2012年10月30日火曜日

外注化阻止ニュース 第41号

外注化阻止ニュース第41号

 

「仕方ない」は変えられる
動労千葉 10・1外注化をめぐる闘いの教訓

 職場では10月1日に強行された外注化と出向に対する怒りやくやしさが渦巻いています。しかし、闘いはまだ始まったばかりです。動労千葉は、新たな闘いに突入しました。会社は、動労千葉の団結も闘いの意志も打ち砕くことができませんでした。偽装請負の問題など矛盾を抱え、ボロボロになっているのはJR側です。
 日本の労働運動は長い間、こうした外注化や非正規雇用化に抵抗できない状況が続き、多くの人が「仕方ない」とあきらめています。しかし、職場から闘いを起こし、団結を拡大し、それをひとつの力に結合すれば「仕方ない」は変えることができます。
 確かに検修・構内業務の外注化は強行されました。しかし、「こんな攻撃は絶対に粉砕できる」とこれまで以上に確信を持つことができました。

発揮された底力

 外注化強行をめぐる闘いの中で発揮された動労千葉の組合員の底力は素晴らしいものでした。
 9月24日から実施された教育訓練に対しては、毎日、教育訓練に乗り込んで行って、他労組も巻き込んで抗議闘争をやりぬいて、業務命令が出された時点で、自分で「○時○分、ストライキに入ります」と入っていく闘争になりました。
 強制出向の対象となった44人はごく普通の労働者です。しかも、検査派出も含め8つの職場に配置されています。その日に訓練を受けるのは1人か2人です。しかし、全員が完璧に闘いきったのです。

10月1日をめぐる攻防

 10月1日をめぐる闘争方針が波状的なストになったのも、「現場で闘いたい」という支部からの要請に基づくものでした。10月1日は朝から職場に乗り込み、抗議闘争をやって昼からストに入りました。翌日昼までストに入ってもう一回職場に乗り込んでいって、翌日から5日までまたスト。その間、組合員は職場で本当にものすごい闘いを展開しました。
 就業規則や内規をめぐり、あるいは、どの工具がJRのものでどれがCTSのものか、制服のサイズなどをめぐる攻防から始まりました。組合員一人ひとりが就業規則や内規の1ページをめぐって3、4時間も抗議し、質問をぶつけて抵抗しました。千葉鉄道サービスの管理者は一言も答えられません。出区が遅れて快速列車が遅れたり、機関車の検査ができなくなりました。
 こうした闘いを44 人の組合員全員がやりきったのです。心配などまったく杞憂でした。
 12年間の闘いの中で、組合員一人ひとりが外注化の本質や具体的な問題点をはじめ、それとどう闘えばいいのか、すべて自らのものにしていたのです。この力があれば外注化を破産に追い込むことはまったく可能なのです。(続きは次回へ)

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