2021年11月30日火曜日

日刊動労千葉 第9039号

国鉄1047名解雇撤回!
12・17東京地裁・報告集会へ!


◆国鉄1047名解雇撤回! JR復帰!団交開催! 第7回行政訴訟
12月17日(金)16時30分 東京地裁527号法廷
(15時45分東京地裁前集合)

◆1047名解雇撤回・国鉄闘争勝利! 12・17裁判報告集会
12月17日(金)18時30分
弁護士会館(10階1003会議室)にて


11月12日、国鉄1047名解雇撤回、JR復帰、団交開催の行政訴訟の第6回裁判が行われた。そして、12月17日には第7回裁判と裁判報告集会を開催する。

はじめてJR設立委の不当労働行為が焦点に

第6回裁判で、組合側からはJR設立委が不当労働行為の不採用基準の策定を命じたことについて、中労委が事実を認めるのか否かを追及した。

これに対し、中労委は「事実を認めるとも認めないとも言わない」という信じがたい主張を繰り返した。

国家とJRを守るために、どこまでも真実から逃げ続ける。これが労働委員会の姿か!

しかし、裁判長もこの問題を無視することはできなかった。「斎藤英四郎・JR設立委員長が不採用基準の策定を指示したかどうかが核心部分」として、その見解を中労委に質さざるを得なかったのだ。

裁判でJR設立委=JR自身の不当労働行為が焦点になったのは初めてのことだ。まさにJRを闘いの土俵に引きずり出しているのだ。

JR・中労委を逃さず全ての真実を明らかに

この問題について、本来ならば裁判所は事実を認めるか否かを中労委に聞けばいい話だ。

だが「事実そのものを否定するのか、事実があっても不当労働行為ではないという主張か」などの〝助け舟〟を中労委に出している。

真実が裁判の場で完全に明らかになれば、結論は「解雇撤回・JR復帰」以外ありえない。裁判所もこの扉が開いてしまうことを恐れているのだ。

一方、JRは「裁判の当事者」と認定・通告されているにも関わらず、出廷を拒否している。

第7回裁判は、真実から裁判所・中労委を逃さず、JRを引きずり出し、国家的不当労働行為の真実をすべて明らかにさせる闘いだ。断固、結集し闘いにたちあがろう。

改めて署名運動の発展かちとろう

裁判後には、裁判闘争の現局面を明らかにし、裁判闘争の前進、署名運動のさらなる発展をかちとるための報告集会を開催する。裁判闘争とともに闘おう。

 

2021年11月28日日曜日

日刊動労千葉 第9038号

11/2
JR本社「仕業検査有効期間延伸」
団体交渉(総連合申第14号)


2011年5月に発生した石勝線列車脱線火災事故では、減速機と推進軸が脱落して脱線。トンネル内で火災が発生した。

「仕業検査で故障発見しなくていい」?!
安全軽視の仕業検査延伸を撤回しろ!

11月2日、仕業検査の有効期間の延伸をめぐり、総連合申第14号に基づくJR東本社との団体交渉を行った。交渉概要は以下の通り。

2011年5月に発生した石勝線列車脱線火災事故では、
減速機と推進軸が脱落して脱線。
トンネル内で火災が発生した。

なぜ新系列以外も対象なのか

組合 東日本管内12支社で総合車両センター、車両センターの配置数、車両職の標準数はどういう数か。

会社 総車セは5、車セと車両職の標準数は手元にない。後日回答する。

組合 今回の提案の対象車種は何か。

会社 整備標準での車種の分け方における「電車、気動車、新動力車」だ。

組合 東日本全体で対象車両は何両か。

会社 今回の対象になる車両数は約9千両だ。電車が8千両以上、DC、新動力車は数百両だ。全体の9割以上が新系列車両だ。

組合 新系列以前の列車は対象外か。

会社 対象になる。電車であれば211系、気動車であれば100系も対象だ。

組合 対象外になるのは何か。

会社 機関車、客車、SLだ。いわゆる電車、列車はすべて対象だ。

組合 新系列以外も対象になる理由は何か。

会社 全体として車両の信頼性が向上しているということだ。

「9日」とした根拠は何か

組合 有効期間を「9日」とする根拠はなにか。検証などは行ったのか。

会社 元々、整備実施基準では3つの車種の有効期間は10日になっている。2000年に技術的な検証を行って国交省にも届けている。今回は社内規定の整備標準を変更する。

組合 具体的な検証内容はなにか。

会社 故障件数や消耗品の取り替え、潤滑油やパンタグラフのすり板、ブレーキの制輪子など整備標準の仕業検査で定めている項目を検証している。一番短いもので30~45日もつと確認している。安全率も考えて10日と整理した。今回、改めて同じ内容を調べている。

組合 今回の調査はいつか。

会社 過去3年だ。

組合 走行距離の変化はどうか。

会社 基本的に走行距離に大きな変化はない。

組合 調査結果の違いはどうか。

会社 A故障の件数は2000年の5百件以上に対し、今回は3百件超に下がっている。103系ではブレーキのストローク調整や消耗品が一番短く30日くらいだったが、そういった車両がなくなった。

仕業検査で故障を発見している

組合 仕業検査で故障を見つけることも結構ある。それを延ばして見落とした場合、重大事故につながりかねない。

会社 見つけるのが9日になることで、ただちに輸送障害や安全を脅かすものはなかった。

組合 推進軸のネジが緩んでいたことがある。北海道では折れて大事になった。その場で見つけたから直せた。

会社 推進軸については仕業検査ではなく、車両の信頼性を設計の段階で向上させて対策するものだ。ボルトを正しく取り付けて対策すれば、仕業検査周期で見つけ出さなければいけないものではない。

組合 締め付けが悪いとねじれが出て緩むことがある。最後は人間が締めている。

会社 ヒューマンエラーの対策はしている。

組合 その不備を見つけるのが検査だ。現場で見る機会が減れば、未然に防げるものも防げなくなる。

会社 仕業検査は、国土交通省が出している鉄道の技術上定める省令にある「列車の検査」に位置づけられている。周期は各鉄道事業者が決め、実施基準を届ける。列車として安全に運行できるように日々行う検査で、消耗品の確認も必要だとされている。

故障をゼロにするための検査を見直すわけではない。切り分けて考えるべきだ。

組合 現場でそれは切り分けられない。決められたところを見るのは当たり前だが、それ以外でも壊れていれば直している。

会社 90日ごとの交番検査・機能保全は「定期検査」で、先90日間は故障が起きないように検査している。6日で発見されたものが故障になるようなら、交番検査・機能保全の検査がおかしいということだ。仕業検査で不具合が発見されることはまれにあるが、発見が9日に延びたとしても、ただちに安全上や列車運行上の問題はないと確認している。

実際の運用はどうなるのか

組合 運用上や各支社の故障状況などに応じて「6日」となる場合もあるのか。

会社 できるだけ上限9日に合わせて運用を組んでもらう。実際に変わるのはダイ改以降だが、詳細はまだ決まっていない。故障件数は考え方に入らない。

組合 これまで安全上6日としてきた。それをリミットいっぱいにする。安全上の考え方が変わったのか。

会社 安全に関わる考え方や検査項目は変わっていない。今の技術的な基準で十分に10日持つということだ。安全は損なわれない。

組合 A故障の件数が減ったから9日にしてよいということか。

会社 それは別だ。総車セ、車セの故障防止の取り組みの成果だ。検査項目にある部分が10日間もつかを調査した。

組合 車両のトイレが持たない場合はどうするのか。

会社 清掃やトイレの便抜きの周期はある。仕業検査とは別に車両運用として考える。仕業検査が9日だから便抜き回数が少なくなるわけではない。

組合 今は仕業検査と一緒にやっている。別々にやるのか。

会社 そこは作業の方法による。どのタイミングで行うかはグループ会社との調整だ。基準の範囲で、支社個別の運用の中で判断される。

組合 総車セでの仕業検査は変化するのか。

会社 仕業検査は車両運用で定期的に指定される。輸送障害や列車乱れで運用変更が発生すると、予定した箇所と違うところに依頼することがある。総車セへの依頼はその都度行われるので、一概には言えない。

起算日の考え方について

組合 起算日の変更の理由は何か。

会社 例えば、夜に仕業検査をやって0時をまたいだ場合は暦日の管理が煩雑になる。検査当日に使わないなら翌日からのカウントとした。今までは仕業検査後4日目に運用をしたら、その運用日からのカウントだった。「発車前に検査する」というそもそもの仕業検査の考え方に合わせ、かつ管理しやすいようにという考え方だ。

組合 災害時は10日を超えることもありうる。

会社 基準に災害時の特例はない。10日を超えた場合、運行開始前に臨時で仕業検査をやってもらう。予想できる場合は、先行して行うこともある。

グループ会社の要員問題

組合 仕業検査の委託と直営の割合はどうか。

会社 9割以上は委託だ。直営は田端運転所、青梅車両センターなどだ。

組合 仕業検査の業務量はどう変わるのか。

会社 車両運用次第だ。委託先の構内作業の役割分担、作業環境にもよる。全体として検査数は減り、業務量の減少はある。

組合 グループ会社を含めて要員が減っているから業務量も減らすのか。

会社 直接にそういう問題意識からではないが、仕業検査の見直しで柔軟な車両運用、作業体制が作れる。

組合 柔軟な車両運用とはなにか。

会社 人身事故などで運用変更する場合、仕業検査のタイミングが少ない分、使える車両が増えるなどだ。

組合 要員数と車両数が減るということか。

会社 そうだ。現時点で具体的な数字はない。

派出検査の将来像について

組合 派出検査の将来像はどういう考えか。

会社 12支社で状況はそれぞれだ。新型車両が入れば車両故障も減る。モニタリング装置で予めデータが上がってくれば、検査場所の見直しはある。将来的には全体の車両の性能等を見て配置を検討していくことになる。

組合 動物との衝突が相当数ある。その場合に派出から出動することも考慮すべきだ。

会社 否定するものではない。派出廃止はそれも見て行われている。動物との衝突をどう減らすかは取り組みを行っている。

検修業務の将来像について

組合 検修業務全体の将来展望について、あり方はどう考えているのか。

会社 機械化・システム化を図って、人ならではの創造的な仕事に注力する。任せられるものは機械に任せる。車両性能が上がって、モニタリング装置でデータ化された時、社員としてどう判断するかという体制に変わっていく。同じことは車両、設備、電気など様々な部分で行われる。変化点については検証し、安全が担保されることを確認する。

組合 仕業検査も構内運転も多くが委託になっている。構内運転の担当者は、車両検修の経験はほぼゼロだ。仕業検査の担当も、交番検査・機能保全の見習いはやるが、自分で本務になってやることはない。仕業検査の作業量が減ればその分、車両を見る回数が減る。技術継承も問題になっていく。

会社 構内運転士は車両の教育を受け、入換に必要な能力はある。検査数については定期検査を含めた全体で見ている。教育についてはグループ会社とJR東本体が教育体制を整えて、双方で技術を持つことが大事だ。安全教育、技術継承は行っていく。

仕業検査延伸の提案撤回を

組合 そもそも古い車両も同じ考えというのはおかしい。何のための仕業検査か、その根本のところで認識の大きなズレがある。それは現実に車両に触って見ているかどうかの違いだ。安易に検査周期を延伸すべきではない。提案撤回を求める。

(以上)

 

会報・国鉄闘争全国運動 第138号


ニュースへのリンク

2021年11月27日土曜日

日刊動労千葉 第9037号

11/2JR本社
「車両用信号炎管の廃止」に
関する団体交渉(総連合申第15号)


「車両の両側600㍍先まで走って列車防護」?!
車両用信号炎管廃止を撤回せよ

11月2日、車両用信号炎管廃止をめぐり、総連合申第15号に基づくJR東本社との団体交渉を行った。交渉概要は以下の通り。

廃止の理由・根拠は何か?

