の大会でも、「闘いなくして組織拡大なし」「すべてを組織拡大の観点から」と掲げてきました。全組合員の力を集めて、JR―CTSを貫く本格的組織拡大を実現させること。それこそが会社の攻撃を打ち砕く力です。その条件は大きく生み出されています。動労千葉らしく職場で闘い、声を上げ、2021年を可能性をつかみとる1年にしましょう。

日刊動労千葉 第8895号

各支部長 新年あいさつ

失ってはいけないもの
木更津支部 小柴支部長

支部第44回大会で新たに支部長に選出されました。
現場では、JR本体エルダーの組合員の比率が逆転し、昭和採と平成採の比率も逆転しています。過半数を占める労働組合がなくなったために(指名された)助役が職場代表なるなど、管理する側と労働者側の「境界」も曖昧になり、「残念な」ものとなってしまっています。本来の趣旨にそった形にするべきでしょう。
内房線では、「猪、鹿、キョン」など小動物との衝突事故が連日のように発生しています。台風被害でのエサ場の減少が理由なのかもしれませんが「非常事態」というべき事態です。会社側に対策を求めていますが進んでいません。
こうした状況にありながら、来年3月には内房線、外房線、鹿島線でワンマン運転を行うといています。乗客の安全を担い、運行の正確さを確保し、旅客対応を行い、小動物との衝突事故の処理なども乗務員ひとりで行う。そして、いざとなれば災害対応で乗客と列車の安全を確保する。これってどうなのよって、思いませんか?
私達も地域社会の一員です。安全と安心をもって、社会に地域に貢献していくこと。失ってはいけないものだと思います。

ワンマン運転絶対反対!
65歳まで働ける労働条件を合言葉に
佐倉支部 坂尾支部長

明けましておめでとうございます。
11月16日の第10回支部大会において支部長に選出されました。よろしくお願いいたします。
JR千葉支社は、来年3月ダイ改において、内房線(木更津~安房鴨川)、外房線(上総一ノ宮~安房鴨川)、鹿島線(佐原~鹿島神宮)にワンマン運転を拡大しようとしている。動労千葉は、団体交渉でワンマン運転が、運転士に全ての責任を負わせ、安全を破壊し、地域の過疎化に拍車をかける重大な攻撃であることから徹底的に追及を行ってきました。
佐倉支部は全員がエルダ-運転士です。運転士に全ての責任を負わせるワンマン運転絶対反対と65歳まで働ける労働条件を合言葉に頑張っていきます。お互いに頑張りましょう。

運転士に全ての責任を負わせるな!
千葉転支部 髙澤支部長

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて昨年は「新型コロナウィルス」一色で一年が過ぎましたが、まだ一向に終息には程遠く更に多くの方々に生活や人生にも影響が出てきています。
我々の会社・職場においても、昨年の夏季手当や年末手当も大幅な減額されました。今年においても減額が予想され大変厳しい状況です。会社はこのコロナ問題に乗じて一時帰休や関連会社への出向さえも行うつもりです。
3月ダイヤ改正では、内・外房・鹿島線でワンマン運転を始める予定です。この間、駅の委託そして無人化を進めて地域住民の皆さんへのサービスが低下し、そういった中、運転士一人に全てのサービスから運転業務までをやらせる、責任を負わせるというのは絶対反対です。組合員数も少なくなりましたが今年も頑張っていきたいと思います。

CTSを徹底的に追究していく
津田沼支部 相馬支部長

明けましておめでとうございます。
津田沼事業所では、コロナ対策として夜間の吊り手消毒を昨年11月から行っています。CTSは年間6万両の吊り手消毒を受注したからです。
夜間は窓閉め一人、清掃二人二班で27本の入区車両の清掃を行っている中で人を増やさずに強行しています。皆、作業が増えたことで肩、腕が痛いと言っています。
また、受注金を受け取っているのに私達への手当は一切出していません。CTSは丸儲けしているのです。清掃だけに押しつけることはいい加減にしてもらいたい。
また、コストカットと称してエルダーに対し雇用延長を行わない動きがあります。
今年はCTSを徹底的に追究して働きやすい職場と労働条件をかち取りたいと思います。

