新津車両製作所
低コスト狙い直営から外注化
雇用と安全破壊許すな
社員全員が出向、次は転籍
JR東日本は9月25日、来年4月1日から新津車両製作所(新潟県)の車両製造に関わる事業を株式会社総合車両製作所(J - TREC)に移管することを発表しました。
非現業社員120人、現業社員200人全員も出向になります。製造部門の一部については東日本トランスポーテック株式会社に孫請けさせようとしています。
新津車両製作所は、JR東日本直営の車両製造工場で、部品の加工から組み立てまでを一貫して行っています。外注先のJ - TRECは、昨年4月にJR東日本が買収した「東急車輌」という会社です。
会社は、「3年間の出向だ」と説明していますが、新津車両製作所で働いていた労働者にとって、丸ごとの外注化はもはや戻る場所がないことを意味します。転籍まで後一歩なのです。
低コスト化で海外進出狙う
JR東日本は「グループ経営構想V」において鉄道車両製造事業を「経営の第4の柱」とすることを明らかにしています。
JR東日本自身の車両調達の低コスト化を図りつつ、安価な価格によって国内外市場での車両販売競争に参入しようとしているのです。
コスト削減のために外注化を強行し、労働条件と賃金が切り下げられ、安全が破壊されていくのです。J - TRECでは昨年4月の子会社化後に死亡事故が起きています。
JR東日本は、社員への説明に先立ち各労働組合に提案をしました。しかし、東労組も国労もJR労組も団交では、外注化を前提に出向先の労働条件だけを要請しています。
東労組は、「組合が努力し苦労してきた『第4の柱』を担うための労働条件・労働環境を求めていこう」などと資本と一体で外注化を推進しているのです。
外注化と闘う労働組合が必要です。動労千葉とともに外注化と闘おう。