組合 廃止する理由、根拠はなにか。

会社 列車の緊急停止は車両信号炎管がなくても防護無線がある。

組合 私鉄と並行している部分はどうするのか。千葉支社では3箇所、成田空港、京成幕張、京葉臨海の蘇我は隣接線が他社になる。

会社 基本的に異常があれば指令に連絡し、指令から各私鉄の指令に連絡して、列車を止める措置がなされる。指令の指示で列車防護が必要だとなれば、ただちに携帯用信号炎管、軌道短絡で列車防護を行ってもらう。

組合 携帯用信号炎管なら600㍍先に行かなければならない。回送列車は運転士一人しかいない。例えば京葉臨海では貨物が駅構内で傾いたことがある。臨海の信号は教わっていない。短絡といってもどこが信号か分からない。煙管をたいてもどちらに行けばいいのか。

会社 分からなければ両方だ。

組合 600㍍を往復して、車両の反対まで行って、そこからまた600㍍。どれだけ時間がかかると思うのか。

会社 両側に行ってもらうことになる。きちんとした手続きで必要な防護はしてもらう。

組合 現実には、脱線時にそんな余裕はない。

会社 車両用信号炎管に頼るのではなく、列車防護として扱うことが大切だ。必要な防護を行えば、それ以上やってもらう必要はない。

他社線は防護無線で止まらない

組合 携帯用信号炎管で良いと言うなら、そもそもなぜ防護無線も車両用信号炎管もつけたのかという話だ。

会社 車両用信号炎管は三河島事故を契機につけている。当時、防護無線はなかった。今は携帯電話もあり、在線位置の把握も高まっている。それも踏まえて廃止している。

組合 他社線には防護無線はない。

会社 他社では当社の車両用信号炎管が有効でない可能性がある。携帯用信号炎管は共通だ。

組合 赤旗、赤色灯は省令に定められている。車両用信号炎管なら携帯用信号炎管よりはるかに目立つ。

会社 他社でどう認識されているかは不明だ。停止するかどうかは相手次第だ。

組合 会社同士で話すべきことだ。他社にJRの車両用信号炎管を伝えていないのか。

会社 JR車両が乗り入れている場合は伝えている。

組合 乗り入れのない隣接線には伝えていないのか。今回の廃止についても?

会社 伝えていない。場所によって異常時に指令同士でつなぐなど、支社と他社で協定等を結んでいることもある。

他社線との乗り入れ車両について

組合 京葉臨海は車両用信号炎管が積んである。省令などに定めはないのか。

会社 ない。JRに乗り入れがあれば積んでもらっていた。

組合 勝田車セは研削車491を持っているが、車両用信号炎管の廃止の対象外だ。

会社 乗り入れ先の会社の実施基準がある。廃止できないのは491で他社線に乗り入れるためだ。

TE装置による使用実績はある

組合 現場としては教育されていなくても注意喚起できる。大きい事故が少しでも小さくできると考える。

会社 主張としては受け止める。これまでの使用実績もないことを勘案して、廃止とした。

組合 使用実績はあるはずだ。

会社 TE装置を押したことはある。単体では使われていない。

組合 TE装置を使うということは車両用信号炎管も使うということだ。防護無線で停止させられるのは自社線だけだ。

防護無線故障時はどうするのか?

組合 防護無線が故障したことはあるのか。

会社 発報できないことはあった。

組合 その場合の対応は?

会社 指令に報告して携帯用信号炎管、短絡機を使って列車防護をしてもらう。

組合 その時のためにも残すべきだ。携帯用信号炎管の搭載に基準はあるのか。

会社 搭載用品等整備基準があり、最低本数がある。全社共通で1編成に付き携帯用信号炎管が4つだ。

組合 信号炎管は事故に直結する問題だ。安全を確保するためにあらゆる手段を使うべきだ。廃止すべきではない。

(以上)

 

12・1ミャンマー連帯行動
11・7ミャンマー連帯決議


12.1 ミャンマー連帯行動
Protest Myanmar Military Coup 12.1

岸田政権、日本ミャンマー協会は
クーデター国軍を支援するな

12月1日(水)
15:00日本ミャンマー協会
 東京メトロ永田町駅 千代田区平河町2-16-5
 4番出口集合 クレール平河町501
16:30首相官邸前


11・7ミャンマー連帯決議

 2月1日のミャンマー国軍のクーデター以来、労働者民衆の決死の闘いがミャンマーで続いています。市民不服従運動(CDM)が労働組合のストライキと結びついて発展し、新自由主義下で育った「民主化世代」の青年たちが死をも恐れず立ち上がっています。9月7日には国民統一政府が、自衛のための戦闘開始を宣言し、全土の市民や少数民族の武装勢力に、国軍に対して蜂起するよう呼びかけました。
 追い詰められた国軍は、さらに悪虐非道な弾圧を行い、子どもを含む1186人の命を奪い、9151人を不当逮捕しました(10月22日時点)。特に少数民族地域における空爆や砲撃などで21万5千人を超える国内避難民を生み出しています(10月4日時点)。コロナ禍のもとで医療が崩壊、水や食料さえないという切迫した状況が広がっています。9月時点で300万人以上が切実な援助を必要としていることを国連も認めています。
 しかし日本政府は、国軍のクーデター政権を容認し、政府開発援助(ODA)を水路に国軍と一体となって進めてきた事業を継続しています。2011年に国軍主導のテインセイン政権による「民政移管」が始まると、日本政府は「中国に負けるな」とばかりに国を挙げて経済侵略競争へ突入しました。ミャンマーへの日本のODAは、総額1兆円を超える巨額なものです。安倍政権で2012年に外相に就任した岸田のもとで始まったティラワ経済特区開発事業は現在もミャンマー国軍を潤しています。
 2012年設立の「日本ミャンマー協会」には三井、三菱、トヨタ、大成建設、日立など日本財界を代表する127社が名を連ね、国軍との「太いパイプ」を自認する渡邉秀央会長は、2・1クーデター前後にミャンマーに滞在、国軍総司令官ミンアウンフラインと会談を重ねていたほどです。戦前から現在に至るまで日本帝国主義は、ビルマ(ミャンマー)に対して宗主国然として振る舞い、今やクーデター政権を支えています。
 私たちは、11・7全国労働者総決起集会の名において、2・1ミャンマー国軍クーデターとその後、今日まで続いている国軍による人民虐殺・人権抑圧を徹底弾劾します。同時にクーデター政権を容認し、さらなる経済侵略をもくろむ日本政府、岸田政権を弾劾し、打倒するまで闘いぬくことを宣言します。
 すでに2・1クーデター以降、在日ミャンマー人を先頭に広範な人々が「#ミャンマー国軍の資金源を断て」と、首相官邸、外務省、財務省、国土交通省、経済産業省、日本ミャンマー協会や日本企業への行動を続けています。在日ミャンマー人とともに団結した労働者の力で日本政府のミャンマー国軍への資金を断ち切りましょう!
 陸上自衛隊10万人の移送訓練をはじめ、中国侵略戦争への動きが強まっています。韓国では10・20ゼネストが闘われ、アメリカではストライキが激発しています。世界各地で闘う労働者との国際連帯は、この地で岸田政権と対決し、新たな侵略戦争をとめることです。怒りを行動へ! 世界の労働者と団結し、生きられる未来を闘いとりましょう!

2021年11月7日
11・7全国労働者総決起集会参加者一同


2021年11月26日金曜日

日刊動労千葉 第9036号

11・4「働きがい向上プロジェクト」
千葉支社団体交渉


11月4日、動労千葉申第57号に基づき鴨川・木更津・銚子を対象に行われている「働きがい向上プロジェクト」に関する千葉支社との団体交渉を行った。交渉の概要は以下の通り。

プロジェクトの目的は?

組合 「働きがい向上プロジェクト」(以下、PJ)設置の理由・目的は何か。

会社 社会の急速な変化を踏まえ、グループ経営ビジョン「変革2027」の目指す「鉄道起点のサービスからヒト起点のサービスへの転換」に向け、系統を超えて新たな価値の創造を一層推進していく観点から、社員一人ひとりの成長意欲に応え、活躍フィールドを拡大させていくものだ。系統の垣根を超え、営業も運輸も融合して、お互いに様々な業務に従事することによって、新しい発想も生まれるという考えだ。

組合 運転士に内勤、営業もやらせたとしても、逆は技術的に不可能だ。

会社 視点の問題だ。資格が必要な業務は資格が前提だ。養成の形も変わらない。だが、例えば車内改札は営業の人間も出来る。従来なら「できない」と思ってしまうところをPJメンバーが話し合い、何が出来るかを考えてもらっている。

組合 自分に与えられた仕事をまず第一に全うしなければならない。ないがしろにしてはならない。

会社 それが従来の考え方だ。見習い運転士に駅の仕事を勉強しろとはしない。PJで会社側から「こういう事をやってくれ」と出していない。従来の考え方ではなく乗客の一番近くにいる社員同士で考え、企画してもらっている。今は業務体験会という形でお互いを知ることから始めてもらっている。

組合 除草などはやっていないのか。

会社 PJ前から乗務員区と駅とで一緒にやっている。

組合 「赤字だから」と人件費が削減されている。職場には不安が広がっている。会社はPJの議論を「自主的」というが、現場から見れば「半強制」だ。

業務融合化との関係は?

組合 融合化とPJは関係あるのか。

会社 融合化も色んな所で話している。

組合 PJを基に融合化するのか。

会社 それだけではないが、ありうる。

組合 融合化は要員不足が理由か。

会社 目の前の要員不足が理由ではない。長期的視点では少子高齢化も続く。コロナ感染拡大で想定より10年早く来てしまった。このままでは立ち行かない。

組合 社員が確保できないということか。乗客が減るということか。

会社 乗客減少に合わせて営業や輸送の変化がある。社員数は減らしシステム化していく。非鉄道の割合も引き上げないと生き残れない。
「鉄道起点からヒト起点」とは?

