2023年3月30日木曜日

日刊動労千葉 第9254号

久留里線の廃線化を許さない!
久留里線と地域を守る会を結成!



久留里線の廃線に反対する署名ー5000筆を突破


久留里線と地域を守る会の結成総会で役員に選出されたみなさん(3月26日・上総公民館)

3月26日、久留里駅前の上総公民館において、「久留里線と地域を守る会」の結成総会が開催され、久留里線沿線の住民をはじめ内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会、木更津支部組合員や内房地域のOBなど80名が参加し、地域にとって不可欠の公共交通機関である久留里線の廃線化を許さず、地域の活性化に向けて活動を行うことを確認するなど、JRと国が一体で進めるローカル線廃線攻撃に対する地域からの反撃の第一歩をしるした。」

「久留里線を守りたい」との強い声を受けて活動スタート!

結成総会ははじめに、災害により10年以上も不通になっていた只見線の復旧に向けた地域の人たちの強い思いや活動などを記したDVDの上映が行われ、この中で「鉄道が廃止されて栄えた町はない!」との言葉が象徴的であった。

結成準備会を代表してあいさつにたった三浦久吉さんは、「内房線・外房線の会の皆さんなどに助言をいただきながら今日の結成にいたることができた。JRは『久留里線は赤字だ。100万円稼ぐのに2億8千万円の経費がかかる』と言っている。しかし久留里~亀山間は5時間以上も列車がなく利用したくてもできない状況をJRがつくっている。一方、地元ではボランティアで駅舎清掃などを30年以上もやってきた。それを赤字だから廃線と言われても受け入れられない。

12月4日の上総地域集会で『久留里線を守りたい』との強い意見を受けて地元を中心に呼びかけ人を募って『久留里線の廃線に反対する署名』の取り組みを開始し、現在、5000筆以上が集まっている。結成総会後、JR千葉支社に提出したい。鉄道と地域を守る運動として活動していきたいので協力をお願いします」と力強く訴えた。

議事に入り、経過報告、規約制定、23年度活動方針案、23年度予算案、23年度の役員が提案され、質疑応答の後、参加者全体の拍手で採択された。

最後に、「久留里線の一部を切り取り、営業収益を理由に廃線化を進めることは許されません。結成総会を出発点として、廃線反対の署名運動をはじめ様々な活動を推進し、JRはもとより沿線の各自治体や国交省、千葉県などに対して積極的に要請活動を行っていきます」との結成アピールを全体で採択し、久留里線と地域を守る会結成総会は成功裡に終了した。