2013年10月13日日曜日

動労千葉震災レポートNo.59

高濃度汚染のオリンピック開催予定
東京オリンピックに群がる安倍・猪瀬を打倒しよう!

安倍首相は、世界に大うそをつき福島を踏みにじって、オリンピックの東京誘致を強行した。「汚染水は完全にブロックされている」なる虚言は世論調査でも8%しか信用されず、まさに安倍は「裸の王様」だ。2020年を待たず、東京誘致は破産必至である。

オリンピック会場予定地が集中する東京湾岸地域は、至る所にホットスポットがある。地上を汚染した莫大な放射性物質は、時間をかけて川や海に流れ出し汚染を拡大して行く。
競技場の集中する「夢の島」や選手村予定地の「晴海ふ頭公園」では、3,000Bq/kgの放射能が検出されている。
極めつけは、クロスカントリー、海上競技場、マウンテンバイクが予定されている中央防波堤埋め立て地である。ここには8,000Bq/kg~100,000Bq/kgの清掃工場焼却灰、下水汚泥焼却灰、上水沈殿物が山のように投棄されている。
8月現在、中央防波堤南半分は小学校生徒などの見学コースから外され、一般の人たちの立ち入りが禁止されている地区だ。

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こんなところでオリンピックを開催することを、世界の労働者人民は認めるはずがない。日本では、労働安全衛生法で放射線管理区域が規定されている。40,000Bq/m2(800Bq/kg)以上に汚染されている地区のことで、飲食はもちろん宿泊も許されず、そこから出る時は汚染度のチェックが義務付けられる。安倍政権は、福島の人々を中心に数百万にも及ぶ人々を放射線管理区域の中に閉じ込めるばかりか、そこへの期間運動まで展開している。
この驚くべき悪行に「お墨付き」を与えるために、オリンピックと来日する選手たちを利用しようというのだ。

安倍・猪瀬は、「国家戦略特区」「雇用特区」「五輪特区」の導入をもって、労働基本権を奪い去り、民営化・外注化・非正規職化の全面的な拡大を強行しようとしている。
私たちは、国鉄、自治体、教育、郵政労働者を中心に、あらゆる職場から闘う労働組合を甦らせ、オリンピック誘致を安倍・猪瀬の命取りに転化して行く決意だ。

2013年10月10日
動労千葉国際連帯委員会

DC通信No.184から転載