組合 鉄道起点からヒト起点というのは、具体的にどういうことか。

会社 鉄道収入は定期収入が大きい。今後は必ずしも鉄道によらず、乗客が求めるものに合わせて商売をやっていくということだ。

組合 求めるものとは例えば何か。

会社 食品、Maasなどだ。

組合 基本は鉄道ではないのか。

会社 鉄道をないがしろにするわけではないが、鉄道だけではないということだ。

組合 房総半島の先の方は人口が減っている。だが、そこにいる「ヒト」はどう考えるのか。無人化やワンマン化は、利用者としては「捨てられている」と感じる。

会社 無人化など生産性を向上しないと維持できない。それを進めつつ、不便を感じさせないために出来ることを考える。

鴨川・木更津・銚子が対象

組合 鴨川、木更津、銚子の3エリアにした理由は何か。

会社 利用減少が著しいところだ。コロナが収まっても乗客は100%に戻らない。補うために色々と考えている。

組合 「体験会」の該当区所はどこか。

会社 鴨川は運輸区と鴨川駅と蘇我駅、木更津は木更津駅と運輸区、銚子は銚子駅と運輸区だ。

組合 全社の施策ではないのか。

会社 他支社でPJをやっているかはわからない。あくまで千葉支社のPJだ。

組合 会議のメンバーは管理職だけか。

会社 現場も入っている。メンバーは固定されている。

組合 保線は入っていないのか。

会社 今の段階では入っていない。いずれは入るかもしれない。

融合化・PJの中止・撤回を

組合 会社は「営業系統と運輸系統間の業務を融合・連携させる」としている。具体的に考えていることは何か。「駅の業務も乗務業務もやる」ということか。

会社 それも一つだ。PJとしては体験会以外に具体的に伝えられることはない。

組合 時期的にはいつを目標に議論しているのか。

会社 いつを目標に議論するということはしていない。

組合 融合化以前から仕事はハードになっている。車掌も運転士もギリギリ、駅員も少ない。そこで一人欠ければどれだけ負担になるか。その中で、乗務後に営業や企画の仕事をするということが示されている。現場の意見としては、そんな余裕があるのかというのが実感だ。融合化・PJは中止・撤回すべきだ。

(以上)

 

12・7防衛省抗議行動


辺野古への新基地建設阻止!
12・7防衛省抗議行動
沖縄をミサイル基地にするな!

★17時 法政大前→防衛省デモ
★18時半 防衛省前行動


■12月7日(火)
17時 法政大学(市ヶ谷)正門前集合
→防衛省へ向けてデモ行進
18時30分~ 防衛省正門前抗議行動


改憲進める岸田倒せ!
中国侵略戦争とめよう!


 岸田政権が、任期中の改憲、防衛費2倍化、敵基地攻撃能力保有、国家安全保障戦略などを掲げ、改憲・戦争の立場をむき出しにしています。とりわけ、「辺野古新基地推進」を明確にし、沖縄全土への自衛隊ミサイル部隊配備を進めています。その中で、自衛隊統合演習(下囲み)など実戦的演習が激化しています。さらに、米バイデン政権の狙う「第1列島線」(日本列島~台湾~フィリピン)への中距離核ミサイル配備構想に呼応し、河野克俊・前自衛隊統幕長は「中距離ミサイルを日米で共同運用すべきだ」などと言い放ちました。すべてが中国への侵略戦争を狙うものです。
 総選挙が示したのは、安保も認める「野党共闘」路線の破産であり、労働者人民の本質的な怒りの声です。その危機の深さゆえに、岸田政権は改憲・戦争に突き進んでいるのです。岸田を倒して戦争を止めよう! 「沖縄を中国侵略戦争の最前線基地にするな!」の怒りを防衛省にたたきつけよう!

対中国の恐るべき実戦訓練
「自衛隊統合演習」(11/19〜30)


*陸海空自衛隊3万人に初めて米軍5800人が参加。九州・沖縄を中心に、実戦を想定した大規模な実動訓練。民間港湾も使用。
*種子島では離島防衛を想定した水陸両用作戦。海自鹿屋航空基地では米海兵隊の輸送機とミサイル部隊の共同訓練。石垣島には海自輸送艇が寄港、与那国島へ人員・車両の輸送訓練。中城湾港には民間の大型輸送船で県外から自衛隊員を輸送。北大東村の米軍射爆撃場では陸海空自が実弾射撃訓練。宮古島では地対艦ミサイル部隊が模擬射撃訓練。本島、久米島、宮古島、与那国島では陸自電子戦部隊による「統合電子戦訓練」など。

労働者の戦争動員拒否
闘う労働組合の再生を!


 新自由主義と改憲・戦争に絶対反対の声をあげた11・7労働者集会(左写真)。労働者の団結こそ戦争を止める力です。闘う労働組合を甦らせよう。

宮古島への弾薬搬入強行弾劾!


 宮古島に11月14日、地対空・地対艦ミサイルの弾薬が搬入されました。海自輸送艦が民間の平良港に入港し、弾薬を載せた陸自の大型トラック15台など40台の軍用車両が公道を走り、陸自の保良訓練場(弾薬庫)に運び込んだのです。絶対に許せない!
 現地では、トラックの前に体を張って立ちはだかる怒りの抗議行動が展開されました。
 宮古島、奄美大島に続き、石垣島、本島・勝連分屯地へのミサイル部隊配備が狙われています。沖縄のミサイル基地化を阻止しよう。

 12月7日は、普天間基地のすぐ近くにある「緑ヶ丘保育園」への米軍ヘリ部品落下事故(2017)がら4年です。しかし、政府・防衛省は、いまだに米軍機からの部品落下の事実すら認めていません。「チーム緑ヶ丘1207」を結成して、「保育園の上を飛ばさないで」と訴え、真相究明・責任追及を闘う保育園職員・保護者の方々と連帯し、防衛省への抗議の声をともに上げよう!

ビラへのリンク

2021年11月25日木曜日

日刊動労千葉 第9035号

コロナ・戦争の危機に立ち向かい
労働運動再生へ 職場・地域から反撃を!
11・7労働者集会 報告③ 主な発言


 11・7労働者集会は、海外の労働組合等からもかつてない数の賛同が寄せられ、民主労総ソウル本部のメッセージが紹介された。また、在日ミャンマー労働者をはじめ、滞日・在日外国人労働者も多数参加した。主な発言を紹介する。

■連帯のあいさつ

●東京・過労死を考える会
小児科医だった夫は、22年前に長時間過重労働が原因で過労自殺しました。労働者が命をなくしても経済優先の社会。この働き方に関して私たちと考え一緒に取り組んでいただきたいと思います。

私の夫は、職場から飛び降りて亡くなりました。損害賠償請求の裁判をやり、そのあと労災認定されました。どうか健康で安全に働ける環境になるよう頑張っていきましょう。

●福島診療所建設委員会 佐藤幸子さん
私の職場の目の前の土は、いまだに千ベクレル以上あります。10年たって友人たちが癌や脳梗塞などで次々とこの世を去りました。福島共同診療所は、原発事故で放射能を浴びた子どもたち、お母さんたちに本当に頼りにされています。

●三里塚空港反対同盟   市東孝雄さん
私の農地は今、強制執行ができる状況になっています。しかし今の成田空港はコロナでガラガラ。私の土地を取って拡張する必要は全然ありません。国策と闘う福島、沖縄、闘う労働組合―動労千葉、関生との連帯を果たし、団結して反対同盟は勝利するまで闘います。

■関西生コン支部弾圧粉砕特別報告


●関生弾圧を許さない東京の会共同代表・木下武男さん
関生弾圧はこれまでにない大規模な徹底したものです。関西生コンは今、地べたを這うような闘いを強いられております。労働者を組織し、闘う労働組合を再建するという厳しい道のりです。これは日本の労働運動も同じです。1912年アメリカの労働運動のオルガナイザーのジョーヒルが、無実の罪ででっち上げられ、銃殺刑前夜に言ったように「嘆くな。組織せよ!」―この精神のもとに労働組合を再建する闘いに奮闘しようではありませんか。

●関西生コン労組弾圧を許さない東海の会・柿山朗さん
労使一体のトヨタ労組と最も対極にあるのが関西生コン支部です。毎月街頭宣伝をやっています。大衆闘争で取り戻すということ、我々も一緒になって最後まで闘いましょう。

■国際連帯の訴え

●ミャンマー・在日ビルマ市民労働組合
私たちも日本で働く労働者です。私たちの母国ミャンマーのことだけを集中して発言したいと思います。平和と民主主義を取り戻すまで帰れない。その勝利を実現するまで、みんなの力を借りて闘い続けます。現在ミャンマー国内で犠牲者が1200人以上です。日本政府は軍事政権と「太いパイプ」を持っていると言ってますが、そのパイプは腐っていると思っています。日本政府に対し、皆さん一人一人の力で動くようにお願いしたいです。

■国鉄1047名解雇撤回を

●動労千葉争議団 中村仁さん
この選挙で明らかになったのは、既存の野党では社会を変えることはできないこと。労働組合の再生こそが社会を変革する原動力だということです。労働者が元気に笑顔で生活できる世の中を労働運動の実践で、行動でつくりましょう。私はその先頭に立ちます。

●動労千葉弁護団 葉山岳夫弁護士
東京地裁は9月2日にJR東日本の訴訟参加を決定しました。大きな前進です。この裁判の決定的な争点は、JRに不採用、不当労働行為について法的責任があるかどうかということです。
設立委員が不当労働行為に加担した事実こそ、JRに法的責任がある明確な証拠です。その事実を裁判所に認めさせるためには、社会的な、大きな支援運動を展開しなければいけません。この裁判闘争に勝利することは階級情勢を変革する大きな力になります。必ず勝利しましょう。

●国鉄闘争全国運動・新潟
阿部啓輔さん
2010年のJRの責任を問わない和解に対して、冗談じゃないと立ち上がって始めたのが国鉄闘争全国運動です。私たちは、繰り返し繰り返し動労千葉の闘いや1047名の闘いを訴え、いまや大きな組合が3桁の署名を集めてくれています。「労働組合のない社会で本当にいいのか」と訴える時に、決定的な武器は1047名解雇撤回闘争だと思っています。勝利にするためにはやはり署名です。最高裁判決を勝ち取ったのも10万人の署名。組合回りをしましょう。

■JR職場から

●動労千葉千葉運転区支部  高澤成夫支部長
JRは業務融合化、職名廃止を来年3月のダイ改から始めると提案してきました。運転士も1日のうちに乗務や駅業務、企画業務をし、休憩や仮眠時間に請け負いのアルバイトをしたり、コンビニでの作業や清掃を行うと予想される内容です。片手間で運転士や車掌ができるはずはない。しかし東労組はこれを10月25日に妥結しました。鉄道業務の専門性を投げ捨て要員削減と合理化だけを追求すれば、鉄道の安全も技術継承も破壊されます。ダメなことはダメだと声を上げて闘います。

