2012年7月31日火曜日

国鉄水戸動力車労働組合 ストライキ決行!

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安全無視の車両除染作業に断固反対し、
本日ストライキ決行!!

労働者と地域住民の安全のためにストライキ決行

 JR常陸大子運輸科で働くすべての仲間の皆さん。そして地域住民の皆さん。JR水戸支社は私たち現場労働者の反対を押し切り本日からこの常陸大子構内で気動車のラジエター除染作業を強行しようとしています。大子の車両は放射能の高い地域を走行するので、エンジンを冷やすための空気を取り込むラジエターには放射能を含むチリが集中します。JR水戸支社は、当初このチリを圧縮空気で吹き飛ばそうとしましたが、現場の労働者から放射性物質を拡散させる作業には反対するとの声が上がりました。すると今度は「高圧水で洗浄すれば問題ない」として作業を本日から強行しようとしています。
 会社は「空間線量と変わらないから安全」と言いながら、テスト洗浄の際には雨具・ゴーグル・専用マスクでの完全防備で作業を行いました。口では「問題ない」と言いながら、会社も放射能を扱う除染作業であることを認めているのです。放射能の悪影響は「外部被曝」よりも放射性物質を体内に取り込む「内部被曝」の方が深刻です。体内に入った放射性物質は体の内側から直接に細胞や遺伝子を傷つけ、がんや白血病を引き起こす原因になります。広島や長崎の原爆投下では、多くの被爆者が生き残ったのちも内部被ばくによる病気に苦しめられ続けています。また高圧水洗浄であっても、チリを含んだ水が溜まれば放射能で汚染されたホットスポットができます。しかし会社はこうした事実を無視しています。健康被害の不安を訴える労働者に対してなんら明確な回答はなされていません。
 私たち動労水戸の組合員は、労働者と地域住民の了解無き除染作業に断固反対し、本日ストライキを決行します。

青年への被曝労働強制をやめろ!

 私たちは、「ラジエター清掃は放射能を扱う除染作業である。危険がある以上、特に若い労働者には絶対に作業をさせてはいけない。」と要求してきましたが、会社側は「国の言う基準より線量が低いから問題ない」とあくまでも作業をさせようとしています。ウソと隠ぺいで原発事故収束を宣言し、多くの人たちの怒りの声を無視して大飯原発を再稼働した国の「基準」を盾に、被曝労働を強制するJR東日本を絶対に許すわけにはいきません。
 また、何より許せないことは、JRが「福島では線量がもっと高い」と福島の現状を引き合いに出し、労働者の不安や当然の要求を黙らせようとしていることです。会社は福島が高線量地帯であることを認めながら、何か対策を取るのではなく「それくらいの放射線は我慢しろ」と言うのです。こういう無責任とデタラメを絶対に許すことはできません。労働組合には人々の命と安全を守る社会的責任があります。私たちは福島をはじめすべての人々との連帯にかけてとことん闘います。

命と安全を丸投げする「検修部門外注化」に絶対反対します

 こうした労働者と地域住民や乗客に対するJR東日本の安全無視と無責任は、鉄道会社としてのすべての責任を外注会社に丸投げする10月1日からの「検修・構内業務外注化」に現れています。被曝しようが、ホットスポットができようが、安全がないがしろになろうが、その責任はJRではなく「関連会社」にすり替えられていこうとしています。外注化を今後あらゆる部門で進めていくと会社は明言しています。私たちが「被曝労働」も「外注化」もやむを得ないことなどとあきらめたらどうなるでしょうか。命も安全もよりいっそう捨てられていくということです。国も企業はカネ儲けのためなら労働者も住民も守りません。今の政府や東京電力を見るだけでそのことははっきりとしています。
 昨日7月29日、数万人の人々が原発の停止と再稼働反対を訴え、国会議事堂を包囲する行動に立ちました。原発事故と放射能汚染に対し、なんら責任を取らない国や大企業に対する怒りは社会に満ち満ちています。会社の決めた事だからとあきらめる必要は全くありません。共に闘い、安全無視の除染作業を必ず阻止しよう!

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