日刊動労千葉 第8894号

闘春 2021年 ー年頭のご挨拶 弁護団 反対同盟 OB会 家族会

動労千葉弁護団団長
弁護士 葉山岳夫

 

一昨年、昨年、一〇四七名労働委員会闘争に対して、安倍新自由主義政権に忖度どころか共謀した大反動攻撃がかけられました。今年は、大反撃を展開する年です。東京地裁民事一一部で中労委決定の取消し、解雇撤回・原職復帰を要求して闘います。千葉県労委も中労委も重要事実の争点化を意図的に避けてきました。不採用基準策定にJR設立委員会委員長斎藤英四郎、葛西、井手が関与していたこと、不採用基準を設立委員会が決議したことの立証を意図的に妨害しました。その手段として、一九八八年三月までに申立しなかったから期限切れだと言って門前払いしました。労組法上は、不採用、団交拒否状態が継続していることで期限切れにはなりません。この不採用基準が斎藤、葛西、井手によって策定され、設立委員会で決議された事実を立証することが勝利に向かってのポイントです。また、JR東日本は、コロナ禍と大恐慌を労働組合潰し、大合理化攻撃で乗り切ろうとしています。団交で詰めることなく、経営側の都合での休業でも四〇%程度の賃金カットをする休業規則を強行しようとしています。断乎反対です。今年も連帯・団結して勝利しましょう。

不当判決許さず農地を守りぬく
三里塚芝山連合空港反対同盟

コロナ・パンデミックは資本主義・新自由主義の矛盾を白日の下にさらし、労働者民衆に犠牲が集中しています。まさに社会変革を成し遂げる情勢の到来です。
関西生コン支部への大弾圧を許さず、JRの大合理化、全面外注化攻撃をうち破り、改憲・戦争に突き進む菅政権を打倒するために、労農連帯をさらにうち固めて闘いましょう。
昨年末に下された請求異議裁判控訴審の不当判決を絶対に許すことはできません。農地取り上げ強制執行を認める菅野判決は、市東さんの命を奪う判決に他なりません。私たちは、何があろうと市東さんの農地を守り抜く決意も新たに最高裁決戦に全力で決起します。

 

しかし、危機に追いつめられているのは成田空港会社であり国の側です。新型コロナの感染拡大で航空需要は激減し、不屈に信念を貫いた空港絶対反対54年の闘いは成田空港の存立を揺るがして、いまや空港廃港が現実のものとなる情勢をたぐり寄せています。私たちは、決起を開始した騒音下住民と連帯して空港機能強化粉砕へ闘います。

2021年を時代を画する歴史的な勝利の年とするべく、ともに闘いましょう。

2021年を反撃の年に
動労千葉OB会会長 永田雅章

 

分割・民営化反対の35年の闘いは、コロナ直撃によってJR各社の大赤字に直面しました。特に北海道、四国は財政支援を受けて廃線、第3セクター化を進めて、ますます地域の荒廃を促進しようとしています。

JR東は、コロナに乗じた1500億円のコストカット、終電の繰り上げ、全面外注化、列車削減、廃線化、無人駅の拡大、ワンマン化による要員削減等を進め、就業規則を改悪して解雇を前提にした攻撃を強め、3月ダイ改でそれを達成しようとしています。
組織拡大で反撃して、内房・外房線を守る会の人たちと闘いを強化し、駅の無人化、ワンマン化を許さない闘いを進め、全国の廃線、無人化に反対している人たちと大きな輪をつくっていくことが必要だと思います。
そして、動労千葉労働運動を学び、口先だけの無責任な運動を拒否して正しいことは正しいと言える労働組合をつくり、どんな弾圧にも負けないで2波のストライキで闘いぬいた船橋二和病院労組の闘いを全国に伝え、作り上げていくことが今求められていると思います。また『棘』上映を通して色々な人たちとつながって、2021年を反撃の年にしましょう。OB会も明るく楽しく闘います。

みなさんと繋がるパワーで
動労千葉家族会会長 山田佐知子

 