●動労千葉 北村武執行委員
今、コロナでJRは赤字を口実にすごい勢いで合理化、要員削減、賃金カットを行っています。幕張車両センターの車両清掃で、夜間清掃を20人でやってきたんですが、去年3人、今年の10月から3人、計6人の要員削減を会社は言ってきました。職場で怒りが爆発して、10月1日の夜勤削減は阻止しました。この闘いの中で2人の新しい仲間が動労千葉に加入してくれました。職場で一つに固まれば、会社に対しても本当に勝負する闘いが職場からつくれるということを今回の闘いで確信しました。


外注化阻止ニュース 第557号


CTS津田沼事業所
職場改善が大きく前進
しっかり声を上げれば変えられる

 動労千葉の渡辺靖正執行委員が8月から職場代表となったCTS津田沼事業所で安全衛生委員会などで実現した職場改善を報告します。

構内・詰所関係

①始業検査での無線機の感度が悪い

➡19年9月から担当者に携帯電話を貸与。

②構内照明の改善、作業通路の枕木の腐敗
➡照明改善か不明だが支社電力の工事開始。

③部品在庫の充実、シート置き場の改善
➡部品などは補充され改善。三鷹電車区の部屋の使用許可が出てエアコンを使ってシート乾燥ができるようになった。

④電子レンジ・冷蔵庫
➡冷蔵庫整理で空きスペース、当時の社員の使用は可能に。電子レンジは2台あるがブレーカーが落ちるので早急に改善。

⑤湯沸かし器・ガスコンロ
➡10月にガスコンロと湯沸かしは購入

⑥シート運搬用の一輪車を
➡本社と協議して購入することに

清掃関係

①電子レンジの増設を

➡2018年8月に1台購入。

②窓閉め担当者1人増員を
➡20年4月から1人増やした。

③AED設置と訓練を
➡10月に3日間の訓練。習志野運輸区・JR通信のビル内のAED使用許可が出た。

④旅客一斉情報装置の設置を
➡輸送混乱時には暫定的に清掃社員の携帯電話に連絡する。

⑤ドライヤー・体重計
➡8月の安全衛生委員会後に体重計を購入。ドライヤーや既存の物が使用可能に。

⑥機械場に洗濯機設置を
➡コンセントが野外のため漏電対策などに少し時間がかかるが設置は決定。

⑦機械場後ろのトイレ整備
➡現在の簡易トイレの屋根について新たにトタンを購入し修理。

⑧事務所内清掃の軽減

➡超勤30分の清掃を時間内に終了で改善。

⑨階段の修繕
➡10月中旬に階段の壊れた箇所を板で囲い補修。雨漏りの修理も行われた。

⑩仮眠室ベッドの増設
➡仮眠室の別途が4床から8床に拡大され夜勤者の仮眠場所の確保ができた。

※CTS職場ニュースより/2018年3月以降の改善点も含みます。

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2021年11月23日火曜日

闘いなくして安全なし No.331


11/12「木更津統括センター」設置・成田線ワンマン拡大提案
業務融合・現業職名廃止
ワンマン化の3月ダイ改反対!

 JR千葉支社は11月12日、「木更津統括センター」設置と成田線・成田~佐原間のワンマン拡大を提案しました。いずれも3月ダイ改実施予定としています。
 会社は3月ダイ改で業務融合・現業機関の全職名廃止を行おうとしています。
 千葉における具体的な形が「木更津統括センター」として始められようとしています。
 ワンマン運転をめぐっては、乗客の転倒・骨折事故などが相次いでいます。要員削減・コスト削減だけを優先し、鉄道の安全と地域住民の生活を切り捨てるなど許せません。
 他にも、「乗務員の業務等の見直し」―労働時間の削り取り、仕業検査有効期間延伸の実施予定も3月ダイ改過程です。会社は一挙に激しい合理化を行おうとしています。

一時金削減・合理化は許せない!


 日々、鉄道の運行を担っている労働者には一時金の大幅削減(年間で19年6・09ヶ月→21年4ヶ月)や定期昇給カットを強制し、業務融合・職名廃止などの合理化を行うなど許せません。

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2021年11月20日土曜日

日刊動労千葉 第9034号

JR貨物 年末手当 超低額回答弾劾!


11月25日第27回千葉機支部大会の成功かちとろう!


 JR貨物は、11月18日年末手当について以下の通りの回答をおこないました。

1.基準額
基準額は、基準内賃金の1・67箇月分とする。
2.支給日
2021年12月9日(木)とする。
3.その他
(1)支給額には、ライフプラン支援金を含む。
(2)55歳に到達した社員の取扱いについては、従前どおりとする。


「コロナ」だからこそ

会社の回答書は、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う国内外の生産活動停滞による需要低迷及び、7月以降大雨による列車運休が発生し・・・多くの貨物列車の運休を余儀なくされ・・・中間決算としては単体の経常利益で△18億円と厳しい結果となりました」
「社員のこれまでの努力に感謝するとともに–計画の達成に向けて奮起することを期待」が、1・67箇月では、組合要求とあまりにもかけ離れています。コロナ禍だからこそ、日々の列車運行というエッセンシャルワークに応えるべきです。
日貨労は、回答日当日21時30分からの「最終交渉」において「昨年の年末手当を超える回答を引出し・・・これ以上の前進はないと判断し妥結」しました。
あきらめることなく、全国の貨物職場から怒りの声をまき起こそう!

第27回支部大会の成功かちとろう!

一.定年再雇用後も安心して働ける労働条件の確立!
二.本線運転士の高齢者対策の抜本的確立!
三.新採配属をはじめとした千葉機関区の将来展望の明確化!
11月25日(木)13時~

この間の期末手当の推移
2017年夏1.6 → 冬1.64
2018年夏1.73 → 冬1.7
2019年夏1.75 → 冬1.81
2020年夏1.75 → 冬1.6
2021年夏1.77 → 冬1.67

動労総連合第36回定期全国大会
12月12日(日)11時~
DC会館大会議室
 

日刊動労千葉 第9034号


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2021年11月18日木曜日

日刊動労千葉 第9033号

11/12「木更津統括センター」設置
成田線ワンマン拡大提案


業務融合・職名廃止・ワンマン拡大の3月ダイ改に対し断固闘いにたとう!

JR千葉支社は11月12日、「千葉支社での現業機関における柔軟な働き方の実現について」とする「木更津統括センター」設置と、「成田線(成田~佐原間)におけるワンマン運転実施について」を提案してきた。いずれも実施時期は3月ダイ改予定としている。

木更津統括センター設置は、駅と運輸区を融合化し、乗務員・駅員を徹底して合理化し削減する攻撃が具体的に開始されるということだ。

その先には、乗務員も駅等と一体で外注化・別会社化することを狙っている。断じて認めるわけにはいかない。

ワンマン運転をめぐっては、乗客の転倒・骨折事故や車いすでの転倒事故などが相次いでいる。要員削減・コスト削減だけを優先し、鉄道の安全と地域住民の生活を切り捨てる攻撃だ。さらなる拡大を許すことはできない。

会社は3月ダイ改で業務融合化・現業機関の全職名廃止、「乗務員の業務等の見直し」=労働時間の削り取り、仕業検査有効期間延伸も実施するとしている。この過程は激しい合理化攻撃との対決だ。断固として闘いにたちあがろう。

1.実施内容
木更津統括センターを現業機関として新設する。

2.実施箇所
木更津統括センターは、以下の現業機関を統合して新設する。
(1)木更津駅(木更津地区指導センターを含む)
(2)君津駅
(3)久留里駅(横田駅を含む)
(4)木更津運輸区

3.実施時期
2022年ダイ改予定

4.その他
(1)木更津統括センターは木更津地区に所属。木更津統括センター所長は木更津地区駅長を兼ねる。
(2)木更津地区内の各箇所とはこれまでどおり連携を行う。
(3)木更津統括センターの体制については、別途示す。
(4)統括センターの発足に向け必要な準備等を始める。


 

対象線区:成田線(成田~佐原)
対象列車:E131系で運転する列車
ドア開閉:半自動扱い
関係箇所:佐倉運輸区
実施時期:2022年ダイ改予定
その他:要員数は別途示す。

 

CTS職場ニュース 2021年11月15日


声を上げれば変えられる
職場改善が大きく前進
~CTS津田沼事業所の改善状況~

 動労千葉の渡辺靖正執行委員が8月から職場代表となったCTS津田沼事業所では、この間の安全衛生委員会等でかちとった職場改善を報告します(2018年3月以降の改善点を含みます)。これからも職場の声を集め、一歩一歩前進していきたいと思います。
 一方、JR東日本は昨年来、グループ会社に対しても4000億円のコストカットを要求しており、これまで以上の要員削減、労働強化がのしかかろうとしています。職場に闘う労働組合が必要です。動労千葉に結集し、ともに闘おう!


構内・詰所関係

①無線機の感度が悪い


仕業検査で構内に行く時、連絡用が無線機しか無くて感度が悪いので改善して欲しい
 ➡2019年9月6日よりF担当者に新たに携帯電話の貸与が行われ改善された

②構内照明の改善

構内の照明が暗く幕張事業所のような高所の照明設置をすること。構内の作業通路の枕木が腐敗している所が多数あるので早急に改善すること
 ➡JR千葉支社電力により照明改善なのかは不明だが工事が始まった。

③部品在庫の充実、シート置き場の改善

座席シート交換用や車両の修繕等で使用する部分やネジなどがそろっていないので備品等の在庫は多めに用意して欲しい。シートの乾燥置き場に三鷹電車区持ちの部屋を使えないか
 ➡2021年8月に部品等は補充され改善。
  三鷹電車区の部屋の使用許可が出てエアコンを使ってシート乾燥ができるようになった

④電子レンジ・冷蔵庫

詰所の電子レンジを大型に。冷蔵庫に当日の弁当が入らない時が多々あるので冷蔵庫の増設を
 ➡冷蔵庫内整理で空きスペースを作り、当日の社員の使用は可能になった。電子レンジは2台あるが同時に使うとブレーカーが落ちるので早急に改善する

⑤湯沸かし器・ガスコンロ


10年以上前の老朽化し腐敗している湯沸かし器・ガスコンロの交換を
 ➡10月にガスコンロと湯沸かしは購入

⑥シート運搬用の一輪車を


大量のシート交換が発生した場合、今は一輪車で運んでいるが重くて運ぶのが大変。通路を通る時に安定しないので、アルミ製の荷台が四角いパンクしないタイヤの一輪車に
 ➡本社と協議して購入することに


清掃関係

⑦電子レンジ増設を


清掃詰所の電子レンジが1台しか無い。昼食時に空き待ちで並んでいるので増設を
 ➡2018年8月14日に1台購入

⑧窓閉めに1人増員

新型コロナ感染症の発生で窓が開いている車両が多数あり(特に夜間)清掃作業に支障が出ているので改善して欲しい
 ➡窓閉め担当者を2020年4月16日より1人増やすことなった

