外注化で労災事故が多発
JR発足後に300人超の労働者が死亡
JR発足後から2006年8月までに労災事故によって死亡したJRの正社員は66人、下請け労働者は251人に上ると言われます。犠牲は下請け労働者に集中しています。
■京葉線、19歳の青年の死
4月17日、京葉線の鉄橋の補修工事で孫請けの19歳の青年労働者が労災で命を落としました。命綱なしでの作業中、足場がはずれて転落したのです。
4月9日には和歌山でJR東日本の子会社の労働者が鉄板の下敷きとなり死亡しています。
ところが、いずれもJR東日本は責任をとらないのです。下請け会社と現場労働者に責任が押しつけられ、殺されたのです。
■営利優先の外注化が事故の原因
何が事故の原因なのでしょうか。
厚生労働省が2002年に鉄道の安全に関する省令を事前規制から事後チェックへと変えたことも重大な原因です。
しかし、何よりJRによる営利優先の外注化が事故を引き起こしているのです。大切な仕事を片っぱしから外注化し、その契約価格を値切れば安全が犠牲になることは一目瞭然です。
平均で毎年10人以上の労働者が労災で命を落とす職場は尋常ではありません。働く者の命を軽視する外注化には毅然として反対しよう。