2015年7月9日木曜日

外注化阻止ニュース 第204号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka204.pdf


耐えがたい労働強化
65歳まで働ける労働条件と
運転保安確立を

乗務員への労働強化やめろ

 「このままでは事故を起こす」「ハンドルを置かざるをえない」――ダイ改ごとに進む合理化に対する乗務員の声です。乗務員の労働強化は耐えがたいレベルです。
 しかもJRは検修・構内業務の外注化を進め、本線運転から降りる職場を奪っています。東京では本線を降りざるをえなくなった運転士が次々と自主退職に追いこまれています。
 無理をおして乗務を続けるか、退職かの選択が強制されることなどあってはなりません。乗務員の労働条件を緩和し、65歳まで働ける労働条件を早急に確立することが必要です。
 これは、職場の将来を決める問題です。青年労働者にとっても大きな課題です。
 労働強化に対して動労千葉は、「反合・運転保安闘争」という考え方を確立して闘ってきました。その方向を示したのが1972年の船橋事故に対する闘いでした。

動労千葉の反合・運転保安闘争

 船橋事故は、電車の追突で乗客600人が負傷する大事故でした。当該運転士は逮捕され、会社はすべての責任を運転士におしつけて解雇しようとしていました。
 しかし、事故の根本的な原因は過密ダイヤにありました。列車間隔をつめるため、ATSが作動しても確認ボタンを押して進むよう強要されていたのです。保守部門の合理化で信号機は放置され「絶対に起こらない」といわれた信号停電も発生していました。合理化の結果、起こるべくして起きた事故だったのです。
 動労千葉は、「事故責任は運転士にない」と闘いました。何百人もの組合員が、「明日は我が身」の思いで幾度も行動にたちました。そして、国鉄当局の責任を認めさせ、当該運転士の復職をかちとったのです。
 安全を破壊し、運転士を使い捨てにするダイ改合理化・労働強化は絶対に許せません。動労千葉とともに、合理化反対・運転保安確立で闘おう。

ニュースへのリンク