明けましておめでとうございます。

昨年ほど私の人生において最悪の一年間はなかったように思います。暑くても苦しくても常に必須のマスク! 今まで当たり前だったことが出来なくなりました。街では食料を配給される人々の長い行列、仕事を奪われ生きていくことができない人々が大量に生まれ、医療体制も大変な状況となりました。大切な人の最後にも会えない人もいたりと、とても悲しい年でした。
菅政権に変わってもよくなる社会とはほど遠く格差がますます開いていくのはしっかり見えます。また、都合の悪いものはごまかす風潮、いろいろなことをコロナのせいにしてますが、それ以前に社会が崩れていたことがコロナで明らかになったのではないでしょうか。JRでもコロナを利用して、これまで以上の攻撃をかけてきていると聞きます。今年こそ、みなさんと繋がってそのパワーでこんな社会を変えていきたいものです。本年もよろしくお願いします。

日刊動労千葉 第8893号

3月ダイ改―JR史上最大の合理化攻撃と断固対決し労働運動再生・組織拡大へ総力でたちあがろう!

 

ワンマン絶対反対の闘いへ

――本日は、今年の課題などについて伺いたいと思います。

明けましておめでとうございます。

コロナ禍で時代は大きく動こうとしています。私たちが小さくとも困難に立ち向かい、目指してきた闘う労働運動の復権が、今の時代にこそ求められています。2021年はこれまでの闘いの中でつかんだ可能性を生かせるかどうかがかかった年です。

動労千葉としては何より3月ダイ改から始まろうとしているJR史上最大の合理化攻撃との決戦にたちあがることです。まず、3月ダイ改におけるワンマン運転拡大に対して絶対反対で闘いにたつことを全組合員に訴えます。

――昨年来の職場の状況はいかがでしょうか。

コロナ禍による感染の危険と不安の中でも、現場は休みなく働き続けました。緊急事態宣言で街に人が減った状況の中でもです。再びコロナ感染症が拡大していますが、JRはいまだに検温さえ行っていません。本人任せ、「すべて労働者個人の責任」という状態です。

JR東はグループ内に病院も持っています。職場で陽性者が出れば勤務を追って、接触のおそれのある労働者全員のPCR検査を行うこともできるはずです。しかし、発熱管理さえ行わない。もし発熱が発覚したら代務を用意しなければいけないからです。そのためには予備要員等の確保が必要です。感染対策より人員削減を優先して、あえて検温さえ行っていないのです。

その一方で、「乗客に見せるためだけ」の〝感染対策〟に現場を動員して、あたかも真剣に対策しているかのように大々的に宣伝しています。これがJR東の現実です。

――矛盾が現場に押し付けられているんですね。

そうです。CTS清掃労働者にはとくにそのしわ寄せがのしかかっています。

膨大な量の窓閉めを行い、手すりや吊手の消毒の業務が追加されています。しかし、JR・CTSははじめから「人を増やさない」ことを前提に業務追加を決めました。CTSはJRから新たに委託費を受け取っているのに、人も増やさない、手当もつけない。夜間の吊手消毒も重い負担になっています。

清掃職場の組合員の皆さんは、大変な思いをした1年だったと思います。来年は、現場が仕事がやりやすいような職場にする1年にしたい。

緊急事態宣言のときに、JR側では自宅待機があっても、CTS側はなかなかできない状況でした。5月7日、感染対策のために中止していた特別清掃を再開し、自宅待機を解除するということもありました。緊急事態宣言延長はわかりきっていたのに、「連休中だったから延長後のことを検討できていない」というのです。現場が大変な思いをしている中、幹部だけはのうのうと休んでいたんです。

ストを構えて追及して、再度の自宅待機をCTS本社に対して認めさせました。労働組合が声を出さないといけないということがはっきりしたと思います。21春闘に向けて、「人を増やせ」「手当をつけろ」という闘いを強化していきたい。

コロナに便乗した合理化攻撃

――JR東日本はコロナ禍で赤字に転落しました。

JRはコロナ禍に乗じて大合理化攻撃をしかけてきています。これまで莫大な利益を上げ続けていながら、今期の赤字だけ持ち出して、「コストが下がらなければ会社は存続できない」と叫んでいます。1500億円のコスト削減を掲げて、社長自ら「鉄道ありきでものを考えるな」とまで発言しています。「グループ内出向」も打ち出して、新たな合理化計画を今月にも発表するとしています。

