CTSは11月24日、2022年度年末手当について回答を行った(詳細は別表のとおり)。
昨年と比べ、社員・嘱託は基本賃金の2・4カ月と同額、一時金は1万円増だが、昨年末に支払われたコロナ慰労金(5千円)がなくなったので、昨年冬より実質で5千円の増額。
契約・パート社員の手当は昨年と同額、一時金が1万円円増額されたが、コロナ慰労金(5千円)がなくなったので、昨年冬より実質で5千円増となった。
物価のとどまることを知らない高騰の中で、組合要求(基本賃金の3・8カ月分)からはほど遠い超低額回答だ。また、同一労働同一賃金の観点から動労千葉は、契約・パート社員にも正社員と同じ基準での年末手当支給を求めたが、これまでと同様、大きな賃金格差を固定化する差別回答が強行された。こんなもの絶対に認めることはできない。
(別表)CTS 年末手当回答
社員 2・5カ月+一時金1万円
※年間支給額(4・9ヶ月)で昨年と同額。一時金は昨年より1万円増(昨年末に支給されたコロナ慰労金がなくなったため実質的に昨年末と比べ5千円増)
嘱託 2・5カ月+一時金2万円
※年間支給額(4・9ヶ月)で昨年と同額。一時金は昨年より1万円増(昨年末に支給されたコロナ慰労金がなくなったため実質的に昨年末と比べ5千円増)
契約社員(月100時間以上)
▽6カ月未満 無し
▽6カ月~1年未満 4万円 + 一時金3・5万円
▽1年~3年未満 5万円 + 一時金3・5万円
▽3年~5年未満 7万円 + 一時金3・5万円
▽5年以上~ 12万円 + 一時金3・5万円
※一時金は昨年より1万円増(昨年末に支給されたコロナ慰労金がなくなったため、トータルでは昨年末と比べ5千円増)パート社員は一時金が2・5万円
「※」印は編集部で記載。
■支払日 12月6日(火)以降、準備でき次第
増収増益、6千万の黒字なのに
これに先立ち、動労千葉は11月17日、CTSと年末手当の団交を行った。
会社からは、今年前半(4~9月)の決算概要が示された。今年前半期は、作業量の削減で減収だったものの、行動制限緩和でコインロッカー収入が大幅に回復したため、トータルで増収増益。半期の営業利益は6100万円の黒字(前年比113%)となったことが示された。
組合からは、「夏期手当・年末手当はコロナ以前と比べて実質減額され続けたままであり、新賃金についても社員は一昨年、昨年、今年と3年連続でベアゼロだ。また、千葉の最低賃金が去年は28円、今年は31円の引き上げとなったのに、CTSの時給はこの間の合計で20円しか上がっていない。最低賃金との差は縮まるばかりだ」「昨年来の歴史的な物価高騰で、電気・ガス・ガソリン、食料品などの価格がとどまるところを知らない値上がりを続けており、社員の生活を直撃している。来春にむけて、さらに光熱費の上昇が予想される中で、緊急対策として今期末手当において物価上昇分を上乗せし社員の生活を守ることは急務だ」と訴えた。
年間生活費はすでに約10万円増!
来春に電気代がさらに3割値上げ
金融機関などの推計では、この間のあらゆるものの値上げで、家計からの出費はすでに年間で約10万円の増加となっている。電気代やガス代は、昨年費ですでに約2割も上がっている。この上、さらに東北電力が来春に約35%の値上げを発表しており、東京電力も同様の値上げに踏み切ると言われている。
すでに月1万円近くも家計支出が増加している。他方、CTSは増収増益、約6千万円の黒字にもかかわらず、3年連続でベアゼロ、年末手当で「5千円」増額では、まさに焼け石に水、話しにならない超低額回答というしかない。
抜本的賃上げへ、ともに闘おう
CTSで働き続けることのできる賃金、生活できるだけの賃金を獲得するためには団結して会社と闘う以外にない。すべてのCTSの仲間は動労千葉に加入し、ともに闘おう。