2022年3月23日水曜日

外注化阻止ニュース 第573号


JR東日本 ベアゼロ回答
矛盾を現場に押し付けるな
物価上昇の中、大幅賃上げは当然だ

 JR東日本は3月17日、4月1日以降の新賃金に関する回答を行いました。会社は「2年連続赤字」「業績を踏まえれば引き続き厳しい判断をせざるを得ない状況」と言ってベースアップゼロの回答を強行しました。

戦争で物価高が加速


 赤字の矛盾を労働者に押し付けること自体が許せません。2~3月過程でもさまざまな生活必需品の値段が上がっています。ウクライナ戦争などの影響で今後も物価上昇が進むと言われ、大幅な賃上げがなければ、実質賃金は低下していくことになり、労働者の生活が犠牲にされてしまいます。
 そもそも会社は昨年の定期昇給をカットしています。夏季・年末手当もコロナ以前と比較すると年間で2か月分以上が減らされています。カットした定期昇給分を含めた大幅な賃上げを行うのは当然です。

赤字でも株主配当377億円


 JR東日本はコロナ禍前まで過去最高益を更新し続けてきました。その上で、昨年度の株主配当は377億円で「赤字でも配当金を支払う会社」第3位です(『会社四季報』)。
 今年度の配当も昨年度並の予定です。それで「現場労働者に賃上げする金はない」とでも言うのでしょうか? JR東日本の内部留保は2兆円を超えているのです。
 会社の関心は「株主利益」「利潤追求」ばかりで、現場労働者をないがしろにしています。こんなやり方は絶対に許せません。

CTSは大幅賃上げの回答を!

 会社は「融合と連携で構造改革を加速」「会社発足以来の組織再編」と職名廃止・融合化からの大合理化を狙っています。現場への矛盾の押しつけを許さないためにも、必要なのは闘う労働組合です。引き続きJR東日本・CTSに対して大場は賃上げを求めていこう!

JR東日本回答(3/17)

1 4月1日現在、満55歳未満の社員
  定期昇給を実施、昇給係数は4
  (平均6311円増+1.97%)
2 精算は6月24日(金)以降、準備でき次第


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