「ワンマンで乗客骨折」報道相次ぐ
ただちにワンマン運転撤回を
10月6日、今年3月に外房線ワンマン車両で発生した転倒・骨折事故について、千葉日報や共同通信はじめ各紙で報道されました。4月に内房線ワンマン車両で乗客がドアに挟まれそうになった事も報じられています。
事故の原因はワンマン運転化
事故は2両編成のワンマン列車で起きました。転倒したのは一番後方のドアで、車掌がいれば通常見える位置です。会社も「運転士の対応に問題はまったくない」と認めています。ワンマン化がこの事故の原因です。小さなモニターを付けただけで「車掌がいなくても安全」とした会社のウソが暴かれています。
矛盾を現場に押し付けるな
そもそも、ドア扱いは車掌にとっても神経を使う作業です。今年7月には京急久里浜駅で、目が不自由な男性の指を扉に挟んだまま電車が発車する事故が発生しています。そうした負担と責任のすべてを運転士に押し付けるなど絶対に許せません。
ワンマン運転では運転士に大きな負担がかかり、安全は犠牲にされます。ツーマン運転では車掌がホーム上の安全確認やドア開閉、発車前の放送、停止位置や発車時刻の確認などを行い、運転士とともに安全を守っています。それを運転士一人に行わせるのです。
鉄道の安全を犠牲に利益を優先
その目的はコスト削減以外にありません。会社はこれまで駅要員を削減し、委託化・無人化を進めてきました。さらに「駅社員がホームにいない仕組みを構築」と打ち出しています。その上に車掌まで削減すれば、鉄道の安全はもっと破壊されてしまいます。
鉄道は公共交通機関です。「利益」を基準に物事を進めること自体が根本的に間違っています。利益のために鉄道の安全と地域住民の生活を犠牲にさせてはなりません。その矛盾を労働者に押し付けることも許せません。
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