行路緩和・高齢者対策こそ必要だ!
8/27乗務員勤務制度改悪提案
JR東本社団体交渉(総連合申12号)
8/27乗務員勤務制度改悪提案
JR東本社団体交渉(総連合申12号)
行路緩和・高齢者対策こそ必要だ!
乗務員勤務制度改悪粉砕の闘いにたとう!
8月27日、動労総連合申12号の組合要求(日刊動労千葉8496号掲載)に基づき乗務員勤務制度改悪提案に関する団体交渉を行った。
交渉の中では、現行でも労働強化が限界を超えており行路緩和・高齢者対策が急務であること、提案はすべてが乗務員への労働強化となるものであり撤回すべきことなどを追及した。
〈乗務員勤務制度・行路作成について〉
◎拘束時間延長ではなく短縮を
組合:拘束時間を延ばすことは乗務員への大きな負担。現状でも泊勤務の退勤が12時や13時を過ぎる。延ばすのは安全上問題がある。
会社:提案は拘束時間の延長に留まる。現行で働かせすぎという認識はない。
組合:現状でも乗務中に倒れたり、明けで帰って亡くなったりという事態が起こっている。そこからさらに実乗務を増やすといっている。
会社:現行でもう乗れないという人はいない。行路によっては一山つくなど実乗務が増えるが、7時間10分の労働時間は変えない。
組合:1日どれくらい乗務できるという考えか。
会社:規定では1勤務の労働時間Aの限度は16時間。そこまでは乗れるという認識。
組合:日勤も拘束時間が長く、一度出ると3泊帰れないということが日常化している。
会社:現行の乗務割交番作成規定の中で、現場の実態に応じて行路作成している。
組合:勝田では13本の日勤行路のうち11本が前夜だ。「泊り、明け、前夜」が続く。実乗務が多いからそうなる。若い人にも乗務員を続けていけるのかという不安がある。
会社:会社は輸送サービススタッフという方向性を出している。乗務員は将来どういう仕事があるのかと考えてくれる若者もいる。これまでとは技術革新のスピード感が違う。
組合:全員が安全で健康に乗れる行路にすべきだ。
会社:一番下に合わせると、どれだけ社員数が必要になるか。これまで以上に要員はとれない。国鉄採の退職もある。ワンマン化も他の効率化も進める必要がある。
組合:この10年ほどで乗務率は約50%から60何%まで上がった。今の勤務制度の中でも実乗務時間が延びて若い人も相当疲弊している。
会社:制度は変えていない。
組合:支社課員が7時から乗務すれば15時40分に終わる。そのまま帰れるのか?
会社:業務指示がなければ帰れる。当然、必要があれば業務指示をして超勤をしてもらう。
組合:結局、そういう形で労働強化されていく。現場でも効率化ばかりが進められている。提案趣旨が効率化なのに、乗務率が上がらなければ「何をやっているのか」となる。
会社:制度としてある以上、労働時間Aを7時間10分に近づけていく。
組合:交番割作成規定は最低限の基準だ。それを守ればいいわけではない。さらなる労働強化は絶対に認められない。
◎乗務キロ制限を設けるべきだ
会社:乗務キロの制限を設ける考えはない。
組合:高速で長距離乗るということは、精神的、肉体的に相当疲労する。乗務キロの問題は深刻。時間と距離の制限を作るべきだ。
会社:26年前、スピードアップが経営の重要課題ということで、キロ制限を廃止して時間での制限とした。無制限に延ばすわけではない。
◎睡眠時間6時間は最低限の要求
会社:稠密線区で運転士なら着発6時間、車掌なら着発5時間。労働時間Aの中断時間が4時間半程度確保できるようにしている。
組合:乙行路が日勤並みに長大化し睡眠、拘束、待機時間などすべてに問題が発生している。
会社:入出区のない行路なら4時間半より長い。
組合:ほとんどは5時間未満。短ければ4時間。例えば交代制勤務は5時間を確保している。
会社:非効率にならないよう着発時間は6時間や5時間に近づける。睡眠時間が4時間半を下回ったからすぐ危険ということではない。
組合:睡眠時間を削られ、食べてすぐ乗務や眠い中での乗務になっている。十分な睡眠時間を確保すべきだ。
◎泊行路12時過ぎ退勤は認められない
組合:少なくとも泊行路の出勤は13時以降、退勤は12時以前にすべきだ。
会社:効率的な行路を組む過程でできる。規定の範囲なら、13時退勤でも問題ないという認識。