⑨AED設置と訓練を


清掃職場にAED(自動体外式除細動器)を設置すること。施設のビル内にAEDが設置してあるが早急に関係個所と連絡を取り社員にAEDの講習会や訓練を行うこと
 ➡10月の安全会議でJR津田沼地区指導センターから訓練用AEDを借りて3日間開催。習志野運輸区・JR信通のビル内のAED使用許可が出た

⑩旅客一斉情報装置の設置を

輸送混乱時の情報として「旅客一斉情報装置」を早急に設置すること
 ➡構内のA担当が仮眠時間が始まる1時まで、JRからの情報で著しく遅れる事が予想される場合は、「旅客一斉情報装置」が設置されるまで暫定的に清掃社員の携帯電話に連絡する事が確立した

⑪ドライヤー・体重計


シャワー室にドライヤーと、健康管理の観点から体重計を設置すること
 ➡8月安全衛生委員会終了後、体重計購入。ドライヤーは既存の物が使用可能になった

⑫機械場に洗濯機設置を

機械場に洗濯機を設置すること
 ➡10月現在、機械場のコンセントが野外にあるため漏電等の改善に少し時間が掛かっているが設置することは決まった

⑬機械場後ろのトイレ整備

機械場の後ろの仮設トイレを整備して男女別のトイレを新設すること。現在の簡易トイレの入り口屋根が壊れているので早急に改善すること
 ➡トイレ入り口の屋根は、新たにトタンを買って来て修理しました 

⑭事務所内清掃の軽減

早朝に行われている事務所内の清掃作業を実労働時間換算し支給すること
 ➡女性社員にお願いしている事務所清掃も超勤30分で行われているが清掃箇所を縮小して時間内に終わる様に改善された

⑮階段の修繕

清心塾の先の階段の手すりが壊れて虎ロープで縛ってある事象と、その階段下が雨漏りがするので修理して欲しい。階段の手すり含め全体にペンキで塗装して欲しい
 ➡10月中旬に階段の壊れていた箇所を板で囲い補修され雨漏りも修理が行われた 

⑯仮眠室ベッドの増設

清掃で8月に1人、9月に2人のエルダー社員が配属されたが、仮眠室で使えるベットが現在4床しか無い。コロナ感染予防として仮眠室を個室化すること。個室化が実施されるまで2段ベットの2階部分を開放すること。開放にあたり寝具を早急に手配すること
 ➡9月現在、仮眠室のベットが4床から8床に拡大されて夜勤者の仮眠場所確保ができた

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2021年11月17日水曜日

日刊動労千葉 第9032号

11月集会報告 ②
呼びかけ団体の発言(要旨)



◇開会あいさつ 港合同・木下執行委員

この全国労働者総決起集会は今年で24回目を数える。国鉄闘争と関西生コン弾圧を二つの柱にしながら、全国の労働組合を甦らせ、階級的団結を取り戻していく、そうした闘いの出発点だ。
動労千葉と関西生コン支部はそれぞれ新体制が確立し、組織拡大を実現しながらこの集会へと結集してくれている。激しい組織破壊を乗り越えて、この中に展望がある。全世界の仲間に届くようなこの熱気と運動を発信していきましょう。

◇基調報告 動労千葉・関委員長

ウソと欺瞞に満ちた総選挙が終わった。30年あまりにわたって吹き荒れた新自由主義攻撃が崩壊しようとしている。岸田までが「新自由主義からの脱却」を口にせざるを得ない状態だ。野党も与党も分配が大事だと言いうが、それはペテンだ。
2千百万人の非正規も、格差・貧困や労働法制解体によって生み出された。数十億の人々を飢餓に突き落とし、民主主義的なものを破壊し、中東では20年に及ぶ侵略戦争を生み出した。そして今、東アジア・中国を焦点に大軍拡、侵略戦争の危機を過熱させている。「資本主義の終わり」が始まろうとしている。歴史はいよいよ動こうとしている。
呼びかけ3労組は、新自由主義攻撃の渦中で強力な団結をつくりあげた共通点をもっている。そのもとに集まった皆さんは、この困難な時代に決して負けず、展望を見失うことがなかった存在だ。その必死の努力が時代と結びつき、力を帯びるときが来ようとしている。
新自由主義を終わらせる鍵を、労働組合が握っている。その闘いは、否応なく社会の根本的な変革を求めるものにならざるを得ない。日本の労働組合は新自由主義攻撃に立ち向かえず崩れてきた。労働組合のあり方を刷新しなければならない。
第一に、労働組合を資本と闘うための武器として位置づけること。
第二に、一番大事な課題として「どんな時代に生きているのか」という時代認識を明確にすること。
第三に、労働者が社会の主人公であることへの誇りを、団結と闘いの土台に置くこと。
第四に、労働者に国境はないこと。
第五に、反戦闘争を労働組合の本質的課題として位置づけること。
世界中で労働者民衆は燎原を焼き尽くす炎のように立ち上っている。アメリカではストライキが全米を席巻し、民主労総は委員長を逮捕、集会の禁止の大弾圧を打ち破って、10月20日26万人がゼネストに突入した。ミャンマーでは、国軍クーデターとその後の大虐殺に対し、民主派が戦闘開始を宣言し、命がけの闘いが開始されている。私たちも同じ時代を生きている。必ず時代は動き出す。これまでなら不可能だと思われたことも可能性をもつ時代だ。労働運動の再生は、時代の最先端の変革だ。大胆に踏み出そう。知恵と力、職場からの実践をもって、時代に踊り出る飛躍を実現しましょう。

◇特別報告 関生支部・武谷書記次長

関生支部は10月10日の定期大会で新体制を確立した。湯川新委員長のもと全組合員が団結し、権力弾圧粉砕・大阪広域協の組合つぶし粉砕・関生型産別労働運動復権に全力を尽くすことを確認した。
大会の2日後、大阪広域協に加盟している生コン関連企業の労働者2人が関生支部に加盟し、組合結成通知を行った。いま関生に入ったら仕事が干され解雇され逮捕・勾留されるかもしれないというのが一般的な見方だ。だが関西の仲間との共同行動を見て加盟を決意してくれた。
労働者らは闘う労働組合を求めている。階級的労働運動の復権と闘う労働組合の全国ネットワークを実現し、私たちが暮らしやすい社会づくりを目指して共に闘おう。

◇改憲阻止の訴え 高山俊吉さん
(改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人)

今回の衆院選、「自民党が単独過半数をとった」「改憲の発議に必要な3分の2を超えた」と報道がなされているが、実体は自民党に投票した人は1900万人台、有権者2割を割っている。野党共闘は自民党と対決するものなんかではない。枝野と岸田が言ってることはどこが違うのか。その枝野を共産党は支え

ると言っている。全体が翼賛国会だ。
改憲と戦争阻止の闘いの決定的な好機が到来している。しかし闘う運動や組織が事実上ないに等しい特異な状況だ。言い換えれば、本当に闘おうと考える人たちの周りに多くの人たちが集まる、その可能性がここに存在する。怒りの結集をもって岸田政権を打倒しよう。

◇閉会あいさつ 金元重さん (国鉄運動呼びかけ人)

本日の集会は、労働運動の再生の決意を一層固め、労働者国際連帯の強化としても大きな成果を勝ち取ることができた。
現下の私たちの闘いの焦点は、関生弾圧を粉砕することにかかっている。どうかこの闘いに皆さんの力を結集していただきたい。
関生支援の全国反弾圧全国同時アクションが提起されている。結集を訴える。

 

外注化阻止ニュース 第556号


労働者の賃下げ分を返せ!
JR東日本
5779億円の赤字で377億円の株配当

 左の表は、『会社四季報』の記事〈「赤字でも配当金を支払う会社」の配当金支払い総額TOP20〉からの引用です。「赤字でも配当を出していいの?」と驚く方も多いと思いますが、実は十数年前に会社法が改定され、最終利益が赤字となっても株主に配当金を支払うことが可能となっているのです。
 赤字でも配当した企業として3位となったJR東日本は、今年度前半期に5779億円もの巨額の赤字を出したにもかかわらず377億円もの配当金を支払っています。ランキング企業の中でも赤字額は突出しています。
 他方、JR東日本は、4~9月期にグループ全体で人件費など595億円を削減しました。JR東日本の社員は定期昇給カットが強行され、夏季手当もコロナ禍前から3割以上も削減されています。グループ会社でも要員削減や賃下げが強行されています。

株の配当をやめて賃上げしろ

 単純計算で、人件費の削減額の大半(63%)が株主配当金に回ったことになります。
 新型コロナ感染症拡大の影響で現場の負担は増え、要員が足りないにも関わらず、JR東日本は、現場に無理を強い、要員削減を強行しています。そんな中での株の配当金、こんな理不尽な話があってよいのでしょうか?
 赤字であっても株主に莫大な配当をする余裕があるのであれば、労働者の賃金も大幅に上げることが可能なはずです。
 かつては国有鉄道で、民営化されたとはいえ公益の鉄道事業で日本有数の赤字を出しながらも株主に巨額配当! 絶対に許せない。今すぐ株主から金を取り返して労働者の賃金に回せ!

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2021年11月16日火曜日

日刊動労千葉 第9031号

11/5
JR・CTSの65歳以降の雇用拒否で
千葉県労委に申立て!


65歳以降の雇用延長を行え!

11月5日、われわれはJR・CTSの65歳以降の雇用延長拒否に対して、千葉県労働委員会に不当労働行為の申し立てを行った。

これのどこが「努力義務」か!

この間、JR・CTSは65歳以降の雇用延長を一切拒否してきている。これまで希望者は70歳を超えても雇用を延長してきたにもかかわらず、70歳までの雇用が努力義務として法制化される中で、雇用延長を拒否しだしたのだ。

JRは「高年齢者求人・求職情報提供サービス」を始めたが、わずか数件の求人情報のうち千葉県は1つ、東北地方や茨城県などまともに通うこともできない場所ばかりだ。しかも、JRは「65歳以降の雇用はグループ会社で行う」方針なのに、CTSはこの制度に登録さえしていない。これでどうして「努力義務を果たした」と言えるのか!

そもそもCTSはどの職場も要員不足に陥っている。65歳以降の雇用延長を拒否すれば問題はさらに深刻になる。それにも関わらず、あえて雇用延長を拒否し続けているのだ。

結局、会社の本音は国鉄採用者の大量退職に乗じて組合員を排除しようということだ。不当労働行為そのものであり、断じて許すことはできない!