とくに、9月に強行された休業指定の就業規則改悪は、「業務量の減少その他経営上の都合で、勤務指定時に1日単位から無期限まで休業させられる」という究極の雇用柔軟化攻撃です。「コロナだから休業も仕方がない」「会社存続のため」という次元の問題ではありません。「JR正社員でも仕事がなければ休業が当然」「就業規則を変えるだけで雇用を破壊できる」という既成事実をつくり、社会全体に「正社員解体・総非正規職化」攻撃を拡大しようというものです。

3月ダイ改はJR史上最大の合理化攻撃になろうとしています。運転士・車掌の職名を廃止して「乗務係」としたことを口実に、運転士・車掌個別の標準数を示すことさえ拒否しました。そして、「担当業務間の相互運用を行う」と混み運用にまで踏み込んできています。ワンマン運転拡大と合わせて、車掌を業務ごとなくす攻撃です。運転士と車掌では、役割も仕事も異なります。それを「一緒でいい」などというのは、運転保安の観点からも許されません。

会社は「固定費割合が高い」といっていますが、その中でも、乗務員を「削減」の最大ターゲットにしています。要員は朝夕のラッシュ時間帯に合わせる必要があります。19年3月ダイ改で強行された乗務員勤務制度改悪は、そこに支社課員等を使って、乗務員を劇的に減らそうという攻撃でした。

当初、支社課員等の乗務は、「短時間行路だけ」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者だけ」というものでした。しかし、「コロナ対策」を口実に、なし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理職たちまで乗務させています。それを「既成事実」にして、4月からは制度化すると提案してきています。

普段は事務仕事で片手間的に朝夕だけ乗務ということで、安全が担保できるのか。運転保安上も許されることではありません。

ストを構えて反撃にたつ

――ワンマン運転についてはいかがでしょう。

千葉でも、3月ダイ改から内房線・外房線・鹿島線でのワンマン運転導入と車掌の大幅削減が提案されています。車掌の異動を使って職場の団結を破壊することや、「休業指定」で一時帰休に追い込むことも狙われていると見る必要があります。

しかし、獣害問題は社会的な問題にもなっています。衝突時の対応は二人でも相当に大変なものです。どう考えても一人でできるわけがない。動労千葉として、獣害に対する統一行動指針を決定して取り組みを開始しています。

問題は獣害対応だけではありません。JR九州では「障害者の移動権を侵害」と裁判にまでなっています。人権問題でもあるわけです。千葉でも内房線と地域を守る会主催で学習会が開かれ、障害者の方々から切実な意見が出されています。館山市議会は、「運転士だけになるワンマン運転は非常に不安」「安全性が確保されるまで導入しないことを求める」という意見書を全会一致で可決しています。

列車運行の安全は、運転士と車掌で担っています。ワンマン運転では乗客の安全を守れない。すべての負担と責任を運転士に押し付けるワンマン運転を許すわけには絶対にいきません。ストライキを含む闘争体制を確立し、絶対反対で闘いに立つことを訴えます。

――これまででは考えられないような攻撃が相次いでいます。

コロナ禍という惨事さえ「千載一遇のチャンス」と捉えて、「整理解雇」の脅しで現場を黙らせ、一挙に合理化を進めようという卑劣な攻撃です。

東労組解体と社友会組織化で、「労組なき社会」に向けた攻撃も再び激化しようとしています。社友会で職場代表を押さえることで就業規則を改悪し、会社の自由に労働条件を改悪できるというモデルを作る攻撃です。休業指定の就業規則改悪は、その攻撃でもありました。経団連の労働法規委員会の委員長に冨田JR東会長が座り、「労働者代表機関の制度化」まで狙われています。

昨年は検修部門での大きな削減はありませんでしたが、「ミライの車両サービス&エンジニアリング構創」で、「人手をかけないメンテナンス」「現場に直結した業務はグループ会社の仕事」とはっきりと打ち出されています。JR本体とグループ会社で養成課程を統一するなど、分社化と転籍に向けた攻撃の準備が行われています。

「どこでも機能保全」ということも打ち出されています。津田沼では総武緩行線の仕業検査を、三鷹との間で柔軟に運用するとしています。柔軟化させた上で、合理化していく狙いだと見なければなりません。

