内房線の倒木でパンタグラフ破損(2/17)
2両のワンマン運転なら対応不能
2月17日早朝、内房線千倉駅~千歳駅間で、木更津発、安房鴨川行のE131系4両編成(2123M、R12+R07)が倒木と支障し、先頭のR12編成のパンタグラフが大きく破損する事態となった。
千倉駅を発車した後、走行中に運転士が空転を感じてノッチをオフにしたという。惰行運転で千歳駅まで運転を継続し、車両点検を行ったところ先頭のR12編成のパンタグラフが大きく破損していることが判明した。沿線の倒木が支障し、パンタグラフが破損したと推定されている。
この編成には20数名の乗客が乗っていた。今回は惰行運転で千歳駅まで到達できたこと、4両編成のツーマン運転だったことなどがまだ幸いしたが、2両編成のワンマン運転で駅間で停止した場合、事故対応、乗客対応などほとんど対応不能に陥ったことは明らかだ。
第一陣は千葉派出から!!
事故の報を受けて駆け付けた第1陣は、千葉からタクシーで約4万円、2時間かけて駆けつけた千葉派出の検査係だ。さらに、第二陣以降に駆けつけたのも幕張車両センターと木更津の検査係だった。本来なら鴨川派出が即応するべきところだろうが、度重なる体制縮小で鴨川からは人が出せなかったということだ。結局、対応は午後を過ぎても終わらなかった。
JR東日本は、どんどん駅の無人化を進めており、近隣の駅や派出から駆けつける体制も圧倒的に弱体化している。
3・12ダイ改では、CTS鴨川派出の体制がさらに縮小され、CTS銚子派出は廃止されようとしているが断じて認められない。外周区に検査係が常駐する体制が絶対に必要だ。
ワンマン運転拡大するな!
外房・内房ワンマン運転が開始された直後の昨年3月16日には、外房線・太東駅で男性がワンマン列車から降車しようとしていた際にドアが閉まり、ホーム上に転倒して大腿部を骨折するという重大事故が発生している。2両編成の後方車両、1番後ろのドアから降りるときにおこった転倒事故で、車掌が乗務していれば完全に防げた事故だった。この事故に関して千葉支社は新聞報道が出るまで、プレス発表して社会的に公表すらことすらしなかった。
昨年4月20日には江見駅でも同様の事故がおきている。
ワンマン運転では、ただでさえドアの開け閉めや乗客対応など、運転士が極度に神経をすり減らして運転せざるをえない。動物との衝突、倒木・倒竹が増加し、車両故障も頻発している。
接続のアナウンスまでやらせるのか!!
2月20日の定期委員会では、組合員から「ワンマンでダイヤが乱れた時の接続のアナウンスまで運転士にやらせるのはおかしい」との指摘も出された。
危険なワンマン運転は直ちに中止しろ! 3・12ダイ改でのワンマン運転拡大をやめろ!
全組合員は一致団結して3・12ストライキに立ち上がろう!
3月12日(土) 13時30分
千葉商工会議所 第1ホール(14階)