民営化・外注化の破たん

11/7日比谷野音で職場から闘いのアピール

この労働委員会闘争は、外注化阻止闘争の重要な柱をなす闘いだ。

JRは融合化提案をはじめ激しい攻撃を矢継ぎ早にかけてきている。だが、その背後で進んでいることは民営化体制の崩壊であり、外注化の破たんだ。

日経新聞では、JR北海道は「限界企業」「新人を採るそばから辞めていく会社は存続そのものが危うい」とまで言われている。その現実が、急速にJR本州にも拡大している。徹底的に外注化を進めた結果、全系統で必要な要員を確保できなくなっているのだ。

この中で国鉄採用者の大量退職が始まっている。それは民営化と外注化攻撃の矛盾そのものだ。しかし、JRは動労千葉排除のために雇用延長を拒否し、激しい合理化で欠員の穴埋めを行い、矛盾を塗り隠そうとしている。そして、全面的な外注化、分社化・転籍に突き進もうとしている。

こんな攻撃に未来はない。もたらされるのは安全と技術継承の破たん・崩壊であり、「鉄道崩壊」だ。

JR・CTSはただちに雇用延長を行え! 70歳まで働き続けることのできる職場と労働条件をかちとろう。外注化粉砕へ全力で闘いにたちあがろう。

CTSが雇用延長希望の受け取りを拒否
不当な対応を許さないぞ!

11月12日、CTSは来年度65歳を迎える労働者が提出した雇用継続の意思を示す文書の受け取りを拒否する不当な対応を行ってきた。

「正式な文書ではないから受け取れない」というが、そもそも「正式な文書」など労働者に渡されてもいない。

CTSは労働者が雇用継続を希望している事実さえ見ようとしないのか? CTSの不当な対応を徹底弾劾する! ただちに65歳以降の雇用延長を行え!

 

 

闘いなくして安全なし No.330


年末手当 過去最低「2.0ヶ月」回答
JR東株配当は377億円

 JR東日本は11月11日、2021年度の年末手当について、JR東日本発足以来最低額となる「2・0ヶ月」という回答を行いました。
 昨年より0・2ヶ月減、コロナ以前からは1・18ヶ月減となる大幅減額です。年間でも「4・0ヶ月」は過去最低額で、19年度からは2・09ヶ月、34%以上の減額です。
 回答に先立つ記者会見では4~9月期に人件費など595億円を削減し、さらに削減額を335億円分積み増すと発表しています。

「赤字でも配当金」の総額第3位


 一方、JR東は株主に377億円も配当しています。『会社四季報』〈「赤字でも配当金を支払う会社」の配当金支払い総額TOP20〉(上段左の表)では、昨年度の赤字額は突出していますが配当額は第3位です。
 会社は歴代最低の低額回答にあたり「全ての利益が大幅な赤字」「依然として楽観の許されない厳しい経営状況」と言って現場労働者に犠牲を押し付けています。業務融合化や職名廃止、「業務見直し」と称する労働時間の削り取りなどを進めています。しかし、株主には莫大な配当を続けているのです。
 鉄道は公共交通機関です。株主の金儲けのためにあるわけではありません。
 日々、鉄道の安全を守り、列車を運行している現場労働者をないがいしろにして、「株主利益」を優先するなど許せません。

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2021年11月14日日曜日

日刊動労千葉 第9030号

超低額回答を弾劾する!
JR東日本-年末手当回答(11/11)


JR東日本  2021年度 年末手当に関する回答
2021/11/11

1.基準額
基準額は、基準内賃金の2・0ヶ月分とする。
2.支払日
2021年12月3日(金)とする。
JR東日本は、11月11日、2021年度の年末手当について、昨年より0・2ヶ月減額となる「2・0ヶ月」という絶対に許すことのできない低額回答を行ってきた。
支払日は、「12月3日とする」としいる。
年末手当の支払いにあたって動労総連合は、組合要求として3・7ヶ月の支払を求めて申し入れを行い団体交渉を行ってきた。会社は団体交渉の中で「1年間の業績見通しも黒字予想から赤字へと下方修正せざるをえない」と昨年よりもさらに大幅な引き下げを行ってきたのだ。
2020年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減されている。今年度はJR史上初の定期昇給カットが強行され、夏季手当も2ヶ月分と、コロナ禍前から3割以上も削減されている。年間で言うと2カ月以上の削減だ。会社は、4~9月期に人件費など595億円を削減し、さらに335億円分積み増すと発表している。
さらに許せなのは回答書で、「コロナ禍をチャンスととらえ、・・職場や系統、支社や会社間の壁を越えた『融合と連携』をさらに力強く進め・・組織のあり方を変革していく」と業務融合化による極限的合理化を宣言していることだ。
「緊急事態宣言やまん延防止等の断続的発令で・・全ての利益が大幅な赤字」「依然として楽観の許されない厳しい経営状況」と現場労働者に犠牲と矛盾を押し付け、その一方で株主に377億円(2020年5月期~2021年4月期)も配当している。大幅赤字なのに株主だけは高額配当!
この2年間、現場は、コロナ下で列車の運行を必死になって維持してきたのだ。減収減益の責任を現場に転嫁することなど絶対に間違っている。
新型コロナによる「危機」を利用した手当引き下げや新たな合理化攻撃を絶対に許さず、職場から反対の声を上げ続けよう。


コロナ禍前から3割以上も削減

夏季手当       年末手当
2019年 2・91ヶ月  3・18ヶ月   計6・09ヵ月
2020年  2・4 ヶ月     2・2 ヶ月      計4・6 ヵ月
2021年  2・0 ヶ月   2・0 ヶ月      計4・0 ヵ月

 

 

2021年11月13日土曜日

日刊動労千葉 第9029号

10/26「始発列車の運転士による
ドア開扉の試行」
に関する千葉支社団交


10月26日、「始発列車の運転士によるドア開扉の試行」に関する緊急申し入れ(動労千葉申第56号)に基づき千葉支社との団体交渉を行った。交渉の概要は以下の通り。

労働時間を削り取るな!

組合 目的に「お客さまの利便性や乗務員の働きやすさの向上等」とある。利便性とは具体的に何か。

会社 乗客がホーム上で待っていることがある。運転士がドア開扉すれば待ち時間が少なくなる。

組合 ドア開扉は10分前に統一されている。時間が違うと乗客からの苦情につながったからだ。出区点検終了までの時間によって開扉時間がまちまちになるのではないか。

会社 多少のズレは出てくる。千葉駅での試行では10分前に開けてもらっている。

組合 「働きやすさの向上」になるのか。

会社 車掌はこれまで10分前にドア開扉があったが出場前に休養時間が取れる。

組合 今後、車掌は何分前出場とする考えか。

会社 作業内規で出場後に確認する項目が定められている。「何分前」でなく点検が完了できる時間に出場という指導になる。指導する上で妥当な時間は今後検討する。

組合 運転士も3分前出場をなくすといわれている。労働は同じでも労働時間は削られる。車掌もそうなるのではないか。

会社 ノーペイで業務になることはない。必要な時間は確保する。車掌が出場しないことでサービスが低下することは良くない。

組合 数分でも短くなるのではないか。

会社 運転士がドアを開扉すれば、その分は見直しができる。

組合 同じ時間で仕事を増やしたり、仕事は同じで労働時間を削るというのは、「働きやすさ」からはかけ離れる。労働時間を減らすべきではない。

実際に列車遅れも発生

組合 試行の実施状況はどうか。

会社 8月から総武緩行線は中野・三鷹・千葉駅を対象に試行が始まり、10月1日から津田沼駅でも開始した。あがってきた声は3件で「据え付けてからの折り返しで、エンド交換する時間がギリギリ」などだ。

組合 案内放送と行先の設定を出区点検後の時間でやると間に合うが、所定通りに据え付け後にやると間に合わないことがある。

会社 列車によって据え付けてから折り返しまでの時間が違う。一番短い5分だと少し急ぐが、長いと6分半程で余裕がある。

組合 津田沼駅で試行前に試したときには遅れた列車もあると聞いているが?

会社 朝の時間帯で2本あった。運転台交換中にベルが鳴ってしまった。数十秒は遅れている。据え付けてから案内設定をやる取扱いだった。中野の折返しも5分だが所定の取扱いで遅れていない。

組合 数十秒の遅れだと報告が上がらないこともある。時間になれば信号はあいてしまう。焦って行えば安全がおろそかになる。

会社 千葉支社の指導方法としては、出区点検後に設定しても良い、据え付けてから設定しても良いというダブルスタンダードでやっている。先に設定して余裕を持ってもらおうということだ。東京は基本通り据え付けてからになっている。

組合 10両で折り返し5分は大変だ。乗客にちょっと足を止められたら間に合わない。機器整備でボタン一つ忘れたら列車は動かない。焦っているとそういうミスが出る。30秒でも1分でも時間があれば確認できる。ダイ改では余裕を持って設定と機器整備をできる時間設定にしてもらいたい。

会社 列車密度を考えると時間を増やすのは不可能だ。出区点検後に行う形で整理するのがシンプルだ。そのほうが乗務員の負担にもならない。

組合 運転士に負担をかけているだけだ。試用中のD―TACKの本使用はいつか。

会社 来年5~6月からだが確定ではない。

組合 使い勝手があまりに悪い。遅らせたくなくて紙でやってしまうことが多い。間の時間は増やせない。ドア開けやD―TACKの設定もあって、やることは増やす。大変な思いをするのは結局現場だ。

会社 不都合な所は声を上げて頂きたい。

組合 設定を間違えると車掌は掲示に出される。運転士が間違えた場合も出されるのか。

会社 明確な回答はできない。案内放送と行先設定の最終的な確認は車掌が行う。運転士の設定が誤ったとしても車掌が確認できる。運転士の責任にはならないが、どう設定したかなどの話を聞くことはある。

輸送混乱時の取扱い

組合 ドア開扉の運用で輸送混乱時などの運用はどうなっているのか。

会社 出発が遅れても運転士が開ける。車掌が開けることはしない。「何分遅れたら車掌が開ける」等の基準も難しく混乱しかねない。試行段階では扱わない。

組合 遅れている場合、車掌が開扉した方が早い。今も、ドア開けは運転士がしても案内設定を車掌に頼むことはある。

会社 設定確認は車掌の仕事だ。まずは運転士にやってもらうが、そういうこともある。

ワンマン運転は中止すべきだ

組合 提案に「今後のワンマン運転の導入等を見据えて」とある。今後の計画はどうか。

会社 中央・総武緩行線のワンマン運転は、具体的な時期が明確にあるわけではない。全体としてワンマン運転を拡大するということは伝えている。

組合 ホームドアが整備されたらワンマン化するのか。

会社 ワンマン化のためにホームドア設置は必須ではない。必要な工事は進めるが時期は未定だ。

組合 ワンマンで事故も起こっている。総武緩行線は駅間の時間が5秒縮められた。遅れると取り戻せない。ホームドア設置でTASKが導入されブレーキでは取り戻せず時間を縮めるには速度を出すしかない。合間の時間も増やせないというが、無理な運転時分は危険だ。今施策もワンマン化も中止すべきだ。

(以上)

 

2021年11月12日金曜日

日刊動労千葉 第9028号

年末手当の削減を許すな!
職場から怒りの声をあげよう!