今年は検修部門でも大合理化に向けた攻撃を開始すると構えておく必要があります。合理化は安全破壊に直結します。断固阻止するための闘いにたちあがらなければなりません。

貨物における闘いも正念場を迎えます。シニアの基本賃金の地域間格差はふざけたものです。また、職場全体がシニア6割以上という状況です。将来展望を含めて貨物会社を追及していかなければなりません。

――コロナ禍で多くの労働者が職を追われています。

厚労省の統計によれば新型コロナ関連の解雇・雇い止めは約8万人に達します。しかし、実際にはその何倍もの人が職を失っています。女性と若者の自殺急増と報じられています。非正規職をはじめ、社会的に弱い立場にいる人から切られている。新自由主義が生み出してきた社会的な格差がさらに拡大しています。安倍政権下でどれほど雇用が破壊されてきたのかということです。菅政権は「安倍政治の継承」を宣言し、解雇の金銭解決を打ち出しています。闘う労働組合の復権は待ったなしの情勢です。

安倍政権下での改憲は阻止できました。しかし、菅はそれを継承した政権です。労働者は戦争と憲法改悪は絶対反対、絶対に許さない。改めて、改憲を絶対に許さない闘いにたちあがります。

昨年の11月集会では、原点に帰って「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」を具体的な姿・形にしよう、関西生コン支部弾圧粉砕の支援組織・運動を全国に組織しよう、改憲・戦争阻止!大行進運動を本格的に発展させよう、画期的な国際連帯闘争の広がりを引き受けられるだけの組織的力量をつけようと訴えました。

新自由主義がいかに社会を破壊してきたかは、誰の目にも明らかになりました。すべては国鉄分割・民営化から始まった。当該である私たち国鉄労働者が先頭にたち、新自由主義に決着をつける。その闘いに今こそたちあがることを訴えます。

全組合員の力で組織拡大へ

――組織拡大に向けた闘いについてお伺いします。

すべての闘いを組織拡大に結びつけていくことが最大の課題です。激しい攻撃との闘いの渦中でこそ、勝利の展望をつかむことができます。組織拡大についてもそうです。昨年はCTS幕張事業所から1名の組織拡大を実現しました。本人の胸の内を考えれば、よくぞ来てくれたという思いです。

この組織拡大も、会社が東労組解体に踏み込み、職場代表選にたったことが出発です。私がCTS幕張事業所の代表となってから、安全衛生委員会の委員としてともに職場の労働条件改善に取り組んできてくれました。16年に無期転換を「選別」する就業規則改悪に対しても「白紙撤回」の声を上げた仲間でもあります。その中で加入を決断してくれました。

そして、同じ思いの人は他にもたくさんいます。今は1名の拡大ですが、ここを突破口にもう一歩前進させたい。

CTSの過半数の労働者を獲得できれば、単に職場内にとどまらず、CTS労働者全体の労働条件を改善させる運動が可能になります。グループ会社の現状を根本から変えて、希望者全員が正社員になれる職場を実現しましょう。

この間の大会でも、「闘いなくして組織拡大なし」「すべてを組織拡大の観点から」と掲げてきました。全組合員の力を集結して、JR―CTSを貫く本格的組織拡大を実現させたい。それこそが会社の攻撃を打ち砕く力です。その条件は大きく生み出されています。2021年をその可能性をつかみとる1年にしましょう。

日刊動労千葉 第8892号

闘 春 2021.1.1

 

時代が動く

新型コロナ禍は新自由主義の闇を誰の目にも明らかにしました。資本主義がいかに脆弱か、新自由主義が「公的医療」をはじめ社会そのものを崩壊させ、どれほどの格差を生み出してきたのかを。
全世界で炎のような労働者階級の総反乱が始まっています。時代が動き出しています。コロナ禍の困難を突いてかちとられた11月労働者集会の画期的な成功、呼びかけ三労組(動労千葉、関西生コン支部、港合同)は、労働運動の変革に向けて時代の先頭に立つことを表明しました。

