2013年5月18日土曜日

全国運動速報第25号

sokuhou25

 

動労千葉・鉄建公団訴訟で新証拠
JR設立委員長が選別解雇を指示

6・9は1047名解雇撤回の総決起集会

動労千葉・鉄建公団訴訟 結審強行弾劾
難波裁判長は証人を調べ真実を明らかにせよ
第1次 1万6958筆を提出

 5月8日、国鉄1047名不当解雇をめぐる鉄建公団(旧清算事業団)訴訟控訴審で難波裁判長による結審が強行されました。難波裁判長は解雇の張本人である葛西敬之(現JR東海会長)らの証人申請を却下し、国鉄分割・民営化の真実を明らかにすることなく、一方的に審理を打ち切ったのです。
 国鉄分割・民営化による採用差別は「国鉄とJRは別会社」という詭弁で正当化されてきました。〈国鉄が採用候補者名簿を作成し、JRは名簿記載者全員を採用した。だから、不当働行為があってもJRには責任がない〉と。
 しかし、それはまったくウソだったのです。今回の裁判で動労千葉が新たに証拠として提出した、JR西日本・井出正敬会長(当時)を囲む『国鉄改革前後の労務政策の内幕』(2000年9月)なる座談会記録では次のように語られています。
 「選考基準は、斎藤さん(JR設立委員会委員長)が作れと言うので、不当労働行為と言われないギリギリの線で葛西が案を作り、それを斎藤さんに(JR設立)委員会の席上、委員長案として出してもらい、それは了承された」
 選別解雇をJR側が指示し了承したのなら、その責任はJR自身にあります。国鉄・JRが一体の国家的不当労働行為だったのです。
 国鉄分割・民営化から26年。動労千葉は「解雇撤回」の原則を貫き、闇に包まれた真実を一つひとつ暴いてきました。1審では採用候補者名簿からの排除は明確な不当労働行為意思によるものだと認定させました。あと一歩で国鉄分割・民営化を打ち破るところまできています。
 闘いは新段階に入りました。東京地裁では6・29判決を出した白石裁判長が民事11部総括判事の席から左遷される異例の人事が行われました。裁判所がなりふりかまわず国鉄闘争を根絶させようとしています。
 裁判に先立ち、「解雇撤回・J R復帰」の判決を求める署名1万6958筆を東京高裁に提出しました。署名を送って下さった全国のみなさんに感謝申し上げます。
 判決は9月25日です。国鉄分割・民営化の真実を暴き出す決定的な局面です。6・9全国集会は、1047名解雇撤回闘争の歴史的な総決起集会です。文京シビックホールを埋めつくす組織化へ全力を尽くしたいと思います。10万筆署名で裁判所を包囲しよう。

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