2021年4月6日火曜日

闘いなくして安全なし No.301


水戸線5両ワンマンで多くの
車掌が自宅待機・出勤予備に

 3月13日のダイ改で水戸線の全列車(常磐線直通は常磐線区間を含む小山~勝田間)で5両ワンマン運転開始が強行されました。とりわけ車掌の要員が大幅に削減され、水戸運輸区の標準数(乗務)は32減です。

合理化でいきなり自宅待機に

 この要員削減で連日、20人ほどの車掌が自宅待機、10人ほどが出勤予備とされています。
 これまで車掌の要員に余裕がある場合は特別改札につくことが通常でした。しかし、今度は「合理化ですぐに自宅待機」「出勤しても乗務させない」という扱いを行っています。
 これは、労働組合との協約に基づいて「一時帰休」を行ったJR東海、西日本などの対応とは似て非なるものです。
 JR東日本が行っているのは会社の合理化で要員を意図的に余らせて、一方的に「自宅待機」扱いにすることです。その先に昨年の就業規則改悪で作った「休業指定」を狙っていることは明らかです。
 また、この間のジョブローテーションで乗務員の駅への配転が相次いでいます。ワンマン運転拡大を、乗務員を無理矢理異動させることで団結を破壊する攻撃に利用しようとしていることも間違いありません。

ワンマン運転反対の声あげよう

 ワンマン運転は鉄道の安全を犠せいにする
ものです。すべての負担と責任を運転士に押し付けるものです。そして、車掌業務を削減することで、要員を削減して労働者の労働条件と団結を破壊する攻撃です。
 ワンマン運転に対しては地域から何度も反対の声があがっています。千葉支社には3871筆の署名が提出され、館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」という意見書を全会一致で採択しました。その中で、ワンマン運転で乗客が骨折するという事故も起きています。
 会社のさらなる攻撃を阻止し、ワンマン運転を撤回させる力は、現場からの反対の声と闘いです。地域の怒りとともに、ワンマン運転反対の声をあげよう。

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