 組織拡大こそ

2021年、決意あらたに新型コロナに便乗した分割・民営化型の大攻撃、菅政権の改憲・戦争・行革攻撃と対決しよう。医療労働者の決起への連帯の拡大に見られるように、労働者が団結する条件は広汎に生まれています。問われているのは、積みあがる怒りの声を団結した闘いに組織することです。
JR東日本における、1500億円のコストカット、休業命令に関する就業規則改悪、なにより年末手当の回答は過去最悪の減額でした。こうした攻撃は、CTSをはじめとしたグループ会社の労働者に直結します。貨物における闘いも、改悪人事賃金制度下で新たな局面に入っています。
コロナ禍で、日々の列車運行を支える現場労働者の怒りを、組織拡大で力のある闘いに組織しよう。

 闘いの課題

1.コロナ感染症に便乗した国鉄分割・民営化型の大攻撃に立ち向かう万全の闘争体制を確立しよう! ワンマン運転拡大阻止! 外注化粉砕! 反合・運転保安闘争の発展をかけて3月ダイ改闘争に総決起を開始しよう!

2.動労千葉の原点、1047名解雇撤回―JR復帰、国鉄闘争全国運動の発展をかちとろう!

3.「生きさせろ!」の怒りの声を結集し、労働運動とストライキの復権をかけて21春闘に起ち上ろう!

4.改憲と戦争、働き方改革・行革攻撃―社会丸ごと民営化攻撃粉砕、反動菅政権打倒に向けて全力で闘いに起ち上ろう!

5.JR―グループ会社を貫いて組織拡大を実現しよう! 時代が変わろうとしている。今ならできる。全組合員の力を組織拡大の一点に集中しよう!
職場闘争無くして組織拡大なし。反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし。外注化―転籍攻撃、ジョブローテーション―運転士・車掌廃止攻撃を阻止する最大の力は組織拡大です。

2021年、われわれは、労働運動変革のために全力で起ちあがる。大失業が社会をのみ込もうとしている。社会にこれほど深刻な対立と衝突があるというのに、それが労働者の闘いとならずに封じ込められている現実を打破しなければならない。「労組なき社会」など絶対に許さない。三労組共闘の力で‘闘う労働組合の全国ネットワーク’を必ずつくりあげる。2021年を労働運動復権の年にしよう。

2021年
動労千葉団結旗開き
●1月9日(土)13時
●千葉市・DC会館

2021年1月13日水曜日

闘いなくして安全なし No.291


乗務員「混み運用」、支社・
管理職の乗務拡大反対!
職場から反対の声をあげよう!

 JR千葉支社は昨年12月24日、3月ダイ改の労働条件提案を行いました。しかし、運転士・車掌個別の標準数を示すことさえ拒否しています。運転士・車掌の職名を廃止して「乗務係」としたから、要員数も個別には考えないというのです。
 同時に、「担当業務間の相互運用を行う」と提案しています。ワンマン運転拡大と合わせて、混み運用にまで踏み込んでいるのです。
 また、4月から管理者や支社課員の乗務を拡大する提案も行われました。
 19年3月ダイ改での乗務員勤務制度改悪の当初は、支社課員などの乗務は「短時間行路だけ」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者だけ」でした。
 しかし、「コロナ対策」を口実に、なし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理者たちまで乗務させています。それを既成事実にして、4月からは制度化すると提案してきているのです。
 そもそも、この制度は朝夕のラッシュ時間帯に支社課員等を使って、乗務員を劇的に減らそうという攻撃でした。会社はその攻撃をいよいよ本格化させようとしています。

職場からの反対が攻撃を止める力

 「普段はデスクワークで片手間的に乗務」というの鉄道の安全も、乗務員の仕事もあまりに軽んじています。混み運用も、運転士と車掌では役割も仕事も異なります。安全を無視して、「一緒でいい」などというのは、絶対に認められません。
 会社はコロナ禍さえ利用して現場を黙らせ、攻撃を一挙に進めようとしています。だからこそ、職場から反対の声をあげて行動することが、会社の攻撃への最大の反撃です。


【ダイ改労働条件提案(12/24)にて】

 乗務主務、乗務主任、乗務指導係、乗務係について、各業務に関する必要な教育を行ったうえで、順次、担当業務間の相互運用を行う。

【「社員の多様な働き方のさらなる推進」提案にて】
指導担当、管理者、支社課員、当務主務の社員が短時間行路以外の行路にも乗務する。
②支社課員については、乗務から離れている期間によらず乗務経験のある社員を対象とする。

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