2018年10月4日木曜日

大会宣言

 本日われわれは、DC会館において第47回定期大会を開催し、乗務員勤務制度改悪を突破口としたJR大再編―第3の分割・民営化攻撃と対決し、組織拡大をめざして闘う方針を確立した。 われわれは今、30数年に及ぶ国鉄分割・民営化反対闘争の集大成と言うべき攻防の渦中にある。職場をめぐる激しい攻防から改憲―労働法制解体攻撃まで、すべてが2020年を焦点にして動きだしている。
 首相官邸の指示によって始まったJRにおける新たな労組破壊攻撃は、わずか数か月の間に東労組から数万人もの組合員が脱退する事態を生み出し、職場を一変させている。それと一体で、乗務員勤務制度改悪、鉄道業務の全面的外注化=分社化・転籍攻撃、ローカル線切り捨て・ワンマン化・廃線攻撃が堰を切ったように開始されている。JR東日本が発表した『変革2027』は、鉄道部門はすべて「外部」に出すことを前提にして書かれているのだ。JR貨物も人事賃金制度の抜本的な改悪を強行しようとしている。
 それは、恐るべき安全の崩壊、雇用・権利破壊、殺人的労働強化をもたらす攻撃だ。絶対に乗務員勤務制度改悪―分社化・転籍攻撃を許してはならない。ローカル線切り捨てに対する地域ぐるみの闘いを前進させよう。われわれは3月ダイ改合理化阻止に向け、直ちに闘争体制を確立する。
 国鉄分割・民営化との30年におよぶ闘いは、ついに攻撃の本質を白日の下に引きだした。「JRに法的責任なし」どころか、不当労働行為だと最高裁が認定した「不採用基準」を作るよう命じたのはJR設立委員会であった。真実は暴かれた。今こそ国鉄1047名解雇撤回に向けて前進するときだ。
 動労千葉は今、多くの組合員が定年退職(再雇用)する組織的転換を迎えている。会社は、労働者の誇りを打ち砕く酷い労働条件を強制し、さらには外注化拡大のために利用しようとしている。その渦中で組合員が必死に働き、闘っている。大量退職問題への対応を動労千葉の最重要課題と位置づけ、定年延長と65歳まで働き続けることのできる職場・労働条件をかちとるために全力で闘おう。
 CTS幕張事業所における社員代表選挙の勝利は、大きな可能性と展望を示す画期的な勝利であった。労働組合と名のつくものすべてを潰そうという激しい攻撃の最中、動労千葉の候補者が圧倒的な支持を受けたのだ。それは、最低賃金ギリギリの劣悪な労働条件の下に置かれているCTS労働者の怒りの深さを示している。またそれは、18年に及ぶ外注化阻止闘争が切り開いた地平でもある。団結さえ崩さなければ展望は必ず生まれる。この地平をさらに広げ、組織拡大を実現しよう。
 安倍政権は改憲に向かって突進している。米トランプ政権は、中国、日本、全世界に貿易戦争を仕掛け、報復合戦が始まっている。世界経済がギシギシ音をたてて崩壊しようとしている。戦後70年にわたって阻んできた改憲・戦争への扉が開かれようとしている。改憲とは、民主的な社会のあり方を転覆し、「戦争のできる国」をつくろうとするクーデターだ。
 それと一体で、戦後最大の雇用・権利破壊が進行している。「働き方改革」・総非正規職化、社会保障制度解体攻撃と対決し、怒りの声を結集しよう。
 今、連帯労組関西地区生コン支部に大弾圧がかけられている。JRで起きていることも、UAゼンセンを先兵とした連合再編の動きも、日教組・自治労解体攻撃も、すべて改憲のための労働運動解体攻撃だ。今日まで改憲をおし止めてきた国鉄闘争の力を今こそ発揮し、闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう。労働者の国際連帯闘争を発展させ、11月労働者集会―改憲阻止!1万人大行進の成功をかちとろう。ストライキの復権をかけて19春闘に立ちあがろう。三里塚反対同盟との労農連帯闘争、常磐線全線開通強行阻止―被曝労働拒否闘争、沖縄・辺野古基地建設阻止闘争など、全国の闘う仲間と連帯して闘おう。 すべての力を組織強化・拡大の一点に集中しよう。組織拡大闘争は動労千葉の未来をかけた闘いだ。すべての闘いを組織拡大の視点から。職場闘争なくして組織拡大なし。反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし。
 動労千葉は結成40周年を迎える。われわれは、自らの歩んできた道を信じて新たな一歩を踏み出す。

右、宣言する。
 2018年9月30日
 国鉄千葉動力車労働組合 第47回定期大会