2017年10月20日金曜日

闘いなくして安全なし No.139

http://www.doro-chiba.org/ga/tn139.pdf


グリーンスタッフ 雇止めやめろ!
大合理化・人員削減と労働強化で安全を破壊

 JR東日本は、今年度からグリーンスタッフの採用を停止しました。「グリーンスタッフの雇用期間は最大5年」とされています。
 「JR東日本の顔になる」などといって採用しながら、正社員に登用される人はごく一握り。今後5年で約1500人の労働者がクビを切られようとしているのです。
 18年度から「5年働けば無期転換」の制度が始まる中、あまりにひどい仕打ちです。

駅の労働強化で鉄道の安全破壊

 これは駅業務の合理化、人員削減と労働強化が行われるということでもあります。
 会社は、「正社員の採用を増やす考えはない」「ICT化、システム化、水平分業を進めることで対応」といっています。
 人員不足の中、さらに人を減らすというのです。職場は「去るも地獄、残るも地獄」の現実に突き落とされます。
 駅業務は乗客や列車の安全に直結します。その駅業務を合理化・労働強化で破壊すれば、鉄道の安全も崩壊します。この問題は、決してグリーンスタッフの仲間だけの問題ではありません。

乗務員を含む別会社化・転籍強制

 乗務員を含めた全鉄道業務の外注化・別会社化と一体の攻撃でもあります。その先端を開くものとして、駅業務の別会社化・転籍強制の攻撃が始められようとしているのです。
 そもそも、「5年で使い捨ての非正規職」を駅に導入する攻撃は、「小規模駅は委託、大規模駅はグリーンスタッフ導入」として外注化とセットで提案されたものでした。
 つまり今回の採用中止は大規模駅も外注化するという宣言です。実際、会社は東労組との団体交渉で「営業は水平分業」「(JR本体雇用は)現段階では無い」と回答しています。
 駅だけの問題ではありません。すべてのJR労働者が、選択する余地がない形で転籍を強制されようとしています。
 駅運営会社の東日本ステーションサービスは5年に一度、生涯3回しか昇給しない会社です。駅員がすべて転籍されれば、他のJRやグループ会社の労働者もその渦にのみ込まれざるをえません。グリーンスタッフの雇止めも全面的外注化も絶対に認められません。

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