組合:13時明けでも問題ないといえば現場はそう作る。きちんとした基準が必要だ。
◎在宅休養時間の確保は必要
組合:前泊などで帰れない現実がある。ただし書きにより休養時間が短縮される場合もある。
会社:職場に近ければ4時台の出勤でも前泊は必要ない。
組合:交通機関がないということは出勤できないということだ。そういう行路はなくすべきだ。
◎交番順序の長さは4週を限度に
組合:交番が長すぎると習熟できず、乗務員は不安になる。9週という組もある。
会社:支社・区所で交番の長さは決めている。
〈標準数・要員数について〉
組合:研修や静養休暇などの非稼働分も含めて人員を配置するべきだ。
会社:常に実働で標準数を超えているわけではないが、標準数はあくまで目安。
組合:前回の回答で「これからは標準数100に対して90人でいい」と回答した。
会社:これまでは本線乗務員だけで要員を見てきた。これからは支社等も含めるということ。
組合:異常時対応で交代が来ないことがある。要員が足らないから無理してくれとなる。乗務で指導員の業務量が増えて異常時対応ができない場合もでるのではないか。
会社:指導員に乗務の機会を作ったから対応できなくなるとは考えていない。現在も本線乗務員が予備や休日勤務で対応している。
組合:異常時などを含めて最大限必要な人数を、本線乗務員の要員として確保すべきだ。
〈短時間行路・高齢者対策について〉
会社:育児・介護を充実させることは会社としての使命。社会情勢の中での提案。
組合:短時間行路の設定は効率優先ではなく、育児・介護のために日中帯にするべきだ。
会社:提案の通り設定する。
組合:短時間行路対象に高齢者も含めるべきだ。
会社:エルダーに短時間行路を当てはめる考えはない。育児・介護勤務の申請はできる。
組合:エルダーで本線乗務員をやることをどう考えているのか。
会社:短日数勤務について、エルダー社員は要件がなくてもとれるようにした。
組合:現役でもきつい行路に低賃金で乗務させられる中で、体力や気力の維持は過酷だ。
会社:本体で短時間ができても、エルダーの原則出向は変わらない。グループ会社で短時間ができるかも考えなければならない。
組合:定年延長すれば何の問題もない。
〈雇用の場の確保について〉
組合:通勤に1時間半かけて千葉まで出てくるなど、エルダーで働く場所がない。居住地の近くで働きたいという要望は大きい。
会社:一人ひとりの居住地に近い出向先が必ずあるわけではない。
組合:職場の確保は会社の責任だ。最大限の努力を行うこと。定年延長して65歳まで本体で働ける状況を早急に作るべきだ。
〈体調管理について〉
組合:千葉では乗務を続けた結果、脳梗塞で倒れた例がある。点呼で見極めてすぐに医者に見せるなど、仕組みを作るべきだ。
会社:本人が言えばすぐに病院にいかせる。
組合:乗務員に聞けば「大丈夫」と答える。当直も人を探すのが大変だから乗せる。結果、乗務員本人の責任にされる。
会社:点呼で初めて言われると手配する時間がない。前もって言ってほしい。
組合:なぜ早く言わなかったのかとなるから「大丈夫」という。きちんと予備を配置すれば、すぐに対応できる。乗務員の本人任せではなく、管理者として判断できることが必要だ。
〈監視カメラについて〉
組合:詰所に設置され、車内と運転台にも監視カメラを付けるといっている。乗務員にプレッシャーをかけるべきではない。
会社:あくまで防犯目的。社内規定に則り適切に運用している。プライバシーの問題はない。
組合:撮影自体が問題だ。監視状態にしている。
会社:安心して乗務するための設置。防犯目的であるという説明は行いたい。
組合:乗務中の撮影は論外だ。犯人扱いされながら乗務することになる。撤回すべきだ。
〈ワンマン運転拡大について〉
組合:車掌と運転士で安全を確保している。ワンマン拡大の説明が職場でされている。水郡線の大半をワンマン化する提案がされている。
会社:地方の提案は把握していない。職場説明は将来的展望。社員一人一人が将来どういう仕事ができるかを考えなければならない時代。
組合:人口減少や少子化が問題になる中、地域にとって非常に重大な問題だ。
会社:列車本数とワンマン化は別だ。
