2012年8月17日金曜日

外注化阻止ニュース 第19号

外注化阻止ニュース第19号

 

厚生労働大臣あてに偽装請負の違反申告

 動労千葉は8月3日、厚生労働大臣に対して、検修・構内業務の外注化における偽装請負の是正措置を求める違反申告を行いました(下は8月4日付千葉日報の記事)。
 そもそも、業務を委託・受託する双方の会社(JR東日本、千葉鉄道サービス)が「鉄道サービス会社は9月30日まで鉄道業務に関する技術経験がない」と公言しています。
 そこで、委託先の技術経験ゼロの状況を埋めるために87人もの労働者を出向させるというのです。
 「業務委託」というなら、千葉鉄道サービスが有する専門的な技術、経験に基づいて業務が処理されなければなりません。
 しかも出向とは本来、出向先でさまざまなノウハウや経験を得て出向元に戻って活用するために行われるものです。
 技術も経験もない千葉鉄道サービスへ業務委託するためにJRから労働者を送り込む(出向)のは常識的に考えて認められません。

技術指導は偽装請負だ

 請負業務において、発注者であるJRが委託先に技術指導を行えば直ちに偽装請負に該当します。ところが東労組の議事録では「施策の目的は技術指導」と明記され、偽装請負を堂々と確認しているのです。
 1月に京葉車両センターで外注化した構内入換業務で、委託業務の「仕業1」担当者が超勤ができない時に、JRの「仕業2」担当者に委託業務を行わせています。
 こうした実態は偽装請負の事実をありありと示しています。労働局は早急に現場調査を行う必要があります。

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