乗務員の「相互運用」反対
支社・管理職の乗務拡大反対
JR千葉支社は昨年12月24日、3月ダイ改の労働条件について提案を行いました。しかし、運転士・車掌個別の標準数を示すことさえ拒否しています。運転士・車掌の職名を廃止して「乗務係」としたから運転士・車掌については要員数も個別には考えないというのです。
同時に、「担当業務間の相互運用を行う」と提案しています。運転士に車掌の業務もやらせる相互運用に踏み込み、ワンマン運転拡大とセットで車掌業務をなくす攻撃です。
また、4月から管理者や支社課員の乗務を拡大する提案も行われました。
19年3月ダイ改での乗務員勤務制度改悪の当初は、支社課員などの乗務は「短時間行路だけ」「制度実施後に運転士から支社等に異動して兼務発令された者だけ」でした。
しかし、「コロナ対策」を口実に、なし崩し的に一般行路への乗務や「兼務対象外」とされた管理者たちまで乗務させています。それを既成事実にして、4月からは制度化すると提案してきているのです。
そもそも、この制度は朝夕のラッシュ時間帯に支社課員等を使って乗務員を劇的に減らそうという攻撃でした会社はその攻撃をいよいよ本格化させようとしています。
職場からの反対が攻撃を止める力
「普段はデスクワークで片手間的に乗務」というの鉄道の安全も、乗務員の仕事もあまりに軽んじています。「混み運用」も、運転士と車掌では役割も仕事も異なります。安全を無視して、「一緒でいい」などというのは、絶対に認められません。
会社はコロナ禍さえ利用して現場を黙らせ、攻撃を一挙に進めようとしています。だからこそ、職場から反対の声をあげて行動することが、会社の攻撃への最大の反撃です。
【ダイ改労働条件の提案】
乗務主務、乗務主任、乗務指導係、乗務係について、各業務に関する必要な教育を行ったうえで、順次、担当業務間の相互運用を行う。
【「社員の多様な働き方のさらなる推進」提案】
①指導担当、管理者、支社課員、当務主務の社員が短時間行路以外の行路にも乗務する。
②支社課員については、乗務から離れている期間によらず乗務経験のある社員を対象とする。
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