戻る場所のない出向
会社「(出向は)短くなる場合もあるし長くなる場合もある」
自己保身で組合員にウソをいう東労組幹部
東労組は、1000人規模の強制出向について「出向期間は3年が原則」「復帰は元職場を基本」などと宣伝しています。(「『グループ会社と一体となった業務体制のさらなる推進』に関する覚書解説集」)
しかし、この解説集をよく読んでみると、会社は一言も「3年で必ず戻すと言った」とは書いてません。協約206条に基づき取り扱うことにしたから原則3年なのだと得手勝手に〈解説〉しているだけです。
東労組は「出向期間を短縮する場合があることも確認した」と書いています。ところが動労総連合と会社で行われた団交では、「期限は3年が基本だが、短くなる場合もあるし長くなる場合もある」と話しています。〈長くなる〉場合を、東労組は意図的に欠落させています。
会社は「3年後に総入れ替えは困難なので時機を見て(出向の)入れ替えを行う」としています。しかし、ハンドル担当者を丸ごと請負会社に出向させているのに、どうやって順繰りに入れ替えで出向したり戻したりできるのか。
結局、保線を外注化した時のように、ズルズルと出向を延長していく魂胆なのは目に見えています。
会社提案の資料にあるグラフは、10年後も検修要員は本体に約3000人ぐらい残るかのように描かれています。
これも実際には、今回は外注化を実施しない機動班と構内計画が10年後まで本体に残っていると仮定した場合の数です。実際には、会社は「機動班と構内計画はあくまでも委託対象業務と考えている」と断定しています。
自己保身のためにウソで組合員を犠牲にする東労組幹部を制動を打ち破って反対の声をあげよう。