組合:久留里線ではワンマン化から数年後に5時間半も列車が来ないダイヤにされた。水郡線でワンマン化に向けて行われたことは車両数減。地震時など、ワンマンでは避難経路の安全確認のために乗客を置いて行かなければならない。ドアに挟んで走ったという例もある。
会社:指令に確認して対応してもらう。
組合:そもそもワンマン化すべきではない。
〈動画や写真の撮影・投稿について〉
組合:撮影禁止のステッカーなど対応すべきだ。ネットに投稿されれば事実上削除できない。
会社:フラッシュをたくなど安全を阻害する行為はやめるよう言える。撮っている行為そのものは止められない。会社としては指差喚呼をしっかりしてくれということ。
組合:乗務員が嫌だと思えば阻害されているということだ。ステッカー一枚でも会社の誠意を見せるよう、さんざん言ってきた。乗務員の心理状態や安全を第一に考えるべきだ。
会社:撮影が直接に起因して安全を阻害するという認識ではない。
組合:日々のプレッシャーが事故につながる。食事後の休憩もなく仮眠時間もない。一瞬でも眠気に襲われればネットにあげられ、ニュースにされるし、処分される。それが何度も起こっている。放置するのか。
会社:お客様に見せることも仕事。不信を与えるべきではない。撮影を規制する考えはない。一人一人に意識をもって仕事をしてもらう。
組合:一番のサービスは安全だ。それと見せることとは比較にならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に組合からは、すべてが乗務員への負担となる提案であり、撤回することを求めた。しかし、会社は「9月から行路作成、3月ダイ改実施の考えは変わらない」とした。
提案の問題は何一つ解決されず、交渉は何一つ終わっていない。闘いはこれからだ。乗務員勤務制度改悪阻止へ全力で闘いぬこう。
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乗務員勤務制度改悪粉砕の闘いにたとう!
8月27日、動労総連合申12号の組合要求(日刊動労千葉8496号掲載)に基づき乗務員勤務制度改悪提案に関する団体交渉を行った。
交渉の中では、現行でも労働強化が限界を超えており行路緩和・高齢者対策が急務であること、提案はすべてが乗務員への労働強化となるものであり撤回すべきことなどを追及した。
〈乗務員勤務制度・行路作成について〉
◎拘束時間延長ではなく短縮を
組合:拘束時間を延ばすことは乗務員への大きな負担。現状でも泊勤務の退勤が12時や13時を過ぎる。延ばすのは安全上問題がある。
会社:提案は拘束時間の延長に留まる。現行で働かせすぎという認識はない。
組合:現状でも乗務中に倒れたり、明けで帰って亡くなったりという事態が起こっている。そこからさらに実乗務を増やすといっている。
会社:現行でもう乗れないという人はいない。行路によっては一山つくなど実乗務が増えるが、7時間10分の労働時間は変えない。
組合:1日どれくらい乗務できるという考えか。
会社:規定では1勤務の労働時間Aの限度は16時間。そこまでは乗れるという認識。
組合:日勤も拘束時間が長く、一度出ると3泊帰れないということが日常化している。
会社:現行の乗務割交番作成規定の中で、現場の実態に応じて行路作成している。
組合:勝田では13本の日勤行路のうち11本が前夜だ。「泊り、明け、前夜」が続く。実乗務が多いからそうなる。若い人にも乗務員を続けていけるのかという不安がある。
会社:会社は輸送サービススタッフという方向性を出している。乗務員は将来どういう仕事があるのかと考えてくれる若者もいる。これまでとは技術革新のスピード感が違う。
組合:全員が安全で健康に乗れる行路にすべきだ。
会社:一番下に合わせると、どれだけ社員数が必要になるか。これまで以上に要員はとれない。国鉄採の退職もある。ワンマン化も他の効率化も進める必要がある。
組合:この10年ほどで乗務率は約50%から60何%まで上がった。今の勤務制度の中でも実乗務時間が延びて若い人も相当疲弊している。
会社:制度は変えていない。
組合:支社課員が7時から乗務すれば15時40分に終わる。そのまま帰れるのか?