すでに人件費595億円を削減

10月28日、JR東日本は22年3月期の業績予想を360億円の黒字から1600億円の赤字に下方修正した。
グループ全体で700億円を計画していたコスト削減のうち4~9月期に人件費の削減などで595億円分が削減されたことも明らかにされた。その上で削減額を335億円分積み増し、設備投資減と合わせて1800億円の削減を行うと発表した。
記者会見では常務が「さらなるコストカットに取り組みたい。社員の賞与の削減などを行う可能性もある」と述べている。20年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減されている。今年度はJR史上初の定期昇給カットが強行され、夏季手当も2ヶ月分と、コロナ禍前から3割以上も削減されている。

赤字なのに株主に377億円も配当!

これまでJR東日本は巨額の利益を上げ続け、積みあがった利益はコロナ禍で減った上でも2兆円を超えている。株主配当は直近で377億円だ。「赤字だから手当を削らざるを得ない」はペテンだ。
そもそも鉄道を日々運行し、点検や検査・修繕・清掃を行い、安全を守っているのは現場労働者だ。コロナ禍でも運行を守ってきた。その現場労働者に矛盾をおしつけるなど、絶対に間違っている。
これ以上の手当、賃金の削減を許すな! 東日本・貨物・CTS、職場から怒りの声をあげよう!

 
 
JR東日本 JR貨物

動労総連合2021年度年末手当の支払いに関する申し入れ

1.2021年11月1日現在における基準内賃金3.7ヶ月分を支払うこと。
2.55歳以降の社員に対する支払いについては、55歳到達時の基本給100%を算定基礎額とすること。

 

JR千葉鉄道サービス (CTS)             動労千葉

2021年度年末手当及び労働条件改善に関する申し入れ

1.年末手当について基本賃金の3・8カ月分を支払うこと。
2.契約社員・パート社員について、社員と同じ基準(平均支給月額×3・8カ月分)で支払うこと。
3.新型コロナ感染症に対する危険手当として、一律10万円を支払うこと。
4.最低賃金引き上げも踏まえ、契約社員・パート社員の時給を一律1500円に引き上げること。事業所間の時給格差を直ちに解消すること。
5.希望者全員を正社員に登用すること。
6.契約・パート社員を月給制に戻し、定期昇給制度を導入すること。
7.契約社員・パート社員について社員と同様の基準で退職金制度を新設すること。
8.住宅手当の支給基準を改善し、契約・パート・嘱託を含む全社員に拡大すること。
9.60歳以降(社員の嘱託移行時以降)の賃金引き下げをとりやめること。
10.改正高齢者雇用安定法に基づき希望者全員が70歳まで働けるようにすること。JRからのエルダー出向者についても同様の扱いとすること。
11.65歳以降の再雇用時の賃金引き下げをとりやめること。
12.深夜早朝手当の支給格差を解消し、深夜帯を含む勤務に対し一律1500円を支給すること。
13.嘔吐物処理手当を支給すること。消毒作業に対して危険手当を支給すること
-以   上-

 

 

2021年11月11日木曜日

日刊動労千葉 第9027号

労働組合が甦ったとき社会は変わる!
11・7労働者集会


渡辺書記長が司会

11月7日、関西生コン支部、港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動、改憲・戦争阻止大行進の5団体の呼びかけによる11月労働者集会が開催され、全国から2150人が結集した。集会の司会を三浦半島教組の仲間と動労千葉の渡辺書記長が行った。
冒頭、港合同の木下執行委員は「今日の集会は、関生弾圧粉砕と国鉄闘争を軸に労働運動復権の出発点にしたい」と開会の挨拶を行った。続いて連帯のあいさつを、東京・過労死を考える会の中原のり子さんと小林明美さん、福島共同診療所建設委員会の佐藤幸子さん、三里塚反対同盟の市東さんが行った。

 職場からの実践を

三組合を代表して関委員長が基調報告を行い、「ウソとペテンに満ちた総選挙が終わった。野党も与党も「分配」をいうがペテンだ。新自由主義を終わらせ社会を根本から変革する力は労働者の団結した力だ。力を合わせて大胆に踏み出し、職場からの実践を以て時代に躍り出る飛躍を実現しよう」と宣言した。
関生弾圧粉砕の特別報告を関生支部の武谷書記次長、弾圧を許さない東京の会の木下武男さん、東海の会の柿山事務局長が行った。
国鉄1047名闘争から、中村副委員長、1047協議会の小玉さん、羽廣さんが行った。中村副委員長は、「JRを引きずり出し真実を明らかにし、JRに責任を取らせ解雇撤回・JR復帰を勝ち取る」と宣言した。葉山弁護団長、署名運動の訴えを新潟の阿部啓輔さんが行い、動労総連合から千葉、水戸、高崎、神奈川の職場から闘いの報告が行われた。
カンパアピール、カンカラ演歌師の岡大介さんの歌に続いて、改憲阻止の訴えを高山俊吉さんが行った。横田、木更津、沖縄、ヒロシマの反戦反基地の闘い、ふくしま共同診療所の布施医院長、星野さんを取り戻す会と発言が続いた。


「ミャンマー連帯決議」
を採択

在日ビルマ市民労働組合の仲間たちと、3本指を立てミャンマー語でシュプレヒコール

民主労総ソウル本部をはじめ海外からのメッセージが紹介され、司会から「本日は多くの難民・難民申請者が参加しています」と紹介され全員が登壇し、代表が発言した。そして集会参加者全体で「ミャンマー連帯決議」が採択された。
参加団体の決意表明後に、大挙として集会に合流した在日ミャンマーの青年たちが登壇し、在日ビルマ市民労働組合代表が熱烈な訴えを行った。
最後に、全国運動呼びかけ人の金元重さんが閉会のあいさつを行い、動労西日本の大江委員長の音頭で団結ガンバローを行った。集会後に銀座デモに出た。

 

 

外注化阻止ニュース 第555号


ワンマン化・駅無人化撤回を
水戸線岩瀬駅
ホーム段差で車イス転倒の重大事故

 今年3月のダイ改で5両編成のワンマン運転となったJR水戸線・岩瀬駅(茨城県桜川市)で7月23日、車イスの乗客が転倒してケガをする重大事故が起きました。

偶然乗り合わせた運転士が看護

 岩瀬駅はJR東ステーションサービス(JESS)に業務委託されています。駅員がいる時聞は午前7時35分から午後4時35分で、事故当時には駅員がいませんでした。
 車イスの乗客は自分で車イスを押し上げて乗車の際、バランスを崩して転倒しました。激痛で身体が動かずドア付近で倒れたままでした。
 たまたまその列車に乗り合わせた別の運転士が駅員のいる友部駅まで付き添いました。

ワンマン・無人駅では対応できない

 会社は事故があっても「運転士1人で十分対応できる」としています。しかし、今回はたまたま別の運転士が乗り合わせていたから対処できたに過ぎません。運転士1人では対応できないことは明らかです。
 以前から岩瀬駅については「ホームに段差があり車イスでは乗車できない」「駅員がいないので対応できない」という声が運転士や車掌から上がっていました。
 水戸線のワンマン化に対しては、沿線住民からも「監視カメラだけの安全確認では安心して乗車できない」「SUICAが買えない」「駅無人化でトイレまでなくすなんて…、駅に来た人はみんな困っている」といった不安や抗議の声があがっています。

融合化・要員削減に反対の声を

 JR東日本は、ワンマン化や駅要員の合理化・無人化、乗務員と駅の融合化など、極端な合理化を進めています。
 しかし、鉄道は公共交通機関です。要員削減を目的に鉄道・乗客の安全を犠牲にするなど許されません。日々、安全を守る運転士や車掌、駅員の仕事、専門性を軽視することも許せません。

ニュースへのリンク


2021年11月10日水曜日

闘いなくして安全なし No.329


ワンマン化・駅無人化撤回を
水戸線ワンマン運転岩瀬駅・ホーム
との段差で車いす転倒乗客がけが

 今年3月ダイ改で5両編成のワンマン運転とされたJR水戸線・岩瀬駅で7月23日20時14分頃、車いすの乗客が転倒して怪我をする重大事故が起きました。

偶然乗り合わせた運転士が看護

 岩瀬駅はJR東日本ステーションサービスに業務委託されています。駅員がいる時聞は午前7時35分~午後4時35分で事故が起きた夜は駅員はいませんでした。
 車いすの乗客は自分で車いすを押し上げて乗車しようとしましたが、バランスを崩して倒れてしまいました。激痛のため身体が動かずドア付近で倒れたままでした。
 たまたま列車に乗り合わせた運転士がいたため看護できたものの男性は鎮痛剤を飲んでもなかなか痛みがおさまりませんでした。
 その状態まま駅員のいる友部駅まで乗り合わせの運転士が付き添いました。

ワンマン・無人駅では対応できない

 会社は事故を受けても「運転士一人で十分対応できる」としています。しかし、今回はたまたま運転士がもう一人乗り合わせていたから対処できたに過ぎません。運転士一人で対応できないことは明らかです。
 以前から職場では、「岩瀬駅はホームに段差があって車いすでは乗車できない」「駅員がいないので対応できない」という声が運転士や車掌から上がっていました。
 水戸線ワンマン化に対しては、沿線住民からも「監視カメラだけの安全確認では安心して乗車できない」「スイカが買えない」「駅無人化と言ってもトイレまでなくすなんて。駅に来た人はみんな困っている」といった不安や抗議の声があがっています。

融合化・要員削減に反対の声を


 JRはワンマン化や駅要員の合理化・無人化、乗務員と駅の融合化など、極端な合理化を進めています。しかし、鉄道は公共交通機関です。要員削減を目的に鉄道・乗客の安全を犠牲にするなど許されません。日々、安全を守る運転士や車掌、駅員の仕事、専門性を軽視することも許せません。

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2021年11月9日火曜日

11・6 労働者国際連帯集会を開催

オープニングビデオ

 

11月6日午後、千葉市内で労働者国際連帯集会を開催し、コロナ禍で参加できない国々からのビデオメッセージを上映しながら参加者と、さらなる労働者国際連帯を推進する集会を勝ち取りました。(詳細は日刊動労千葉、ホームページなどで掲載します)

動労千葉から主催者挨拶に立った関委員長。JRのコロナ危機に便乗する外注化、一切の職制も廃止する合理化に組織拡大と国際連帯の力で闘って勝利しようと呼びかける

コロナ禍で貫く国際連帯

ミャンマー人民の民主化運動に連帯しよう

今こそ入管法・入館体制を粉砕しよう、改悪に絶対反対し、阻止しよう。ミャンマー人民の民主化運動を支援、連帯しようと訴える


闘う全世界の仲間たちよりビデオメッセージ

民主労総ソウル本部 鉄道労組ソウル地方本部


旭非正規職支会

桃園市産業総労働組合

 

連帯のあいさつ

関西・全国金属機械労組港合同から官民連帯・地域共闘を広げ関西生コン支部への弾圧への反撃を訴え

労働者の国際連帯をさらに大きく

集会のまとめに、動労千葉・支援する会の山本さんが最後に、明日の全国労働者集会への結集と国際連帯の課題と決意が表明される

団結ガンバロー

集会の締めくくりに、参加者一同「団結ガンバロー」

 

 

 

2021年11月5日金曜日

日刊動労千葉 第9026号

業務融合化・職名廃止提案を10/25妥結!?
東労組の裏切り妥結弾劾!


