2021年4月14日水曜日

闘いなくして安全なし No.302


 

地域の声ふみにじった
ワンマンで骨折の大事故
JRはただちにワンマン撤回を

  3月16日、外房線・太東駅で男性がワンマン列車から降車しようとしていた際にドアが閉まり、転倒・骨折した事故は、まさにワンマン運転が引き起こした事故です。
 当該運転士に事故の責任はありません。これまでなら車掌が安全を確認した上でドア扱いが行われました。小さなモニターを付けただけで「車掌がいなくても安全」とした会社のウソが暴かれたのです。

地域と現場労働者に謝罪すべき


 ワンマン運転の危険性は地域住民から何度も声が上がり、千葉支社に対する申し入れや署名運動も行われてきました。館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」意見書を全会一致で採択しています。
 しかし、千葉支社は地域から説明会を求められても「ワンマン運転で問題は起きていないから説明は必要ない」という態度で拒否しました。
 そして、ワンマン強行直後に乗客が骨折する重大事故を引き起こしたのです。
 会社はまずそのことを地域と現場労働者に謝罪し、ただちにワンマン運転を中止すべきです。そして、事故の詳細を明らかにして地域への十分な説明を行うのが当然です。


内房線と地域を守る会 第2回ワンマン運転問題
を考える勉強会(2020年11月22日)
事務局提起の8つの問題点・疑問点

①カメラだけで乗降の安全確認が確実に行えるのか。
②障害を持った方への配慮をどう考えているのか。
③運転士や乗客の急病、車内トラブル等への対応は?
④内房線特有の問題として、

1)無人駅が増えている中で、列車遅延時、災害時等に迅速かつ適切に対応できるのか。
2)多発している動物との衝突時に安全確認が本当に適切にできるのか。

⑤運転士の負担が高まることは確実であり、その結果、列車の安全走行に支障をきたすことはないのか。
⑥乗換などに対する車内案内はどう行われるのか。
⑦乗り越しなどの運賃精算はどう行われるのか。
⑧国交省通達には「ワンマン運転の実施に際して、利用客に対して相当な期間にわたって周知徹底を図ること」とある。館山市での説明会の要望に対して「プレス発表以外は決まっていないから説明しない」という態度ではなく、周知徹底を行うべきだ。

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