2016年4月15日金曜日

闘いなくして安全なし No.069

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFaGU5aGNBQ0ttVnc/view?usp=sharing


北海道新幹線 青函トンネル内で緊急停車
線路を貨物列車と共用―特殊な三線軌条に

 4月1日、北海道新幹線が青函トンネル内を走行中に緊急停止するトラブルが起こりました。開業からわずか6日後のことでした。
 当初JR北海道は公表基準の「おおむね30分以上の遅れ」にあたらないとして、外部の指摘があるまで公表しませんでした。
 しかし、ここには北海道新幹線開通の構造的な問題が表れています。

レール間に金属片で停止信号

 青函トンネルの区間では、全国で唯一新幹線と貨物列車が線路を共用しています。
 線路幅が違うため、新幹線用のレールの間に貨物用のレールがある「三線軌条」という構造になっています。
 トラブルの原因は、この貨物用レールと新幹線用レールの間に金属片が落ちて停止信号が出たことだとされています。
 なぜ金属片が落ちたかは調査中です。車輪と制輪子との間に異物が入り、ブレーキの際に車輪が削れたのではとも言われています。
 もしそうであれば三線軌条の線路である限り同じことが繰り返されることになります。

安全や住民生活より新幹線優先


 今回のトラブルは、安全装置が働いて列車が停止したというものです。このこと自体に安全上の問題はありません。
 しかし、青函トンネルでは夜間も含めて列車が走るため、線路関係の保守点検を行えるのは深夜のわずか2時間ほどです。
 その中で、初年度から約50億円の赤字といわれる新幹線でトラブルが続けば、保守点検の軽視と安全破壊を生み出しかねません。
 すでに赤字のつけは在来線に回され、今年のダイ改で8駅が廃止に追い込まれています。また、北海道では限界を超えたコスト削減と外注化で事故が続発してきました。
 新幹線、常磐線全線開通、リニア新幹線などに巨額を投じる一方で、コスト削減といって鉄道の安全や地域住民の生活を犠牲にする。外注化で労働者を下請け会社や非正規に突き落としていく。JR各社のこういった姿勢はとても許されません。

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