2021年11月4日木曜日

外注化阻止ニュース 第554号


JR東日本グループ
会社賃下げ・人件費削減やめろ

2兆円超の内部留保、毎年数百億円の株主配当

 JR東日本は10月28日、来年3月期の業績予想を360億円の黒字から1600億円の赤字に下方修正しました。

すでに人件費595億円を削減


 また、グループ全体で700億円を計画していたコスト削減のうち4~9月に人件費の削減などですでに595億円分が削減されたことも明らかにされました。その上で削減額を335億分積み増し、設備投資減と合わせて1800億円の削減を行うと発表されました。
 記者会見で常務は「さらなるコストカットに取り組みたい。社員の賞与の削減などを行う可能性もある」と述べています。
 しかし、すでにJR東日本の社員は20年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減。今年度は初めて定期昇給カットが強行され、夏季手当もコロナ禍前から3割以上も削減されています。
 グループ会社でも要員削減や賃下げが強行されています。これ以上の賃下げ・人件費削減は絶対に許せません。

現場の労働者に犠牲転嫁するな

 そもそも鉄道を運行し、点検や検査・修繕などを行い、安全を守っているのは現場の労働者です。コロナ禍でも運行を守ってきました。
 しかし、会社はそういった現場労働者の日々の努力をかえりみず業務融合化・職名廃止など現場を軽んじる施策を進めています。
 「赤字だから手当を削らざるを得ない」「合理化をするしかない」ーーこれ自体がペテンです。これまでJR東は巨額の利益を上げ続け、積み上がった利益はコロナ禍で減った上でも2兆円を超えています。株主配当も毎年数百億円を行ってきました。これ以上の手当、賃金の削減は許せません。

ニュースへのリンク