第30回労組交流センター総会開催(2/4-5)
11月労働者集会への 1万結集を実現しよう!
連合の戦争勢力化に抗し階級的労働運動を!
時代認識をめぐり真正面からの議論を!
2月4日~5日の両日、千葉市内において、全国労働組合交流センター第30回定期全国総会が開催された。
今回の総会は、ウクライナ戦争開戦から1年を迎える中、岸田政権が大軍拡をはじめ社会の全てを戦争に向かって総動員しようとするなど歴史の分岐点となる情勢での開催となった。
総会は、連合が一切の求心力を失い、その一方で自民党との一体化をはかり、歴史的な大軍拡に対して一言も声を上げないことで全てを容認し、公然たる改憲勢力ー戦争勢力になろうとしていること、こうした情勢の中で、「反連合、反全労連」「自力・自闘・連帯」を掲げて闘う統一戦線をめざす、との労組交流センターの設立趣旨をあらためて確認し、真に階級的な労働運動の再生に向けて組織の強化をはかり、11月全国労組労働者総決起集会への1万人結集に向けて全力で取り組むことなどを全体で確認した。
連合の23春闘方針は、日経連と全く同じだー関委員長
総会第1日目には来賓として動労千葉の関委員長があいさつを行い、「連合は23春闘の方針で、『人への投資』と記すなど日経連と全く同じことを主張している。連合はもはや死んだといっていい。大軍拡と戦争に向けた国家改造攻撃と一体のローカル線切り捨て攻撃をJRと国が一緒になって行おうとしている。これ自体、国鉄分割・民営化が間違いだったということだ。そのことを声を大にして訴えなければならない。動労千葉は、23春闘勝利、3月ダイ改阻止に向けてストライキを配置して闘いぬく。11集会の1万人結集へ向けて、本日の総会を期して全力を尽くそう」と訴えた。
方針提起の後には討論が2日間にわたって行われ、最初に討論に立った新潟労組交流センターの仲間からは、「昨年の11月集会に向けて3労組アピール(昨年2月)への賛同集めに全力をあげ、これまでの壁を超えて1人で二桁の賛同を得ることができたこと、百カ所以上のオルグを行い、その中でアピールに対する感動的なメッセージが寄せられるなど、3労組アピールに共感する労働者は決して少なくない」と11月集会への組織化の教訓を交えて報告を行った。
職場で議論が巻き起これば情勢は大きく動くー田中代表
2日目には動労千葉からの発言が行われ、融合化による千葉支社管内157駅、6運輸区の8つの統括センターへの集約は、通勤や勤務場所、勤務指定など労働者の権利や労働条件、団結を破壊する攻撃であり、職場の怒りや不安の声を集めて闘うことが必要であること、そして何よりも階級的労働運動の復権が最大の課題であることを訴えた。さらにJRと国による全線の4割に及ぶローカル線廃線化攻撃に対して久留里線沿線の住民を中心に久留里線と地域を守る会が起ち上げられて猛然と署名が取り組まれていることなどを紹介し、ローカル線廃線化阻止に向けて労働組合と地域が一体となって取り組むことの重要性を訴えた。
最後に田中代表は、「戦争が始まり経験したことのない時代を迎えている。時代認識をめぐって何が起きているのか真正面から議論することが一番大事だ。職場で議論が巻き起これば情勢は大きく動く。11月へ向けて1万人の結集を実現しよう」とまとめた。
最後に、2023年度の役員体制が報告され、全国労組交流センター総会は、成功裡に終了した。
■全国労組交流センター担当役員
代表運営委員 田 中 康 宏 顧 問
常任運営委員 中 村 仁 副委員長
全国運営委員 川 崎 昌 浩 執行委員