会社:業務指示がなければ帰れる。当然、必要があれば業務指示をして超勤をしてもらう。
組合:結局、そういう形で労働強化されていく。現場でも効率化ばかりが進められている。提案趣旨が効率化なのに、乗務率が上がらなければ「何をやっているのか」となる。
会社:制度としてある以上、労働時間Aを7時間10分に近づけていく。
組合:交番割作成規定は最低限の基準だ。それを守ればいいわけではない。さらなる労働強化は絶対に認められない。
◎乗務キロ制限を設けるべきだ
会社:乗務キロの制限を設ける考えはない。
組合:高速で長距離乗るということは、精神的、肉体的に相当疲労する。乗務キロの問題は深刻。時間と距離の制限を作るべきだ。
会社:26年前、スピードアップが経営の重要課題ということで、キロ制限を廃止して時間での制限とした。無制限に延ばすわけではない。
◎睡眠時間6時間は最低限の要求
会社:稠密線区で運転士なら着発6時間、車掌なら着発5時間。労働時間Aの中断時間が4時間半程度確保できるようにしている。
組合:乙行路が日勤並みに長大化し睡眠、拘束、待機時間などすべてに問題が発生している。
会社:入出区のない行路なら4時間半より長い。
組合:ほとんどは5時間未満。短ければ4時間。例えば交代制勤務は5時間を確保している。
会社:非効率にならないよう着発時間は6時間や5時間に近づける。睡眠時間が4時間半を下回ったからすぐ危険ということではない。
組合:睡眠時間を削られ、食べてすぐ乗務や眠い中での乗務になっている。十分な睡眠時間を確保すべきだ。
◎泊行路12時過ぎ退勤は認められない
組合:少なくとも泊行路の出勤は13時以降、退勤は12時以前にすべきだ。
会社:効率的な行路を組む過程でできる。規定の範囲なら、13時退勤でも問題ないという認識。
組合:13時明けでも問題ないといえば現場はそう作る。きちんとした基準が必要だ。
◎在宅休養時間の確保は必要
組合:前泊などで帰れない現実がある。ただし書きにより休養時間が短縮される場合もある。
会社:職場に近ければ4時台の出勤でも前泊は必要ない。
組合:交通機関がないということは出勤できないということだ。そういう行路はなくすべきだ。
◎交番順序の長さは4週を限度に
組合:交番が長すぎると習熟できず、乗務員は不安になる。9週という組もある。
会社:支社・区所で交番の長さは決めている。
〈標準数・要員数について〉
組合:研修や静養休暇などの非稼働分も含めて人員を配置するべきだ。
会社:常に実働で標準数を超えているわけではないが、標準数はあくまで目安。
組合:前回の回答で「これからは標準数100に対して90人でいい」と回答した。
会社:これまでは本線乗務員だけで要員を見てきた。これからは支社等も含めるということ。
組合:異常時対応で交代が来ないことがある。要員が足らないから無理してくれとなる。乗務で指導員の業務量が増えて異常時対応ができない場合もでるのではないか。
会社:指導員に乗務の機会を作ったから対応できなくなるとは考えていない。現在も本線乗務員が予備や休日勤務で対応している。
組合:異常時などを含めて最大限必要な人数を、本線乗務員の要員として確保すべきだ。
〈短時間行路・高齢者対策について〉
会社:育児・介護を充実させることは会社としての使命。社会情勢の中での提案。
組合:短時間行路の設定は効率優先ではなく、育児・介護のために日中帯にするべきだ。
会社:提案の通り設定する。
組合:短時間行路対象に高齢者も含めるべきだ。
会社:エルダーに短時間行路を当てはめる考えはない。育児・介護勤務の申請はできる。
組合:エルダーで本線乗務員をやることをどう考えているのか。
会社:短日数勤務について、エルダー社員は要件がなくてもとれるようにした。
組合:現役でもきつい行路に低賃金で乗務させられる中で、体力や気力の維持は過酷だ。
会社:本体で短時間ができても、エルダーの原則出向は変わらない。グループ会社で短時間ができるかも考えなければならない。
