「高齢者の雇用の場の確保」はウソだった
全部ウソだった
JRは「高齢者の雇用の場の確保のため」と言って業務外注化を始めた。しかし、本音は別なところにあり、そんな綺麗事が全部ウソなのは初めからはっきりしていた。実際、会社の主張もどんどん変わり、結局は「グループ会社と一体となった業務体制のさらなる推進」と言うようになった。ごまかし的な言い方をしているが、要するに、「車両や線路のメンテナンスなど、カネばかりかかって利益を生まない部門はこれからはJR本体ではやらない。全部下請けに放り出して徹底的にコストを削る」ということだった。
それは誰の目にもわかることで、だから職場はみんな外注化に反対した。しかし、その時、会社の代弁者になって「高齢者の雇用の場の確保のためだから仕方ない」と全く同じことを繰り返し、反対する組合員の声を抑えつけ、外注化や強制出向を呑ませたのが東労組だった。