2021年11月25日木曜日

日刊動労千葉 第9035号

コロナ・戦争の危機に立ち向かい
労働運動再生へ 職場・地域から反撃を!
11・7労働者集会 報告③ 主な発言


 11・7労働者集会は、海外の労働組合等からもかつてない数の賛同が寄せられ、民主労総ソウル本部のメッセージが紹介された。また、在日ミャンマー労働者をはじめ、滞日・在日外国人労働者も多数参加した。主な発言を紹介する。

■連帯のあいさつ

●東京・過労死を考える会
小児科医だった夫は、22年前に長時間過重労働が原因で過労自殺しました。労働者が命をなくしても経済優先の社会。この働き方に関して私たちと考え一緒に取り組んでいただきたいと思います。

私の夫は、職場から飛び降りて亡くなりました。損害賠償請求の裁判をやり、そのあと労災認定されました。どうか健康で安全に働ける環境になるよう頑張っていきましょう。

●福島診療所建設委員会 佐藤幸子さん
私の職場の目の前の土は、いまだに千ベクレル以上あります。10年たって友人たちが癌や脳梗塞などで次々とこの世を去りました。福島共同診療所は、原発事故で放射能を浴びた子どもたち、お母さんたちに本当に頼りにされています。

●三里塚空港反対同盟   市東孝雄さん
私の農地は今、強制執行ができる状況になっています。しかし今の成田空港はコロナでガラガラ。私の土地を取って拡張する必要は全然ありません。国策と闘う福島、沖縄、闘う労働組合―動労千葉、関生との連帯を果たし、団結して反対同盟は勝利するまで闘います。

■関西生コン支部弾圧粉砕特別報告


●関生弾圧を許さない東京の会共同代表・木下武男さん
関生弾圧はこれまでにない大規模な徹底したものです。関西生コンは今、地べたを這うような闘いを強いられております。労働者を組織し、闘う労働組合を再建するという厳しい道のりです。これは日本の労働運動も同じです。1912年アメリカの労働運動のオルガナイザーのジョーヒルが、無実の罪ででっち上げられ、銃殺刑前夜に言ったように「嘆くな。組織せよ!」―この精神のもとに労働組合を再建する闘いに奮闘しようではありませんか。

●関西生コン労組弾圧を許さない東海の会・柿山朗さん
労使一体のトヨタ労組と最も対極にあるのが関西生コン支部です。毎月街頭宣伝をやっています。大衆闘争で取り戻すということ、我々も一緒になって最後まで闘いましょう。

■国際連帯の訴え

●ミャンマー・在日ビルマ市民労働組合
私たちも日本で働く労働者です。私たちの母国ミャンマーのことだけを集中して発言したいと思います。平和と民主主義を取り戻すまで帰れない。その勝利を実現するまで、みんなの力を借りて闘い続けます。現在ミャンマー国内で犠牲者が1200人以上です。日本政府は軍事政権と「太いパイプ」を持っていると言ってますが、そのパイプは腐っていると思っています。日本政府に対し、皆さん一人一人の力で動くようにお願いしたいです。

■国鉄1047名解雇撤回を

●動労千葉争議団 中村仁さん
この選挙で明らかになったのは、既存の野党では社会を変えることはできないこと。労働組合の再生こそが社会を変革する原動力だということです。労働者が元気に笑顔で生活できる世の中を労働運動の実践で、行動でつくりましょう。私はその先頭に立ちます。

●動労千葉弁護団 葉山岳夫弁護士
東京地裁は9月2日にJR東日本の訴訟参加を決定しました。大きな前進です。この裁判の決定的な争点は、JRに不採用、不当労働行為について法的責任があるかどうかということです。
設立委員が不当労働行為に加担した事実こそ、JRに法的責任がある明確な証拠です。その事実を裁判所に認めさせるためには、社会的な、大きな支援運動を展開しなければいけません。この裁判闘争に勝利することは階級情勢を変革する大きな力になります。必ず勝利しましょう。

●国鉄闘争全国運動・新潟
阿部啓輔さん
2010年のJRの責任を問わない和解に対して、冗談じゃないと立ち上がって始めたのが国鉄闘争全国運動です。私たちは、繰り返し繰り返し動労千葉の闘いや1047名の闘いを訴え、いまや大きな組合が3桁の署名を集めてくれています。「労働組合のない社会で本当にいいのか」と訴える時に、決定的な武器は1047名解雇撤回闘争だと思っています。勝利にするためにはやはり署名です。最高裁判決を勝ち取ったのも10万人の署名。組合回りをしましょう。

■JR職場から

●動労千葉千葉運転区支部  高澤成夫支部長
JRは業務融合化、職名廃止を来年3月のダイ改から始めると提案してきました。運転士も1日のうちに乗務や駅業務、企画業務をし、休憩や仮眠時間に請け負いのアルバイトをしたり、コンビニでの作業や清掃を行うと予想される内容です。片手間で運転士や車掌ができるはずはない。しかし東労組はこれを10月25日に妥結しました。鉄道業務の専門性を投げ捨て要員削減と合理化だけを追求すれば、鉄道の安全も技術継承も破壊されます。ダメなことはダメだと声を上げて闘います。

●動労千葉 北村武執行委員
今、コロナでJRは赤字を口実にすごい勢いで合理化、要員削減、賃金カットを行っています。幕張車両センターの車両清掃で、夜間清掃を20人でやってきたんですが、去年3人、今年の10月から3人、計6人の要員削減を会社は言ってきました。職場で怒りが爆発して、10月1日の夜勤削減は阻止しました。この闘いの中で2人の新しい仲間が動労千葉に加入してくれました。職場で一つに固まれば、会社に対しても本当に勝負する闘いが職場からつくれるということを今回の闘いで確信しました。