組合:定年延長すれば何の問題もない。
〈雇用の場の確保について〉
組合:通勤に1時間半かけて千葉まで出てくるなど、エルダーで働く場所がない。居住地の近くで働きたいという要望は大きい。
会社:一人ひとりの居住地に近い出向先が必ずあるわけではない。
組合:職場の確保は会社の責任だ。最大限の努力を行うこと。定年延長して65歳まで本体で働ける状況を早急に作るべきだ。
〈体調管理について〉
組合:千葉では乗務を続けた結果、脳梗塞で倒れた例がある。点呼で見極めてすぐに医者に見せるなど、仕組みを作るべきだ。
会社:本人が言えばすぐに病院にいかせる。
組合:乗務員に聞けば「大丈夫」と答える。当直も人を探すのが大変だから乗せる。結果、乗務員本人の責任にされる。
会社:点呼で初めて言われると手配する時間がない。前もって言ってほしい。
組合:なぜ早く言わなかったのかとなるから「大丈夫」という。きちんと予備を配置すれば、すぐに対応できる。乗務員の本人任せではなく、管理者として判断できることが必要だ。
〈監視カメラについて〉
組合:詰所に設置され、車内と運転台にも監視カメラを付けるといっている。乗務員にプレッシャーをかけるべきではない。
会社:あくまで防犯目的。社内規定に則り適切に運用している。プライバシーの問題はない。
組合:撮影自体が問題だ。監視状態にしている。
会社:安心して乗務するための設置。防犯目的であるという説明は行いたい。
組合:乗務中の撮影は論外だ。犯人扱いされながら乗務することになる。撤回すべきだ。
〈ワンマン運転拡大について〉
組合:車掌と運転士で安全を確保している。ワンマン拡大の説明が職場でされている。水郡線の大半をワンマン化する提案がされている。
会社:地方の提案は把握していない。職場説明は将来的展望。社員一人一人が将来どういう仕事ができるかを考えなければならない時代。
組合:人口減少や少子化が問題になる中、地域にとって非常に重大な問題だ。
会社:列車本数とワンマン化は別だ。
組合:久留里線ではワンマン化から数年後に5時間半も列車が来ないダイヤにされた。水郡線でワンマン化に向けて行われたことは車両数減。地震時など、ワンマンでは避難経路の安全確認のために乗客を置いて行かなければならない。ドアに挟んで走ったという例もある。
会社:指令に確認して対応してもらう。
組合:そもそもワンマン化すべきではない。
〈動画や写真の撮影・投稿について〉
組合:撮影禁止のステッカーなど対応すべきだ。ネットに投稿されれば事実上削除できない。
会社:フラッシュをたくなど安全を阻害する行為はやめるよう言える。撮っている行為そのものは止められない。会社としては指差喚呼をしっかりしてくれということ。
組合:乗務員が嫌だと思えば阻害されているということだ。ステッカー一枚でも会社の誠意を見せるよう、さんざん言ってきた。乗務員の心理状態や安全を第一に考えるべきだ。
会社:撮影が直接に起因して安全を阻害するという認識ではない。
組合:日々のプレッシャーが事故につながる。食事後の休憩もなく仮眠時間もない。一瞬でも眠気に襲われればネットにあげられ、ニュースにされるし、処分される。それが何度も起こっている。放置するのか。
会社:お客様に見せることも仕事。不信を与えるべきではない。撮影を規制する考えはない。一人一人に意識をもって仕事をしてもらう。
組合:一番のサービスは安全だ。それと見せることとは比較にならない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に組合からは、すべてが乗務員への負担となる提案であり、撤回することを求めた。しかし、会社は「9月から行路作成、3月ダイ改実施の考えは変わらない」とした。
提案の問題は何一つ解決されず、交渉は何一つ終わっていない。闘いはこれからだ。乗務員勤務制度改悪阻止へ全力で闘いぬこう。
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