2023年2月21日火曜日

日刊動労千葉 第9235号

CTS 現場の要求は“一時金”でなく
月額3万9千円のベア

 

大幅賃上げの獲得へ23春闘行動に起とう

一時金でごまかすな

CTSは2月13日、物価上昇の中での生活支援として一律3万円の特別支援一時金を支給することを通達した(支給は2月24日)。

動労千葉は昨年、夏と冬の期末手当(ボーナス)をめぐる交渉で、現場からの切実な声として大幅賃上げとともに物価高騰対策「一律10万円の特別手当支給」を求めてきた。今回の手当支給はその一定の成果とはいえ、この額では焼け石に水と言わざるをえない。いま求められているのは、一時金3万円でなく「月額」3万円以上の賃上げ(ベースアップ)だ。

〈すでに年間の支出増は10万円以上!〉

一般家庭の消費支出増は、この1年で10万円以上だ。とくに水光熱費・食品はとどまるところを知らず、ガソリン代も高止まりしたままだ。

東京電力はこの一年で約30%の値上げをしたが、今年の春にさらに30%の値上げを宣言している。単純計算で、一昨年、1万円だった電気代がすでに1万3000円(1・3倍)、春以降は1万6900円となる。食品は、大手だけでも昨年1月~12月で累計2万822品目が値上げ、平均の値上げ率は14%。さらに今年は1~4月でも累計で7390品目、平均値上げ率は昨年を超える18%にのぼる。

本当に怖くなるような値上がりだ。CTSの安月給では生きてすらいけない。

約8割が「生活費足りない」

こうした状況を反映し、CTS春闘アンケートでは、賃上げ希望額(平均)は約3万9千円となった。「生活費は足りていますか?」という質問に対して「余裕がある」「だいたい足りる」が22%、「ときどき不足する」「いつも不足」が78%となった。アンケートには「給料の額を見てむなしくなる」「転職という言葉が頭をよぎる」「将来のことを考えるのが難しい」「無条件で住宅手当を支給してほしい」と切実きわまりない声があふれている。

闘って賃上げ獲得を!

政府・自民党や経団連が「賃上げを各企業に要請」などと報道されているが、ふざけるのもいい加減にしろという話だ。この30年間で、誰がここまで労働者の権利を破壊し、生活を破壊してきたのか! 数千万人もの労働者を非正規雇用に置きかえてきたのは自民党と財界ではないか。そして、その先頭をきって労組破壊と業務外注化・非正規職化、鉄道労働者の低賃金化をすすめてきたのがJRだ。

アメリカ、イギリスを始め、全世界で物価高騰にたいする歴史的ともいえるストライキが巻き起こっている。フランスでは、年金支給の切り下げにたいして百万人がデモに立ち上がった。日本でも、「一律10%の賃上げ」を求める非正規春闘がおきている。闘わなければ生きていけない時代だ。一人ひとりが現場から声を上げ、今年こそ大幅賃上げをかちとろう。動労千葉に加入し23春闘をともに闘おう!

いよいよ山田護さんが意見陳述

65歳以降雇用延長・外注化粉砕裁判に結集を(3月1日10時~ 千葉地裁601号法廷)

3月1日(水)10時から、65歳以降雇用延長をめぐる裁判が千葉地裁で開かれる。

一昨年の提訴以降、雇用延長を拒否された多くの組合員が追加申し立てを行ってきたが、この間の裁判では書面のやり取りに終始してきたが、次回の裁判では当該組合員である山田護特別執行委員が、口頭での意見陳述を行う。

傍聴行動に大結集し、裁判の勝利をかちとろう!