2023年2月1日水曜日

日刊動労千葉 第9226号

民主労総への大弾圧許すな!
市東さんの農地を奪うな!
3労組が強制収用中止を求める申し入れ


市東さんの農地を奪うな!
3労組が強制収用中止を求める申し入れ

三里塚反対同盟の市東孝雄さんの農地を強制的に奪おうとする攻撃が切迫している。岸田政権が大軍拡攻撃のなかで、空港の軍事利用を画策していることは明らかだ。こんな攻撃を許すことはできない。
動労千葉、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組・港合同の3労組が強制収用中止を求める申し入れを行った。以下、全文を紹介する。

市東孝雄さん耕作地の強制収用中止を求める申入れ

成田国際空港会社
取締役社長 田村明比古殿

私たち三労組は、三里塚芝山連合空港反対同盟と連帯し、ともに闘い続けてきた立場から、成田国際空港会社が千葉地裁に申し立てた市東孝雄さんが耕す天神峰農地に係わる「建物等収去命令」と「工作物収去命令」を直ちに取り下げ、強制執行を行わないよう強く申し入れるものである。
対象とされた農地は、市東家が三代・百年にわたって耕し続けてきた農地であり、市東孝雄さんに耕作権があることは明らかである。また、農地の強制的な収用手続きを進める成田国際空港会社のやり方は、前身である空港公団が、1993年に「あらゆる意味において強制的な手段はとらない」と誓約した経緯や、強制執行を行わなければならない緊急性、必要性がどこにもないこと等を考えれば、不当極まるものであることも明らかだ。
さらに、この間の防衛力強化・大軍拡をめぐる議論の中で、浜田防衛大臣が成田空港と下地島空港の軍事利用を明言していることを見れば、強制執行の画策は「機能強化」に名を借りた軍事転用計画だと言わざるを得ない。
従って、表記のとおり強く申し入れるものである。
2023年1月26日

国鉄千葉動力車労働組合
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合・港合同

1・25反対同盟 NAA(成田空港会社)本社に申し入れ


(東京新聞の記事)


民主労総への大弾圧許すな!
労組弾圧を徹底的に弾劾する!

 

1月18日、国家情報院と警察が民主労総本部と保健医療労組事務所、数カ所の組合員宅などを「国家保安法違反」の容疑で急襲し、700名余の警察とエアーマットやはしご車まで動員され、8時間に及ぶ家宅捜索を行った。
また翌19日には、民主労総と韓国労総の建設労組など34ヶ所に「組合員の採用強要」の容疑で家宅捜索を同時多発的に行った。
断じて許されない暴挙だ!

国情院が民主労総を捜索したのは今回が初めてだ。国情院とはそもそも大統領直轄の秘密警察であり、これまでも「反共」の名の下に労働運動・市民運動への数限りない弾圧を行い、スパイ事件をデッチ上げ、拷問などを行ってきた組織だ。国家保安法は、日本の治安維持法をモデルにしたといわれる極悪の治安弾圧法である。
19日の建設労組などへの捜索では労組活動に関連したすべての資料が押収の対象となったという。雇用が不安定な日雇いの建設労働者を組合を通して雇用を保障させる雇用安定活動は、労組にとって当たり前の活動だ。
ユンソンニョル政権は、昨年158名が亡くなった李泰院事件はじめ支持率低下のなか、貨物連帯ストに大打撃を受け、「労組腐敗撲滅」「労働改革」を掲げ、あからさまな労働運動弾圧に乗り出している。また、来年には国情院の対共捜査権が警察に移管される為に自らの存在価値を証明することも背景にあると民主労総は指摘している。
民主労総は18日、「労働組合と民主労総を傷つけ、孤立させようとするユンソンニョル政権の暴挙に対し、強力な闘争に突入する。……稀代の悪法である国家保安法撤廃と共に、労働者と市民の血と汗で切り開かれた民主主義の死守闘争に打って出る。」とただちに声明を発表した。この闘いに固く連帯する。
われわれは、この労組つぶしを狙った大弾圧を徹底的に弾劾するとともに、この弾圧自身が、いま世界中に切迫する戦争への危機からかけられていることをはっきりと見すえなければならない。戦争体制づくりにとって最大の敵は闘う労働組合だ。戦争体制に抵抗できるのは現場の労働者の闘いだからだ。
2月12日国鉄集会には、韓国・鉄道労組ソウル地本の代表団が大挙来日する。集会に大結集し、弾圧をはねのけ共に闘おう。

2・12国鉄集会
●2月12日(日)午後2時
●東京・江戸川区総合文化センター 小ホール