10月25日、東労組は「現業機関における柔軟な働き方の実現」と称する業務融合化・職名廃止提案を妥結した。この提案はこれまでと次元の違う合理化攻撃だ。それを労働組合が会社の言うままに妥結するなど、現場労働者に対する重大な裏切りだ。絶対に許すことはできない!

労働者の権利・生活を売り渡すな!

東労組『緑の風』(728号 10/20付)より
1勤務のうちに乗務、駅、コンビニ品出し、アルバイト等を行う勤務が描かれている


東労組は、妥結直前の10月20日に機関紙で、「柔軟な働き方と副業は無関係ではない」「将来的には組合員や社員をJR東日本グループ内のどこでも働かせることを想定していると見るべき」と述べている。また、1勤務のうちに乗務や駅業務、企画業務に加えて、休憩時間や仮眠時間中に請負のアルバイトをやったり、通常業務としてコンビニの品出しや食料品の販売、除草作業やポイント清掃を行う勤務を「統括センターでの予想される未来」「こんな働き方にしてはダメだ」と訴えていた。

当然、労働組合として許すわけにはいかない攻撃だ。だが、それならばなぜ妥結するのか? 「現業機関の全職名を廃止」という乱暴極まる攻撃を一体なぜ、労働組合が認めるのか!

妥結を表明したニュースでは、「10月8日交渉終了後すぐに会社から、各地方機関においても10月25日以降準備出来次第、順次提案を進める旨の通知を受けたこともあり…本部―本社間の議事録確認を締結した上での妥結を目指して議論」し妥結したと語っている。

結局、「妥結するのか、しないのか」という会社の恫喝に恐れをなして、「10月25日から各支社で提案」という会社の意向そのままに妥結したということだ。幹部の保身のために現場労働者の権利と生活を売り渡すな!

こんな攻撃は絶対認められない

現在の攻撃の焦点は乗務員区にあてられている。JR東の乗務員は約1万3千人で全社員の約3割を占める。その乗務員を徹底して合理化し削減すること、最終的には駅業務等と一体化させて外注化・別会社化することが狙いだ。

東労組は「拘束時間内における副業反対」をスローガンに掲げているが、会社との間ですでにそんなことまでが議論の俎上にのぼっているということだ。

業務融合化に関する団交においても「様々な業務に従事してもらう」「職名廃止で意識を変えていきたい」「乗務中の行き先地で駅業務を指定することもある」「そもそも標準数という概念を見直す時期に来ている」などと回答している。

さらに「副業」という形をとって、グループ内であればどの会社でも労働者を好き勝手に使えることを既成事実にしようとしているのだ。

実際、深澤社長は「これからは仕事、系統の壁だけでなく企業の壁も越えていく」と語っている。「偽装請負」などの制約をなし崩し的に解体しようという攻撃だ。

会社はこの攻撃を通してすべての鉄道業務の全面的な外注化=水平分業・分社化・転籍を一気に進めようとしている。同時に、グループ会社の大リストラ・大再編を不可避とする攻撃だ。労働者を過労死ギリギリまで駆り立て、賃金・労働条件を徹底して解体しようというものだ。

今こそ職場に闘う労働組合を

だが、問題の本質は民営化・外注化の全面的な崩壊だ。とくに駅の無人化・外注化を急激に進めた結果、「駅→車掌→運転士」という養成体系が成り立たなくなろうとしている。ワンマン化やドライバレス化では解決されない。この矛盾を乗務員と駅を融合化していくことで塗り隠そうとしているのだ。

鉄道業務の専門性を軽んじ、要員削減と合理化だけを追求する施策の行き着く先は、安全と技術継承の破壊であり「鉄道崩壊」だ。こんな施策に未来はない。会社自身、何も確信を持てないまま突き進んでいる。激しい攻撃は、同時に矛盾に満ちているのだ。

攻撃を打ちやぶる展望を開くのは職場からの闘いと労働組合の力だ。職場から本気になって声を上げることの持つ力は決して小さくない。すべての仲間に訴える。今こそ闘う労働組合を職場に取り戻そう。動労千葉に結集し、ともに闘いに立ち上がろう。

 

2021年11月4日木曜日

外注化阻止ニュース 第554号


JR東日本グループ
会社賃下げ・人件費削減やめろ

2兆円超の内部留保、毎年数百億円の株主配当

 JR東日本は10月28日、来年3月期の業績予想を360億円の黒字から1600億円の赤字に下方修正しました。

すでに人件費595億円を削減


 また、グループ全体で700億円を計画していたコスト削減のうち4~9月に人件費の削減などですでに595億円分が削減されたことも明らかにされました。その上で削減額を335億分積み増し、設備投資減と合わせて1800億円の削減を行うと発表されました。
 記者会見で常務は「さらなるコストカットに取り組みたい。社員の賞与の削減などを行う可能性もある」と述べています。
 しかし、すでにJR東日本の社員は20年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減。今年度は初めて定期昇給カットが強行され、夏季手当もコロナ禍前から3割以上も削減されています。
 グループ会社でも要員削減や賃下げが強行されています。これ以上の賃下げ・人件費削減は絶対に許せません。

現場の労働者に犠牲転嫁するな

 そもそも鉄道を運行し、点検や検査・修繕などを行い、安全を守っているのは現場の労働者です。コロナ禍でも運行を守ってきました。
 しかし、会社はそういった現場労働者の日々の努力をかえりみず業務融合化・職名廃止など現場を軽んじる施策を進めています。
 「赤字だから手当を削らざるを得ない」「合理化をするしかない」ーーこれ自体がペテンです。これまでJR東は巨額の利益を上げ続け、積み上がった利益はコロナ禍で減った上でも2兆円を超えています。株主配当も毎年数百億円を行ってきました。これ以上の手当、賃金の削減は許せません。

ニュースへのリンク

2021年11月3日水曜日

日刊動労千葉 第9025号

最先端の変革=甦る労働組合
11・7日比谷へ総決起を!
11月7日(日)正午
東京・日比谷野外音楽堂


求められているのは

衆院選では、自民党は単独で過半数(223議席)を確保し、自民、公明の連立政権が継続、与党に日本維新の会を加えた3党で、改憲発議が可能となる3分の2(310議席)を上回りました。

今こそ求められているのは、労働組合を甦らせ、その力で現状を変革することです。「労働者を軽んじ、蔑視する考えに取り込まれない限り労働者は必ず勝てると確信している。難しくはない、団結して立ち上がれば道は切り開かれる。侵略戦争を阻む力もそこにある。そのために、自分たちの労働組合を甦らせ、労働運動の現状を変革すること」(甦る労働組合から)です。

国鉄分割・民営化型の大攻撃と闘うために、動労千葉は先の第51回定期大会において、関道利委員長=渡辺剛史書記長を先頭とする新体制を確立しました。その「初陣」となる闘いが11月集会です。あらためて、11・7全国労働者総決起集会~改憲阻止!1万人大行進への組合員・OB・家族の総結集を訴えます。

起ち上がる世界の労働者

「今、アメリカの労働運動が、近年なかったほどの盛り上がりを見せている。一般企業から教育機関、病院から刑務所まで、社会の隅々で組合を組織する闘いが起きている。新たな組合が発足、従業員たちが組合加入を決めた、既存の組合が経営陣と交渉の末、賃上げや待遇の改善、雇用の保障、労働者に不利な契約条項の撤廃に成功した、といった関連のニュースを目にしない日はないほどだ」
(世界10月号「アメリカ・あらたな労働運動の波」)。

 
 
労働組合が求められている 

米国では、1983年に20%だった労働組合加入率が昨年時点で11%を割り込むなど労働組合は低調傾向でした。しかし今年8月のギャラップ社の世論調査によれば、労働組合に肯定的な米国民は68%と1965年以降で最高水準となり、この比率は18歳から29歳までだと約78%に達するとのことです。
アメリカ人の74%がストライキ中の労働者を支持しています。
あなたはその一人ですか?」
労働総同盟・産業別組合会議(米国のナショナルセンター)のHPより

「社会システムの変革」

いまアメリカ全土で、さまざまな産業・職場で労働組合がつくられ、ストライキが行われています。

10月20日、「不平等な世の中を今こそ変えなければならない」と、韓国・民主労総26万人がゼネストに決起しました。そして全世界でストライキの波が広がっています。

特筆すべきことは、就職難や低賃金、格差、気候危機などの将来への懸念に対し、全世界で若者が立ち上がり、「今の社会システム、資本主義社会の変革」を訴えていることです。この闘いとつながるのが11月集会です。

11・7集会は東京・ソウル国際共同行動としても開催されます。動労千葉の決起を先頭に集会の大成功をかちとろう!

 

11・12 1047名解雇撤回行政訴訟に結集しよう
11月12日(金)10時30分
東京地裁527号法廷

闘いなくして安全なし No.328


年末手当削減反対
これ以上賃金削るな!
10/28
JR東が業績予想・中間決算を発表

 10月28日、JR東日本は22年3月期の業績予想を360億円の黒字から1600億円の赤字に下方修正しました。

どこまで賃金・手当を削るのか


 グループ全体で700億円を計画していたコスト削減のうち4~9月に人件費の削減などで595億円分が削減されたことも明らかにされました。その上で削減額を335億分積み増し、設備投資減と合わせて1800億円の削減を行うと発表されました。
 記者会見では常務が「さらなるコストカットに取り組みたい。社員の賞与の削減などを行う可能性もある」と述べています。
 しかし、すでに現場労働者の賃金は削られてきました。20年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減されています。今年度はJR史上初の定期昇給カットが強行され、夏季手当も2ヶ月分と、コロナ禍前から3割以上も削減されています。さらに年末手当も削減するなど許せません。

現場に矛盾をおしつけるな

 そもそも鉄道を日々運行し、点検や検査・修繕などを行い、安全を守っているのは現場労働者です。コロナ禍でも運行を守ってきました。その現場労働者に矛盾をおしつけるなど、絶対に間違っています。
 しかし、会社はそういった現場労働者の日々の努力をかえりみず業務融合化・職名廃止など現場を軽んじる施策を進めています。
 そして、「赤字だから手当を削らざるを得ない」「合理化せざるを得ない」ということ自体がペテンです。これまでJR東は巨額の利益を上げ続け、積み上がった利益はコロナ禍で減った上でも2兆円を超えています。これ以上の手当、賃金の削減は許せません。

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